トップコーチセミナー2014
トップコーチとしてハンドボールの競技普及の為に世界中を駆け回っているKlaus Feldmann(ドイツ人)が今回の講師でした。
プレーヤーが目の前の変化に対して自分で意思決定してプレーできるように安定性と柔軟性(可変性)という対局にある要素のバランスをとりながらトレーニングメニューが組まれていました。
「observe」と「solution」という言葉をKlausはしきりに口にしていたのが印象的でした。
「自分の目の前の状況を良く観察しろ」「目の前の状況を観察したら自分で意思決定して解決していけ」こんな意味合いなのかなと思って聴いていました。
①スキルトレーニング(動作自体を習得、ドリルなども組み合わせて)
②条件付けや、タイムプレッシャーなどを加える(可変性や柔軟性をもって対応)
③DFを入れてのトレーニング
一つのテーマに対して、大体こんな感じでメニューが流れているように感じました。
普段僕が練習メニューを考える上で、大切にしていることと重なる部分もあったし、「おおっなるほど、こういう考え方、方法もあるんか」ってのもありました。
一旦自分で整理して、少しずつ試していきたいと思います。いやいや刺激的な時間でした。
で、Klausとは今回が初めてだったですが、僕が初日の終わりがけのディスカッションの時間に「練習の狙いとは違う要素、方法でプレーヤーが自分でアイディアを出して、意思決定をして解決したとする。」
「僕は、そこは尊重したいんだけど、狙いとはちょっと違うんだと伝えるか?は悩むところだ。あなたならどう思う、そういう時になんて言う?どう対応する?」
こんな質問をしました。結構真剣に考えて、答えてくれましたよKlaus。
それ以降、少しずつ話すようになって2日目のスタートの前に、Klausから声をかけてくれました。2006年から2008年までピルナ(ドイツ)でやっていたことを話すと、KlausはPC出してきて、「俺の21歳の息子がこの前ピルナと対戦したよ。ほらっ」て映像見せてくれました。
この写真のスポーツアリーナの映像なんですよ。なんと言う偶然というか、縁というか。
全日程が終了して、またKlausから話しかけてきてくれて、「昨日、君がしてくれた質問なんだけど、あれは君がピルナにいた時のトレーナー(監督)が自分の指示通りに動かないと怒るようなトレーナーやったのか?」(ドイツでは監督の事をトレーナーって言います。)
ピルナの時のトレーナーはマティアスという、どちらかと言うと浪花節の男でした。僕はマティアスの指導も結構好きだったし、人間としても尊敬していたので、「いや、全然そんことないよ。でも試合の時はいつも顔を真っ赤にして怒鳴ってけど」ってKlausに答えました。
そしたら、Klausが大笑いしだして、「マティアスは俺の友人なんだ、あいつ試合になるといつも顔真っ赤だな確かに、はっはっはっはっはっ!!!マティアスは怒りっぽいから、てっきり君がマティアスに指導を受けている時、あいつが指示通り動かないと怒ってばかりいて、それが嫌だったから君が昨日の質問したのかと思ったよ。」
前日のことちゃんと覚えてくれていて、その上でひねりのあるギャグをかましてきました。
「なかなかやるな、Klaus」
ピルナに続いて、マティアスまでとは…
先週のトレーニングが最終の追い込み週でちょっときつかったんですけど、色んな意味で行ってほんまに良かったです。
夜のトップコーチセミナー。野田とヨシナカに、ノールックパス&トップDFについて教えてもらっておきました。