日本ハンドボールリーグ(男子)開幕直前!!!
早いもので福井に移ってきて、ちょうど4年が経過した。2009年9月に移ってきたのが、ついこの前のようだ。来た頃はこんなにも長い間、この場所でハンドボールをさせて貰えるなんて思いもしなかった。
今週末から、いよいよ日本リーグが開幕する。女子は一足早く、先週末に開幕を迎えた。
9月に4試合、10月は東京国体を挟んで下旬に1試合、11月は毎週末のように5試合、12月は1試合そして年末に全日本総合、年明け1月は試合がなく、2月に5試合と例年になく試合数にバラツキがあるのが特徴だ。福井でのホームゲームは3試合、何故か佐賀でのゲームも3試合というのも面白い。
移動に関して言うと、日本は飛行機や新幹線を使っての移動が多く、大体が前泊なのでありがたい。ドイツにいた時のチームは、夜8時からの試合に朝バスで出発して8時間、9時間くらい揺られて、そのまま試合して試合が終わればそのまま帰ってくるなんて事がザラやった。年間の試合数が日本リーグよりも倍程の30試合前後あるので、こうして宿泊をせずに、当日バス移動することでコストカットしているんだと思う。高速道路も無料だし。
慣れるまでは、しんどかったけど(まあ慣れてもしんどいけど)やってるうちにこれが当たり前になっていったし、このチームバスには熱心なファンも一緒にツアー組んで乗ってきていたので、いいドイツ語会話の場になったりした。
勝てば帰りのバスは大宴会で、負けると最悪の雰囲気。それでも仕事をしていたドイツ人のチームメイトは往復のバス中でPC持参で仕事をしたり、試合から帰ってそのまま仕事に出たりしていた。ドイツ人以外の、ハンドボールだけで生活していた連中(チェコ人が多いが)は、勝っても負けてもビールが残っている限り飲み続けていた。
僕のいたチームは多国籍軍で、ドイツ人、チェコ人、ルーマニア人、セルビア人、そして日本人の僕がいた。学生もいれば(それでもハンドボールでの報酬はある)、仕事しながらの奴もいれば(それでもハンドボールでの報酬はある)、ハンドボールだけで生活しているプロの奴もいた。だからってプロが偉いとか、学生がアカンとかってことはなく、18歳の学生が30歳を超えたベテランに食って掛かることもあれば、プロの奴が経験を活かして、チームを勝利に導くこともあった。
よくその時のチームメイトに、日本の実業団とか部活いう仕組みについて質問された。当時のドイツ語ではうまく彼らに伝えられずにいたけど、彼らはどう解釈しているんやろうか。今の男子の日本リーグは8つの企業チームと1つのクラブチームで構成されている。基本的にホーム&アウェーの2回戦総当たりで勝点を取り合い、上位4チームが3月のプレーオフにコマを進める。そこからは一発勝負のトーナメント戦で日本一を決める。
欧州から見ると、一風変わって見えるかもしれない、企業チームとクラブチームが混在する日本ハンドボールリーグ(男子)がいよいよ今週末に開幕。ブルーサンダーに来て5シーズン目、コーチ兼任選手として挑む2シーズン目の日本リーグがいよいよ始まる。