ユメ先生 @北茨城市立関本第三小学校
12月17日は茨城県の関本第三小学校の5・6年生対象にユメ先生を務めさせて頂いてきました。
東日本大震災で津波被害を受けた地区へ行くのは今月3度目でした。5月の末からスタートしたユメ先生も今回が年内最後、今回で2014年、21回目のユメ先生でした。
「遊びの時間」
一人でやると簡単だけど、協力しないと成功する事が難しいゲームを幾つかやります。協力することは難しい、だけど協力するから楽しい、協力するから成功した時に嬉しい。
僕も子供達の輪の中に入って、一緒に体を動かしながら一緒に作戦を考えて、協力して、成功に向かいます。
毎回、子供達の反応が同じわけありません。当然です。
今回も作戦会議の時に、子供達から全く違うアプローチの作戦が2つ出てきました。本当にどっちもいい感じの作戦でした。
「じゃあどっちの作戦も一回やってみよう!!!」
ってわけで、作戦1&作戦2を何度か交互にやってみることにしました。この時点では僕もどっちが成功に近いか分かりません。もしかしたら他にも方法があるかもしれません。でも子供達が考えてくれたこの2つの方法をどちらも試してみることにしました。
何度かやってみたけど、作戦1、作戦2ともにまだ成功には至りません。そこで二度目の作戦タイム。
今度は子供達から「作戦1の方が何となく、行けそうな感じ。作戦1に絞って、作戦1を成功させる為にもうちょっと考えてみよう」という意見が出てきました。
当然、こんなスムースに話が進むわけはないですよ。ゆるーく、僕も相の手を入れています。
作戦を2つ考える。⇒ひとまずどっちもやってみる。⇒再び、作戦タイム。⇒手応えのあった作戦1を深める。
ざっくり言うと、この流れを自分達で生み出せたことが凄くいいなって感じながら僕も子供の輪に入っていました。
そして2度目の作戦タイムの後は見事にゲームクリア!!!
子供達満面の笑み。本当にいい笑顔でした。
「対話の時間」
話の軸や伝えたい事は、ぶれないようにしていますが、子供達の反応や一つ前の「遊びの時間」との繋がりを考えながら子供達に自分の話をさせてもらいます。
僕は高校までは特に夢や目標もなく、どこにでもいるごく普通の子供でした。野球をやっていたころは、「雨降って練習なしになれ」って思いながら授業を受けていました。野球は好きだったけど、練習は好きじゃなかったっというか、面白くなかったんだと思います。
高校のハンド部を引退してからようやく自分の将来や今に疑問を持つようになりました。「俺はこのままでいいのか?何でも適当にやっていていいのか?」と。「本気」のスイッチを大学ハンドボールを通していれることができました。
子供達からするとホンダ時代やドイツ時代の話はいかにもスポーツ選手って感じかもしれませんが、失敗談や壁を乗り越えて行ったエピソードを交えながら話しました。
「世界一の選手(ストックラン)とポジション一緒になったらみんなならどう思う?どうする?」
「日本を飛び出して、何かにチャレンジして、事故にあって、もう再起不能だって言われて、痛くて寝れなくて、ベッドからも起き上がれなくて、おしっこちびりそうになる一人ぼっちの夜、みんなならどう思う?どうする?」
みんな自分の事に置き換えて、考えて、口に出してくれます。(この反応がこれまた最高)
僕の話の後は今度はみんなが自分の将来について考える番です。
最後は何人かの子供達が勇気を出して自分の夢を発表してくれましたよ!!!