全日本社会人選手権大会を終えて
昨日、25日振りに福井の自宅に戻ってきました。今回の全日本社会人選手権大会に向けて一ヶ月弱単身で鈴鹿で過ごしていましたが、5月末には妻&はなを連れて鈴鹿に引越し、完全に福井を離れます。
さて、今回の全日本社会人選手権大会はお陰様で三重バイオレットアイリス、クラブ史上最高成績の3位入賞を果たす事ができました。
5月頭に福井を出て鈴鹿に移動し、クラブに合流してから準備期間は短かったですが、考えうる最善の準備をして今大会に臨みました。大会期間中も試合をやってみて必要な事があれば、微調整しながら進めていきました。
初の決勝進出を目指して挑んだ準決勝のオムロン戦。これぞ決勝トーナメントのオムロンという感じでした。試合開始直後のオムロンからの圧力を跳ね返す事ができずに完敗しました。試合後の選手の落胆振りは激しく、目指してきたものを失ってしまった時の精神状態そのものでした。
オムロン戦の細かい反省や、悔しい気持ちは一旦置いておいて、気持ちをもう一度現在に戻して、翌日の香川銀行との3.4位決定戦に気持ちを向ける必要がありました。
というのも、昨年の同大会、バイオレットは予選リーグで敗退し、5.6位決定戦にまわりました。その時の対戦相手も香川銀行でした。この時は気持ちの切替が上手く出来ずに昨年は6位で大会を終えてしまったと聞いています。
もちろん優勝を目指して戦いますが、大会前から「試合に勝とうが負けようが、常に意識を現在に置いて、次の試合に対して、次のプレーに対して最善の準備をしよう。」と選手達に話していました。
オムロン戦を終えて、会場を後にする前にもう一度選手を集めて、こう伝えました。
「明日は単なる順位決定戦ではなく、クラブ史上最高成績の3位を勝ち取る事の出来るチャンスなんやぞ。自分のために、チームのために戦うのはもちろんだけど、応援に来てくれているご父兄、スポンサーさん、職場の皆さん、スタッフ、このクラブに関わってくれているみんなのために明日の試合を戦おう。みんなが勝つ事で喜んでくれる人が大勢いる。しっかりと3位を勝ち取って、そのあとで今回の大会の反省をすればいい、まずは明日もう一度15人全員でしっかりと戦おう。」と話をしました。
香川銀行戦、予想通り試合開始から一進一退の攻防が続きました。何度かリードを奪われる時間帯もありましたが、慌てる事なく前後半を戦い、22-20の2点差で勝つ事ができました。
試合後の細野GMの男泣き、選手達のうれし涙、応援スタンドのご父兄の涙を見て、何とか3位入賞できてよかったなと心底思いました。
クラブの内外にこれから「三重バイオレットアイリスは大きく前進していくんだ。」というインパクトを残すにはこの大会でクラブ史上最高成績を出しておく事が最低条件だと思っていました。
大会前は優勝を目標にしていましたし、上位2チームの北國銀行、オムロンには2試合とも完敗だったので、この成績に満足感は全くありませんが、選手達、クラブにとっても今回の3位入賞は良い経験になってくると思います。
もちろん僕自身にとっても全てが新しい経験、良い経験になりました。準備期間の長短に関係なく新しい道で勝負の大会でした。この大会に選手15名の未来と、このクラブの命運が掛かっていると思っていたので本当にかけていました。
3位決定戦の後は、声もカラカラで、頭も上手くまわらない感じでした。(それはいつもか!!?)
選手達は大会終了後にバスで一足先に鈴鹿に帰っています。帰りのバスでは、今大会の振り返りはもちろん、例の男子日本代表の喫煙問題の記事を読んでもらい、選手それぞれに考えてもらいました。
今週はリフレッシュ&次への準備の一週間。職場への今大会の活動報告や身体のケアなどに当ててもらっています。ここからしばらく日本代表(年代別日本代表も含む)活動でクラブを出たり入ったりする選手が増えてきますが、お互いに自分のいる場所で精一杯成長していけたらと思います。
僕は、5月30日に6シーズンお世話になった北陸電力ブルーサンダーのOB戦に参加して、翌日31日に福井を出ます。その後は完全に三重県民、鈴鹿市民です。それまで今週は福井で引越準備ですね。