ドイツ遠征プロジェクト事前トレーニングキャンプ
新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。皆さんにとって2025年が素晴らしい一年になりますように。
さて1/4.5が仕事初め。中学生対象のトレーニングキャンプの講師をしてきた。ドイツ遠征を控えた中学生が全国各地から集結。北は東北、南は九州から集まってくれた。またトレーニングパートナーとして滋賀県からTSCハンドボールアカデミー(以下、TSC)の皆さんが参加。
1/4はハンドボール&トーク。1/5ハンドボール。合計3セッション。
2月にドイツ遠征を控えている7名の事前合宿って言うのが、そもそもの今回の位置付け。7名でできるメニューは限定的になるので、滋賀からTSCの皆さんがトレーニングパートナーとして参加してくれた。とは言え、基本的には両日ドイツ遠征組も滋賀組も同じメニューをこなしてくれた。
ハンドボールに関してはPVを絡めた攻撃を3つ提案。2on2スタート、1on1スタート、そこからの発展。戦術的で複雑なものではなく、シンプルなもの。普段違うチームで過ごすメンバーたちが自分の強みを出してドイツで勝負するための考え方を整理をした。ドイツに行くと普段より形態的に大きくて力強い相手を守り、攻めることが想定されるので、攻守ともの強いコンタクトの中で自分がやりたい攻守ができるか?この部分にも焦点を当てた。(個人的には、ここが最重要やと思う。)
ハンドボールに関しては初日、二日目と狙い絞って、自分たちのやることを整理した。あまり事前にガチガチに縛るよりも、緩やかな共通認識を持ち、余白を残しまくって子供たちの反応を見つつ牟田さんと相談しながら進めていった。
トークセッションでは、子供たちと同じ年齢の頃の自分自身の話やドイツで選手をしていた時の話をさせてもらった。
「ハンドボールって何なのか?」
「20,30歳の時にどう在りたいのか?」
「ドイツ遠征を終えた時、今の所属チームを卒団する時にどうなっていたいのか?」
「なぜ。ドイツに行くのか?」
「この経験が自分にどうプラスになるのか?」
こんなことを、ゴリゴリに真剣に考えてもらった。流石に自分の意思で手を挙げて全国から集まってきたメンバーだけあって想像以上に具体的に考えている参加者が多かった。
トークセッション後に子供たちからの質問もなかなか鋭かった。
「試合の時にどんな準備をしていたのか?」
「ドイツで(プロ)ハンドボールするって言うのはどういうことだったのか?」
子供相手だからって、ええ事言うたりふわっとしたこと答えるんやなくて、真剣にシビアでリアルに自分で考えていたことを答えさせてもらった。
「ハンドボールは仕事。自分自身が商品やと思って生きるようになった。」これに尽きる。
結果が全てだからこそ、自然にプロセスにこだわりが出るし、プロセスを大事にする。自分が情熱を持って取り組んでいることが仕事なので、僕にとってはそれが当たり前。
もしかしたら、ドン引きするんちゃうか?って思ったけど、目を逸らすことなく真剣に話を聴いてくれていた。
今回GK陣は個別指導。初日は静岡から脇坂さんが来てくれた。また両日、濱ちゃん(濱野太一、中部大学の学生ですでに指導資格を持っている。)が来てくれた。
GKは専門職。やはり専門家に個別で指導してもらうのは大切なこと。
大きな絵を描いて(中学生をドイツに連れて行くという)、1年がかりで準備を進めてきた牟田さん。その想いに共感してそれぞれの専門性を活かして協力している皆さん(特にKKハンドボールの川瀬さんはカメラをまわし、受けれをし、時に実技を見せ、獅子奮迅の活躍やったなぁ。)勇気を持って手を挙げて現在進行形で頑張っている中学生のみんな。そして我が子にその機会を作るための懸命にバックアップするご家族。みんなホンマに凄い。
こんなにも夢のあるプロジェクトに関わらせて頂けて本当にありがたい。僕にできるのは実体験を話ししたり、コーチングしたりくらいだけど、ホンマに応援している。