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金沢インカレは初戦敗退

[ 2022~ 中部大学 ]


中部大学ハンドボール部の金沢インカレが終わった。あっという間に終わってしまった。

中部大学 33(17-23, 16-16)39 筑波大学

2年前の準決勝で負けた筑波大との再戦。あの時の悔しさを胸に、全国の舞台金沢で迎えた初戦だった。

8月の西日本インカレで大阪体育大に1点差で敗れてから、この大会で勝ち上がるためにずっと準備をしてきた。秋季リーグでは「失点を抑えるDF」をテーマに掲げ、8勝1敗で優勝。今大会もDFを軸に、みんなでやるべきことを話し合い、積み上げてきた。

試合の入りは悪くなかった。OFではリズムよく得点をあげることができていた。しかしDFが崩れた。前半だけで23失点。相手のロング、サイド、ブレイクスルーと的を絞れないままに失点を重ねた。12連続で失点する時間帯もあった。前半を終えて6点ビハインド。苦しい展開。

ハーフタイムでは「失点を抑えること」「自分たちが徹底すべきこと」をもう一度確認して後半へ。途中から6:0DFから5:1DFに変更して、前に出てボールを奪いにいく守りに切り替えた。何度か点差を詰める時間帯もあったけど、あと一本というところで退場者を出したり、シュートを決めきれなかったり…。流れをつかみきれないまま、時間だけが過ぎていった。

結果は33-39。トーナメント、一発勝負の怖さを改めて思い知った。

試合後、涙にくれる学生たち。

今の4年生は、僕が三重バイオレットアイリスから中部大に来た時に1年生だった。同じタイミングでこのチームに入った世代。決してタレント揃いじゃなかったけど、1年の頃からコツコツと努力を積み重ねて、今のチームを作ってきた。

主力として常にコートに立っていたのはキャプテンの平野ただ一人。ほかの4年生は試合の流れ次第でベンチから出てきて、自分の得意なプレーで勝負する職人タイプが多い。派手さはないけど、チームの屋台骨みたいな存在。チームを回して、支えてきたのは間違いなく4年生だった。

苦しいこともたくさんあったけど、彼らはそのたびに乗り越えてここまで来た。最後のインカレ、彼らと一緒にもっと上まで行きたかった。「俺たちだってやれる」って、彼らにもっと感じてもらいたかった。一発勝負、トーナメントの怖さと自分の無力さををこれでもかと痛感している。

もっと長くいるはずだった金沢を後にして愛知まで戻ってきた。日常生活に戻らなければならないが、その日常生活が非日常のように感じる。でも切り替えねば。

金沢インカレ、中部大学ハンドボール部に携わってくださった皆さん本当にありがとうございました。インカレは今日から2回戦。まだまだこれからが本番。勝ち残っているチームの皆さんが全力を出しきれますように。

4年生のみんな本当にありがとう。