レジェンド
久しぶりに福井に戻ってきました。
先週末の土曜日は京都で滋賀医大ハンド部のOBの満田くんの結婚式に参加させてもらってきました。先々週は博多で大星の結婚式だったので2週連続の結婚式でした。
満田とは2006年からの付き合いで、彼が1年生の時からコーチをさせてもらってきました。高校時代に体操をしていたこともあり、体のバネはピカイチでした。ただ、ボール競技の経験があまりなかったので、その辺りは時間をかけながら慣れていってもらおうと考えて指導してきました。
幹部学年の4年生を終えて、いよいよ自分のことに集中できる5年生の時に膝の靭帯を損傷してしまい、約1年間我慢の時間を過ごしました。僕も同時期に左膝のリハビリをしていたので、よく覚えています。人ごととは思えませんでした。
最終学年6年生になってからは、怪我の影響で以前のように伸びのある動きが影を潜め、本人も悩みながらプレーをしていました。そして医学部選手の中で特別なポジションとも言える左バック(ACE)を任せられて、その重圧に苦しんでいました。もがいていました。西医体の直前の6月末の春季リーグ戦では、部内全員から「もっとエースがしっかりしてほしい」と本人にとっては屈辱的な言葉を浴びせられました。本当に苦しかったと思います。
しかし、この言葉の意味を満田はしっかりと受け止めてくれました。
2011年の7月、西医体直前に彼が記したブログです。最後の大会直前でテンションは高いですが、嘘偽りのない当時の気持ちだと思います。「ACE」
8月の西医体中も序盤は重圧と闘っている様子でしたが、司令塔の三宅が左肩を怪我してから獅子奮迅の大活躍でした。終わってみれば、「優勝」「最優秀選手賞」「得点王」と全てのタイトルを総なめにして有終の美を飾りました。
決勝戦を終えて、彼が泣きながら僕の所にきてくれたことを昨日のように覚えています。大会を終えて、後輩達にこんなメッセージを残してくれています。「西医体を終えて」
1年生の時は、練習が終われば「おつかれ、くっちょ!!!」みたいな軽い奴でしたが、6年間ハンドとハンド部と自分と本気で向き合うと、こんな風になるんですね。
そんな満田の晴れ姿、ほんまにええ結婚式でした。満田&万依さん末永くお幸せに!!!