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アジア選手権2018を振り返る

[ おりひめJAPAN ]

11月30日から12月9日まで日本代表チームコーチとして熊本県でアジア選手権を戦ってきた。結果は決勝戦で韓国に敗れて準優勝。アジアチャンピオンにはあと一歩届かなかった。

8月のジャカルタでのアジア大会では準決勝で中国に1点差で敗れ銅メダルに終わった。今回は準決勝で中国を撃破し決勝戦に進むことはできた。しかし決勝戦で韓国に勝つことは叶わなかった。決勝戦、前半を1点リードで折り返していただけに、後半逆転を許しての敗戦は本当に悔しい。それでも一歩前進しての銀メダル。

少し時間軸を戻して、今回のアジア選手権を元にした約1ヶ月の代表活動を振り返ってみる。

11月13日から今回の日本代表活動はスタートした。場所は東京。日本リーグ前半戦を終え、インカレを終え、欧州各国での闘いを中断して、代表選手たちは東京に集まってきた。

自国開催のチャンピオンシップを戦う準備として、戦術的な準備だけではなく、計画性を持った栄養補給、メディア対応といった部分でも綿密に準備を重ねていった。何よりもチームで大切にしていたことは目の前の一戦一戦に集中すること。これに尽きる。

アジア各国の大型選手を想定して男子大学生、男子高校生とのテストマッチを重ねながら熊本入りした。

予選ラウンドは4戦全勝1位通過で準決勝へ駒を進めた。予選ラウンドのハイライトは互いに3戦全勝同士の対戦となったカザフスタン戦だろう。身長180cm、190cmを超える大型選手に対して機動力で上回り、フィジカルコンタクトでも負けることはなかった。攻守ともに日本のアグレッシブな部分が相手を上回った。

準決勝の相手は中国。ドイツ人監督招聘後、着実にビルドアップが進んでいる印象の中国。8月のアジア大会では大型選手の破壊力ある攻撃を防ぎきれずに1点差で敗れた。今回は前回対戦からの課題を修正することができた。ロングシュートに対して中央のDF陣が果敢に利き腕側からの身体接触を繰り返し、ライン際の攻防でもポストに対して人数を割いて守り抜くことができた。苦しい時間帯が続いたが、選手たちが自信を持って戦い抜いてくれた。

決勝の相手は韓国。アジア大会では決勝で中国を破り韓国が優勝。現在のアジアの頂点に君臨しているのが韓国だ。試合開始序盤から日本の攻撃が韓国DFを上回り1点リードでハーフタイムを迎えたが、前述の通り後半一気にトップギアに入った韓国に逆転を許して5点差での敗戦。後半攻撃の停滞による7連続失点。なりふりかまわず得点を狙いにきたNo11サウスポーRYUの個人技を守りきれなかったこと。このあたりが試合の中で修正しきれなかった。惜しくも金メダルには届かなかった。

2018年の日本代表の活動はこれで一旦終了。アジアの頂点、金メダルを目指して今回の活動だったので銀メダルに終わった今回の結果に対して悔しい気持ちがあるのは当然だ。それでもこの大会を通して選手一人一人大きく成長してくれた。今回の課題と手応えを整理して、前を向いてこれからに繋げていこう。大学、日本リーグ、デンマーク、ドイツで一人一人がそれぞれの場所で成長を続けていこう。日本代表としての世界の最前線と対峙している以上、前を向いて最善を尽くす以外の道はない。

最後に今回のアジア選手権全体を通して。11月末に熊本入りしてから、熊本の皆さんには本当に良くして頂いた。公式練習会場、試合会場、活動拠点になったホテルなど熊本滞在中どこへ行っても熊本の皆さんの温かさが本当にありがたかった。そしてどの試合、どの会場でも超満員の応援スタンドからの「日本コール」に勇気を頂いた。皆さんからの熱い応援、本当にありがとうございました。

個人的にも、2006年までプレーしていたホンダ熊本の元チームメイトやスタッフが試合を観にきてくれて「ザビ」って2階席から声をかけてきてくれたり、当時お世話になった熊本の先生方が「頑張れよ」って試合会場で声をかけてきて下さったのは本当に嬉しかったし、懐かしかった。

今回のアジア選手権に関わって下さった全ての皆さん本当にありがとうございました。そして三重バイオレットアイリスに関わる全ての皆さんも約1ヶ月の留守を本当にありがとうございました。

《アジア選手権2018戦績》
・予選ラウンド (4戦4勝1位通過)
日本 41-5 ニュージーランド
日本 37-18 オーストラリア
日本 31-8 イラン
日本 31-24 カザフスタン

・準決勝
日本 23-21 中国

・決勝
日本 25-30 韓国



アジア大会2018を終えて

[ おりひめJAPAN ]

アジア大会を終えて帰国した。予選ラウンドを4戦全勝で1位追加。ベスト4で中国に1点差で敗戦。その後の3位決定でタイに勝利して銅メダルで大会を終えた。

金メダルは韓国、銀メダルは中国、銅メダルは日本。目標としていた決勝戦には一歩届かずだった。悔しい気持ちもあるし、銅メダルを獲得できた事に喜びや誇りも感じている。というより感じるようにしているという方が正確かもしれない。やはり悔しい気持ちは小さくない。

2017年の世界選手権以降、2018年に入ってからジャパンカップ@高崎でのポーランド戦、デンマークでのコペンハーゲン戦、熊本トライアルゲームズのニューコビン戦などを通じてこのアジア大会に向けて準備を進めてきた。

若干のメンバーの出入りや、けが人などはあったが、おりひめJAPANとして一歩一歩ビルドアップさせながらアジア大会に臨んだ。開会式よりも早く現地入りし、予選ラウンドを戦っていった。40点台、時には60点を超えるハイスコアで予選4試合を勝ち抜いていった。その後急激に対戦相手のレベルが上がってのベスト4だった。

THW Kielのアシスタントcoach経験のあるドイツ人監督を招聘し、体格を活かしたスケール豊かなハンドボールを展開する中国との真っ向勝負の準決勝だった。前半立ち上がりは6-10の4点リード許すが、そこから巻き返し前半を終えて15-13の2点リードでハーフタイムを迎えた。後半も3点リードを保ちながら優位に試合を進めていったが、後半ラスト10分に逆転を許す31-32の1点差で敗戦。決勝には駒を進めることができなかった。

この敗戦から何を学び、次にどう活かすか。日本代表はそんな場じゃないのかもしれないが。それ以外にない。

ここから先はハンドボールの勝敗とは直接関係ないけど、ハンドボールやスポーツを通して僕自身が今回感じていたこと。

7月中旬から今回の活動はスタートし、デンマーク(スウェンボー&ニューコビン)、東京、熊本、東京、ジャカルタと約7週間も続いた日本代表活動だった。気候、食事、文化、民族、国の違いを感じとる事ができるなかなかユニークな7週間だった。

中でもアジア大会の開会式に参加できたことや、選手村での生活は普段なかなか経験できないものだった。

開会式で感じた高揚感は言葉にできないような素晴らしいものだった。

ハンドボールの日本代表の男子の選手やスタッフ、女子でも他の国の選手やスタッフ、または日本の違う競技の選手やスタッフと選手村の食堂やトレーニングルームで何度か顔を合わせて挨拶するようになった。

レスリング日本代表の選手やスタッフのトレーニングを見たり、話を聞かせてもらえたことは素晴らしい気づきになった。鈴鹿を拠点に活動する陸上の衛藤さんが「鈴鹿組で一緒に頑張りましょう」と部屋を訪ねてきてくれたのも嬉しい出来事だった。

台湾男子代表のちょう君、韓国代表男子コーチの白さんは日本リーグでも顔馴染みだったので、会うたびにお互いに声を掛け合っていた。中国代表コーチやタイ代表コーチとも、それぞれ代表チームのコーチっていう境遇もあってか試合会場で会うたびにどちらからともなく声を掛け合っていた。

また現地でのボランティアスタッフは片言の日本語で話しかけてきてくれたり、テレマカシー&サマサマ(ありがとう&どういたしまして)とインドネシア語で挨拶を交わしたり、練習会場や試合会場で割と顔なじみになって一緒に写真を撮ったりした。

2006年に日本を出てドイツでプレーすることを機会に僕は今まで自分が日本人であるということは割と意識して生きてきた。今回このアジア大会に参加して、自分がいるアジアのこと、全然知らないんやなって凄く思ったし、自分はアジアの一員なんだって自然に感じるようになった。

メダルセレモニーがひと段落して、原と多田が「しょうがないから一緒に撮ってあげますよ」って銅メダルを首にかけてくれたのは最高に照れ臭くて、最高にいい思い出になった。



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