新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
2026年1月3日・4日の2日間、GHCT(ジャーマンハンドボールチャレンジツアー)2期生の直前キャンプを開催した。実質的な仕事初めである。
今回、僕はメインコーチとしてこのキャンプに参加した。この直前キャンプには2期生だけでなく、1期生の有志メンバーも自身のトレーニングを兼ねて全国から集まってくれた。久しぶりの再会と共に驚くべき成長を目の当たりにすることができた。
【1期生と2期生、それぞれの立ち位置】
1期生にとって、昨年のこの時期の直前キャンプは「初顔合わせ」だった。手探りの中で始まった1期生の直前キャンプだったことを、今でもよく覚えている。
一方で2期生は、昨年夏のトライアウトで一度ベースを作ることができている。さらに10月末、11月末と2度のWebセッションを行い、継続的に遠隔コーチングを重ねてきた。この「継続的な積み重ね」が、今回の直前キャンプの内容を一段深いものにしてくれた。

今回のスタッフ6名。左から濱野さん(GKアシスタント)、今井さん(メインGKコーチ)、櫛田(メインコーチ)、牟田さん(統括)、山崎さん(メディア)、奥澤さん(メディア)。牟田さんの想いに共感して、中学生の挑戦に全国から集まったスタッフの皆さん。
【今回の直前キャンプの内容】
1/3
セッション1 フィジカル&GK
セッション2 動機付け&体験談
セッション3 Ball(1on1)
セッション0 焼肉Party
1/4
セッション4 テストGame(vs高校生)
セッション5 Ball 3on3(3on2),4on4,Game
まとめ
ここからは2日間の直前キャンプの様子を時系列で振り返って行こうと思う。
【1月3日 まずは“前提”をそろえる一日】
セッション1|フィジカルとGKトレーニング
初日はフィジカルトレーニングからスタート。ドイツ行って、フィジカルで圧倒されたでは遅い。今から出発までに身長を10cm伸ばすことは現実的ではない。それでも自分たちより形態的に大きい相手に対しての耐性を少しでもつけておきたい。牟田さんからの強い要望もあって今回フィジカルに特化したセッションを設けた。
腹圧(IAP呼吸法)、ヒップヒンジ、ジャンプ、横方向の移動、方向変換など、ドイツ出発までの期間に日常的に自分でやり込めるように、その先も自分で継続できるように、目的とチェックポイントを説明しながら進行していった。
GKトレーニングは今井コーチに担当してもらった。技術だけでなく、準備の仕方や構え、判断の考え方まで含めた内容で、GKはもちろん、フィールドプレーヤーにとっても多くの学びがあったと思う。僕にとってもメチャクチャ勉強になることばかりだった。絶妙な制約の掛け方で「なるほど〜」って感じやったな。

セッション2|トークセッション「何のためにドイツへ?」
このキャンプの中で、大切にした時間。準備として最も時間をかけたセッションがここだった。
・何の為にドイツに行くのか?
・「行くこと」自体が目的になっていないか?
・今、20歳・25歳・30歳の自分はどう在りたいのか?
・ドイツに行く(行った)経験を、どう近未来に繋げるのか?
何か正解を出す時間ではない。誰かと比べる時間ではない。自分自身と向き合い、自分と向き合い考えを整理して言葉にする時間。
その中で、僕自身のドイツでの経験談も話した。うまくいった話は殆どない。それよりも、悩んだこと、迷ったこと、思うようにいかなかったこと。困難とどう向き合ってきたのか?それが今にどう繋がっているのか?そんな話をさせてもらった。
それを聞いた上で、それぞれが「自分ならどうするか」を考えて話し合ってもらった。

セッション3|DFの1on1から3on3へ
トークセッションの後ははコートに戻り、1on1の攻守を深掘りしてもらった。
特にDF側の視点で1on1に関して構造的に理解を深めてもらった。
・準備(高さ/利腕/方向づけ)
・考え方(ゾーン/人/ボール)
・対応(キャッチ/プッシュ)
・牽制(open/close)
いつも感覚的にやっていることを、あえて一度立ち止まって構造的に整理した。その上でゴリゴリに、野生的に1on1で闘う。
そこから3on3へ発展させ、最後はミニゲーム。バキバキにファイトした1on1の後にどう守り、どう攻めるのか?DFの目的は失点をしないこと。OFの目的は得点を奪うこと。そこに1歩でも1ミリでも再現性を持って可能性を上げる為にベストを尽くす。
理性と野性の融合。
セッション0|焼肉Partyという大事な時間
夜は焼肉。これはもう、立派なセッション0。体と心の栄養補給である。コートでは見えなかった一面が見えたり、1期生と2期生が自然に混ざり合ったり。こういう時間が、チームの空気をつくっていく。スタッフの皆さん、ご家族の皆さん合わせて総勢50名以上。1年前からは想像もつかない規模。
懐かしい、そして嬉しい再会もあった。北電Jrに指導させてもらっていたヒヨリ(現在大学生)と再会。今回参加の2期生のお姉ちゃん。なんとも感慨深い。

【1月4日 現在地を知り、修正する一日】
セッション4|春日丘高校とのトレーニングマッチ
2日目は春日丘高校とのトレーニングマッチ。高校生相手。すなわち仮想、ドイツ人。自分たちより大きい相手とのバトル。攻守に渡っていいプレーも沢山あった。ただし、ドイツを想定すると、まだ足りない部分もある。2期生にはまだそれは分からない。(当然である)
おそらく牟田さんが今回、2期生のみんなに伝えたかった部分はここだと感じている。特に攻守が切り替える局面に伸び代がある。

セッション5|部分メニューとGane
トレーニングマッチを踏まえ、まずは現在地の共有。良かった点も、課題も、すべてが次に進むための材料。
・エリアを限定した3on3(3on2) ~数的同数と数的有利不利~
・中央4on4(3種類の2on2に着目)
・Game(おさらい)
1on1、2on2の攻守、数的優位・数的不利の攻守を整理しながら進めた。最後に今回のまとめのGame。

【継続して関わるということ】
今回のキャンプでは、主催者・牟田さんからの希望や意図を聴かせてもらいながら、継続的に中学生と関わる形で進めることができた。前回とは異なり、単発ではなく、継続的な関係性の中で中学生の成長を見ていくフェーズに入ったと感じている。
ここからが本当のスタート。ドイツに行くことがゴールではない。行って、感じて、考えて、悩んで、その経験をどう次に繋げるか。あわよくば、次ではなく、その瞬間にチャンスをつかみ取れるか。その瞬間の為に、最善の準備ができるか?
1期生、2期生、そしてこれから続く代3世代。GHCTが、それぞれの人生の一つの「キッカケ」になることを願っている。2月にいよいよ2期生が出発。楽しみや。



















