ブログ&ニュース ( パートナー )

和歌山県ハンドボールクリニック

[ パートナーハンドボールスクール日々 ]

和歌山県の中学生男女、高校生男女へのハンドボールクリニックに行ってきた。今回の開催の僕の知る限りでの経緯を残しておこうと思う。

中学生の男の子とその親御さんが、トランジスタの高崎くんにクリニックの相談して、そこから和歌山県ハンドボール協会がアクションを起こしてくれて和歌山県ハンドボール協会主催、ファーストフロンティア(トランジスタ)の協賛という形で開催されることになった。半年がかりで準備してくれていた。

希望の指導内容を取りまとめて整理して、何度も擦り合わせの連絡を下さった。子供たちからの希望内容もあれば、現地の指導者の皆さんからの希望の内容もある。それを把握した上でベースになるプログラムを4つ準備していった。


【中学生女子プログラム】
アイスブレイク → Wup(動作技術の準備)
1on1(4人組)→ 3on3(no Ball / +1)
Pass &GKTr → Shoot
2on2×2(normal / 横連動 / +1PV)
4on4+1on1(DFカバーリング)
サイドラインゲーム


【中学生男子プログラム】
アイスブレイク → Wup
Pass Game → 2on3(6人組) / 2on2(6人組) 動き作り
GK → Shoot
3on3×2(normal / 両手3on2 / 1Free man)
2on2(with PV)×2
サイドラインゲーム


【高校生女子プログラム】
アイスブレイク → Wup
Pass(2Ball) → Name Pass(5~6人組 1/4コートサイズ)
GK → Shoot
3on2×2(2BP &1PV)
3on2×2(PV23 / PV12)
4on4(+2Free)
4on6(2色)
サイドラインゲーム


【高校生男子プログラム】
アイスブレイク → Wup
クイックラン(4人組で方向変換走)→Pass Game
GK → Shoot
4on4(ハイポジション / 1ドリブル / 2色)
4on4×2(縦連動)
サイドラインゲーム


トランジスタの高崎さんも現地入りし体育館の入り口にトランジスタブースを設置して盛り上げて下さった。


今回の和歌山県でのクリニックを取りまとめて下さったのが同級生のMr.ケニー古家さん。現地の声の取りまとめから、事前準備、当日の進行、開催後の諸連絡などケニー古家さんが回してくれた。

1999年の函館インカレのベスト8で筑波に敗戦した時の大エースがケニー古家さん。その後、湧永製薬でも日本代表でもハンドボールのお手本見たいなプレーを披露し続けてくれたケニー古家さん。和歌山国体を機にHC和歌山に加入して、今もプレーしているケニー古家さん。数年前の日本選手権ではインカレ王者の中央大学を翻弄したケニー古家さん。現役選手の時に何度も対戦して、いつもすこ抜きを食らわしてくれたケニー古家さん。

今回の和歌山県でのクリニック開催にあたって関わって下さった全ての皆さんありがとうございました。そしてケニー古家さんSpecial Thanks。



小田中コーチと八王子ユナイトHC、仕事納め

[ パートナーハンドボールスクール講師 ]

12/28は八王子ユナイトHCのみんなと一緒にハンドボールしてきた。

八王子ユナイトHCの愛知遠征の最終日に中部大学まで来てくれた。小田中コーチから1ヶ月ほど前に連絡を貰って日程調整に入った。事前に試合映像を送って貰った。今のテーマや12/26.27の様子、心身の疲労度など聴かせて貰って当日を迎えた。

小学6年生~中学2年生までの男女合計17名。みんな元気いっぱい。小田中コーチからのオーダーはOFの出発点になる1on1と2on2。フィジカル。そしてハードワーク。

【メニュー】
・アイスブレイク(小田中コーチから今回の経緯や僕との出会いを紹介)
・ムーブメント・プリパレーション
・フリーWup (心拍数150目安)
・Fanゲーム(コーディネーション、身体接触、駆け引き)
・GK Tr
・2on2 with PV (inside / outside / Free)
・4on4 with PV (3種類の2on2)
・3on3+1
・4on6(3+3)
・トークセッション

2on2と4on4あたりまでは、ストーリーを持たせつつ子供たちの反応を見つながら、少しずつ難易度を上げていった。

最後の3on3+1と4on6(3+3)は条件、ルールだけ伝えて、攻守ともに自分たちで解決策を導き出していった。驚きの理解力、対応力、発想力。

こんな感じで、こちらの想像を超える表現をしてくれて、小田中コーチと共にびっくり仰天。

もちろんシュートスピードがあるとか、フェイントが切れるとか、そういう能力は大切だ。それと同じくらい目の前にある条件下で最適解を出そうとしたり、少人数で協力したりって部分も大切やと思う。ゲーム。プレー。駆け引きってこう言うことって感じやった。これは攻守ともにね。そう言う部分が素晴らしかった。

閃きとか、無意識下で何となく出来た。みたいなのって大事にしたい。もちろんチャレンジしたらミスはつきもの。全然OK。


ハピネス・スポーツクラブKOTA牟田さんも遠方から見学に来て下さった。牟田さんも小田中さんも2023年の嬉しい出会い、嬉しい再会。子供たちやスポーツ、ハンドボール事を本気で考えて、尚且つスポーツで生計を立てていく事を実践している二人。

最高にハッピーな2023年の仕事納めやった。



千葉ポートアリーナとか、Kリーグとか、渋谷教育学園幕張とか

[ パートナーハンドボールスクール ]

先日、千葉県へ足を運んできた。千葉ポートアリーナ&渋谷教育学園幕張高校。

千葉ポートアリーナではコート3面に14チーム200名程が大集結。午前は傷害予防を兼ねた動き作り、色んなルール、制約で縦の2on2、横の2on2。午後は状況設定をされたゲーム中心。今回はこんな感じで指導者研修を兼ねたクリニックと合同練習試合を実施。

僕は全体のプログラム作成&進行役。次のメニューのデモンストレーション&ポイントなどを説明。そのあとは3コートに分かれて、担当の指導者の方がコーチング開始。僕は各ブロックを巡回しながらフォロー、タイミングを見て次のルールや条件、選択肢などを提案。それを受けて指導者の皆さんが、担当している選手たちの反応を見ながらアレンジして進めていく。だいたいこんな流れ。

状況設定ゲーム。試合開始直後にリードした時、リードを許した時、前半終了間際、相手の退場時、こちらの退場時、試合終了間際のタイムアウト明けなどなど、実際の試合に近いシチュエーションを設定しての試合。白熱。


今回も纏め役は渋谷教育学園幕張の澤崎先生(写真右)。同じ歳。もう10年くらいの付き合い。千葉県の裾野を広げる事、レフリーの事を真剣に考えてアクションを起こしている人。写真左の大村先生は澤崎先生の教え子。10年前に初めて澤崎先生に会った時の最上級生。嬉しい再会。

今回、千葉県でハンドボールをするは5年ぶりかな。前回来た時に、「トーナメントも悪くないけど、リーグ戦が選手も指導者もレフリーも育てますよね。成長できますよね。」って話をしていた。僕も混ぜて貰って澤崎先生と前回参加してくださった指導者の皆さんと喧々諤々とその話をしていた。

その後、すぐに澤崎先生は実行に移して、千葉県内の有志チームでKリーグを作った。ユニフォームを着て、ホーム&アウェーで、半年くらいかけてリーグ戦を回している。リーグの理念を明確にして、登録選手が全員出場できるように試合も前後半ではなく、1/3×3セットという独自ルールを策定するなど毎回試行錯誤しながらリーグ運営をしている。

今回の14チームの中にはKリーグに参加しているチームもあるとのことだった。因みに何のKか、今回教えて貰って驚いた。

渋谷教育学園幕張では中学、高校の男女をコーチング。講習会というよりも、午前、午後とがっつりハンドボールの練習(コーチング)。


最初に幾つか映像を観て、これからやる事の全体像を掴んで貰って、1日のテーマや流れを説明。殆ど説明せずに、メニューをこなしながらテーマや狙いを感じ取ってもらう時もあるけど、今回も説明してから練習開始。こういうのはケースバイケース。

写真は無いけど、映像ミーティングをした理科室(実験室)は本当に懐かしかった。以前、南木さんも覗きにきてくれたことがあった。南木さんは僕のこういう活動を良くに気にかけてくれていた。理科室でその時の事を思い出した。

澤崎先生からの午前のオーダーはDF。みんなでフランス代表のDF観て。数的同数(1on1やポストとの2on2)の状況、数的不利の状況を色んな条件下、環境でプレーして、最後に6on6で真剣勝負。

午後からは色んな条件下で横の2on2&縦の2on2をやって、最後に2on2~6on6までのスモールサイドゲーム。みんな午前、午後と元気一杯頑張ってくれた。

お昼休憩の時も、全体練習が終わってからも、コートでニコニコしながらハンドボールしている、ハンドボールが大好きな渋幕のみんな。今回も最高やったぁ。

そしてまたまた嬉しい再会。澤崎先生の教え子たちが後輩たちの為に集まってきてくれた。10年前は中学生や高校生。今は大学生だったり、社会人だったり、教員だったり。僕にとっても嬉しい再会やったなぁ。



ハピネス・スポーツクラブKOTAへ

[ パートナーハンドボールスクール日々講師 ]


先日、ハピネス・スポーツクラブKOTAさんの「ハンドボール夏フェスタ」に参加させて貰ってきた。

「ハンドボール夏フェスタ」
第1部、クラブ内交流戦&親子ハンドボール。
第2部、櫛田亮介クリニック。

第1部はクラブ内交流戦&親子ハンドボール。ハンドボールのコートに横のキッズスペースも設けてあってバスケットボールや輪投げなんかも楽しめるように工夫されていた。僕はパートは第2部やったけど、少し早めに会場に到着して、第1部の雰囲気を感じさせて貰ったけど、親子で参加できたり、ゲームの待ち時間も楽しめるように工夫されていた。

さて第2部は僕のパートは大体こんな流れ。ちなみに参加者は年長さんから小学6年生まで25名前後(当日、飛び入り参加もいたのかな)。

1.傷害予防を兼ねた動き作り&ボールを使ったスモールゲーム
2.トークセッション

1.傷害予防を兼ねた動き動き作り&ボールを使ったスモールゲーム

少し専門的な表現をするとmovement preparationになるのかな。但し、難しい表現はなしで、ネコみたいに動いてみようとかそんな感じ。

準備運動の後は、前後左右に移動してストップ。これも段階的に決まった動作&決まった場所でストップ→いつ止まるか分からない状況でストップ(少しだけ判断)→更にドリブルをしながら、いつ止まるか分からない状況下でストップ。

最後は4,5人で1組になってのボールを使ったスモールゲーム。みんなで身体を動かすのはここまで。

クローズドスキルから徐々にオープンスキル&マルチタスクへ。


2.トークセッション

僕の幼少期から現役選手を終える頃までエピソードを親子で聞いて貰った。

「小学生→中学生→高校生→大学生→日本リーグ→ドイツ→日本リーグ」って言う流れで話を展開。

ゆるゆるな高校時代、本気でハンドボールをやりだした大学時代(最初はユニフォーム係)、挫折の連続だったホンダ時代(ストックランやばかった)、大怪我したドイツ時代(左ひざを脱臼した時はマジで終わったと思った)、2年間のリハビリの末に復帰できた北陸電力時代(あと3週間遅かったら引退してたな)って感じで話をさせて貰った。

こうやって見るとほぼほぼ失敗談やな。

今回のイベントを企画&運営&進行していたのはハピネス・スポーツクラブKOTA代表の牟田歩さん。

牟田さんとお会いするのはまだ2回目。日本では数少ないハンドボールで飯を食っている人の一人。

子供たちの為に少しでも良いものしたいってことで、事前に何度もZoomでのミーティングを行った。

牟田さんの理念に共感してクラブに参加している親御さんや子供たち。親子が自然な形で一緒に参加できるような仕組み作りや雰囲気作りが最高やったなぁ。



5年ぶりに慶應義塾体育会女子ハンドボール部へ

[ パートナーハンドボールスクール ]


2018年以来、5年ぶりに慶應義塾大学へ足を運んできた。体育会女子ハンドボール部のミニキャンプにゲストコーチとして参加させて貰った。

こうした活動をサポートしてくださっている日本シグマックス(ザムスト)様、ファーストフロンティア(トランジスタ)様、いつも本当に有難うございます。

今回、トランジスタの高崎さんが忙しい仕事の合間に同行してくださった。指導現場に足を運び、メモをとりながら観て下さった。嬉しいよね。

さてさて、慶応義塾体育会女子ハンドボール部の多くの部員は大学入学後にハンドボールを始める。中学や高校の時にハンドボールを経験している部員は各学年に1名いるかいないか。OGコーチングスタッフの皆さんが後輩たちの主体性を引き出しながら指導にあっている。

今回は合計4セッション。部分練習2コマ、ミーティング1コマ、総合練習1コマ。

攻守の2on2やそこからの発展が70%、少人数(3on2まで)の速攻が20%、傷害予防を兼ねた動作技術トレーニング(加減速、方向変換、ジャンプの着地動作など)が10%くらいのボリュームで指導を行なった。

上記のテーマやメニューを作成するにあたって、事前にZoomミーティングを2度実施した。練習や試合の映像をチェック。個人の特徴やレベル感を把握。その上で彼女たちがどんなチームを作って行きたいのか?その中で今回のミニキャンプの位置付けはどこにあるのか?を聴かせてもらった。そこから先は共同作業、僕からも選択肢を提示しながら一緒にメニューを考えた。


コーチングスタッフの皆さん、実は5年前の講習会の際にはみんな学生ハンドボーラーとして参加していた、今は卒業して社会人をしながらも後輩たちの指導にあたっている。OGとは言え中々、出来ることでは無いなぁと。


そして、現役学生と若きコーチングスタッフを優しく見守るカラサワアイさん。2017年に鈴鹿で実施した指導者講習会に関東から参加してくださってからのご縁。嬉しい再会。

写真はないけど、前監督のイエムラ専務理事、MVI時代にもお世話になりまくった東海林さんとの嬉しい再会。男子高校生指導者の遠山さん(はじめまして)が見学に来て下さった。

さてさて、初日の部分練習、2日目の部分練習を終えての二日目午後から総合練習ではOGさんたち相手に、随所に好プレーが表現できていた。「分かって出来た」「分かっているけど出来なかった。それを理解できている」みたいな機会が増えてきた。「分かって無いことを分かっていない」ってことが減った。

「自分たちがどんなハンドボールをしようとしているのか?」
「その中で自分の強みをどう出していくのか?」

って大切やと思っている。

2日目の練習の合間のミーティング。総合練習に向けて攻守のテーマを確認。その後、キャプテン、副キャプテン、リハビリ期間中の学生からの涙ながらのメッセージ。チームを想えばこその葛藤、揺らぎ。学生スポーツ、チームスポーツってええなと。

慶応義塾体育会女子ハンドボール部の皆さん、今回も素晴らしい機会を頂き本当に有難うございました。



自調自考

[ パートナーハンドボールスクール ]

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

年末年始は10年ぶりくらいに纏まった休みを取ることができた。妻の実家の金沢で家族と過ごした。長男のカポエイラ、兼六園、スキー、家族での食事会、温泉、石川県立図書館などなど、のんびりとアクティブ(どっちやねん)に休みを満喫した。

1月5日からチームの活動は再開。実家に帰省していた学生たちも元気に戻ってきた。翌日からは授業も始まって、すっかり通常モードだ。

先週末は香川県の高校生の大会へ足を運び、その足で奈良県へ移動。

奈良市中学生選手権に顔を出し、大会後に参加チーム対象のクリニックを行った。中高一貫指導の学校の部活動チーム、地域のクラブチームなど参加チームの顔ぶれは様々だった。

指導者陣からの事前オーダーはDF。特に接触することが苦手だと教えてもらっていた。クリニック前の大会を観させてもらってDFは間合いと接触、OFは状況判断をテーマにしてメニューを作成。

参加者の殆どがハンドボールを始めて2年未満。DFの時に強く接触することに対して恐怖心があるのは当然。OFもまだまだボールウォッチャーになってしまう子が殆どだった。

子供たちにもテーマを伝えて、遊び感覚の中でワイワイと体を動かしてもらった。

「みんな、DFの目的って何やと思う?OFの目的って何やと思う?」って質問して、子供たちに頭を捻りながら考えてもらった。

「DFは得点を決めさせないこと?失点しないこと?かなぁ。」
「OFは得点をとること?シュートを決めること?やと思う。」

思いの外、すっとシンプルな意見が出てきた。

「そうやね。じゃあDFはどんなシュートを打たせたくない?OFはどんなシュートを打ちたい?」

子供たちはゴールから伸びたゴム紐を色んな角度に引っ張ってみたり、目線とボールのリリースポイントの違いを確認してみたり、試行錯誤。

「DFは相手の正面よりもボールを持っている腕側に立って接触する方がシュートって防げるんじゃないか?」
「外に外に追い込んだ方がシュートを打つコース無くなる?」

って自分たちで話をし出した。

ええやん。ええやん。こんな感じで、子供たちに問いかけながら進めていった。

クリニックを終了後にみんなで記念撮影。今回も日本シグマックス様が参加者全員にザムストランドリーバッグをプレゼントしてくださった。いつも本当にありがとうございます。

奈良県は僕が小学4年生から高校卒業まで過ごした土地。今でもこうして奈良県の子供たちと触れ合う機会を作って貰えて本当にありがたい。

クリニック前にあった奈良市中学生選手権に日本リーグを担当するレフリーと学生レフリーの姿があった。学生レフリーが日本リーグのレフリーからのアドバイスに耳を傾けていた。ハンドボールのルールをそれとなく子供たちに伝えながらの優しい笛。

未来への種蒔きがなされていた。



傷害予防と身体能力向上

[ パートナーハンドボールスクール日々講師 ]

インカレを終えてから年末にかけて何度か講演やクリニックの機会を頂いた。こうした活動を日本シグマックス様(ザムスト)、ファーストフロンティア様(トランジスタ)が何年もサポートして下さっている。

少しずつだが、子供たち、指導者の皆さんと顔を合わせながらのこう言う機会が戻ってきたのは嬉しい限りだ。

今回は講演やクリニック、普段のコーチングの中で気づきや裏話をブログに纏めてみる。ハンドボールの技術や戦術的な話が中心ではなく、アスリートの傷害予防や身体能力向上って観点からの内容になると思う。

先日、愛知県アスレティックトレーナー連絡協議会@中京大学に参加し、僕は特別講演②を担当させて頂いた。(アスレティックトレーナー、以下AT)

参加者は既にスポーツ現場に立つATさん、ATを志す学生さんなど90名ほど。勿論、関わる競技はハンドボール以外の方が殆どである。

1時間の持ち時間の中で、下記の流れで話を進めていった。

・自己紹介
・選手時代のエピソード
・指導者時代のエピソード
・振り返り&まとめ

<選手時代のエピソード>
2007年にドイツでの試合中に左膝を脱臼。複合靭帯損傷(前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靱帯、半月板などを損傷)という診断結果を受け、ドイツで2度の手術。競技復帰は絶望的というドクターから見立てもありドイツのチームをクビになり帰国。日本での2年間リハビリを経て、北陸電力BTで競技復帰。リハビリ期間は経済的にも困窮、ペットボトルを買うのも躊躇う日々。自力での歩行も困難な時からリハビリでお世話になったトレーナーとのリハビリ奮闘記。

<指導者時代のエピソード>
自国開催での世界選手権直前に前十字靭帯損傷を負った選手とのリハビリ、競技復帰までの話。雇用先、JISS、代表スタッフ、所属チームのメディカルスタッフなど各方面からの理解や協力を得ながらの手術やリハビリ。新型コロナもあって延期になった東京五輪での活躍。本人の競技復帰にかける強い意志、人柄や裏話などを交えた復活記録。

上記の話の後には参加者同士のグループディスカッションを実施、最後にまとめと質疑応答をさせてもらった。

ある程度、予想はしていたが「指導の際に男性と女性で気をつけている点や違いはあるか?」って言う質問を頂いた。

「ハンドボールの技術や戦術的には大きな差は感じていません。寧ろ男女ともに同じ大きさのコートでプレーするのでスペース自体は女性の方があるように感じています。月経、出産や傷害予防(特に女性アスリートのACL損傷とその予防)に関しては注意していましたし、大切にしていました。。それでもACL損傷をゼロにできたはMVIでの最後の1年だけでした。」と僕からの回答。

「アスリートが主体的に成長していく為にという前提で、ATさんが自分の専門領域や自身の能力を最大化して仕事をするための環境や、仕事がし易いコーチングスタッフとの関係性ってありますか?」とATの方に僕からも質問させて貰った。

「お互いにプロフェッショナルとして専門領域に責任を持ちつつ、その枠を少し超えてお互いに意見や情報を交換できる関係性ですかね。」と言うATさんから回答。

完全に同意である。

アスリートを中心に、アスリートに関わる全ての人がそれぞれの専門領域を活かし、協力しあってサポートしていけるといいなと思う。実際にスポーツの現場ではそういう環境はまだまだ少なくて、現時点では理想論に近いかもしれないが、現実を見つつ理想は追いかけたい。

改めてだが、非常に学びの多い機会だった。

10月、11月、12月と静岡県に足を運ぶ機会が何度かあった。

静岡県で高校生を指導しているストレングス&コンディショニングコーチの方とのじっくりと意見交換する機会があり非常に学びが多かった。(以下、S&Cコーチ)

因みにS&Cコーチとは、アスリートを対象に、ケガの予防と競技に必要な身体能力の向上を目的とした筋力トレーニング、その他のトレーニングを指導する専門家のことを言う。

コンディショニングと言うと、体調を整える、軽く動く、マッサージ、治療、テーピングみたいなイメージを持つ人が多いかもしれない。しかし、ここで言うコンディショニングとは走るスピード、方向転換能力、敏捷性、ジャンプ力、心肺機能、エネルギー代謝能力を向上させる為の各種トレーニングの事を指す。

JHLだとトヨタ車体がS&Cコーチを配置していて個人的には大注目している。

実は高校生チームにS&Cコーチがついていることに衝撃を受けた。それと同時に嬉しくもなった。他競技では当たり前になりつつあるのかもしれないが、少なくともハンドボールの高校生チームについているS&Cコーチとお話する機会は僕にとっては初めてだった。

自分自身が2007年に左膝を脱臼して、2年間のリハビリを経て競技に戻った。その後、まともに試合出場するのにもう2年かかった。合計4年間はまともにハンドボールが出来なかった。練習でも試合でも左膝をテーピングでぐるぐる巻きにしてプレーしていた。怪我をして成長できた部分もあったが、プレーをする面では怪我をしてマイナスことが多かった。

左膝を怪我してから自分の身体と向き合うようになり、リハビリを通して傷害予防や身体能力向上に自然と興味を持つようになった。今でも自分自身の身体でずっと実験している。

そんな自分自身の怪我の経験もあって、指導者になってからコンディショニングの部分には注意しながら自チームの指導をするようになった。クリニックの際にも、ハンドボールの技術的、戦術的な部分は勿論だが、可能な限りコンディショニングの部分にもメニューに盛り込んで指導するようにしている。

前出の日本シグマックス様、ファーストフロンティア様はこうした僕の想いも含めて、子供たちの為に何年もサポートして下さっている。

現在進行形で指導をしている中部大学の学生たちの中には将来的に指導者を視野に入れている学生もいる。ハンドボールの技術的、戦術的な部分へのアプローチは勿論、ストレングス、コンディショニングへのアプローチをするようにしている。目的、チェックポイントなど、少しずつ理解を深めてもらっている。

傷害予防をして、身体能力を向上させて、今より凄いプレーをするのだ。

自分で興味を持って実践できて、チェックポイントを理解し説明できて、専門家の人とそれなりに対話ができる。そんなアスリートが増えていくと良いなと思う。

まだまだ僕も学び続けたい。



古巣・北陸電力ブルーサンダーへ

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザーパートナー ]

5/27~29と久しぶりに福井に行ってきた。北陸電力ブルーサンダーからコーチング依頼を頂いたためである。このチームは自分自身が2009~2015年までの6シーズン所属した古巣でもある。何度もスタッフ陣と事前ミーティングを重ねた。今季のチーム目標やゲームモデルを教えてもらった上で、今回はハンドボールを3セッション、座学を1セッションの合計4セッション。

ハンドボールでは監督が志向するチーム戦術をより高いレベルで遂行するための、個人能力向上を主眼に置いたメニューが中心。頭も身体もフル稼動させてみんな頑張ってくれた。

座学では「目的と目標」「35歳、30歳、引退、2022年度シーズンの開幕、終了時にどんな自分でありたいか?」「福井を拠点に、このチーム、このメンバーで今シーズン、何の為にハンドボールをするのか?」を考え、話し合ってもらった。監督曰く、この座学が今回一番重要とのこと。

僕もこのチームで6シーズン(選手3年、コーチ兼選手を3年)、ハンドボールをさせてもらって、このチームの難しさややり甲斐は少しだけ理解できる。北陸電力ブルーサンダーは所謂、企業チームではある。しかし社員選手、社外選手、移籍選手、大卒、高卒、地元選手、県外選手など、働き方やバックボーンに多様性を持っているのがこのチームの特徴だ。

当時、みんなハンドボールへの想いを胸に秘めて色んなことをグッと飲み込んで日々を過ごしていた。本当に難しかった。でも、だからこそやり甲斐もあった。

一緒にプレーをしたことがあるのは当時高卒ルーキーだった藤坂キャプテン、大卒ルーキーだった須坂選手兼任監督の2名だけ。当時僕らの試合の会場設営や応援に来てくれていた顔ぶれが今やこのチームの主力でもある。前田、久保、西片、大谷、高森、山崎ら地元選手がそこにあたる。福井が地元ではないけれど、ハンドボールへの思いを持って県外からチームに加わってきたメンバーもいる。何度かハンドボールを続けること自体が困難になった選手もいる。

怪我で現在ハンドボールが出来ていない選手も含めて、みんなそれぞれに今の心境や福井県やチームに対しての熱い思いを吐き出してくれた。

今季チームが掲げた目標に向かって全身全霊で力を出し切ることができますように。福井を拠点に活動するこのチームで、志を持ったこのメンバーだからこそ。

素晴らしい機会を頂いた北陸電力ブルーサンダーの皆さん、何年もクリニックをサポートして下さっている日本シグマックス様、ファーストロンティア様、本当にありがとうございました。



インターハイ直前の高校生たちと

[ 2022~ 中部大学パートナー ]


5月21日、22日と高校生が3チーム、全国各地から春日井に集まってきてくれた。どのチームもインターハイ予選を控えた大切な段階。感染予防を徹底し、怪我には十分気をつけながら、最終調整を行った。

この世代は育成段階でもあるので、どのチームも勝敗に拘りつつ個人の成長を大切にしながら、チーム作りをされている様子だった。各チームの指導者の皆さんにもお話を聴かせて貰って勉強になる事ばかりだった。

チーム作り、将来有望な大型選手へのアプローチ、大学進学、7人攻撃に関してなどなど、ざっくばらんにいろんな話ができた。もちろん僕も色々と質問されたので、可能な限りで答えた。こういうの久しぶりで、なんか新鮮やったねぇ。

個人的には、どのレベルになっても1on1、2on2の攻守の解決能力の向上は必須だと考えている。色んなバリエーションで1on1、2on2のやり取りができる高校生を観ていると「いや〜ええなぁ、いいハンドボールやなぁ」って感じる。ちゃんと相手とやり取りができているのを観ていると嬉しくなる。

長年、こうした活動をご一緒させて頂いている日本シグマックスさんが今回もザムスト製品のアイスバッグを各チームにプレゼントしてくださった。本当にありがとうございます。

インターハイ予選、そして勝ち抜いた先のインターハイと怪我がないように全力を出し切って欲しいなぁ。今のこのメンバーでできる一瞬一瞬を大切して欲しい。

高校時代の恩師と現役の中部大学の学生が再開。思い出話に花を咲かせていた。こういうのも何かええよね。



スプリングCampとオフ中に

[ ~2022 三重バイオレットアイリスパートナーハンドボールスクール日々 ]

1505501_1168993636466362_5145996158727084186_n
HC名古屋とのJHL最終戦を終えてからもバイオレットはしばらく今年度の活動を続けていた。学生時代のテストが帰ってきて、見直しをしているような感覚に近い。3月15~17日は大学生9チームが集結してのスプリングCampを主催した。バイオレットは全チームと対戦。

2月、3月とこの春卒業予定の大学4年生がバイオレットに合流していた。中には追加登録済みの選手もいる。今年度のチームのベースをルーキーズたちにインストールしてスプリングCampに臨んだ。攻守の約束事の再確認やウエイトTrのフォーム作りなど、次年度に向けての下地つくりといったところ。

そういった意味ではスプリングCampも収穫が多かった。バイオレットの選手たちも目的意識を明確に持って準備をして、大学生とのトレーニングマッチに臨んでくれた。スプリングCamp終了後、今シーズン最後のウエイトトレーニング。今年度の活動をすべて終了した。

1012574_1168993913133001_7105374467344065286_n
というわけで、バイオレットは現在オフ中。年末年始もほとんど休みなく活動してきたので、ここは心身ともにリフレッシュしてほしい。

フランスでの世界最終予選を終えておりひめジャパンの原、池原も鈴鹿に戻ってきた。フランスとの大一番に敗れ残念ながらリオ五輪の切符は掴めなかったが、二人の競技人生も日本のハンドボールもここで終わりではない。

さて3月末はビックイベントが続く、高校選抜&春中、そしてなんといってプレーオフ。この3つのイベントが重なっているのがちょっと残念。そして4月から大学生たちは春季リーグに突入。

今季、バイオレットは初めてといってもいいプレーオフ争いを経験した。まあプレーオフ争いの入口くらいだけど…

3位のSONYが勝点11、4位の広島メイプルレッズが勝点10、バイオレットは勝点9だった。1勝の重み、勝点1の重み、1プレーの重み、1点の重み、1試合の重み…

微差こそ大差。次年度の準備をしていると色んなことが頭に浮かんでくる。今年度の経験をしっかりと次年度に活かす。

さて、明日から東京入りしてプレーオフ視察の前に一仕事。24,25日はスポンサーさんとの打合せ。梶原BMとは東京で合流予定。少しでも選手&クラブにいい環境を整えたい。