ブログ&ニュース ( 2022~ 福井県スーパーアドバイザー )

真夏の福井永平寺ブルーサンダーへ

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザー ]

8/17~19と福井永平寺ブルーサンダーへ足を運んできた。福井永平寺ブルサンダーは現在、日本ハンドボールリーグの前半戦を終えた所。前半戦を終えて、11月のリーグ再開に向けてリスタート。このタイミングでのミニキャンプにゲストコーチ(福井県スーパーアドバイザー)として参加させてもらった。

前半戦を終えて選手のフィーリング、チームとしての総括、今回のミニキャンプのテーマなどを須坂監督から聴かせて貰った。その上で試合映像を確認し何度か須坂監督と事前の打合せをしてミニキャンプを迎えた。

企業チーム(北陸電力ブルーサンダー)からクラブチーム(福井永平寺ブルーサンダー)に移行し、新体制で挑んでいる今シーズン。春先に行った時に初々しい感じだったルーキーたちも実戦に揉まれた顔つきになっていた。

リードして折り返した後の後半、五分五分で進んだ試合終了間際。良い内容で進めた先では確実に、思うように行かない内容だとしても、粘って粘ってしぶとく勝ち点をもぎ取っていけるか。

チームとして、個人として、もう一歩、もう二歩踏み込んで、何かを掴み取りにいく。ハンドボールをやってる中で、その先にある何かを選手たちに少しでも感じ取ってもらえるように。それしか出来ない。

活動場所のフレア体育館では、トップチームが練習をしているコートの隣で、育成世代の小学生や中学生が活動している。その育成世代を指導しているが元チームメイト(北陸電力ブルーサンダー)たちだったりする。因みに今回も、表さん、高橋準、桜井に会った。小学生を教えていた。

福井に来るたび、この環境って本当に凄いなと思うし、この好循環って本当に素晴らしいなと思う。今の日本ハンドボールリーグにも数多くの福井県出身の選手がいる。

今、僕は中部大学の指導をする事が殆どだが、試合会場で北電Jr出身の他大学の学生が「くっしー、覚えてますか?今はドコドコ大学でやってます。」って声をかけてくれたりする。親御さんが応援席から「くっしー、元気か?」って声をかけてくれたりする。親子で写真を一緒に撮ったりもする。嬉しい限りや。(インスタでもTikTokでも何で好きに使っておくれと伝える。)

チームの体制が大きく変わったとは言え、2009〜2015年まで計6シーズンお世話になった福井県のチーム。当時のチームメイトも僅かに残っている。Mrブルサンダーの藤坂、須坂監督は共に汗を流した仲間だ。昨年度から年に数回だけど、自分がお世話になった福井県のチームにこうやって関わる機会を頂けるのは本当に光栄だ。

新チームスタートの時期は、本当に大変な事が多いと思うけど、今取り組んでいる事、種を蒔いている事が、5年先、10年先、もっと先に繋がってくると思う。

福井永平寺ブルーサンダーの皆さん、今回もありがとうございました。



新生、福井永平寺ブルーサンダーへ

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザー ]

5月25~27日の3日間、福井県へ足を運んできた。2023年度の競技力向上対策事業スーパーアドバイザーとして福井永平寺ブルーサンダーへコーチングの機会を頂いた。

事前に須坂監督から今シーズンのチームのコンセプトや方針を聴かせてもらっていた。更には直近のハンドボールの映像を観せてもらい、3日間の流れや希望を聞かせてもらってプログラムを準備していった。準備していった内容をベースに選手たちの反応を観ながらその場で微調整して進めていった。

25日はチームビルディングを兼ねたミーティングの進行役。改めて日本ハンドボールリーグ(JHL)の理念を確認。その後で自分の「今まで」「これから」「今」を考えてもらった。その上で、福井永平寺ブルーサンダーのことを深く考えてもらった。なんの為にこのメンバーが福井に集まり、今シーズン闘うのか、なぜ企業チームからクラブチームに変わったのか。

北陸電力ブルーサンダー(企業チーム)から福井永平寺ブルーサンダー(クラブチーム)に変わり、旧チーム時から在籍している選手、大学を卒業し新加入してきた選手、JHLの他チームから覚悟を持って移籍してきた選手。色々だ。それでも今、福井に、このメンバーが集まっている。新生、福井永平寺ブルーサンダーの一員として、自分の在り方を改めて考えてもらった。

26日、27日はハンドボール。PVが絡んだ2on2の攻守。PVが絡まない3on3の攻守。プラス1を作る/守る部分&プラス1ができた状態を継続/断ち切る部分を中心にトレーニングを行なった。50~60%くらい出来たら、条件やルールを変えて、変化やストレスをかけていく。同じことの繰り返しにならないように、変化があることを乗り切っていく中で、再現性が出てくる。

刻々と状況が変わっていくからこそ、インプレー中(事前)のコミニュケーションが必要になる。量も質も。コミニュケーションをとる手段は何も言葉だけではない。言葉はもちろん、指差し、視線、ジャスチャー、感情など自分の意志や意図を伝える為に、相手の意志や意図を汲み取る為に、使えるものは全て使う。身体も疲れるけど、頭も疲れる。

僕は2009~2015年まで6シーズン、北陸電力ブルーサンダーでプレーをさせてもらった。北陸電力ブルーサンダーでのラストシーズンに須坂監督(当時は須坂選手)と藤坂前主将がルーキーとして加入してきて1シーズンだけ一緒にプレーした。そのほかの選手は一緒にプレーしたことはない。

選手としては一緒にプレーすることはなかったが、こうして今の選手たちと一緒にハンドボールに関わることが出来て本当にハッピーだ。

ボロボロの左膝で満足に動くことが出来ない僕を拾ってくれた北陸電力ブルーサンダー、受け入れてくれた福井への感謝の気持ちは尽きない。

その北陸電力ブルーサンダーが2022年度で解散。2023年度より福井永平寺ブルーサンダーとして新たに活動をスタートさせた。チーム名や活動形態は変わっても、新たなチームの立ち上げ時期に少しでもこうして関わる機会を頂けるのは本当にありがたいことだ。

中部大学ハンドボール部のOBで大集合。

みんな先日の春季リーグ戦の優勝を喜んでくれた。喜んでもらえると尚更、嬉しいね。



【動画 中部大学ハンドボール部 2023東海学生春季リーグ戦 全勝優勝】


フレア体育館に行くと、毎度のことだけど、トップチームが活動している隣のコートで子供たちもハンドボールをしている。この光景を目にする度に、ただただ「ほんまにええなぁ」ってなる。そして当時のチームメイトがジュニアチームのコーチをしていたりする。

北電の王子様、マッスル桜井、元気そうやった。



いま、ここ、じぶん

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザー日々 ]

2022年度の福井県のスーパーアドバイザー事業を無事終えることができた。2009年から合計6シーズン在籍した北陸電力ブルーサンダー(以下、北電BT)に2022年4月から何度かコーチングをする機会を頂いた。

毎回、須坂監督と事前に打合せをしてその時のテーマや課題を聴かせて貰った。須坂監督からのオーダーを参考にしメニューを作成、その場で選手の反応を見ながら進めていくことが多かった。

少し話を戻す。

2007年にドイツで左膝を脱臼して、所属チームがなく、リハビリを続けている時に救いの手を差し伸べてくれたのが北電BTだった。2009年の夏が終わる頃に縁も所縁もない福井で活動することになった。シーズン途中に通過登録して貰って、数試合は少し試して使ってもらえた。テーピングをグルグル巻きにして試合に出ては相手にスコンスコン抜かれて、1ヶ月も経たないうちに殆ど出番はなくなった。

そこからDFメインでまともに試合出場できるまでに2年くらいかかった。左膝を脱臼して北電BTに加入するまでに約2年。そこからそれなりに試合でプレーするまでに更に2年。合計4年かかって試合出場できるようになった。本職のRBと2枚目DFではなく、中央を守るディフェンダーが新しい役割になった。

当時の北電BTは連戦連敗。1年に1回勝てたら良い方だった。仕事を終えて夜の練習をスタートする時には3,4名で開始。練習の途中に人が増えてきて、やっと最後の30分に4対4が出来るなんてことが日常的にあった。平日に残業しておかないと、週末の試合や遠征に帯同できない現実があったのだ。トップリーガーがこれで良いわけないのだが、当時はこういう現実を受け入れて、拾ってくれた北電BTに感謝してハンドボールを続ける以外になかった。

最後の3シーズンはコーチ兼任選手として神田監督、前田監督のもとで多くの経験をさせて貰った。須坂監督、藤坂キャプテンは北電BTでのラストシーズンの大卒&高卒ルーキーとして一緒にプレーした。当時のチームメイトでまだJHLに在籍しているのは須坂監督と藤坂キャプテン、そして福岡ゴールデンウルヴスの赤塚コーチ兼任選手のみになってしまった。

その二人が監督&キャプテンを務める北電BTでこの仕事をさせて貰えるのは感慨深い。

2022-2023シーズンもいよいよ終盤。シーズン終盤のこの時期は、多くのチーム、多くの選手が色んな事を抱えながらハンドボールしている。新リーグ構想の事もあってか、今シーズンは尚更だ。

プレーオフ争い、レギュラー争い、ベンチ入り、怪我、引退、国内移籍、海外移籍、追加登録、試合での好不調、一試合の勝ち負けで、天国と地獄が交互にくる。

残り数試合、数時間、今のそのメンバーでハンドボールができる限られた時間。今いる自分の場所に集中して、全力を注ぐ。その先に未来がある。

JHLの選手として活動できる一瞬一瞬って本当に貴重だ。「いま、ここ、じぶん」に集中して全力を出し切ることができますように。ただただそれだけ。

それにしても現在進行形で指導しているピサノ(中部大学3年)が北電BTに加わることになるとは夢にも思わなかった。


フレア体育館に行くと、毎回誰かしらと懐かしい再会がある。今回は当時のチームメイトの高橋&高田&桜井(桜井は残念ながら写真なし)と嬉しい再会。

彼らは今、福井の子供たちのコーチをしている。



インカレ前の4年生の姿

[ 2022~ 中部大学2022~ 福井県スーパーアドバイザー ]

10月も中旬になりすっかり秋模様。

講義の合間に涼しくなった学内を歩いていると春学期に担当していた学生たちの顔を見かける。「久しぶりですね。元気ですか?」と声を掛けてくれる。スポーツ部で頑張っている学生が「この前、試合の時にベンチ入りできました。」など近況を伝えてくれる。嬉しいね。

10月頭に秋季リーグ戦を終え、中部大学ハンドボール部はインカレに向けて最後の1ヶ月を過ごしている。

10月8日(土)は日帰りで福井遠征。北陸電力BT、大同大学とのテストゲーム。25minのミニゲームを午前、午後と何度も繰り返した。大学勢はインカレに向けて、JHLチームはリーグ再開に向けてと言う位置付け。

秋季リーグ戦後に富山県代表として栃木国体に出場していた中村(3年)&中島(2年)も福井遠征からチームに再合流。国体では佐賀県(トヨタ紡織九州)と対戦し、JHL勢のプレーを生身で体感して帰ってきた。

余談だが今年度は福井県の競技力向上対策事業スーパーアドバイザーとして何度か北陸電力BTの指導機会を頂いた。2009~2015年まで6シーズン、自分がお世話になったチームに関わる機会を頂けて嬉しい限りだ。

そして現在進行形で関わっている中部大学が古巣とテストマッチをするのは何とも感慨深い。

10月10日(月)はビノベーションレポートの森友紀さんを招いてのレクチャー。春季リーグ戦後から月に一回のペースで指導に来てくれている。アルティメットで選手兼任監督として世界一の経験がある森さんからの実体験を元にした話は本当に貴重だ

10月12日(水)、インカレメンバー&作取監督は授業後に中京大学とのテストマッチへ向かった。

サポートメンバーは中部大学に残ってハンドボール&ウエイトトレーニング。僕はサポートメンバーを担当。サポートメンバーの4年生が率先して頑張る姿がそこにはあった。

10月14日(金)、中京大学が中部大学に来てくれた。今週は平日にHome &Awayでテストマッチを実施。今度はお互いインカレで勝ち上がって対戦出来ると良いなぁ。

チームスポーツをしていれば、良い時ばかりじゃない。上手くいかない時の方が多いかもしれない。それでも、腹の底にあるものを少しずつ吐き出す。見て見ぬ振りしてきた事と正面から向き合う。まだまだ照れながら、奮闘中。

インカレ前の4年生の姿勢って言うのは、みんなが観ている。プレー、言葉、姿勢、在り方。

自分の調子が良い時だけではなく、上手く行かない時に何ができるか、どう在るか。

ほんまに最後の最後までやり抜いて欲しい。ただただそれだけ。



秋の北陸電力BT

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザー ]

9月12日、13日と福井県スーパーアドバイザー事業として、古巣の北陸電力ブルーサンダーへ足を運んできた。

社会人選手権前以来だったので、楽しみにしていた。

今回、チームからのリクエストは攻撃。3種類の2on2をキーワードにして攻撃を整理した。

少しだけ補足すると3種類の2on2とは、PVが2人のDFの間にいる2on2(PV inside)、PVが2人のDFの外にいる2on2(PV outside)、PVが関与しない2on2(No PV)のことである。

例えば6:0DFのRBの下の23枚目の間にPVがいるとする。そうするとRBにとっては2on2 (PV inside)、CBにとっては2on2(PV outside)もしくは2on2(No PV)、LBにとっては2on2(No PV)になる。同じ攻撃のオープニング、PVの位置でもどこのポジションから攻め出すかによってどんな2on2になるかが変わってくる。

昔、北電ジュニアで指導していた子が高校生になっていて笑顔で挨拶しにきてくれたり、元チームメイトが反対のコートで自分の子どもと一緒にハンドボールの自主練習していたり、懐かしさを感じた。



古巣・北陸電力ブルーサンダーへ

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザーパートナー ]

5/27~29と久しぶりに福井に行ってきた。北陸電力ブルーサンダーからコーチング依頼を頂いたためである。このチームは自分自身が2009~2015年までの6シーズン所属した古巣でもある。何度もスタッフ陣と事前ミーティングを重ねた。今季のチーム目標やゲームモデルを教えてもらった上で、今回はハンドボールを3セッション、座学を1セッションの合計4セッション。

ハンドボールでは監督が志向するチーム戦術をより高いレベルで遂行するための、個人能力向上を主眼に置いたメニューが中心。頭も身体もフル稼動させてみんな頑張ってくれた。

座学では「目的と目標」「35歳、30歳、引退、2022年度シーズンの開幕、終了時にどんな自分でありたいか?」「福井を拠点に、このチーム、このメンバーで今シーズン、何の為にハンドボールをするのか?」を考え、話し合ってもらった。監督曰く、この座学が今回一番重要とのこと。

僕もこのチームで6シーズン(選手3年、コーチ兼選手を3年)、ハンドボールをさせてもらって、このチームの難しさややり甲斐は少しだけ理解できる。北陸電力ブルーサンダーは所謂、企業チームではある。しかし社員選手、社外選手、移籍選手、大卒、高卒、地元選手、県外選手など、働き方やバックボーンに多様性を持っているのがこのチームの特徴だ。

当時、みんなハンドボールへの想いを胸に秘めて色んなことをグッと飲み込んで日々を過ごしていた。本当に難しかった。でも、だからこそやり甲斐もあった。

一緒にプレーをしたことがあるのは当時高卒ルーキーだった藤坂キャプテン、大卒ルーキーだった須坂選手兼任監督の2名だけ。当時僕らの試合の会場設営や応援に来てくれていた顔ぶれが今やこのチームの主力でもある。前田、久保、西片、大谷、高森、山崎ら地元選手がそこにあたる。福井が地元ではないけれど、ハンドボールへの思いを持って県外からチームに加わってきたメンバーもいる。何度かハンドボールを続けること自体が困難になった選手もいる。

怪我で現在ハンドボールが出来ていない選手も含めて、みんなそれぞれに今の心境や福井県やチームに対しての熱い思いを吐き出してくれた。

今季チームが掲げた目標に向かって全身全霊で力を出し切ることができますように。福井を拠点に活動するこのチームで、志を持ったこのメンバーだからこそ。

素晴らしい機会を頂いた北陸電力ブルーサンダーの皆さん、何年もクリニックをサポートして下さっている日本シグマックス様、ファーストロンティア様、本当にありがとうございました。