ブログ&ニュース ( 日々 )

「Sport in Life」のまちづくりを目指して~春日井市制80周年記念事業~

[ 2022~ 中部大学日々講師 ]


2/17は朝宮公園に足を運んできた。春日井市制80周年記念事業の一貫として、「Sport in Life」のまちづくりを目指してと言うスポーツイベントに講師として参加させて頂いた。

春日井市のスポーツ少年団で活動している小学生が対象。80名を超える大人数が参加してくれた。野球、サッカーなどを中心に元気いっぱいの小学生を3グループに分けて、野球、サッカー、ハンドボールを40分ずつ体験してもらうって感じだった。当然、僕はハンドボールを担当。

僕以外の講師陣が豪華過ぎた。野球は鹿島忠さん。サッカーからは森山泰行さん石原孝向さん。中日ドラゴンズ、名古屋グランパス、INAC神戸…マジか。

ハンドボールからは、くっしー行ってきたよ。太陽拳全開で行ってきたよ。


今回はこんな感じ屋外でのハンドボール体験。人工芝。野球やっている子たちは投げるのが上手。サッカーやっている子たちは空間認知に優れていた。

最初にデモンストレーションで大人たちがハンドボールの試合を2分くらいやって最終イメージを掴んでもらう。覚えてもらうルールは二つだけ。

ルール1:シュートは6m外からは打てる。
ルール2:3歩ドリブル3歩は自由に動くことができる。

たったこれだけ。

ボール遊びをしながらW-up。
段階的に2つのルールに触れながらパス、そしてシュート。
そしてその後はゲーム。そうすぐにゲーム。両チームに大人が混ざってやけどね。

みんなハンドボール初めて30分後にはゲームしてたけど、シュート決めちゃうのよね。子供ってすげーわ。

今回はやる前は結構アウェー感あったんやけど、ハンドボール未経験の子たちにハンドボールをやってもらう機会を作ることができてほんまに良かった。

そして今回のSpecial Thanks‼︎‼︎

以前、長男がサッカーシューズを購入したスポーツデポさん協賛のスポーツイベントやった。なんか、こういうの嬉しいよね。

そしてそして、春日井ハンドボールスクールのスタッフやOBの皆さんがサポートに駆けつけてくれた。僕の進行に合わせて、子供たちの輪の中に入って一緒にハンドボールしてくれた。

本当に本当にありがとうございました。



チームとか、リーダーとか、プロフェッショナルとか

[ 日々 ]

一緒に仕事をしていて、お互いを高めあえると感じるチームの共通点。程よいリラックス感もあって、良い意味での緊張感もある。「遠慮」は必要ないが、ちゃんと「配慮」はある。イイ時はイイ。ダメな時はダメだと言える。

一緒に仕事していて、やりやすいリーダーの共通点。一度、任せたら、安易に口出ししない。本人がSOS出すまでは簡単に手助けしない。任せ切る。でも放ったらかしにはしない。

一緒に仕事をしていて、この人はプロフェッショナルだなって感じる人の共通点。自分の役割、専門領域に関してハイクオリティー&ハイパフォーマンスなのは当然で、責任を持って期限や時間内にやり切る。かと言って自分勝手ではなく、チームの方向性を理解した上で自分の得意分野で力を発揮する。そして自分の専門領域以外へのリスペクトや協調性もある。

お互いがプロフェッショナルな姿勢で、自分の得意分野に責任を持って全力を尽くす。できない前提、フォローする前提ではなく、先ずは自分の役割を全うする。それでも出来ない時にカバーする。そうすることで一人じゃできないことをチームで成し遂げることができる。チームの規模にもよるが、これもチームワークの一つのあり方だと思う。



圓光大学へ

[ 2022~ 中部大学日々 ]

日本ではインターハイ、PSGの日本ツアーなどで盛り上がる7月終盤&8月上旬。中部大学ハンドボール部は7/29~8/1、3泊4日で韓国遠征。今回は圓光大学に足を運んできた。

個人的には1999年、大学4年生時の定期戦(中部大学と圓光大学との)以来の圓光大学だった。

今回初めて日本を出た学生もいる。いつもと違う環境でも普段通りマイペースでやること。普段通り出来ない中で変化を受け入れて対応すること。矛盾しているようやけど、どっちも大切。

基本的に午前は合同練習、午後からテストマッチって流れ。

午前の合同練習では普段通り、自分のプレーが決まって嬉しそうにしている姿。普段とは違うプレーを体験して「おおっ、そうきたか」ってこれまたいい表情でプレーする姿。いきいきした表情でハンドボールする姿を観るのは嬉しいね。

午後からのテストマッチ。試合終盤は親善的な雰囲気はゼロ。特に終盤でもこちらがリードしている時は尚更。お互いにバキバキの状態。

威嚇射撃さながらのGKの顔面周辺へのシュート、あわよくばレフリーを欺こうとするオーバージェスチャー、まじかよみたいなレフリーの笛、何でやねんみたいなタイミングでの退場の判定。

当然、中部大学の学生たちも熱くなる。ヒートアップ。いいねぇ。いいねぇ。こう言う経験するために来たわけよ。綺麗事だけじゃ無いんだぜ。どんな状況でも、熱く、冷静に。そしてチーム全員で闘い抜く。

そして試合が終わればノーサイド。両チームの学生が一緒の席についての食事会。みんなスマフォ片手に訳しながらワイワイやっていた。こう言うのも最高。

今回、嬉しい再会の連続やった。

圓光大学のチョ・ホテキ監督(写真左から2番目)は同級生。1999年の定期戦の時のキャプテンだった。その後は韓国のトップリーグでプレーしていた。もしかしたらホンダ時代の韓国遠征で対戦したような気もする。

コーチはイ・ジェウさん(写真中央)。長年にわたり韓国代表として活躍、世界選手権やオリンピックに何度も出場している。大同特殊鋼フェニックスでも活躍していた。何度か対戦したけど、フェイントの切れ味エグすぎた。

みんな大好き富田さん(写真左)も今回ゲストコーチとして参加してくれた。昨シーズンまでトヨタ車体ブレイブキングスのコーチ。元中部大学ハンドボール部監督。イ・ジェウさんとは大同特殊鋼時代にチームメイト。

西日本インカレ開幕まであと一週間。いよいよ。



ハピネス・スポーツクラブKOTAへ

[ パートナーハンドボールスクール日々講師 ]


先日、ハピネス・スポーツクラブKOTAさんの「ハンドボール夏フェスタ」に参加させて貰ってきた。

「ハンドボール夏フェスタ」
第1部、クラブ内交流戦&親子ハンドボール。
第2部、櫛田亮介クリニック。

第1部はクラブ内交流戦&親子ハンドボール。ハンドボールのコートに横のキッズスペースも設けてあってバスケットボールや輪投げなんかも楽しめるように工夫されていた。僕はパートは第2部やったけど、少し早めに会場に到着して、第1部の雰囲気を感じさせて貰ったけど、親子で参加できたり、ゲームの待ち時間も楽しめるように工夫されていた。

さて第2部は僕のパートは大体こんな流れ。ちなみに参加者は年長さんから小学6年生まで25名前後(当日、飛び入り参加もいたのかな)。

1.傷害予防を兼ねた動き作り&ボールを使ったスモールゲーム
2.トークセッション

1.傷害予防を兼ねた動き動き作り&ボールを使ったスモールゲーム

少し専門的な表現をするとmovement preparationになるのかな。但し、難しい表現はなしで、ネコみたいに動いてみようとかそんな感じ。

準備運動の後は、前後左右に移動してストップ。これも段階的に決まった動作&決まった場所でストップ→いつ止まるか分からない状況でストップ(少しだけ判断)→更にドリブルをしながら、いつ止まるか分からない状況下でストップ。

最後は4,5人で1組になってのボールを使ったスモールゲーム。みんなで身体を動かすのはここまで。

クローズドスキルから徐々にオープンスキル&マルチタスクへ。


2.トークセッション

僕の幼少期から現役選手を終える頃までエピソードを親子で聞いて貰った。

「小学生→中学生→高校生→大学生→日本リーグ→ドイツ→日本リーグ」って言う流れで話を展開。

ゆるゆるな高校時代、本気でハンドボールをやりだした大学時代(最初はユニフォーム係)、挫折の連続だったホンダ時代(ストックランやばかった)、大怪我したドイツ時代(左ひざを脱臼した時はマジで終わったと思った)、2年間のリハビリの末に復帰できた北陸電力時代(あと3週間遅かったら引退してたな)って感じで話をさせて貰った。

こうやって見るとほぼほぼ失敗談やな。

今回のイベントを企画&運営&進行していたのはハピネス・スポーツクラブKOTA代表の牟田歩さん。

牟田さんとお会いするのはまだ2回目。日本では数少ないハンドボールで飯を食っている人の一人。

子供たちの為に少しでも良いものしたいってことで、事前に何度もZoomでのミーティングを行った。

牟田さんの理念に共感してクラブに参加している親御さんや子供たち。親子が自然な形で一緒に参加できるような仕組み作りや雰囲気作りが最高やったなぁ。



ルービックキューブ

[ 2022~ 中部大学日々 ]

気がついたら前回のブログから1ヶ月間が空いていた。このブログの内容はどうしてもハンドボールが中心になるので、少しだけ担当講義の話をしてみようか。

今週(ブログの書いているのは2023/07/22)で2023年度春学期の担当講義15週(全90コマ)を無事終えることができた。

スポーツC(ハンドボール)の終盤には4チーム総当りのリーグ戦を実施。試合時間は6分間なのでリーグ戦は基本的に1日で完結する。レフリー、得点板、勝敗表の作成も学生が手分けして行なっている。中学、高校でハンドボール経験のある学生はごく僅か。殆どの学生がハンドボール未経験。それでも白熱したリーグ戦を安全に楽しんでくれていた。

健康科学は、実技10回&講義5回。実技では自分に合った形でスポーツを楽しんで貰うこと、体力測定や形態測定を通して自分の健康状態の現在地を知ってもらう事。講義では健康(身体的、精神的、社会的)について理解を深めてもらって、自分の近未来(30歳、25歳、大学卒業時、1年生終了時など)にどう在りたいを考えてもらった。その上で数名で話し合って貰った。少しだけ中部大学OBの46歳男性の実体験を聞いて貰いながらグループワークでの意見交換を織り交ぜた。

今回は全学対象の公開授業もあったし、1年目の去年とは違ってこれまた刺激的な春学期やった。見学者の方から自分の視点には無かった感想も頂けた。春学期に受講してくれた学生たちからの感想も含めて秋学期に活かしていきたい。

ハンドボール部の方は(結局、ハンドボールの話になるんかい)はU21男子世界選手権を終えた中島もチームに戻ってきて、8月8日に開幕する西日本インカレに向けて準備を進めている真っ最中である。

時系列で少しだけ7月の活動を振り返ってみる。

7/1,2の週末は東海学連チーム&鹿児島選抜(JHLOBの藤田さんや今井さんがいる)が中部大学に集結してのテストマッチ。僕は中部大AとBを行き来しながら学生たちの様子を見守っていた。

7/7と7/11の二日間、OBでもある富田さん(この春までトヨタ車体コーチ)がゲストコーチに来てくれた。DFをメインテーマに指導してもらった。あっという間の二日間やったなぁ。DFの全体像、個人的な勘所、どっちも面白かった。

7/15は富山、三重、明星大、中部大A。7/16は岐阜、三重、明星大、中部大学A &B。国体チームや大学チームが中部大学に集結。両日共に良いテストマッチになった。国体チームと自チームを行き来しながら頑張っている中部大の学生が何名かいた。7/15,16のテストマッチを終えて、一路滋賀へ。

7/17は高校生の近畿大会を視察。近畿大会の視察を終え、春日井に戻って高校生と中部大1年生との練習試合。こまめに給水タイムを設けながらの試合進行。この時期はインターハイ前の高校生が遠路遥々足を運んでくれる。先週は山梨から、今週は大阪から。それにしても近頃の高校生はホンマに上手やなぁ。体育館が灼熱過ぎる。

今まさに学生たちはレポートや期末試験の日々。本当に大変やと思う。それでも西日本インカレは近づいている。当たり前なんだけど、勉強とスポーツは繋がっている。文と武は一体である。文武不岐。

7/20,21は森さん(アルティメットの元世界チャンピオン)がチームの様子を見に来てくれた。コンフォートゾーンを一歩抜け出して、フレアゾーンへ。居心地の良いところにずっと居ても成長はない。

何とか一面だけ揃えたルービックキューブ。次に二面、三面を揃えに行くにはどうするのか?一度必死で揃えた一面を崩さないと二面、三面が揃う事はない。

二面、三面揃えることを狙いにいった結果、元々揃っていた一面が崩れたままになるかもしれない。勿論、そのリスクはある。時期を考える必要はある。

慎重かつ大胆に、勇気を持って、リスクを取って、チャレンジしていこう。



東海学生ハンドボール選手権大会 2023

[ 2022~ 中部大学日々 ]


先週末6月17日、18日は東海学生ハンドボール選手権大会が開催された。コロナもあって数年ぶりの開催とのこと。

【東海学生ハンドボール選手権大会】

【この大会の特徴】
・各チームから複数チームのエントリーが可能
・1日日に5チームによる1次リーグ戦が5組(A組〜E組まで)
・2日目に5チームによる2次リーグ戦が5組(1位リーグ〜5位リーグまで)
・試合時間は25分

ってことで、中部大学は1.2年生の混成チームを2チーム作ってエントリーした。僕は中部大Bを担当。

6月17日の1次リーグはB組、試合会場は大同大学。

09:30~ 中部大B 14-13 大同大A
10:50~ 中部大B 19-5 名工大
12:35~ 中部大B 14-12 愛教大A
14:20~ 中部大B 25-9 東学大

1試合目、3試合目はずっと追いかける展開だったけど、粘って粘って逆転に成功。なんとか4戦全勝でB組を1位通過。

公式戦に出場すること自体が初めての学生も多数。ほぼぶっつけ本番のメンバー構成だったけど、プレーしながら自分たちで微調整して合わせていくのを楽しんでいた。ギリギリの展開の中で勝利できると自信に繋がる。みんな、いい顔でハンドボールしていたな。

6月18日の1位リーグの試合会場は中部大学メインアリーナ。帰ってきたぜ、ホームに。

09:30~ 中部大B 4-15 大同大C
11:25~ 中部大B 15-10 中京大A
13:10~ 中部大B 14-15 中京大B
14:55~ 中部大B 20-16 名城大A

初戦の大同大Cには手も足も出なくてフルボッコにされた。この後が大事。このチームのキャプテン平野を中心にファイティングポーズを取り直して、次戦に勝利。3試合目はリード保って終盤を迎えたが、最後にサヨナラゴールを叩き込まれて悔しい敗戦。ヒリヒリした展開でコートに立ち、そんな中でシュートを決めたり、外したりする。喜び、悔しさ、憤り、そんな中でしか経験できないことがある。

この時点で3戦1勝2敗。

4試合目が始まる前に、4戦全勝で大同大Cの1位が確定。ってことで、ラストの名城大A戦に勝利すれば2勝2敗で2位の可能性が出てきた。

急造メンバーでの8試合目。このメンバーでやるのもラスト。

最後の名城大A戦に向けて、自分たちでミーティングをしてゲームプランを確認していた。どんな状況下でも、目の前のことに集中して、最善の準備をする。こういうの本当に大切。

ラストマッチは序盤から得点の取り合いが続いた。ノーガードの殴り合い。デンプシーロール(なんのこっちゃ)。DFが修正出来ないまま試合は進んだが、最後の最後まで得点を奪い続けて4点差で勝利。終わってみれば1位リーグは4戦2勝2敗(2位)。

課題も収穫もあった2日間。

試合時間から逆算して、どのタイミングで栄養補給して、どのタイミングでW-upをどれくらい入れるか?ある程度を事前に計画を立てて、自分たちでその場で微調整しながら8試合を戦っていた。タイムテーブルを見ても分かるが、両日ともにちゃんとした昼食をとるのが難しいスケジュールだった。当日の朝食や夕食、睡眠時間(就寝時間)、そこまで予め考えて、25分×8本の試合に集中していく。

試合なので、徹底的に勝利は追求する。準備を含めて、自分たちで何をどれくらいできるのか?(何ができないのか?)を見守りながら、ベンチに入っていた。1年生のマネージャーもドキドキしながら、ベンチに入ってスコアを一生懸命とっていた。

勝敗、成長、感情、性格、影響ってのは「ゴール系団体ボールゲーム」の醍醐味だと思う。

勝利を徹底的に追求する。その為には、お互いの性格や感情を共有して、お互いに影響を与えながらコミニュケーションをとる。

コミニュケーションって言うのは、言語だけではない、目線、ジェスチャー、身振り手振り、感情、使えるものを総動員して、自分の意図や意志を伝える。相手の意図や意志を感じ取る。

そうすることで、成功する可能性を高まる。再現性のある成功が増えることで勝利は近づく。プロセスを大切にして勝利を追及することで、チームとしても個人としても成長していく。

と僕は思っている。

今回は1.2年生が試合に集中できるように3.4年生がサポート役に徹してくれていた。試合のオフィシャル、モップ、レフリー、写真&動画撮影など、もちろんプレーで気がついたことはコートサイドや試合の合間にアドバイスをしてくれていた。

いろんな意味でスポーツ、試合、大会というのは個人やチームを成長させてくれる。



平日は中部大学春日丘高校、週末は啓新高校と ~Pull &Push~

[ 2022~ 中部大学ハンドボールスクール日々 ]


先週は高校生チームと一緒に練習する機会が2度あった。6/8は併設校の中部大学春日丘高校が平日にも関わらず、足を運んでくれた。

この日は中部大学1~4年生&春日丘高校1~3年生で総勢約90名。

中部大学4チーム、春日丘2チーム、合計6チーム作ってハーフコートでの6on6。オールコートでの6on6。最後にミニゲーム。どちらのチームの学生たちもみんな頑張っていた。


中部大学には春日丘高校出身の学生が多い。

こうやって母校と一緒に練習ができるとやっぱり嬉しいよね。お互いに励みになる。

平日でも、こういう機会を定期的に作っていけるとええなぁ。春日丘高校のみんな東海大会頑張ってね。

兄弟チーム同士、切磋琢磨&協力して学内、そして春日井市のスポーツシーンを盛り上げていこう。


週末6/12には福井から啓新高校がきてくれた。

この日は中部大学1年生と合同練習。午前90分、午後120分の2セッション。

ピヴォットを絡めた2on2、Noピヴォットでの3on3など数的同数の攻守。ピヴォットを絡めた3on2、Noピヴォットでの3on2など数的優位/不利の攻守。

高校生と大学生をミックスして4グループに分けて数的同数、数的優位/不利のスモールゲームをメインに進めていった。幾つかのスモールゲームの後に大学生vs高校生での20分ゲーム。

最後は同じポジションで集まって10分間の意見交換タイム。大学生にとっても学びの一日。


ゴールキーパーグループで意見交換中。

狙い(テーマ)は同じでも、少しずつ設定を変えて常に新しい刺激を入れる。同じことの繰り返しにならないようにしつつ、色んな状況に対応できるように引き出しを増やしていく。そうする事で、少しずつ再現性が出てくる。

学生たちが、自らの判断で挑戦して、失敗して、次に繋げようとしている時は、黙って見守る。気づけていなさそう時は、問いかける。少しできるようになってきたら、また次の状況をぶつける。

Pull & Push。

話は変わって、午前中のセッションが終わってからコーチングに興味がある学生に個人的に提案してみた。

「15分くらいウォーミングアップやってみる?散らかったらフォローするから。どう?」
「え〜、いいんすか?どうしよっかなぁ。でも、やってみていたいです!!!」
「OK。ええよ〜。」

こんな感じのやり取りを経て、お昼休みの間に自分でメニューを考えて、道具を準備して、進行してくれた。同級生たちも意図を理解して協力してくれていた。


「どうやった?やってみて。」
「説明が難しかったっす。自分としては20~30点くらいっす。」

学生の間に色んな経験をして、将来の準備に繋がるとええなぁと思う。


啓新高校の3年生にとってはこの日の合同練習が最後の活動になるとのことだった。顧問の先生からその事を事前に教えてもらっていた。大学生のみんなにもその事を伝えた上で午前、午後と一緒に練習をした。最後の20分ゲームを終えて、両チーム一緒に記念撮影。

高校生にとっても、大学生にとっても、お互いを高め合う機会になったのであれば嬉しい。


そうそう練習前の一コマ。

「くっしーさん、覚えてますか?」
「おおお〜〜、覚えてるでぇ。北電Jrでやってたやんなぁ〜〜。」

って声を掛けてきてくれた啓新高校のキャプテン。って事で、全体練習が終わってから記念の1枚。

当時は小学校低学年やったのに、今は高校3年生でキャプテンとしてチームを纏めていた。いや〜、嬉しい再会やった。



大人のハンドボール教室へ

[ ハンドボールスクール日々講師 ]

5月21日に東海学生春季リーグ終了して、翌日5月22日完全オフ。そしてなんと5月23日はトヨタ車体(日本リーグのトップチーム)とのテストマッチ。嬉々とした表情でトップ選手に挑む学生たち。何度、跳ね返されても立ち向かっていってたな。更に鍛え上げて本当の意味で勝負できるようになっていこう。日本の中での現在地を知る事ができた。

そこからチームは1週間のオフ、この期間に福井永平寺ブルーサンダーのコーチに足を運んできたわけだ。実はこのタイミングでアッサーノ朝野選手と対談させてもらってきた。朝野選手は今年度からトランジスタアンバサダーに就任。今回は共にトランジスタファミリーってことで、朝野選手とお互いに3つずつ質問して、答えてって感じの対談。



【対談動画 朝野選手×櫛田コーチ】

5月30日に活動再開、先ずは頭の整理。春季リーグ戦の総括と西日本インカレに向けてのスケジュールやテーマの共有が目的である。次はどこに向かって頑張っていくのか?チームが向かう方向と自分が向かう方向を揃える。スタッフと選手が同じページを開いて進んでいけるように。

6月2日は春季リーグ戦でアベック優勝を果たした野球部とハンドボール部で春日井市長&春日井商工会議所を表敬訪問。中部大学は「スポーツ宣言」をしている。学内や春日井市に少しでも明るいニュースを届けることができてよかった。

翌6月3日、野球部は全国大会へ。ハンドボール部全員で見送ってきた。

ここで、ようやく本題。6月3日は午後から「大人のハンドボール教室in東海」の講師役ってことで、稲沢に足を運んできた。

ハンドボール未経験の方、JHL観戦をきっかけに少しハンドボールを始めた方、雨で交通機関が乱れた中車で関東から参加してくださった方、学生時代にハンドボールをやっていた方、お子さんを連れて家族で参加してくださった方、多種多様な皆さんが笑顔でハンドボールを楽しんでくれた。

ボールに慣れてもらって、簡単なルールを2つ(9mの外からシュートOK &3歩→ドリブル→3歩は自由に動ける)だけを伝えて、動きながらルールを覚えてもらって、シュートやフェイントは自分のレベルに合わせてやってもらって、あとは5分ゲームを5本。

経験者の方がそれとなく、未経験者の方を気遣ってくださったこともあり終始和やかな雰囲気で進んでいった。ここ数年はハンドボールを競技スポーツとして関わる機会が殆どだった。今でも中部大学ハンドボール部の指導を行なっている時は競技スポーツの側面が多いが、授業でもそやけど少しずつハンドボールの生涯スポーツ的な側面を感じる機会が増えてきた。これはこれで新しい気づきがあって面白い。

高校時代、大学時代の仲間との再会。JHL観戦仲間との再会。ジャンプシュートを打つ楽しさ。体を動かすことの清々しさ。失敗したり、息が上がったりする機会。はじめましてのちょっとした緊張感。色々あったなぁと。

「大人のハンドボール教室in東海」最高やったな。



いま、ここ、じぶん

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザー日々 ]

2022年度の福井県のスーパーアドバイザー事業を無事終えることができた。2009年から合計6シーズン在籍した北陸電力ブルーサンダー(以下、北電BT)に2022年4月から何度かコーチングをする機会を頂いた。

毎回、須坂監督と事前に打合せをしてその時のテーマや課題を聴かせて貰った。須坂監督からのオーダーを参考にしメニューを作成、その場で選手の反応を見ながら進めていくことが多かった。

少し話を戻す。

2007年にドイツで左膝を脱臼して、所属チームがなく、リハビリを続けている時に救いの手を差し伸べてくれたのが北電BTだった。2009年の夏が終わる頃に縁も所縁もない福井で活動することになった。シーズン途中に通過登録して貰って、数試合は少し試して使ってもらえた。テーピングをグルグル巻きにして試合に出ては相手にスコンスコン抜かれて、1ヶ月も経たないうちに殆ど出番はなくなった。

そこからDFメインでまともに試合出場できるまでに2年くらいかかった。左膝を脱臼して北電BTに加入するまでに約2年。そこからそれなりに試合でプレーするまでに更に2年。合計4年かかって試合出場できるようになった。本職のRBと2枚目DFではなく、中央を守るディフェンダーが新しい役割になった。

当時の北電BTは連戦連敗。1年に1回勝てたら良い方だった。仕事を終えて夜の練習をスタートする時には3,4名で開始。練習の途中に人が増えてきて、やっと最後の30分に4対4が出来るなんてことが日常的にあった。平日に残業しておかないと、週末の試合や遠征に帯同できない現実があったのだ。トップリーガーがこれで良いわけないのだが、当時はこういう現実を受け入れて、拾ってくれた北電BTに感謝してハンドボールを続ける以外になかった。

最後の3シーズンはコーチ兼任選手として神田監督、前田監督のもとで多くの経験をさせて貰った。須坂監督、藤坂キャプテンは北電BTでのラストシーズンの大卒&高卒ルーキーとして一緒にプレーした。当時のチームメイトでまだJHLに在籍しているのは須坂監督と藤坂キャプテン、そして福岡ゴールデンウルヴスの赤塚コーチ兼任選手のみになってしまった。

その二人が監督&キャプテンを務める北電BTでこの仕事をさせて貰えるのは感慨深い。

2022-2023シーズンもいよいよ終盤。シーズン終盤のこの時期は、多くのチーム、多くの選手が色んな事を抱えながらハンドボールしている。新リーグ構想の事もあってか、今シーズンは尚更だ。

プレーオフ争い、レギュラー争い、ベンチ入り、怪我、引退、国内移籍、海外移籍、追加登録、試合での好不調、一試合の勝ち負けで、天国と地獄が交互にくる。

残り数試合、数時間、今のそのメンバーでハンドボールができる限られた時間。今いる自分の場所に集中して、全力を注ぐ。その先に未来がある。

JHLの選手として活動できる一瞬一瞬って本当に貴重だ。「いま、ここ、じぶん」に集中して全力を出し切ることができますように。ただただそれだけ。

それにしても現在進行形で指導しているピサノ(中部大学3年)が北電BTに加わることになるとは夢にも思わなかった。


フレア体育館に行くと、毎回誰かしらと懐かしい再会がある。今回は当時のチームメイトの高橋&高田&桜井(桜井は残念ながら写真なし)と嬉しい再会。

彼らは今、福井の子供たちのコーチをしている。



枠組みを理解しながら個性を発揮する。型を作りながら主体性も育む。

[ 2022~ 中部大学日々 ]

2022年度に担当している全講義(計160回)を無事終えることができた。健康科学、スポーツC(ハンドボール)を受講してくれた学生の皆さんにとって何か少しでもプラスになっていれば幸いだ。あと少し試験やレポートを頑張って、ええ春休みを過ごして欲しい。

2022年11月のインカレが終わってから作取監督と僕で交互に全国各地の高校生を観てまわっている。どちらかが本体に残り、どちらかがスカウトに出るって感じだ。

高校生の試合のベンチ、あるいは大学生チームのスタッフとして大会視察に来ている元日本リーガーの姿を見かける。

現役選手時代の対戦相手、指導者になってからのライバルチームの選手、日本代表として共に頑張った選手など。試合の合間なので、そこまで話し込むことはないけど、現役選手を引退してもハンドボールに関わって、次世代のために頑張っている姿を見ると嬉しくなるし誇らしくもなる。

負けてられへんなと。

さてさて、ハンドボール部も凍えるような寒さの体育館で熱くハードワークする日々が続いている。年末年始の帰省から戻ってきた学生たちのコンディションも徐々に戻りつつある。流石にオフ明けは体が重そうな学生がチラホラ。

1月中旬以降は高校生が中部大学に集まって練習試合を行う機会が多かった。併設校の春日丘だけではなく、富山、石川、長野からもバスに揺られて高校生が中部大学に足を運んでくれた。

中部大学の学生たちは自分たちがテーマにしている2対2や数的優位時の速攻などを実戦の中で積極的にトライしていた。高校生のみんなも一球一球、必死に頑張っていた。

個人的には高校生、大学生問わず、2対2の駆引きが上手な選手は見ていて楽しい。高校生の皆さんは来週末の大会で全力を尽くせますように。

こうして世代を越えてお互いに切磋琢磨できるのはええなぁ。

練習メニューを提示して、狙いを考えて貰う。狙いや修正箇所を伝えて部分練習メニューを考えて貰う。設定時間を伝えてその中で自由にやって貰う。時には学生に進行役も任せてみる。かと思ったら原理原則に立ち戻る。徹底的に基礎基本をやり込む。そしてまた手放していく。守破離。

枠組みを理解しながら個性を発揮する。型を作りながら主体性も育む。部分的に任せながら一緒に成長していく。

こういうのは、正解も答えもないし、即効性はあまりない。それでも作取監督を中心に学外スタッフにもご協力頂きながら学生たちの成長をみんなで見守る日々。

ここ最近はそんな感じである。