ブログ&ニュース ( ハンドボールスクール )

宮崎県へ ~トップチーム活用事業指導者講習会~

[ パートナーハンドボールスクール講師 ]

【宮崎・小林でのハンドボール講習会】
1/10~12と宮崎県小林市市民体育館でハンドボール講習会を実施。
対象は高校生男子、社会人男子。宮崎県小林市はハンドボールのメッカとも言える土地。その中でも今回の会場の小林市市民体育館は、選手としても、監督としても日本リーグの試合をさせてもらった場所。久しぶりにこの体育館でハンドボールができて感慨深かった。

今回の講習会は、練習と試合形式を組み合わせたミックススタイル。
事前には宮田さんを通して、宮崎県ハンドボール協会の皆さんとと何度も打ち合わせを行った。参加者の年代やレベル、現場の課題を共有した上でメニューを構成した。

DFの1on1、攻守の2on2とそこからの発展。これらも意識して実戦(Game)、ベンチワークなど。この辺りのリクエストをもらっていた。

【1/10(土)午前 DFの1on1の構造理解と実践】
初日の午前のテーマはDF 1on1。
ウォーミングアップではファンゲームを取り入れ、まずは体と頭を同時に動かすことを意識した。

まずはDF1on1の構造理解を深めてもらった。
準備:高さ、利腕側、方向づけ
思考:ゾーン、人、ボール
対応:キャッチ、プッシュ
牽制:オープン、クローズ


この4つをキーワードを軸に、ただ1on1のDFをするのではなく、“なぜそこに立つのか”“なぜその考え方をするのか”を問いかけながら進めていった。

ボールを貰う側のプレーヤーのポジショニングにも触れつつ、

1on1×3、2on2×2、
さらに3on3(3on2)、PVが絡む3on3へと発展させ、攻守が常につながっていることを体感してもらった。

【1/10(土)午後:PVを起点にした「+1アタック」の構造理解と実践】
午後のテーマはDFではPVの絡んだ2on2(V1/2×2)と、OFの+1アタック。


パスゲーム(3color)でウォームアップを行い、2on2、3on3のウォークスルーで+1Attackの構造を丁寧に整理した。+1Attackでは
スクリーン、スライド、トライアングル、2on3、サイドスクリーンといった要素を整理し、「形」ではなく「考え方」にフォーカス。

GKを含めた
2on2×2(PV insideスタート/PV awayあり)、
3on3(+1アタック)、
4on4(中央・左右)と、実戦に近い中で判断の質を高めていった。

【1/11(日)・1/12(月)ゲームの中で「積み重ね」を試す】
2日目、3日目はゲーム中心。
前日に積み重ねたDF、OFの要素が、試合の中でどう表れるのか。
うまくいく場面も、うまくいかない場面も含めて、すべてが学びだった。高校生と社会人が同じフロアでボールを追いかけ、熱量をあげてプレーする。
この講習会ならではの光景が、とても印象的だった。

丁寧に準備してくださった宮崎県ハンドボール協会の皆さま、
そして真剣に取り組んでくれた選手たちに心から感謝したい。

自分が元気な時に関わることができる地元開催の国スポはそうそうあるもんではない。高校生のみんなも、社会人のみんなも宮崎国スポに向けてベストを尽くせますように。


【嬉しい再会】
今回の講習会では、コート外でも嬉しい時間があった。
講習会の合間に、この地区出身の中部大学ハンドボール部のOBや後輩たちが、入れ替わり立ち替わり顔を出しに来てくれた。短い時間ではあったが、どの再会も本当に嬉しく、近況を聞くだけで自然と笑顔になった。

「中部大学の試合は観てますよ。Youtubeでのフルゲームや、ダイジェスト動画いつも楽しみにしています。後輩たちが勝つと僕らも嬉しいです。」って気にかけてくれて、こっちが嬉しいっちゅうねん。みんなありがとうね〜。


もう一つ嬉しい再会があった。GHCTの1期生だったトーリとの再会。
当時中学3年だったトーリも今は高校1年。久しぶりに顔を合わせ年始のGHCTの直前キャンプの様子を伝えたり、トーリの近況を教えてもらった。


【Special Thanks】
今回、講習会に一緒に宮崎入りしたすーさん(須坂コーチ)と事前準備&現地での受け入れなど中心的に段取りしてくれた宮田さん(中部大学OB インカレ優勝のキャプテン)ホンマにありがとう。



GHCT2期生 直前キャンプ

[ サプライヤードイツハンドボールチャレンジツアーハンドボールスクール講師 ]

新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

2026年1月3日・4日の2日間、GHCT(ジャーマンハンドボールチャレンジツアー)2期生の直前キャンプを開催した。実質的な仕事初めである。

今回、僕はメインコーチとしてこのキャンプに参加した。この直前キャンプには2期生だけでなく、1期生の有志メンバーも自身のトレーニングを兼ねて全国から集まってくれた。久しぶりの再会と共に驚くべき成長を目の当たりにすることができた。

【1期生と2期生、それぞれの立ち位置】
1期生にとって、昨年のこの時期の直前キャンプは「初顔合わせ」だった。手探りの中で始まった1期生の直前キャンプだったことを、今でもよく覚えている。

一方で2期生は、昨年夏のトライアウトで一度ベースを作ることができている。さらに10月末、11月末と2度のWebセッションを行い、継続的に遠隔コーチングを重ねてきた。この「継続的な積み重ね」が、今回の直前キャンプの内容を一段深いものにしてくれた。


今回のスタッフ6名。左から濱野さん(GKアシスタント)、今井さん(メインGKコーチ)、櫛田(メインコーチ)、牟田さん(統括)、山崎さん(メディア)、奥澤さん(メディア)。牟田さんの想いに共感して、中学生の挑戦に全国から集まったスタッフの皆さん。

【今回の直前キャンプの内容】
1/3
セッション1 フィジカル&GK
セッション2 動機付け&体験談
セッション3 Ball(1on1)
セッション0 焼肉Party

1/4
セッション4 テストGame(vs高校生)
セッション5 Ball 3on3(3on2),4on4,Game
まとめ

ここからは2日間の直前キャンプの様子を時系列で振り返って行こうと思う。

【1月3日 まずは“前提”をそろえる一日】
セッション1|フィジカルとGKトレーニング
初日はフィジカルトレーニングからスタート。ドイツ行って、フィジカルで圧倒されたでは遅い。今から出発までに身長を10cm伸ばすことは現実的ではない。それでも自分たちより形態的に大きい相手に対しての耐性を少しでもつけておきたい。牟田さんからの強い要望もあって今回フィジカルに特化したセッションを設けた。

腹圧(IAP呼吸法)、ヒップヒンジ、ジャンプ、横方向の移動、方向変換など、ドイツ出発までの期間に日常的に自分でやり込めるように、その先も自分で継続できるように、目的とチェックポイントを説明しながら進行していった。

GKトレーニングは今井コーチに担当してもらった。技術だけでなく、準備の仕方や構え、判断の考え方まで含めた内容で、GKはもちろん、フィールドプレーヤーにとっても多くの学びがあったと思う。僕にとってもメチャクチャ勉強になることばかりだった。絶妙な制約の掛け方で「なるほど〜」って感じやったな。


セッション2|トークセッション「何のためにドイツへ?」
このキャンプの中で、大切にした時間。準備として最も時間をかけたセッションがここだった。

・何の為にドイツに行くのか?
・「行くこと」自体が目的になっていないか?
・今、20歳・25歳・30歳の自分はどう在りたいのか?
・ドイツに行く(行った)経験を、どう近未来に繋げるのか?

何か正解を出す時間ではない。誰かと比べる時間ではない。自分自身と向き合い、自分と向き合い考えを整理して言葉にする時間。

その中で、僕自身のドイツでの経験談も話した。うまくいった話は殆どない。それよりも、悩んだこと、迷ったこと、思うようにいかなかったこと。困難とどう向き合ってきたのか?それが今にどう繋がっているのか?そんな話をさせてもらった。

それを聞いた上で、それぞれが「自分ならどうするか」を考えて話し合ってもらった。


セッション3|DFの1on1から3on3へ
トークセッションの後ははコートに戻り、1on1の攻守を深掘りしてもらった。

特にDF側の視点で1on1に関して構造的に理解を深めてもらった。
・準備(高さ/利腕/方向づけ)
・考え方(ゾーン/人/ボール)
・対応(キャッチ/プッシュ)
・牽制(open/close)

いつも感覚的にやっていることを、あえて一度立ち止まって構造的に整理した。その上でゴリゴリに、野生的に1on1で闘う。

そこから3on3へ発展させ、最後はミニゲーム。バキバキにファイトした1on1の後にどう守り、どう攻めるのか?DFの目的は失点をしないこと。OFの目的は得点を奪うこと。そこに1歩でも1ミリでも再現性を持って可能性を上げる為にベストを尽くす。

理性と野性の融合。

セッション0|焼肉Partyという大事な時間
夜は焼肉。これはもう、立派なセッション0。体と心の栄養補給である。コートでは見えなかった一面が見えたり、1期生と2期生が自然に混ざり合ったり。こういう時間が、チームの空気をつくっていく。スタッフの皆さん、ご家族の皆さん合わせて総勢50名以上。1年前からは想像もつかない規模。

懐かしい、そして嬉しい再会もあった。北電Jrに指導させてもらっていたヒヨリ(現在大学生)と再会。今回参加の2期生のお姉ちゃん。なんとも感慨深い。


【1月4日 現在地を知り、修正する一日】
セッション4|春日丘高校とのトレーニングマッチ
2日目は春日丘高校とのトレーニングマッチ。高校生相手。すなわち仮想、ドイツ人。自分たちより大きい相手とのバトル。攻守に渡っていいプレーも沢山あった。ただし、ドイツを想定すると、まだ足りない部分もある。2期生にはまだそれは分からない。(当然である)

おそらく牟田さんが今回、2期生のみんなに伝えたかった部分はここだと感じている。特に攻守が切り替える局面に伸び代がある。


セッション5|部分メニューとGane
トレーニングマッチを踏まえ、まずは現在地の共有。良かった点も、課題も、すべてが次に進むための材料。
・エリアを限定した3on3(3on2) ~数的同数と数的有利不利~
・中央4on4(3種類の2on2に着目)
・Game(おさらい)
1on1、2on2の攻守、数的優位・数的不利の攻守を整理しながら進めた。最後に今回のまとめのGame。


【継続して関わるということ】
今回のキャンプでは、主催者・牟田さんからの希望や意図を聴かせてもらいながら、継続的に中学生と関わる形で進めることができた。前回とは異なり、単発ではなく、継続的な関係性の中で中学生の成長を見ていくフェーズに入ったと感じている。

ここからが本当のスタート。ドイツに行くことがゴールではない。行って、感じて、考えて、悩んで、その経験をどう次に繋げるか。あわよくば、次ではなく、その瞬間にチャンスをつかみ取れるか。その瞬間の為に、最善の準備ができるか?

1期生、2期生、そしてこれから続く代3世代。GHCTが、それぞれの人生の一つの「キッカケ」になることを願っている。2月にいよいよ2期生が出発。楽しみや。



ドイツハンドボールチャレンジツアー2期生|オンラインコーチング実施レポート

[ ドイツハンドボールチャレンジツアーパートナーハンドボールスクール日々講師 ]

この秋にドイツハンドボールチャレンジツアー(以下、GHCT)の2期生に向けて、オンラインコーチングを2回実施した。今回は僕が担当している「ハンドボール」のパートにフォーカスし、その様子を少しだけ紹介させて貰おうと思う。

今回のオンラインコーチングはGHCT主催者の牟田さんが企画した2期生向けのサポートプログラムの一環。普段は全国各地でそれぞれの場所で活動している彼らにとって直接顔を合わせてハンドボールをする機会は年に数回しかない。ハンドボールの競技面だけでなく、将来を見据えた学びの場としてオンラインでのワークショップを定期的かつ継続的に行っている。

【10/26 オンラインコーチング day1 ~8月トライアウト・フィードバック編~】

1回目は8月に行われたトライアウト時の高校生とのテストゲームのフィードバックがメイン。8月のトライアウトでは、攻守にわたってPVとの2on2をテーマにしていた。高校生とのテストゲームの中で「PVを絡めた2on2の攻守がどう表現されていたのか?」という部分に着目してフィードバックを行った。事前に作成した編集動画を画面共有し試合映像を見ながら、プレーを一つひとつ止めて解説した。

「なぜそのプレーを選んだのか」という思考の部分

攻撃では「DFの外から外を攻める」(2人のディフェンスの間にPVを配置し、マークを入れ替えることで2on2が2on1に変化する)、守備では「V1/2×2」(PVとバックプレーヤーの2on2に対して、2人で連動して守るイメージ)をキーワードに設定。これらを軸に、具体的なシーンを用いてフィードバックを行った。

単に「良い・悪い」を伝えるのではなく、2期生がその瞬間にどんなことを考えてプレーしていたのか、他にどんな選択肢があったのかを丁寧に聴いていった。一人の考えを全員で共有しながら進めることで、それぞれの思考や視点を知る時間にもなる。実際にドイツに行った時の立ち戻る場所を作っていく訳である。

8月のトライアウトで一緒にハンドボールをしていることもあって画面越しに映像を共有しながら、それぞれが考えていたことを話しながら(聴きながら)進めることで、自然と自分たちの立ち戻る場所ができてくる。プレーそのもの以上に「なぜその判断をしたのか」という思考を言語化し、共有する習慣をつけていくことが大切かなと思う。

【11/30 オンラインコーチング day2 ~2期生からの近況シェア&質問に答える編~ 】

2回目は、牟田さんと相談して2期生からの質問に対して答えていくことをメインに進めていった。

実は当初オンラインコーチングのday2はフィジカル的な部分への指導も選択肢にあった。8月のトライアウトの際にボールトレーニングをメインにメニューを組んでいたこともあってフィジカルに関して共通理解できる内容がまだ無い状態である。ドイツに行く、ドイツ人と闘うには絶対的にフィジカルは必要な部分ではある。

「だからこそフィジカル的な部分へは直接指導をしてから、フィジカルパートのオンラインコーチングをした方が良いのでは?」いう結論に至った。
「であれば、前回のセッションで動画でのフィードバックを行ったので、それを踏まえて今度は彼からからのアウトプットをメインに進めましょう」

こんな感じで牟田さんは常に子どもたちにとって何が最良、最善かを常に考えている。

この流れを汲んで2期生たちは自分の近況を伝えてくれたり、事前にプレー動画を作成して質問してくれた。

「その時にどんな事を考えてプレーしていたのか?」
「映像を見ると他にどんな選択肢があったのか?」

一方的に答えを伝えるってことはなくて、2期生からの問いに質問返ししていくことが殆どだった。多くの場合は自分で最良の選択にいきつく。気づいて無さそう、理解できていなさそうな時には「こういう選択肢もあったかもね」と添える程度だった。

仲間のプレーをみんなで動画で見ながら、仲間と僕とのやりとりをみんなが聴いてくれている。そのやり取りの途中、自分たちで「みんなはどう感じる?」とか「俺ならこうするわ」とかじゃんじゃん意見が出てくるのが彼らの特長。

一方的に答えを貰うのではなく、自分はこう考えた、だから次はこうするっていう思考回路が良いなと思った。

【その他の講義とこれから】
僕の担当はあくまでもハンドボールとそこにつながるフィジカルの部分のみである。その他にも各分野の専門家による講義を牟田さんが考えていて競技の枠を超えた学びの機会が定期的に設けられている。

・心構え
・語学
・スポンサー獲得

この内容って、僕がホンダを辞めてドイツに行く30歳前後、「ハンドボールを生業にする」って決断してから初めて意識したり、勉強した内容である。

オンラインという形を活かし全国どこからでも参加できる環境の中で、「海外に挑戦するとはどういうことか?」「競技者として、そして一人の人として何を準備していくのか?」を考えるプログラムになっていると感じる。

2回のオンラインコーチングを通して、2期生の現在地を少し知ることができた。映像を通じた振り返りや対話を重ねる時間は、今後も大切にしていきたいと思う。今度は2026年1月にドイツへ行く前の直前キャンプ。久しぶりに顔を合わせて彼らとハンドボールができる機会を今から楽しみにしている。

まだまだ手探り状態で関わらせてもらっているこのGHCTというプロジェクト。民間の力で、ハンドボールの本場ドイツに挑戦できる。中学生の段階で、世界との距離感をもてる。日本人としてどう生き残るか、闘うかを体感できる。凄いことだと思う。

僕にできることは微力ではあるが、これからもこのプロジェクトのお手伝いをさせて貰えたらと思う。



第2回 ドイツハンドボールチャレンジツアー ~トライアウト~

[ ドイツハンドボールチャレンジツアーパートナーハンドボールスクール講師 ]

第2回ドイツハンドボールチャレンジツアーのトライアウトが無事に終了した。

【サバイバルゲーム】
今回の対象は中学生男子。まだまだ身体も心も成長の途中にある世代だが、彼らの目は本気だった。ハンドボールを通して世界に挑みたい、その想いが全身から伝わってきた。このトライアウトは、学校の部活でも、地域のクラブでもない。そこに所属している中学生が、自ら手を挙げて飛び込んでくる場所。自分で「行きたい」と思った子だけがここに立っている。だからこそ一人ひとりの覚悟が違う。主催者の牟田さんがしきりに口にしていた「これは生き残りをかけたサバイバルゲームなんだ」という言葉が、まさにその場の空気を象徴していた。普段の実績や肩書きは通用しない。ただ純粋に、ハンドボールと自分自身が篩(ふるい)にかけられる場なのだ。

【有馬選手の存在】
このチャレンジツアーからは、すでに大きな一歩を踏み出そうとしている選手がいる。第1回に参加した有馬が、ブンデスリーガの名門グンマーズバッハと契約し、現在渡航の準部を進めている。夢を夢で終わらせず、現実に変えた先輩がいる。その背中を見ているからこそ、今回集まった選手たちも「自分だって行けるかもしれない」と思えたはずだ。目の前にリアルなロールモデルが存在することの大きさを改めて実感する。

【1日目】
1日目はオリエンテーション&アイスブレイクから始まった。最初は緊張で顔もこわばっていたが、ゲームややり取りを重ねるうちに、少しずつ笑顔が見え始めた。伸びやかな雰囲気のまま、GKとシュートトレーニングへ。そこからはポストとの2on2、さらに3on3へと発展。場面はシンプルだが、だからこそ判断力や駆け引きが試される。思い切りよく飛び込んだプレーもあれば、迷いが出て止まってしまうシーンもあった。中学生の今だからこそ、失敗も含めて全部が学びになる。

【2日目】
2日目は初日の振り返りからスタート。前日練習の映像を見ながら、自分のプレーを言葉してもらい、こちらかのfeedbackを行う。頭を整理した上で2日目のボールセッション開始。身体接触の要素を入れたウォーミングアップ、そこからDFのコンタクトスキルへ。体をぶつけ、押し合い、倒されてもまた立ち上がる。最後はゲーム形式。高校生(関大北陽/仮想ドイツ人)を相手に自分たちより形態的に大きな相手にハードなコンタクトを繰り返した。


【吉田耕平】
ホンダ熊本時代の元チームメイト吉田耕平。今回はGKコーチとしてGK陣の指導にあたってくれた。事前に練習メニューや担当部分の擦り合わせ。アドリブ満載。笑顔いっぱい。20年程前に僕らはほぼ同時期に日本を飛び出した。安定を捨てて、エストニアとドイツへ行った。吉田が先にエストニアに行って、道を切り開いてくれた。そしてまた同じ時期に日本リーグに復帰した。吉田は大崎オーソル。僕は北陸電力BT。それぞれ引退して指導者としてハンドボールを続けている。その吉田と日本の未来に繋がる仕事を一緒にできて最高だった。

【結果に関わらず誰でも何処でも成長できる】
普段の自分がいる場所と違い環境で戸惑った部分もあったと思う。「非日常の中で、どれだけ日常の力を発揮できるか?」「勝負が掛かった時に普段以上の力が出るか?」悔しい思いをした選手も多いだろう。でも、それでいい。少し大袈裟かもしれないが、自らの意志で人生を賭けて勝負する。競争する。その結果、夢への挑戦権を獲得できる人もいれば、掴みきれない人もいる。自分が飛び込もうとしている世界をそう言う場所なのだ。

トライアウトの結果が如何であれ、この2日間で感じたこと、経験したことを糧にして「成長」することは誰にでもできる。地球のどこでもできる。今回参加してくれた17名の中学生のこれからを応援しています。


【主催者の牟田さん】
左からハンドボールカメラマンの山崎さん、GKコーチの吉田さん、櫛田、主催者の牟田さん、牟田さんの想いに共感した専門性の高いスタッフと一緒に仕事ができるのはとてもやりがいを感じる。

牟田さん、今回も素晴らしい機会とご縁を頂きありがとうございました。

トライアウト day1

トライアウト day2



みどりハンドボールスクールへ ~親子2世代で~

[ パートナーハンドボールスクール講師 ]

みどりハンドボールスクールに行ってきた。愛知県名古屋市で活動する小学生チーム。今回の会場は小坂小学校。

今回、事前にお願いされていた内容は「僕の体験談」と「DFの駆け引き」。

何度も事前に打ち合わせをさせて貰った。直近の試合の映像も見せて貰って子どもたち様子やレベル感も丁寧に伝えて頂き当日を迎えた。

実施した内容はトーク&ハンドボールで2時間ちょっとのプログラム。

トークは選手時代:HONDA→ドイツ→北陸電力BT、と指導者:指導者準備期間→三重バイオレットアイリス&おりひめジャパン→中部大学の体験談。

ハンドボールはウォームアップ→シュート&GK→1on1→まとめ&写真撮影。

【中部大学ファミリー】
今回、声をかけてくれたのはみどりハンドボールスクールの野村監督。中部大学のOBで、2014年のインカレ優勝メンバー。

ちょっとだけ、むかし話。(今回はむかし話多め)

インカレ優勝後の日本選手権(当時は全日本総合選手権やったかも?)で北陸電力BTと中部大学が初戦で激突。北陸電力BTの中央を守るは僕とスーさんこと須坂さん(当時北陸電力BTのルーキー:スーさんはその後、チームの中心選手として活躍、コーチ、監督を経て、現在は中部大のコーチ)。

中部大学の後輩たちは左膝が悪い僕のところを徹底的に狙って攻めてきた。懐かしい。何とかインカレチャンピオンを退けて北陸電力BTが勝利した。

そんなインカレ優勝メンバーの野村さんが今、ジュニアの現場に立っているっていうのが、なんとも感慨深い。

今回は濱野さん(中部大学ハンドボール部4年生GK)も一緒に来てくれた。彼は将来はGKコーチを目指している。今年の2月には将来を見据えてドイツにも短期留学、コーチとしての視点を持ちながら選手をしている。

というわけで、今回は「くっしー&ハマちゃん」である。

【part1 トークセッション】
まずは20分ほど、アイスブレイクも兼ねて自分の話をさせてもらった。

HONDA時代、世界最高峰の左腕と言われたストックランの衝撃。
「同じポジションに圧倒的な選手がいたら自分はどうするだろうか?」
ちなみに当時の僕はただただ圧倒された。

そこから一念発起してハンドボールの本場のドイツへ。けど、ドイツ2年目に左膝の大怪我。選手生命を一度は失いかけた。正直、あの時はどん底だった。怪我した現実を受け入れらずに、ただ時間だけが過ぎていった。

日本に帰国する直前。ドイツの最後に撃たせて貰って外した7mtが悔しくて、「ああ、俺はもう一度ハンドボールがやりたいんや。今まで何をしていたんやろう」って現実と向き合わせてくれた。嬉しい気持ちじゃなくて、「悔しい気持ち」が次へのエネルギーになった。

「みんなはこの前の試合で勝てなくて、悔しかった?」
「この悔しさをどうやって次に繋げていく?」

日本に戻って本格的にリハビリを開始。2年間って期限を決めてもう一回コートに立ちたくて、意地になってリハビリを続けた。
北陸電力でなんとか競技復帰を果たして、また少しずつ試合に出られるようになった。

こんな感じで僕の体験談を少し話して、子どもたちが「自分だったらどう感じるか?どうするか?」を想像して貰って意見交換して貰った。

【part2 ハンドボール】
ハンドボールを「楽しむ」。大切にして欲しいことの一つ。

ウォーミングアップの中に少しずつ「DFの駆け引き」の要素を入れながら進行。OFもDFも勝ち方がそれぞれ2つずつあるルール。やりながら自分たちで自然に「駆け引き」を表現してくれた。

設定されたルールや、今の条件下で「どうやったら上手くいくだろう?」って自分たちで考える。複数のタスクを同時処置。矛盾する要素に何とか対応する。子どもたちは頭も身体もフル稼働でニコニコと頑張ってくれた。

GKはハマちゃんが丁寧に観てくれた。

最後は3ヶ所のエリアを設けての「1on1」。ここで子どもたちの反応を観ながら段階的に質問して、子どもたちの考えに耳を傾ける。

「DFの目的は?OFの目的は?」
「DFはシュートを打たせないこと?んんん〜〜〜、えっとゴールさせないことかなぁ」
とかやり取りをしていく。

「そうやなぁ。DFの目的なゴールさせないことやなぁ。じゃあ、ゴールさせない為に、GKはDFにどうやって守って欲しい?」
するとGKの子が「同じシュートなら遠くからとか、外側に追い込んだシュートなら結構取れるかも」
「おお〜、ええやん、ええやん。具体的になってきたなぁ。遠くからのシュートとか、外側に追い込んだシュートになるようにするには、仲間のDFにどうやって声かけるとそれに近づく?」

こんな調子で、一歩ずつ進めていった。

今回はあえて、最初に説明をせずに、子どもたちの反応を観ながら、質問をして、子どもたちの自分たちで考えた事をベースに一歩ずつ進めて言った。途中で「こういう視点で考えてみると良いよ」「今のヤバイって感じたんじゃない?どうしたら上手くいったと思う」って話しかけたりに留めた。

そして最後に今日の感じたことを話し合って貰って、最後に今日やったことのまとめやみんなが考えた事をホワイトボードに書いて整理した。

正直言って、この頃は「ハンドボール楽しい」って感じでくれたらそれだけでOKやと思っている。楽しいと感じることは、勝手にやる。努力は夢中に勝てない。

【平子ファミリーとの再会】
さらにさらに今回、平子ファミリーとの嬉し過ぎる再会。

平子くん、三重県出身、北陸高、日本体育大を経て大同特殊鋼phoenixで活躍した技巧派・左腕として活躍。名手、平子卓人。はい、タクト。

旧制・乾さん、奈良県出身、洛北高→大阪教育大で何度も全国制覇したレジェンド級の選手。(もし日本リーグに進んでたらって正直今でも思う人は少なく無いんじゃなかろうか。)はい、いぬっち。

この二人のとの出会いは彼らが小学生時代に遡る。僕は現役選手の頃から将来、指導者になりたいと考えていたので可能な限り準備するようにしていた。僕がHONDA時代に鈴鹿ハンドボールスクール(三重県)や真弓クラブ(奈良県)に時間を見つけては顔を出していた。そこに当時、小学生の彼らがいた。当時から二人はセンス抜群だったのは言うまでも無い。

そう言うわけで、僕の中では今でも「タクト&いぬっち」なのだ。

トークセッションの部分に少し戻ると、左膝のリハビリを経て、僕が北陸電力BTでプレーしている晩年。平子少年が日本体育大を卒業して、大同特殊鋼phoenixにスーパールーキーとして入団してきた。なんと今度は選手として対戦することになったのだ。

お互いのポジション的に直接マッチアップすることはなかったけど、入団直後から的確に飄々とプレーする姿を観ていて、すげ〜なぁと関心していた。タクトがどう感じているかは分からないけど、こっちは勝手に感慨深いものがあったので、当時のことはよく覚えている。

なんと、なんと、今回みどりハンドボールスクールに何と平子夫妻の長男くんが参加してくれていた。

「将来の指導者になるための準備」として始めたあの時間が、20年以上経ってこんな形になって返ってくるなんて、最高過ぎる。親子2世代に渡って一緒にハンドボールができる奇跡。出会い、縁、ハンドボールに感謝。

みどりハンドボールスクールの皆さん素晴らしい機会を頂きありがとうございました。日曜日の夜遅くに、ご家族が見守る中で子どもたちは大好きなハンドボールができて幸せやなぁと感じました。

僕のこうした活動を長年サポートしてくださっているトランジスタの皆さん、今回も本当にありがとうございました。

実は今回、みどりハンドボールスクールと僕を繋げてくれたのはいぬっちだった。いぬっち、ありがとうね〜。



ハンドボール講習会@新潟 ~仲井友崇という男~

[ パートナーハンドボールスクール ]

ハンドボール講習会@新潟
6月上旬、新潟に行ってきた。ハンドボール講習会。午前と午後の2部構成。テーマは「ポストとの2on2」。主催は新潟県ハンドボール協会。集まったのは高校生、大学生、社会人、男女合わせて約150人。午前は高校生男女を中心に100名を超える大人数だったけど、指導者の皆さん、大学生の皆さんがサポート役に回ってくれて本当に助かった。

キッカケは仲井友崇という男
今回の講習会、きっかけをくれたのは仲井友崇。ドイツ時代の戦友。彼のことを説明しておくと、大同大学の一期生。卒業後に単身ドイツに渡り、あのTHWキール相手に公式戦で得点を決めた超テクニシャン。どのポジションも器用にこなすけど、本職の左サイドでのシュートテクニックは一級品。そんな仲井さんは新潟国体を機に新潟に移住。僕が北陸電力BT在籍時は国体の北信越予選で何度か対戦した。そして43歳の今も現役プレーヤーをしながら、地元の高校、大学をガンガン巻き込んで競技力向上に取り組んでる。今回も「櫛田さん、新潟で2on2メインで講習会やって欲しいっす」って感じで連絡をくれた。

テーマはポストとの2on2
そんな訳で今回のメインテーマはポストとの2on2。特に2人のDFの間にPVを配置した2on2と2人のDFの外側にPVを配置した2on2を丁寧に整理しながら進めていった。6on6でフォーメーションプレーをするのではなく、PVを絡めた2on2から再現性のある攻撃を展開する。うまくいかない時に何を見て、何を変えるか――その感覚を掴んでほしかった。

参加者の皆さんはめちゃくちゃ前向き。吸収しようとする姿勢が全身から出てて、見てて気持ちよかった。10年以上前に柏崎工業で講習会を開始した時にお世話になった越前先生、その時に高校だった少年が33歳の青年になって嬉しい再会もあった。

最後に
今回の講習会に関わってくれた新潟県ハンドボール協会のみなさん、準備も運営もありがとうございました。そして集まってくれたすべての選手、そして指導者の皆さん、本当にありがとうございました。僕のこうした活動を10年以上もサポートしてくださっているトランジスタ様、今回もありがとうございました。

そして何よりも、仲井さんの「少しでも新潟のハンドボール界のために、新潟の子供たち、指導者のために」って想いが今回の出発点。僕にとっては彼の存在そのものが、常に刺激になっている。選手としても指導者としても、まだまだ走り続けて欲しい。家族みんなでハンドボール中心の生活を心から楽しんでいてホンマに最高やった。



生駒にて

[ パートナーハンドボールスクール日々講師 ]

奈良県高体連男子の指導者講習会のために生駒市総合体育館へ。
この体育館、実は一条高校時代に試合をした場所なのでメチャクチャ懐かしかった。参加者は奈良県内の各チームから数名ずつエントリーしてくれた。

今回のテーマはポストを使った再現性のある基本攻撃。
複雑なフォーメーションなどは一斉やらずに、シンプルな2on2や3on3の中で再現性のある攻撃を目指した。

DFの間にポストがいる2on2、DFの外側にポストがいる2on2を分けて行なったり、ミックスで行なったり。指導者の皆さんも時に高校生に混ざり、時にデモンストレーションを見せてくれたり、積極的に参加してくださった。

今回の参加者は数年後に奈良インターハイを迎える世代。


同じ近畿圏内には京都、大阪、兵庫を中心に全国屈指の名門校がひしめいている。それでもやってくる奈良県での全国大会。
子ども達にとっては地元開催のインターハイは最初で最後。
一生に一度しかない機会。だからこそ、どんな形であれこの世代には自分たちの可能性を信じて頑張って欲しい。

今この瞬間の積み重ねが未来につながる。

僕のこうした活動を長年サポートしてくださっているトランジスタさん。今回も本当にありがとうございました。

そして今回はスポーツイベントさんがプレゼントを提供してくださった。最後にみんなで月刊ハンドボールを持ってパシャリ。



「もう櫛田さんにお腹いっぱいです。からのおかわり。」

[ ~2022 三重バイオレットアイリス2022~ 中部大学パートナーハンドボールスクール講師 ]

1/11(土)は宮崎県延岡市でのハンドボール講習会。正式名称は「令和6年度チームのべおか小中高連携アスリート育成事業」とのこと。

メイン講師が僕。メイン講師より遥かに豪華なサポート講師の原さん(写真左上、元三重バイオレットアイリス)と清家さん(写真右上、元レットル佐賀)の3名で進行。

午前は小学生男女。経験者の子も、初心者の子もいる。ウォーミングアップはみんなで体を動かして、1on1を攻めたり、守ったり。最初は6mライン付近でただ立って守っているだけだったのが、高さを出したり、牽制をかけて守ったり、攻撃はまたその背後のスペースを狙いに行ったりと、攻守どちらの視点からも豊かな駆け引きが沢山あった。最後はゲーム形式。

経験者のみんなが初めてハンドボールをやる仲間たちにハンドボールの楽しさを伝えてくれていた。聞くところによると初めてのハンドボールが楽しかったみたいで、翌日もハンドボールをやりに来てくれたみたいだ。最高。

午後から高校生男女。高校生はPVを絡めた2on2がメインテーマ。国スポの宮崎成年男子チームみなさんも駆けつけてくれて、デモンストレーションや指導補助に入ってくれて本当に助かった。

2on2の後は3on3に発展。最後、女子と男子は少し違いメニューをやって終了。宮崎の指導者の皆さんと事前、講習会中と高校生の様子を見ながらメニューを微調整しながら進行させてもらった。「6on6やゲーム形式はいつでもできるから、今日は細かい部分を徹底してやりたいです。」と言う意向だったので、スモールゲーム(部分練習)中心のメニュー構成。

中盤、攻撃が上手く解決できないと言う意味で少し停滞したけど、ボール保持者の動きと、ボールの受け手のポジショニングやタイミングがシンクロし出して、最後の30分は劇的に変化していく高校生たち。あの変化は凄かった。

現地、宮崎ではこんな感じでニュースとして取り上げてもらったみたい。

宮崎ニュースUMKより「五輪を目指す選手が出てきたら嬉しい」

延岡市ハンドボール協会のInstagramより

レットル佐賀のYoutubeをよく見ているので、「あ〜あの清家選手や〜」って思いながら一緒に子供たちの前に立たせてもらっていた。清家さんにはデモンストレーション役を何度もやってもらって本当に助かった。

タクちゃんありがとうね〜。

そして何よりも今回、7シーズン一緒に仕事(ハンドボール)を一緒にした原さんに声を掛けてもらって、宮崎のみんなと一緒にハンドボールができて最高やった。事前に原さんから「フォーメーション、戦術的なことではなく、1on1やPVとの2on2を子供たち、指導者の人に知ってもらいたい。」と何度も連絡をもらった。

原さんとは三重バイオレットアイリスでも、おりひめジャパンでも年がら年中、地球のどこでも同じ場所でハンドボールしていた。「もう櫛田さんにお腹いっぱいです。」と当時よくボヤかれていたけど、こうやって「おかわり。」してもらってまた一緒にハンドボールをする機会を頂けた。ホンマに最高やった。しょもないこと、言うとまた怒られる。


延岡駅前に原さんの手形を発見。すごっっっ!!!

クル、事前準備、当日のフォローと本当にありがとうね。



第1回 ドイツハンドボールチャレンジツアー ~事前トレーニングキャンプ~

[ ドイツハンドボールチャレンジツアーパートナーハンドボールスクール日々講師 ]

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。皆さんにとって2025年が素晴らしい一年になりますように。

さて1/4.5が仕事初め。中学生対象のトレーニングキャンプの講師をしてきた。ドイツ遠征を控えた中学生が全国各地から集結。北は東北、南は九州から集まってくれた。またトレーニングパートナーとして滋賀県からTSCハンドボールアカデミー(以下、TSC)の皆さんが参加。

1/4はハンドボール&トーク。1/5ハンドボール。合計3セッション。

2月にドイツ遠征を控えている7名の事前合宿って言うのが、そもそもの今回の位置付け。7名でできるメニューは限定的になるので、滋賀からTSCの皆さんがトレーニングパートナーとして参加してくれた。とは言え、基本的には両日ドイツ遠征組も滋賀組も同じメニューをこなしてくれた。

ハンドボールに関してはPVを絡めた攻撃を3つ提案。2on2スタート、1on1スタート、そこからの発展。戦術的で複雑なものではなく、シンプルなもの。普段違うチームで過ごすメンバーたちが自分の強みを出してドイツで勝負するための考え方を整理をした。ドイツに行くと普段より形態的に大きくて力強い相手を守り、攻めることが想定されるので、攻守ともの強いコンタクトの中で自分がやりたい攻守ができるか?この部分にも焦点を当てた。(個人的には、ここが最重要やと思う。)

ハンドボールに関しては初日、二日目と狙い絞って、自分たちのやることを整理した。あまり事前にガチガチに縛るよりも、緩やかな共通認識を持ち、余白を残しまくって子供たちの反応を見つつ牟田さんと相談しながら進めていった。

トークセッションでは、子供たちと同じ年齢の頃の自分自身の話やドイツで選手をしていた時の話をさせてもらった。

「ハンドボールって何なのか?」
「20,30歳の時にどう在りたいのか?」
「ドイツ遠征を終えた時、今の所属チームを卒団する時にどうなっていたいのか?」
「なぜ。ドイツに行くのか?」
「この経験が自分にどうプラスになるのか?」

こんなことを、ゴリゴリに真剣に考えてもらった。流石に自分の意思で手を挙げて全国から集まってきたメンバーだけあって想像以上に具体的に考えている参加者が多かった。

トークセッション後に子供たちからの質問もなかなか鋭かった。

「試合の時にどんな準備をしていたのか?」
「ドイツで(プロ)ハンドボールするって言うのはどういうことだったのか?」

子供相手だからって、ええ事言うたりふわっとしたこと答えるんやなくて、真剣にシビアでリアルに自分で考えていたことを答えさせてもらった。

「ハンドボールは仕事。自分自身が商品やと思って生きるようになった。」これに尽きる。

結果が全てだからこそ、自然にプロセスにこだわりが出るし、プロセスを大事にする。自分が情熱を持って取り組んでいることが仕事なので、僕にとってはそれが当たり前。

もしかしたら、ドン引きするんちゃうか?って思ったけど、目を逸らすことなく真剣に話を聴いてくれていた。


今回GK陣は個別指導。初日は静岡から脇坂さんが来てくれた。また両日、濱ちゃん(濱野太一、中部大学の学生ですでに指導資格を持っている。)が来てくれた。

GKは専門職。やはり専門家に個別で指導してもらうのは大切なこと。

大きな絵を描いて(中学生をドイツに連れて行くという)、1年がかりで準備を進めてきた牟田さん。その想いに共感してそれぞれの専門性を活かして協力している皆さん(特にKKハンドボールの川瀬さんはカメラをまわし、受けれをし、時に実技を見せ、獅子奮迅の活躍やったなぁ。)勇気を持って手を挙げて現在進行形で頑張っている中学生のみんな。そして我が子にその機会を作るための懸命にバックアップするご家族。みんなホンマに凄い。

こんなにも夢のあるプロジェクトに関わらせて頂けて本当にありがたい。僕にできるのは実体験を話ししたり、コーチングしたりくらいだけど、ホンマに応援している。

追記
第一回ハンドボールドイツチャレンジツアー ダイジェスト



愛知県中学生ハンドボール研修会

[ ハンドボールスクール講師 ]

3/23・24と愛知県内の中学生男子対象のハンドボール研修会の講師として緑SCと天白SCへ足を運んできた。

全国でも有数のハンドボール所の愛知県。事前情報では中学生でも技術的なレベルは非常に高いとの事だったので非常に楽しみにしていた。

実際に「中学生でもこんなことできるんや」とか、「このメニューの一発目でそこに気がつくんや」とか嬉しい驚きの連続やった。

3/23 @緑SC
AM
アイスブレイク → Wup
name Pass
GK → Shoot
2on2×2 (withPV / parallel)
サイドラインゲーム

PM
Wup → Pass Game
GK → Shoot
4on4(+2 Free man / 6on4 2色)
4on4(ハイポジション)
サイドラインゲーム

3/24 @天白SC
AM
アイスブレイク → Wup
3on3 / 4on4 no ball → 1Free man
Pass Game
GK → Shoot
2on2×2 (parallel / 横連動 / +1PV)
サイドラインゲーム

PM
fan Game
クイックラン(4人組で方向変換走)
Name Pass
GK → Shoot
3on3×2(normal / 両手パス / 1Free man)
4on4(ハイポジション / +1on1)
サイドラインゲーム

研修会に参加して下さっていた指導者の方からもメニューが変わる度あるいは昼食の時に、鋭い質問がズバズバと飛んでくる。

「三重バイオレットアイリスや代表スタッフの時は女性で、今は男性(大学生)ですけど、指導する上で違いはありますか?」
「この世代だと、どうしても攻撃の偏っての練習メニューになりがちなんですけど、どんな工夫してますか?」
「さっきのメニューと、今のこのメニューはこう言う繋がりがありますか?」
「次の発展としては、こう言うのもアリですか?」
「この制約の意図はこういうことですか?」

櫛田心の声 (んんんん???制約って言葉が出たってことは、この指導者の方は制約主導アプローチとかエコロジカルアプローチに精通しているんかな?)

余談だけど不勉強で僕は制約主導アプローチとか、エコロジカルアプローチとか、って言葉は1年前まで知らなかった。今自分がやっているようなメニューをもう10年以上やってきた。去年だったか、どこかの講習会に見学にきた指導者の方から「櫛田さんの指導はエコロジカルアプローチっぽいですね。」って言われて、「なんじゃそれ?」ってなってそのタイトルの本を読んだ。

普段考えている練習メニューの全てがそうってわけではない。噛み砕いて、順序立ててストーリー性のある展開にする時もある。新しいことを導入する時は尚更。それでもなるほど今まで自分がやってきたのはこう言う事やったかと腑に落ちる部分がかなりあった。

みたいな感じで、僕にとっても自分の頭の中を整理するいい機会になった。

それにしてもハンドボール王国・愛知恐るべしである。