3月21〜23日の三連休は千葉県に行ってきました。昨年の夏に続いて、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校でのコーチでした。映像分析等も含めると3日間で合計7セッション。子供達、頭も体もフル回転させて頑張ってくれました。
21日。
【1セッション】2時間半 @渋幕体育館
①ザムストさんからのねんざ予防&ケアクリニック
②ゴールから紐を引っ張って、ゴール型のボールゲームの原理原則を確認。
③3チームでのパスゲーム(フリーマンあり)
④ポストを絡めた2対1→3対2
⑤ポストを絡めた2対2(スライド&スクリーン)
※2対2の壁を割る、2対2の壁を構築する→翌日のラインコントロールへの導入込み
⑥ショートゲーム1本
初日は約2時間半のトレーニング。そのあとは澤崎先生&親御さんとの親睦会。
ザムストさんのクリニックの様子。足首のねんざ予防やねんざをしてしまった時のケアについて。ザムストさんのHPでも、アイシングや足首のねんざに関してのハンドブックが無料でダウンロードできます。
22日。
【2セッション】1時間15分
①前日のショートゲームを観ながら学生&先生とゲーム分析。
②関東大会に向けてのライバルチームのゲーム分析。
【3セッション】45分 @グランド
①ラインコントロール(ノーマル→クロス際スクリーンあり→牽制あり)
②GK練習別メニュー&中学生は前日のパスゲーム
【4セッション】90分 @千葉ポートアリーナ
①ポストを絡めた2対2(アップ込みロールプレイング)
②ノーポストでの4対4(牽制を導入、ラインコントロールの意識付け)
※この辺りから「ライン」を構築する、「ライン」を割るという目に見えない部分への面白さに気づく選手が出てくる。
③2カ所でポストを絡めた2対2(スライド&スクリーン)
④ショートゲーム1本
※休憩中に低めのライン構築(9m付近)で、ポストとの2対2で攻撃に主導権を握られた際にどう守るといいか?を考えてもらう。
【5セッション】 90分 @千葉ポートアリーナ
①ポストを絡めた2対2
②ショートゲーム2本
二日目終了。
休憩中などに、ショートゲームの映像を常に確認、上記の変化を自分たちで感じてもらい、共通理解を深める。こんな感じで親御さんが全面的にバックアップ。
「5セッション目①ポストを絡めた2対2の中での子供達の変化」
※何名かが、BPへ牽制を有効に使いながら守り始める。
※BPへ牽制を入れられた時に攻撃はどんな選択肢があるか?どんな攻撃が有効か?DFはどんなリスクがあるか?ライン構築はどう変化していくか?を考えてもらう。
※牽制に出たDFの真下のスペースをポストの中継やBPのドライブ等で攻撃しだす。
※牽制を入れた際のDFのリスクや攻撃側の選択肢を攻守両面から確認。
※ポストを絡めた2対2の総合練習(攻撃はスライド、スクリーン、中継などを有効に使う。守備はポスト押上、牽制、ラインコントロールなどを自分たちで判断する。)
ミニ合宿最終日。この日はトランジスタの皆さん、順天堂大ハンド部の皆さんが駆けつけてくれました。順天堂大の皆さんは将来的には指導者になりたいみたいです。
【6セッション】 90分 @千葉ポートアリーナ
①3チームでのタッチハンド
②ラインコントロール&GKトレーニング
③ポストを絡めた3対3(1対1からの+ワン、2対2からの+ワン)→4対4(1対1からの+ワン)
※チームの骨子になる4種類の+ワンへ向かう課程でのポシション攻撃を確認。DFはその裏側で何を意識するのか?どんな可能性を想像しておくのか?
④ショートゲーム1本
【プラスα】
中学生に僕、順天堂大の学生、トランジスタさん、奥田先輩、澤崎先生も混ざっての交流ゲーム
【7セッション】 90分 @千葉ポートアリーナ
①6対6(ロールプレイング)
(ポジション攻撃での4つの+ワンアタック→ポジション移動からの4つの+ワンアタックのイメージ共有)
②6対6(3分攻防5セット)
※1セットずつテーマを持って、攻撃、守備を行う。
③ショートゲーム1本
ハンドボールの、チームの骨子になる部分を先生、学生と一緒に作っていった3日間だったと思います。この3日までに先生とも学生とも何度も連絡を取り合ってきました。
ハンドボールの技術的な部分もですが、それ以外の部分についても色んな話をしました。「ハンドボール」「渋幕ハンド部」「仲間」「自分」と本気で向き合うきっかけに少しでもなればと思っていたからです。
今分からなくても、大人になってからでも、目標に向かう中でいつか訪れるきつい場面ででも、少しでも何かプラスになればと思って可能な限り、自分の言葉で話しました。
ミニ合宿に2回も顔を出してくれた、母校一条高校ハンド部の大先輩の奥田さん。現在は映画関係、映像関係のお仕事をしている奥田さん。僕が1年生の時の3年生でキャプテンだった奥田さん。
その奥田さんが千葉在住って事で、映像機材を抱えて駆けつけてくれました。約20年ぶりに一緒にハンドボールができて本当に嬉しかったです。
奥田さんも「久しぶりにハンドやれてほんまに良かったし、自分の仕事を通してまたこんな風にハンドに関われるなんで思わんかったわ。まさかあのクシダとこんな風に一緒の車でハンドしに行くなんてなぁ。」と話してくれました。
その奥田さんが、コーチ最終日の終わり時間に合わせてサプライズのスライドショーを作ってくれていました。子供達も親御さんも大喜びでした。(奥田さん本当に有り難うございました。)
今回の3日間、本当に多くの皆さんにサポートして頂きました。ザムスト様、トランジスタ様、日清ファルマ様、ブルータグ今矢さん、スポーツイベント野村さん、一条ハンド部の奥田先輩、将来コーチを志している順天堂大学の学生達、そして何よりも子供達のお母さん。
皆さん本当に有り難うございました。