ブログ&ニュース ( 2016年8月 )

国体東海予選を終え、次は社会人選手権へ

[ ~2022 三重バイオレットアイリス滋賀医科大学コーチ福井大学医学部コーチ ]

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8月頭に韓国遠征から戻ってきたと思ったら、気づけば社会人選手権直前。恐ろしい程あっという間に一日一日が過ぎ去っていく。オリンピックも全然ゆっくり観ることができなかった。また時間を作ってせめてハイライトだけでも観たいと思っている。

韓国遠征から帰国して、日本代表5名はその足でデンマーク遠征へ旅立った。僕も鈴鹿市長表敬訪問や東京でのコーチ&レフリー研修など帰国後はバタバタしていた。日本代表5名は8月12日にデンマークから帰国して、鈴鹿のメンバーと再合流。8月14〜16日は北國銀行とのテストマッチをメインにした北陸遠征。これでしばらく15名全員揃って活動が出来る。

北陸遠征の前後では今年度入団選手の職場訪問や次年度入団希望選手(大学生&高校生)の個別トライアウトを実施したり、西医体直前だった滋賀医科大学&福井大学医学部にも足を運んだ。(西医体では滋賀医科大学は準優勝、福井大学医学部はベスト16)

そして先週末から公式戦スタート。チーム三重(三重選抜)の役員として国体東海予選に臨んだ。大学生2名(ふるさと選手)とバイオレット13名、合計15名の選抜チームで臨んだ今回の国体東海予選。

三重 39(23-5 16-8)13 静岡
三重 29(12-10 17-11)21 愛知
三重 24(10-6 14-12)18 岐阜

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大会前に「この大会を通して勝利する事はもちろん、一人の人間として、チーム三重として成長していこう」という話を選手達したことをよく覚えている。大会中、苦しい場面でのタイムアウトでは「今こそ目を合わしてプレーしよう。今こそ一つになろう」と選手自らが口にしていた。

特に大会2日目は午前中に愛知(HC名古屋)、午後から岐阜(飛騨高山ブラックブルズ岐阜)とのダブルヘッダーというタフなスケジュールだったが、選手達が本当に粘り強くプレーしてくれた。

まだまだ課題は多いが、選手達の頑張りもあって3戦全勝で東海予選を1位通過で岩手国体の出場権を獲得することができた。チーム三重の勝利というのが何よりも嬉しい。

国体東海予選を終えて「岩手国体への抱負は?」と声かけてもらえて嬉しいのだが、「次の目標は社会人選手権の初戦のSONY戦に勝利する事」今のところその事しか頭にない。目の前のことに集中するのみである。

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そして今週は久しぶりの栄養フィードバック&SBT(スーパーブレイントレーニング)と東海大学のサマーキャンプ受入れ。東海大学の栗山監督(前日本代表監督)のトレーニングをじっくり観させてもらったり、お話させてもらったり、バイオレットの育成選手(大学生)を東海大学のトレーニングに混ぜてもらったりと非常に有意義な時間だった。

さて明日、明後日と社会人選手権に向けた最後のトレーニング。良い準備をしよう。



カムサハムニダ

[ ~2022 三重バイオレットアイリス ]

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韓国は釜山での国際大会を終えた。スイス、韓国、中国のチームと3戦し2勝1敗で最終成績は準優勝。

日本代表5名がヒロシマ国際&北信越サーキットを終えてチームに合流したのは韓国出発前日だった。全員揃ってハンドボールをするのは現地に入ってからということもあり、選手たちは多少の不安をもっていた部分もあったかもしれないが、試合の中、ハンドボールの中で、勝敗にこだわる中で、練り上げていってくれた。

手ごたえも課題も、多くの収穫があった。参加選手の中には、今回の韓国遠征が初めての海外という者も何名かいた。日本を出ることで、普段味わうことのできない数多くの経験を積めた。

身長差10~20㎝&体重差10~20㎏以上の相手とのマッチアップ、高打点&ロングレンジからのシュート、レフリング、スケジュールの度重なる変更、スイスチームのとの合同トレーニング、オープニング&クロージングセレモニー、食事、気候、など数え出したらキリがないほど、普段とは違う経験を積むことだできた。まさしくこういう経験を求めてこの地にやってきたわけだ。

ハンドボールはもちろん、文化や習慣の違いにも触れることで選手たちの内面が今後変化していくのではないかと考えている。ハンドボールの技術的な向上はもちろん、人生を豊かに生きるという部分でも素晴らしい経験になった。

個人的にも、選手としては海外チーム&選手との対戦経験はあったが、指導者としては今回、初めて海外チームとの対戦だった。欧州のチームに、アジアのチームに、どれくらいファイトすることができるのか?非常に楽しみにしていたが、選手たちはしっかりと戦ってくれた。

優勝した釜山BISCO(韓国)との前半からは多くの課題を得ることができた。ホンモノに触れることができた。ありがたい。

この釜山BISCO(韓国)の監督は、韓国の英雄カン・ジェオン氏。ソウル五輪のメダリストで、僕がホンダ熊本で選手をしていた時に彼は大同特殊鋼(日本リーグ)の監督だった。一度は対戦してみたいと思っていた指導者の一人だったので釜山BISCO(韓国)との対戦は個人的にも非常に楽しみにしていた。エキサイティングな時間だった。

また明日から日本代表5名とはしばらく離れることになる。彼女たちは帰国後、デンマークへの向かう。本当にタフだ。活動する国は違えどお互いに一回り成長して再会できればと思う。

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【大会結果】
準優勝
 
1位:釜山BISCO(韓国) 3勝
2位:三重バイオレットアイリス(日本) 2勝1敗
3位:SHANDONG TEAM(中国) 1勝2敗
4位:SPONO EAGLES(スイス) 3敗

初戦  三重バイオレットアイリス 36(16-12 20-12)24 SPONO EAGLES(スイス)
2戦目 三重バイオレットアイリス 24(8-17 16-12)29 釜山BISCO(韓国)
3戦目 三重バイオレットアイリス 30(16-12 14-10)22 SHANDONG TEAM(中国)

今回の韓国遠征、クラウドファンディングをはじめ本当に多くの方にご協力、ご支援を頂き素晴らしい経験を積むことができました。本当にありがとうございました。

本日、帰国予定です。また明日から前を向いて進みます。引き続き応援よろしくお願いいたします。カムサハムニダ。