ブログ&ニュース ( 2017年3月 )

プレーオフを終えて

[ 三重バイオレットアイリス ]

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先週末の熊本でのプレーオフが遥か昔のように感じる。プレーオフ後も神戸での高校選抜大会の視察、滋賀県高校生女子&指導者対象の講習会、鈴鹿に戻って東海大学の合宿受け入れなど、バタバタとしていた。3月31日、ようやく2016年度が終わる。

人生一度きりの初出場初優勝のチャンスにチャレンジしたプレーオフ。残念ながら女王北國銀行には勝利する事ができなかった。粘りに粘って食らいついていった前半、勝負に打って出た後半立ち上り、8-16の8点ビハインドから怒濤の追い上げを魅せた後半終盤。今のバイオレットの全てが凝縮されたような試合だった。

準備してきた事が出せた部分も多い、しかし全てが上手く行った訳でもない、選手ひとりひとり感じている事も違うかもしれないが、それも含めてプレーオフ。最高にエキサイティングな60分を終えて、本当に悔しそうな顔をみせる選手たち。

バスに揺られて、鈴鹿から熊本まで12時間かけて移動して、おふくろさん弁当を広島で食べて、クラウドファンディング&シューターズ&スポンサー、本当に多くの方に支えて頂いてたどり着いた決戦の地熊本だった。

プレーオフ争いと平行しての日本代表合宿、JHL最終戦での劇的な勝利&プレーオフ初出場確定、アジア選手権を終えての現地合流、ほぼぶっちけ本番に近い状況で挑んだプレーオフ。

プレーオフの舞台でプレーするために本当に多くの方のご協力、ご支援があってバイオレットの選手たちはあの最高の場所でハンドボールができた。選手たちはそのことを十分すぎるほど理解して、その想いを胸に秘めてプレーしてくれていた。

今回、初出場初優勝は出来なかったが、選手たちは最後の最後まで本当に闘い抜いてくれた。

2016年度の三重バイオレットアイリスに関わってくれた全ての皆さん、本当にありがとうございました。

そして明日からの2017年度、勝利の喜びも敗戦の悔しさもみんなで共有して、みんなで成長していこう。

【準決勝】
三重バイオレットアイリス 20-23 北國銀行
広島メイプルレッズ 25-19 オムロン

【決勝】
北國銀行23-14広島メイプルレッズ



Pay forward

[ 三重バイオレットアイリス福井大学医学部コーチ ]

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デンマークからSimon Wada(シモン・ワダ)が鈴鹿に来てくれた。3月8〜11日まで3泊4日と短い鈴鹿滞在の中で、鈴鹿市ハンドボール教室、バイオレット(3回)、バイオレットの個人練習(2回)、福井大学医学部、三重県小学生講習会と合計8セッション一緒にコーチング機会を持った。

こういう書き方をすると旧知の仲みたいなってしまうが、僕とSimon Wadaとの出会いは3月8日が初めてだった。中部大学の後輩で元琉球コラソン、デンマークでもプレー経験もある池田順から「日本でコーチング機会を求めているデンマーク人があるんですけど、櫛田さんに繋げてもいいですか?」と連絡をもらった。

池田順から、そんな連絡が入ったのが2月末だったと記憶している。それこそ、池田順から連絡を貰ってその日の深夜にFacebookメッセンジャーでSimonと話したのがスタートだった。

SimonはけしてデンマークのTOPコーチではなく、子供達や女の子の指導を得意にしている27歳のデンマーク人コーチ。Simon Wadaとあるように、奥さんが日本人。片言の怪しい日本語とけして流暢でない英語(その方が聞き取りやすい)で意思疎通を何とか図った。

過去にも大阪Jr.クラブや北野高校など関西方面を中心に日本の子供たちへのスポットコーチングの機会を何度か持った経験がある事、デンマークでの活動よりも日本の子供たち、日本のハンドボールへの関心を持っていることを怪しい日本語と英語で教えてもらった。そして、3月いっぱい日本滞在になるので子供たちや女性への指導機会を日本で捜していることと、三重バイオレットアイリスの練習や取組みを見学してみたいという希望も話してくれた。

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実際にこんな感じで佐野が勤務する「おふくろさん弁当」へお昼弁当を一緒に買いに行ったりもした。

一度目のやり取りが終わるころには日本リーグのレギュラーシーズン終了後の3月8〜11日まで鈴鹿に来てくれる事がほぼ決まり、僕はと言えば妻に相談もせずにSimonに「自宅に泊まっていいよ」と伝えてしまった。その後、「また勝手に決めて」と笑いながら妻に怒られた事は言うまでもない。

3月11日には三重県の小学生80名以上への講習会の依頼を元から頂いていたので、Simonの簡単なプロフィールを纏めて主催者&県内の指導者の皆さんへ案内させてもらった。

外国人コーチからコーチして貰える機会を何とか三重県の子供達に提供したかったし、Simonのチャレンジを可能な限りでサポートしたかった。その一部始終をバイオレットの選手たちに観てもらい、何度かSimonからコーチングを受ける事でバイオレットの選手達にも何かを感じてもらいたかった。

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Simon自身が教えてくれた通り、けしてSimonはTOPコーチでないのだろう。でもそんな彼が異国の地で母国語(デンマーク語)ではない言葉で、異国の選手に情熱とユーモアを持って指導する姿をサポートさせてもらえて僕も本当に刺激を受けた。日本で草の根で活動してる指導者が欧州に行って、現地の子供達にコーチングしている姿を想像してみて欲しい。相当なエネルギーが必要だし、かなりチャレンジングなアクションだと思う。僕が今、欧州で現地の選手に現地の言葉で日本人選手へのそれと同じようにコーチングができるかと聞かれたら即答で「No」と言うしかないだろう。

実際にSimonのコーチングが全て上手くいったかと言えば、そんな事はなく、バイオレットの選手へのほんの20〜30分のコーチングの中でも試行錯誤している様子が伺えたし、バイオレットの選手たちが戸惑っている場面も何度かあった。Simonはそれも踏まえて次のトレーニングプログラムの為に準備を重ねていた。

でもこれはSimonに限らず、僕だってそうだし世界中のコーチも同じだと思う。新しいメニューを組む時、新しい戦術を導入する時なんかは準備も含めて試行錯誤の繰り返しだし、指導者が学びとチャレンジをストップさせて、リスクをとらなくなればチームも選手の成長もその時点でストップする。

何度かのコーチング機会と昨日の三重県小学生の講習会を無事に終えて、Simonを囲むバイオレットの選手達。牛乳瓶の底にみたいに分厚いメガネを外して涙ぐみ、言葉に詰まるSimon。そのSimonの様子にこれまた涙ぐみ、もらい泣きするバイオレットの選手たち。

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鈴鹿滞在中にSimonが何度も僕に聞いてきた。(もちろん怪しい日本語と英語でのやりとり)

Simon「何でクシ、サミ(妻)、アキラ(梶原BM)はこんなにもウエルカムなんだ?」

僕「Pay fowardって言うんやっけ?俺もサミもアキラも、ドイツやカナダで現地の人に家族同然で助けてもらったし、挑戦させてもらったから、そんなの当たり前や。特別な事じゃない。だからSimonは三重の子供たち、日本の子供たち、バイオレットの選手たちに返してくれたらそれでええねん。Simonも未来の誰かにPay fowardしてあげてな。」

Simonの鈴鹿滞在は僅か3泊4日の短いものだったが彼にとって少しでもプラスの経験になったのであれば幸いだ。

あ・り・が・と・う Simon。



プレーオフへ

[ 三重バイオレットアイリス ]

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日本リーグ最終戦を終えて、ようやく少し落ち着いてきた。最終戦のHC名古屋との一戦に勝利して三重バイオレットアイリス創設初のプレーオフ出場切符を摑み取ることができた。

18戦を終えて9勝9敗(勝点18)の4位でレギュラーシーズンを終えた。1月7日から日本リーグが再開し、その時点では5勝4敗(勝点10)で3位につけていた。この時点では北國銀行とオムロンが頭一つ、二つ抜けて、3〜5位をMVIとSONYと広島メイプルレッズの3チームでプレーオフの切符残り2枚を争うような勢力図だった。

リーグ再開直後の1月7日の飛騨高山BB戦を落として5勝5敗、翌々日のホーム最終戦でもあったHC名古屋戦に快勝し6勝5敗。敵地熊本に乗り込んでのオムロン戦を落として6勝6敗。この時点ではまだ3位。

その後、2週間のブレイク期間を経て、デッドヒートを繰り広げる広島メイプルレッズ、SONYとの連戦。1月末、2月頭に一つ目の山場を迎えた。

アウェー広島に乗り込んでの広島メイプルレッズ戦、後半終盤4点差を一旦は同点に持ち込むものの、再度突き放されての敗戦。ここで6勝7敗でMVIが4位に後退。広島メイプルレッズが3位に浮上。

翌週のSONY戦は立ち上りからリードを広げて快勝し14戦7勝7敗、同会場で広島メイプルレッズがオムロンとの一戦を制して、プレーオフ争いを一歩リードする形になった。

この後、残すのは北國銀行、飛騨高山BB、オムロン、HC名古屋との4試合。ここでチームにとって大きな決断を迫られた。チームの大黒柱でもある原主将の膝のコンディションがなかなか戻ってこない。彼女は昨年9月に膝の半月板を損傷し、手術をしていた。日本リーグと平行してのアジア選手権に向けた日本代表の強化合宿、そしてプレーオフ争い、彼女のコンディションは限界寸前のところまできていた。

本人、そして日本代表スタッフと何度も調整を重ねて北國銀行、飛騨高山BBとの2戦の回避を決断した。この2試合を回避して2週間、フィジカルトレーニングを優先し、コンディションを整える事に集中させた。

そんな中で迎えた女王北國銀行戦は前半8-7の1点リードで折り返すも、後半に逆襲を食らって14-18の4点差で敗戦。これで15戦7勝8敗、この時点で順位は4位。

そして迎えた飛騨高山BB戦は終盤までもつれる大接戦、前節での同カードでの敗戦、もっと言えば、昨シーズンプレーオフ争いから脱落する事になったこのカード、そんな事が選手の脳裏をかすめるような試合展開だったが、終盤に怪我からの完全復活を目指す司令塔の加藤が勝負どころでシュートをねじ込み19-17の2点差で勝利を摑み取った。試合後に「みんな、ありがとう」と泣き崩れる主将の原。これで残り2戦を残して16戦8勝8敗の4位。

この裏でも大一番、SONYと広島メイプルレッズとの一騎打ちがあり広島メイプルレッズが劇的な同点ゴール(スカイプレー)を決めて勝点1ずつを分け合った。(あとあと考えるとこの引き分けで、更にプレーオフ争いはややこしくなった)

そして、プレーオフの切符が決まるかもしれなかった2月の最終週末。2月25日、SONYvsオムロン戦。26日にSONYvsオムロン。MVIvsオムロン。SONYがこの2試合を落として、MVIが勝てば、MVIにプレーオフの切符が、SONYが2連勝し、MVIがオムロン戦を落とせばSONYにプレーオフの切符が渡る。そんな運命の2月最終週末。

25日、SONYが今シーズンのベストバウドとも言う会心のゲーム運びでオムロンを撃破した。チーム内にも衝撃が走った。MVIは日本リーグでオムロンにただの一度も勝点をとったことがない。そしてSONYは今シーズンHC名古屋には全勝。つまり、SONYが名古屋に勝利して、MVIがオムロンに敗れるとその瞬間にMVIはプレーオフ争いから完全に脱落しSONYがプレーオフの切符を手にする。こんな現実が待ち受けていた。

26日、僕らの試合前にSONYがHC名古屋に敗れた。ここで勝点をとる事ができればプレーオフに大きく近づく、そんな中で迎えたオムロン戦。この試合から原が再び戦列に復帰した。前半から一進一退の目まぐるしい攻防が続く、後半開始早々にMVIが一気にリードを広げて一時17-11と6点リードを広げた。しかし、ここからオムロンの逆襲が始まり終わってみれば22-24の2点差で敗れた。これで17戦を終えて8勝9敗、前日にオムロンに勝利をおさめたSONYに交わされて5位に後退した。

そして運命の日本リーグ最終週、3月4日にSONYvs北國銀行、5日にMVIvsHC名古屋。

4位 SONY 17戦8勝8敗1分(勝点17)
5位 MVI 17戦8勝9敗 (勝点16)

最終週を迎える時点の順位と勝点はこんな感じだった。3月4日にSONYが北國銀行から勝利すると、その時点でSONYがプレーオフ。引き分けもしくは敗れると、5日のHC名古屋戦で全てが決まる。そしてSONYは北國銀行に敗れた。

引き分け以上でクラブ創設初のプレーオフの切符を手にする事ができる。日本リーグ最終戦、運命の3月5日。泣いても笑っても残り60分。

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前半はさすがに固さが見られたが、後半早々にリードを広げていくMVI、そしてファイナルカウントダウン。既にベンチで涙を浮かべるGK山根。

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4位 MVI 9勝9敗 (勝点18)
5位 SONY 8勝9敗1分 (勝点17)

半年以上にも続く、リーグ戦を18試合(18時間)戦い、最後は勝点1の差で何とかプレーオフの切符を摑み取ることができた。昨シーズンは勝点1の差で摑み取る事できなかったこの切符。一年間のその僅かな差(大きな差)を詰める為にハンドボール、チーム、自分と向き合い続けた選手達。

10年以上も変わる事の無かった日本リーグの上位4チームの座、ここに割って入る事ができたのは、これまでクラブを支えてきたスタッフ、そしてOGの皆さん、これまでクラブに関わってくださった全ての皆さんの御陰。心の底からそう感じる。

毎週、毎試合の様に順位が変動する中でも初めて経験するプレーオフ争いそのものを楽しみ、驚くほど冷静に目の前のことに集中し続けてくれた選手達。バイオレットの歴史を変える瞬間、いつも苦しい時こそ応援してくださっているシューターズの皆さんとその喜びを共有したいと歯を食いしばって頑張ってくれた選手達。

しかし、喜ぶのはここまで。

プレーオフは日本一に挑戦する為のスタートラインに過ぎない。もう一度ねじを締め直して、これまで通り目の前の事に集中し、最善の準備を重ねて本番に臨もう。



未来への種まき

[ 三重バイオレットアイリス ]

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日本リーグ最終戦から一夜明け、朝一から昨日のHC名古屋戦の映像分析。そして午前中は、新加入選手4名(今月卒業予定の4年生)の合同トレーニング。

卒業論文の提出&発表を終えて2月中旬くらいからチームに合流している彼女達。

チーム練習は基本的に平日の夜なので、大学の授業も仕事もない平日の午前中の空き時間を利用して、心技体の3要素のチームの骨子なっている部分を少しずつ落とし込んでいる。会社で言えば、初期研修みたいな感じかな。

日本リーグの目の前の試合に集中しながらも、未来への種まきは必要だ。

ハンドボールの考え方や、傷害予防を兼ねた動き作り、TOPリーガーとしての心構えなど、2月後半と3月で頭と心と身体を整えていって少しずつチーム&鈴鹿&社会に慣れていってもらっている。

卒業式や謝恩会、部活の追いコンみたいなイベントの際はその都度スケジュールを調整している。4月からは新社会人になる彼女達、午前練習を終えて午後からは雇用候補先でアルバイトもさせてもらっている。社会人なる為の準備の期間でもある。

今は常に、筋肉痛で新しい考え方に頭を使って、気も張ってという毎日だと思うけど、少しずつ、少しずつ、成長していってもらいたいね。

未来への種まきの話。



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