5月25~27日の3日間、福井県へ足を運んできた。2023年度の競技力向上対策事業スーパーアドバイザーとして福井永平寺ブルーサンダーへコーチングの機会を頂いた。
事前に須坂監督から今シーズンのチームのコンセプトや方針を聴かせてもらっていた。更には直近のハンドボールの映像を観せてもらい、3日間の流れや希望を聞かせてもらってプログラムを準備していった。準備していった内容をベースに選手たちの反応を観ながらその場で微調整して進めていった。
25日はチームビルディングを兼ねたミーティングの進行役。改めて日本ハンドボールリーグ(JHL)の理念を確認。その後で自分の「今まで」「これから」「今」を考えてもらった。その上で、福井永平寺ブルーサンダーのことを深く考えてもらった。なんの為にこのメンバーが福井に集まり、今シーズン闘うのか、なぜ企業チームからクラブチームに変わったのか。
北陸電力ブルーサンダー(企業チーム)から福井永平寺ブルーサンダー(クラブチーム)に変わり、旧チーム時から在籍している選手、大学を卒業し新加入してきた選手、JHLの他チームから覚悟を持って移籍してきた選手。色々だ。それでも今、福井に、このメンバーが集まっている。新生、福井永平寺ブルーサンダーの一員として、自分の在り方を改めて考えてもらった。
26日、27日はハンドボール。PVが絡んだ2on2の攻守。PVが絡まない3on3の攻守。プラス1を作る/守る部分&プラス1ができた状態を継続/断ち切る部分を中心にトレーニングを行なった。50~60%くらい出来たら、条件やルールを変えて、変化やストレスをかけていく。同じことの繰り返しにならないように、変化があることを乗り切っていく中で、再現性が出てくる。
刻々と状況が変わっていくからこそ、インプレー中(事前)のコミニュケーションが必要になる。量も質も。コミニュケーションをとる手段は何も言葉だけではない。言葉はもちろん、指差し、視線、ジャスチャー、感情など自分の意志や意図を伝える為に、相手の意志や意図を汲み取る為に、使えるものは全て使う。身体も疲れるけど、頭も疲れる。
僕は2009~2015年まで6シーズン、北陸電力ブルーサンダーでプレーをさせてもらった。北陸電力ブルーサンダーでのラストシーズンに須坂監督(当時は須坂選手)と藤坂前主将がルーキーとして加入してきて1シーズンだけ一緒にプレーした。そのほかの選手は一緒にプレーしたことはない。
選手としては一緒にプレーすることはなかったが、こうして今の選手たちと一緒にハンドボールに関わることが出来て本当にハッピーだ。
ボロボロの左膝で満足に動くことが出来ない僕を拾ってくれた北陸電力ブルーサンダー、受け入れてくれた福井への感謝の気持ちは尽きない。
その北陸電力ブルーサンダーが2022年度で解散。2023年度より福井永平寺ブルーサンダーとして新たに活動をスタートさせた。チーム名や活動形態は変わっても、新たなチームの立ち上げ時期に少しでもこうして関わる機会を頂けるのは本当にありがたいことだ。
中部大学ハンドボール部のOBで大集合。
みんな先日の春季リーグ戦の優勝を喜んでくれた。喜んでもらえると尚更、嬉しいね。
【動画 中部大学ハンドボール部 2023東海学生春季リーグ戦 全勝優勝】
フレア体育館に行くと、毎度のことだけど、トップチームが活動している隣のコートで子供たちもハンドボールをしている。この光景を目にする度に、ただただ「ほんまにええなぁ」ってなる。そして当時のチームメイトがジュニアチームのコーチをしていたりする。
北電の王子様、マッスル桜井、元気そうやった。