ブログ&ニュース ( 2023年12月 )

小田中コーチと八王子ユナイトHC、仕事納め

[ パートナーハンドボールスクール講師 ]

12/28は八王子ユナイトHCのみんなと一緒にハンドボールしてきた。

八王子ユナイトHCの愛知遠征の最終日に中部大学まで来てくれた。小田中コーチから1ヶ月ほど前に連絡を貰って日程調整に入った。事前に試合映像を送って貰った。今のテーマや12/26.27の様子、心身の疲労度など聴かせて貰って当日を迎えた。

小学6年生~中学2年生までの男女合計17名。みんな元気いっぱい。小田中コーチからのオーダーはOFの出発点になる1on1と2on2。フィジカル。そしてハードワーク。

【メニュー】
・アイスブレイク(小田中コーチから今回の経緯や僕との出会いを紹介)
・ムーブメント・プリパレーション
・フリーWup (心拍数150目安)
・Fanゲーム(コーディネーション、身体接触、駆け引き)
・GK Tr
・2on2 with PV (inside / outside / Free)
・4on4 with PV (3種類の2on2)
・3on3+1
・4on6(3+3)
・トークセッション

2on2と4on4あたりまでは、ストーリーを持たせつつ子供たちの反応を見つながら、少しずつ難易度を上げていった。

最後の3on3+1と4on6(3+3)は条件、ルールだけ伝えて、攻守ともに自分たちで解決策を導き出していった。驚きの理解力、対応力、発想力。

こんな感じで、こちらの想像を超える表現をしてくれて、小田中コーチと共にびっくり仰天。

もちろんシュートスピードがあるとか、フェイントが切れるとか、そういう能力は大切だ。それと同じくらい目の前にある条件下で最適解を出そうとしたり、少人数で協力したりって部分も大切やと思う。ゲーム。プレー。駆け引きってこう言うことって感じやった。これは攻守ともにね。そう言う部分が素晴らしかった。

閃きとか、無意識下で何となく出来た。みたいなのって大事にしたい。もちろんチャレンジしたらミスはつきもの。全然OK。


ハピネス・スポーツクラブKOTA牟田さんも遠方から見学に来て下さった。牟田さんも小田中さんも2023年の嬉しい出会い、嬉しい再会。子供たちやスポーツ、ハンドボール事を本気で考えて、尚且つスポーツで生計を立てていく事を実践している二人。

最高にハッピーな2023年の仕事納めやった。



チームとか、リーダーとか、プロフェッショナルとか

[ 日々 ]

一緒に仕事をしていて、お互いを高めあえると感じるチームの共通点。程よいリラックス感もあって、良い意味での緊張感もある。「遠慮」は必要ないが、ちゃんと「配慮」はある。イイ時はイイ。ダメな時はダメだと言える。

一緒に仕事していて、やりやすいリーダーの共通点。一度、任せたら、安易に口出ししない。本人がSOS出すまでは簡単に手助けしない。任せ切る。でも放ったらかしにはしない。

一緒に仕事をしていて、この人はプロフェッショナルだなって感じる人の共通点。自分の役割、専門領域に関してハイクオリティー&ハイパフォーマンスなのは当然で、責任を持って期限や時間内にやり切る。かと言って自分勝手ではなく、チームの方向性を理解した上で自分の得意分野で力を発揮する。そして自分の専門領域以外へのリスペクトや協調性もある。

お互いがプロフェッショナルな姿勢で、自分の得意分野に責任を持って全力を尽くす。できない前提、フォローする前提ではなく、先ずは自分の役割を全うする。それでも出来ない時にカバーする。そうすることで一人じゃできないことをチームで成し遂げることができる。チームの規模にもよるが、これもチームワークの一つのあり方だと思う。



日本選手権 in 仙台はベスト16

[ 2022~ 中部大学 ]

12/13~14と東海地区代表として日本選手権に出場してきた。場所は仙台。

結果は2回戦でジークスター東京に敗れてベスト16。スター軍団のジークスター東京は強かった。

12/13 中部大 32(14-14 18-15)29 日本体育大

初戦の相手は屈指の名門チーム、日本体育大である。そして先日のインカレの初戦での激闘が記憶に新しい。インカレから1ヶ月を経ての再戦。前半を14-14の同点で折り返しハーフタイムへ。ロッカールームでは「もっとバックチェックやりきろうぜ」「攻撃の今の展開を継続していこう」など、学生たちが前半のコート上で感じたことを言葉にして共有していた。その後で、後半のメンバーを伝えて、戦い方を整理して後半へ。

普段の学生たちの試合のハーフタイムは10分。今回の日本選手権ではハーフタイムが15分。いつもの1.5倍の時間。5分って結構ある。大会前から学生たちにはその事を伝えておいた。後半開始3分前に、フィジカルリーダーの中村が中心になってRe:ウォームアップ開始。

後半も一進一退。シュート力のある日本体育大のバックプレーヤー陣のロングシュートが何度も中部大ゴールを揺らす。同じ展開での失点をしないように、GK境とDFの中心、ピサノ、水谷が修正を図る。後半終盤にジワジワとリードを広げる中部大。終わってみれば3点差での勝利。学生たちは60分間落ち着いてプレーしてくれた。

12/14 中部大 24(11-17 13-17)34 ジークスター東京

2回戦はジークスター東京。ご存知、ジークスター東京。日本ハンドボールリーグ(以下、JHL)の超強豪。学生たちはもう一度、日本体育大に勝ってジークスター東京に挑戦する為にインカレ後から準備してきた。

12/14のこの時点で、試合ができるのは日本に16チームしかない。インカレでベスト4に入った中央大、筑波大、大阪体育大、そして中部大。加えてJHLから12チーム。この16チームのみ。「自分たちのどの部分なら勝負できるのか?」「どんな展開に持ち込みたいのか?」「どの土俵で勝負するのか?」を試合当日のミーティングで確認した。新しい歴史を作ろう。

前半15分あたりまでは、点差だけみれば何とか接戦の状態で試合を運ぶ。前半の中盤以降にジリジリと点差を広げられて11-17の6点差でハーフタイムへ。何とかゲームを壊さずにギリギリのところで持ちこたえてくれた。前半、闘えた部分とここは現時点では割り切らないとしょうがない部分を共有。

後半も学生たちは必死にジークスター東京に食らいつく。何度、弾き返されてもチャレンジしていく。それでも徐々に点差は広がっていく。時折、連続得点をあげて流れを掴みかけるが、終わってみれば10点差での敗戦。

ジークスター東京は最後まで手を抜く事なく、全力でプレーしてくれた。ジークスター東京の皆さん本当に有り難うございました。

今回の日本選手権は準備がなかなか難しかった。日本選手権の準備に入る前の週末まで東海学生トーナメントがあった。日本選手権の組み合わせが発表されてからも先ずは、東海学生トーナメントにチーム全体としては集中していた。チームとして日本選手権に絞って準備ができたのは1週間程度だった。

インカレを終えて、4年生が日本選手権まで競技を続けるかは任意。実際に2名の4年生はインカレ後に「俺はもうやりきった」と満足した顔でみんなに挨拶してくれた。

その中にはライトバック(以下、RB)で左腕エースに大貫の姿もあった。キャプテンの谷前は右利きのRB。左腕の大貫は左利きのRB。利き腕もタイプも事なるRBがチームの強みでもあった。いつも飄々とシュートを打ち込み、アシストをする大貫の存在は決して小さくはない。

DFの要。そして攻撃の起点でもある小林(3年生、DFは3枚目&OFはピヴォット)もずっと足の痛み抱えながらプレーしていたので、完治を優先するために本人、メディカルスタッフとも相談の上で日本選手権のエントリーは見送ることになった。

加えて、大会直前に清水(4年生、DFは2枚目&OFは左ウイング)が怪我(大事ではないが)をしてしまい日本選手権のエントリーから外れることになった。

あまり準備期間がない中で、インカレ時に主要メンバーだった大貫、小林、清水の3名が不在(新しい風が吹くチャンス)。この2つの条件下での日本選手権だった。

そんな中でも、RBは佐藤と向田。3枚目のDFは中村。LWは平田と寺師が新たに頑張ってくれた。普段と違うメンバーが少しずつ入りながらも、インカレ時に中心だった学生たち(谷前、ピサノ、境、中島、井上、吉原、水谷、平野ら)が今回も軸になってチームに安定感をもたらしてくれた。

2023年の全公式大会が終了。4年生は個性豊かな下級生たちを尊重しながら大らかにチームを纏めてくれた。小さな成長を積み重ねながら自分たちの手でチームを前進させてくれた4年生。本当に有り難う。

いよいよ新チーム。

動画時代さんのYoutubeチャンネル。日本選手権のフルマッチ。

日本選手権ハイライト。



東海学生トーナメント 優勝

[ 2022~ 中部大学 ]

11/25,26と12/2,3と2週間に渡って東海学生トーナメントが開催された。結果は中部大Aが優勝で幕を閉じた。

今大会、中部大からは中部大A &中部大Bとして2チームがエントリー。因みにAチームとBチームに優劣はない。

今回はインカレで主力だった学生はエントリーせず、インカレで出場機会の少なかった学生、登録できなかった学生を中心にエントリー。エントリーする学生を各ポジションごとに均等に割り振ってのチーム分けである。出場機会に飢えている学生たちの鼻息は当然ながら荒い。


中部大の試合は11/26から開始。とその前に、この週末はNTS(ナショナルトレーニングシステム)に受け入れもあった。主力5名がサポートスタッフとして参加。それにしてもスタッフ陣の豪華なこと。元日本リーガー、欧州経験者が多数やった。

11/26(土)
午前に@大同大学で中部大A、午後から@中京大学で中部大Bの試合。両チームとも無事勝利。
《初戦》
中部大A 34(17-8/20-6)14 東海学園大A @大同大学
中部大B 33(17-10/16-5)15 愛知教育大 @中京大学

12/2(土)
@中部大学で準々決勝、準決勝。
《準々決勝》
中部大A 23(8-11/12-9 7mt3-2)22 大同大B
※中部大Aは最大5点ビハインドを落ち着き、7mtコンテストの末に劇的勝利。

中部大B 22(8-10/14-10)20 名城大A
※中部大Bは接戦を落とし、ここで敗戦。

《準決勝》
中部大A 24(13-11/11-9)20 名城大C
※接戦を抜け出し、決勝進出。

12/3(日)
@大同大学で決勝戦。
《決勝戦》
中部大A 38(19-18/19-16)34 名城大B
※両チーム前日のダブルヘッダーの疲れがある中で、得点の奪い合い。後半中盤以降に抜け出して優勝。


先日のインカレで主力だったメンバーは今回はサポート役。応援、ビデオ撮影など担当。声をガラガラにしてメガホン持って応援してくれた。こういう所はこのチームの良いところだなと本当に感じる。


勝利の後の写真&動画もマネージャーさんたちが撮影してくれたのだ。少しずつ緩やかにバトンタッチ。

今回の東海学生トーナメントインカレを終えて10日間ほどのオフを挟み、再スタート直後の大会だった。

普段、出場機会の少ない学生たちにとっては貴重な実戦経験の機会である。自分の特徴を知り、自分の強みを出す。チームがやっている事を理解した上で、自分の色を出す。緊張したりもする。準備段階で上手くいかなかったりする。普段は控えめな学生がリーダーシップを取ろうとする。ええやないの。全て成長の糧や。

もう終わりが見えている、本当にあと数日の4年生。インカレには出場機会の無かった4年生。その4年生とは、1年前にこんなポジションでこんな活躍ができたら良いよねって頑張ってきた。一緒に方向設定と目標設定をした。コツコツと1年間、努力してきたが結果的に目標としていたインカレには届かなかった。今大会、その役回りの中で必死のプレーを魅せてくれた。タイムアウト明けのDFでルーズボールに飛びついた。しかし、これがまた相手ボールになるんだわ。それでもチーム全体に熱は伝わる。その後の相手の攻撃を全員で凌ぎきり、渾身のガッツポーズ。その4年生が雄叫びをあげてベンチに戻ってきた。最高じゃねーか。

世界に羽ばたくために、日本リーグで通用するために、社会に出るために、大学トップレベルで闘うために、直後の日本選手権に繋がるように、この東海学生トーナメントで活躍するために、何より自分との約束をやり切るために。全て繋がっているのだ。ハンドボールも日常生活も。

世界選手権でも、日本リーグでもない東海地区の学生トーナメントやけど、優勝は嬉しいもんや。チーム全員で掴み取った東海学生トーナメント優勝である。

さあ年内最後の大勝負、日本選手権に向けてフルパワー。