ブログ&ニュース ( 2024年6月 )

東海学⽣ハンドボール選⼿権⼤会 ~中部大C 優勝~

[ 2022~ 中部大学 ]

今週末は久し振りに完全にオフ。チームでも6月の振り返りのミーティングを実施した。4,5月の春季リーグ戦を4位で終え、チームとしても個人としても、そこで出た課題と向き合いながらの6月だった。

国体愛知予選では、6/7のトヨタ自動車に勝利し、6/9の大同特殊鋼との決勝戦に敗れて準優勝。

6/15.16として6/22.23と2週間に渡って東海学生ハンドボール選手権大会を戦った。中部大学からは A~Cの3チームがエントリー。

Aチームは国体予選にエントリーした愛知県出身者が中心のメンバー構成。

Bチームは春季リーグへの出場者多数の一芸に秀でた個性派メンバーを集めたメンバー構成。

Cチームはチームの主軸に故障明けの選手、1年生をミックスしたメンバー構成。

A,Bチームは惜しくも6/16で敗退。Cチームは6/15,16の試合を勝ち進み、翌週へ。6/22のWヘッダーも勝ち進み、6/23の決勝戦へ。

6/23の決勝戦の相手は名城大A、試合開始序盤から一進一退の展開が続き、後半残り30秒切って30-30の同点。中部大Cは最後のタイムアウトをとってファイナルアタック。残り数秒にRB向田(2年生)のシュートが名城大Aのゴールに突き刺さり劇的勝利。春季リーグでは同じような場面でシュートを決めきれずに人一倍悔しい思いをした男が、今度はシュートをねじ込んでくれた。

本人の脳裏にも、チームメイトの頭の中にも、春季リーグの同じような場面がチラついたと思う。春季リーグではここ一番で勝負を挑んでも決めきれず、守りきれずに、同点や一点差で勝点を逃す試合があった。戦術や技術のもう一つ先の小さな差。でもそれが大きな差。ってことを痛いほど感じたのが1ヶ月前の春季リーグだった。

そこから1ヶ月経ってもう一度、自分で勝負にいって決め切ってくれた。ここで優勝したからと言って、この成績が次の大会に繋がるようなものではない。東海地区の小さなトーナメントの決勝戦の一コマに過ぎない。それでもこのシュート、この優勝はチームにとっても向田自身にとっても必ずプラスになると思う。多くを語らない向田の直向きな姿勢をチームメイトたちは知っている。

6月は国体予選と東海学生選手権。多くの学生に出場機会を作ることが出来た。練習での成長も大切だが、試合でしか得られない経験がある。自分が勝敗の責任を背負ってプレーするからこその緊張感。残り5分切っても勝つか、負けるか分からない試合展開の中で自分が勝負に行くからこそ得られるものがある。実戦での成功体験。実戦での失敗体験。スポーツの醍醐味の一つだと思う。

大事なのその後、実戦で得た経験(成功も失敗も)を次にどう活かすか、出来なかったことをどうやって出来るようにするか。自分の特徴を知り、自分の強みをどうやって発揮するのか?どんな環境だと自分は強みを出しやすいのか?

6月の経験をしっかり振り返って、7月に繋げていこう。

https://tshf.jp/information/2024ctournament_results/



第78回国民スポーツ大会愛知県予選 

[ 2022~ 中部大学 ]

6/7そして6/9と国民スポーツ大会の愛知県予選に出場してきた。結果は準優勝。愛知県出身の学生を中心にメンバーを選考して臨むことになった今回の予選会は初戦がトヨタ自動車、そこで勝利すると日本リーグの名門・大同特殊鋼との決勝戦というトーナメントだった。

中部大として国民スポーツ大会の予選に参加する機会はなかなか無いのでこの3日間のことを残しておこうと思う。

6/7は金曜日ってこともあり、日中の通常通りの授業を終えて、名古屋市体育館に各自で集合。「授業を終えてからの公式戦ってなんか変な感じ。」これまた経験である。

Wup前に今回のメンバーみんなで車座になって、今の心や体の反応を一人ずつ言葉にしてもらった。

「ワクワクするけど、ソワソワするわ〜。」
「めちゃくちゃ緊張してる。ヤバイ。」
「いつも途中から少し出るだけだけど、今回は自分が多くの時間でてやることになるし、キャプテンだしプレッシャーすげ〜。」

春季リーグ戦に主力で出てた4年生が1名。少しずつ出番を掴みつつある2年生が3名。と言った感じで今回のメンバー構成は公式戦デビューあるいは、春季リーグでは出番が無かった学生が大半を占めていた。

誰だって一つの感情じゃなくて、楽しみって気持ちもありつつ、ホンマに大丈夫かな?って気持ちもある。そういう自分をちゃんと受け止めることって大切やと思う。ドタバタして、地に足つかずに、自分たちがやってきたこと出せないってのは避けたかったので、今の自分を受けれてからWupに入ってもらった。

トヨタ自動車戦は、前半3点リードで折り返した。ハーフタイムでも、みんないい表情。ちゃんと戦えている。自分たちが思い描いているハンドボールが表現できている。

後半突入。

リードを保ちながら試合を進めたり、追いつかれて、また引き離してって展開が続いた。そのまま勝ちきれるほど甘くはなくて、後半の終盤に逆転を許してしまう。残り10分前後で2点ビハインドだったかな。

それでも汗でモップが入って試合が少し止まる度に自分たちで集まって「次、これやろうぜ」「今は我慢やぞ」ってやることを確認しあっていた。何とか再び、同点に追いついた。そして右サイドに平田(今回キャプテン)がサイドシュートをねじ込み逆転に成功。因みに、これで平田は11点目。この時点で30-29。僅かに1点リード。

続く、トヨタ自動車の攻撃。トヨタ自動車は最後のタイムアウト。中部大は5:1DF。DFの中心は宿院(公式戦デビュー)。これを守りきる。残り数秒で中部大の攻撃。トヨタ自動車はオールコートマンツーマンDFで前に出てくる。

中部大はタイムアウト。攻撃の中心の井上(今回ただ一人の主力の4年生)に短く確認。

「7人か6人か?」
「今回は6人で行きます。」
「OK」
「であれば、両サイドとポストは真っ先に奥をとって、バックプレーヤーでボールを回す。」
「チャンスが有れば思い切って勝負を決めにいく。但し、リスクマネジメントはする。攻撃権を絶対に相手に渡さないこと。」
「OK???」

レフリーの笛で試合再開。確認通り、両サイドとポストは奥を取りに行く、相手のDF3枚が引っ張られて下に下がる。その後、少しパスを回して、左バックに入っていた長谷川(公式戦デビュー)にボールが渡る。目の前が2on1ができたいた。残り5秒。長谷川は時間を使うことを優先、その場でドリブルを選択。

「ピーーーーーーーッ!!!!」レフリーの笛(パッシブプレー)

トヨタ自動車のファイナルアタック。

しかし、残り時間が足らずにトヨタ自動車のファイナルアタックはゴールには届かない。

タイムアップ。何とか1点差で逃げ切った。歓喜。

「最後、飛び込んでもしシュートがGKの顔面に当たったら相手に攻撃権与えちゃうかなとか、変なプレーで相手に7mtなったらとか、あの一瞬でめっちゃ色々考えたんすよ〜。」試合後の長谷川。

中部大 30(18-15 12-14)29 トヨタ自動車

6/8は中日。東海大諏訪、RISEとの合同練習&練習試合。

東海大諏訪に弟さんがいて、練習後にペアでストレッチしている斎藤兄弟兄弟の再会ええなぁ。国スポ組は午前中のみ、少しだけ高校生と一緒に動いて、大同特殊鋼戦に向けてミーティングをして解散。

国民スポーツ大会愛知県予選の決勝。相手は大同特殊鋼phoenix。齋藤兄ちゃんも燃えている。(はい、斎藤兄弟の後ろにいるのは誰でしょう???)

6/9、場所は枇杷島スポーツセンター。決勝戦の相手は名門・大同特殊鋼Phoenix。このメンバーで日本リーグ勢と対戦できるのはこの日だけかもしれない。一生で一回。最初で最後。ベンチ入りしない学生たちも各自で枇杷島スポーツセンターに集結。チーム全員で試合メンバーを応援。

試合直後の1発目のDFで失点を防ぐ。ベンチも応援席も湧く。総立ち。自分たちよりも、大きくて、素早くて、経験がある選手に必死に喰らいつく。何度も弾き返される伊藤(公式戦デビューの3年生)。

前半を終えて、9-21の12点ビハインド。ハーフタイム。CBの井上、キャプテンの平田らを中心に前半にコートで感じたこと、「後半こうやってみようぜ」って情報共有。涙目の伊藤光星。「光星、なんやねん。まだ後半あるぞ〜。」みんなで爆笑。

ハーフタイムで話し合ったことを、表現しようとする学生たち。それでも点差は更に広がっていく。5回に1回。10回に1回。良いプレーが生まれる。1点につながる。現実的には勝敗の行方は見えているが、一切手を抜かずに全力を尽くしてくれる大同特殊鋼Phoenixの選手たち。そこに立ち向かう中部大の学生たち。何点話されても応援スタンドから声をかけ続けてくれる仲間。

終わってみれば後半7-19の12点差。欧州CLのファイナル4の準決勝と決勝の合間にあった愛知県での国民スポーツ大会の決勝戦は前後半トータルで24点差の敗戦だった。

中部大 16(9-21 7-19)40 大同特殊鋼Phoenix

平日、そして週末に試合会場で応援してくださった皆さん(学生たちの家族&大切な人)、大会運営をしてくださった愛知県ハンドボール協会の皆さん、全力で相手をしてくださったトヨタ自動車、大同特殊鋼Phoenixの皆さん本当にありがとうございました。

そして何より、急造チームでも挑戦してくれた学生たちの全力プレーを誇りに思う。

さあ、次は東海学生選手権である。