豊田市立九久平小学校の5年1組のみんなに会ってきた。JFAの夢の教室である。体育館でのゲームの時間はアシスタントの久光さんの進行で、僕も5年1組のみんなの中に入って一緒に活動させてもらった。久光さんがルールを説明すると、こどもたちはホンマに真剣に話を聞く。どうやったらクリアできるか?バンバン、手を挙げてアイディアを出してくれる。みんなで出し合ったアイディアから作戦を決める。自分たちで考えた作戦をふざけることなく、クリアに向けてみんなで本気で協力しあう。ちょっとじゃなくて、だいぶ凄かった。
教室に移動して、まず僕が現役選手をしている時の映像を観て、ハンドボールってこんな競技だよって知ってもらう所からスタート。その後はトークの時間。小学校、中学校、高校と野球少年から少しハンドボールをやり出して、何とく日々ゆらゆらと過ごしていた10代中盤。そこから中部大学に進学して、本気モードでハンドボールに打ち込むようになった。大学の最初はユニフォーム係で、試合には全く出ることなく、チームで一番下手くそやった。そこからチームメイトと指導者に恵まれて少しずつ試合に出ることができるようになった。
大学卒業後にハンドボールを続けるなんて夢にも考えていなかった。就職活動して、一般企業でサラリーマンをする準備をしていた。4年生の夏以降に急に日本リーグへの道が開き出して、その後は気がつけば今である。まさか37歳まで現役選手を続けることができるなんて、考えてもいなかった。ドイツに行ってハンドボールするなんて1ミリも予定に無かった。人生わからんもんや。
「お前には無理や、無謀や、やめとけ」って言われる道ばかり進んできた。自分で決断して進んだ道で毎度のように壁にぶつかった。大怪我したり、解雇されたりしながら、多くの人に助けてもらって何とかもう一度ハンドボールができるようになった。
僕の話を聞いた後に今度は5年1組のみんながそれぞれの夢シートに自分の夢や目標を綴ってくれた。今はっきりとした夢や目標がある子もいれば、う〜んって悩みながら中々書けない子もいる。でも真剣に考えてくれていた。それでいいと思う。
今、ハッキリとした夢がある子は自分を信じて突き進んで欲しい。壁にぶつかった時にこそ自分を信じて欲しい。
今はまだハッキリとしたものがない子(僕はこっちだった。)も焦らなくていいし、周りと比べる必要もない。自分のペースで何か好きなことや、夢中になれることが見つかると良いなと思う。色々なことにアンテナ張って、興味を持って、自ら動いて欲しいなって思う。
実は中部大学ハンドボール部の学生(4年生)が小学校の時に夢の教室の授業を受けたそうだ。僕がユメシートに返事を書いている時に彼はそう教えてくれた。彼は今でも夢シートを大切に持っているそうだ。
凄いことだと思う。