ブログ&ニュース ( 2025年12月 )

新チーム始動から6週間

[ 2022~ 中部大学 ]


(中部大学ラグビー部の長江監督。元エディージャパン)

早いもので新チームが始動して6週間が経過した。11月上旬の金沢インカレで筑波大学に敗戦し、平野前キャプテンたちの代は一区切り。三浦新キャプテンの元で11/11から再始動。

再始動後にまもなく東海学生ハンドボール選手権が11/29~12/7まで予定されていた。中部大学からは4チームがエントリー。インカレメンバーに漏れてしまった4年生もこの大会には参加。この大会が泣いても笑っても本当に最後になる。今の4年生たちは僕が中部大学に移ってきた時に1年生だった世代。インカレ3位まで駆け上がった谷前世代とその時の中心メンバーが多く残った昨シーズンの中島世代。この2世代がここ数年の中部大学ハンドボール部の中核を成していた。その次が4年間をともにした平野世代だった。

その平野世代。チームが崩壊しかけていた春季リーグ戦から、何とかチームを立て直して、秋季リーグの優勝。手応えを感じながら臨んだ全日本インカレだったが、筑波大学の前に残念ながら涙を飲んだ。これでもかと一発勝負の怖さを知った。

さて、その東海学生ハンドボール選手権大会である。インカレを終え、重圧から解放され、和やかにプレーする4年生たち。実戦の場に飢えているインカレメンバーから漏れた1~3年生たち。インカレ中もチームの主軸だった1~3年生たち。それぞれが目的を持って臨んだのが今回の大会である。結果は中部大Aが最終日に駒を進め準決勝を制して、決勝進出。この日はダブルヘッダーで決勝戦。残念ながら日本選手権を控える名城大Aに接戦の末敗れて準優勝に終わった。これで年内の全ての対外試合が終了。

東海学生ハンドボール選手権大会期間中は4年生もチラホラと体育館に体を動かしにしてきたが、この大会後はいよいよ完全に1~3年生だけでの活動になった。この大会が終わるまで新チームが始動して4週間経過。ここまでは3年生たちが自分たちの代になってやりたいことを最大限に取り入れながら活動してきた。

中でも新フィジカルリーダーの近藤が週に1.2度はボールトレーニングなしでフィジカルトレーニングdayにしたいとのことだったので、コートトレーニング &ウエイトトレーニングを集中的に実施。ウエイトトレーニングのフォームや食事内容を自分たちでチェックしながら、東海学生選手権と並行して体作りに力を注いでくれた。大会後の2週間でコートテスト、ウエイトトレーニング、対組成の測定を実施したが全体に数値は伸びている様子だった。今回の各種測定の結果を踏まえて近藤には年明けから更にやってみたいことがあるとのことなので、今から楽しみにしている。

ハンドボールの部分はOFリーダーの平井、DFリーダーの宿院を中心に基礎に立ち戻って個人能力の向上に励んでくれている。暫くは練習試合も含めて対外試合の予定はないので、地に足をつけて攻守の1on1や2on2、数的有利不利の状況判断など、着実にレベルアップさせていきたい。

東海学生ハンドボール選手権を終えて、年内の対外試合が終わったこともあり、選手一人一人が自分自身の成果を発表する機会を設けた。個人としての1年間の目標に対して動画やデータも用いて振り返り、次のシーズンに向けての目標と計画をプレゼンしてくれた。試合に出る出ないに関わらず、自分の成長に目を向けて、整理して、チームメイトに伝える機会を設けてみた。ちなみにこの取り組み自体は今回が初めて。考えをまとめて人前で話す経験をハンドボールにも、ハンドボール以外の部分にも大いに役立つと思う。またタイミングをみてやってみようと企んでいる。

インカレを終えてからの6週間で選手全員と個人面談を行なった。この1年の振り返りと次の1年に向けて。ハンドボールのこと、進路のこと、たわいもないこと、インカレの筑波戦のこと。中には複数回面談した学生もいる。チーム全体への話も大事だし、一人一人との対話も大切。

12/20には昨年に引き続いて中部大学キッズスポーツフェスタを開催。元気いっぱいの小学生たちが中部大学に集まってくれて、いろんなスポーツを楽しんでくれた。ハンドボール部の学生たちも小学生と触れ合いながら自分たちで4コマのセッションを進行してくれた。将来指導者志望の佐藤然を中心に学生たちだけで事前準備から責任を持って対応してくれた。誰かに何かを教えたり、伝えたりするのって結局は自分に入ってくるので、こういう機会は学生たちにとっても有益だと思う。

個人的には、インカレ終了後からNTSのコーチ(中日本トレーニングサーキット)、ユメ先生@美濃加茂&小牧、U12指導者研修の講師、GHCTのオンラインコーチ、スカウト、中部大学キッズスポーツフェスタでのトークセッションなど、県外に出たり、人前で話をさせてもらう機会がいつになく多かった。

そうそうバイオレットで苦楽を共にしたみんなとも久しぶりの再会。みんな元気そうで何よりやった。

年内の担当講義も無事終えることできた。学内でもハンドボール部の部員以外の学生と顔を合わす機会も増えた。1年生の時に健康科学を受講してくれていた学生がスポーツC(ハンドボール)を受講してくれていたりする。健康科学を受講してくれていた学生が筋トレに目覚めたのか、トレーニングルームで会うたびにムキムキになっていく。就職活動の話をしてくれたり、他の部活で卒業後も競技を続けることを希望している学生が話をしてくれたりする。嬉しい限りである。

中部大学が金沢を後にしてからの6週間。インカレは明治大学が初優勝を果たした。女子の世界選手権ではおりひめジャパンが世界選手権で予選ラウンドを突破して13位。日本選手権では豊田合成ブルーファルコン名古屋の6連覇を達成した。

2025年もあと10日ほどである。



ドイツハンドボールチャレンジツアー2期生|オンラインコーチング実施レポート

[ ドイツハンドボールチャレンジツアーパートナーハンドボールスクール日々講師 ]

この秋にドイツハンドボールチャレンジツアー(以下、GHCT)の2期生に向けて、オンラインコーチングを2回実施した。今回は僕が担当している「ハンドボール」のパートにフォーカスし、その様子を少しだけ紹介させて貰おうと思う。

今回のオンラインコーチングはGHCT主催者の牟田さんが企画した2期生向けのサポートプログラムの一環。普段は全国各地でそれぞれの場所で活動している彼らにとって直接顔を合わせてハンドボールをする機会は年に数回しかない。ハンドボールの競技面だけでなく、将来を見据えた学びの場としてオンラインでのワークショップを定期的かつ継続的に行っている。

【10/26 オンラインコーチング day1 ~8月トライアウト・フィードバック編~】

1回目は8月に行われたトライアウト時の高校生とのテストゲームのフィードバックがメイン。8月のトライアウトでは、攻守にわたってPVとの2on2をテーマにしていた。高校生とのテストゲームの中で「PVを絡めた2on2の攻守がどう表現されていたのか?」という部分に着目してフィードバックを行った。事前に作成した編集動画を画面共有し試合映像を見ながら、プレーを一つひとつ止めて解説した。

「なぜそのプレーを選んだのか」という思考の部分

攻撃では「DFの外から外を攻める」(2人のディフェンスの間にPVを配置し、マークを入れ替えることで2on2が2on1に変化する)、守備では「V1/2×2」(PVとバックプレーヤーの2on2に対して、2人で連動して守るイメージ)をキーワードに設定。これらを軸に、具体的なシーンを用いてフィードバックを行った。

単に「良い・悪い」を伝えるのではなく、2期生がその瞬間にどんなことを考えてプレーしていたのか、他にどんな選択肢があったのかを丁寧に聴いていった。一人の考えを全員で共有しながら進めることで、それぞれの思考や視点を知る時間にもなる。実際にドイツに行った時の立ち戻る場所を作っていく訳である。

8月のトライアウトで一緒にハンドボールをしていることもあって画面越しに映像を共有しながら、それぞれが考えていたことを話しながら(聴きながら)進めることで、自然と自分たちの立ち戻る場所ができてくる。プレーそのもの以上に「なぜその判断をしたのか」という思考を言語化し、共有する習慣をつけていくことが大切かなと思う。

【11/30 オンラインコーチング day2 ~2期生からの近況シェア&質問に答える編~ 】

2回目は、牟田さんと相談して2期生からの質問に対して答えていくことをメインに進めていった。

実は当初オンラインコーチングのday2はフィジカル的な部分への指導も選択肢にあった。8月のトライアウトの際にボールトレーニングをメインにメニューを組んでいたこともあってフィジカルに関して共通理解できる内容がまだ無い状態である。ドイツに行く、ドイツ人と闘うには絶対的にフィジカルは必要な部分ではある。

「だからこそフィジカル的な部分へは直接指導をしてから、フィジカルパートのオンラインコーチングをした方が良いのでは?」いう結論に至った。
「であれば、前回のセッションで動画でのフィードバックを行ったので、それを踏まえて今度は彼からからのアウトプットをメインに進めましょう」

こんな感じで牟田さんは常に子どもたちにとって何が最良、最善かを常に考えている。

この流れを汲んで2期生たちは自分の近況を伝えてくれたり、事前にプレー動画を作成して質問してくれた。

「その時にどんな事を考えてプレーしていたのか?」
「映像を見ると他にどんな選択肢があったのか?」

一方的に答えを伝えるってことはなくて、2期生からの問いに質問返ししていくことが殆どだった。多くの場合は自分で最良の選択にいきつく。気づいて無さそう、理解できていなさそうな時には「こういう選択肢もあったかもね」と添える程度だった。

仲間のプレーをみんなで動画で見ながら、仲間と僕とのやりとりをみんなが聴いてくれている。そのやり取りの途中、自分たちで「みんなはどう感じる?」とか「俺ならこうするわ」とかじゃんじゃん意見が出てくるのが彼らの特長。

一方的に答えを貰うのではなく、自分はこう考えた、だから次はこうするっていう思考回路が良いなと思った。

【その他の講義とこれから】
僕の担当はあくまでもハンドボールとそこにつながるフィジカルの部分のみである。その他にも各分野の専門家による講義を牟田さんが考えていて競技の枠を超えた学びの機会が定期的に設けられている。

・心構え
・語学
・スポンサー獲得

この内容って、僕がホンダを辞めてドイツに行く30歳前後、「ハンドボールを生業にする」って決断してから初めて意識したり、勉強した内容である。

オンラインという形を活かし全国どこからでも参加できる環境の中で、「海外に挑戦するとはどういうことか?」「競技者として、そして一人の人として何を準備していくのか?」を考えるプログラムになっていると感じる。

2回のオンラインコーチングを通して、2期生の現在地を少し知ることができた。映像を通じた振り返りや対話を重ねる時間は、今後も大切にしていきたいと思う。今度は2026年1月にドイツへ行く前の直前キャンプ。久しぶりに顔を合わせて彼らとハンドボールができる機会を今から楽しみにしている。

まだまだ手探り状態で関わらせてもらっているこのGHCTというプロジェクト。民間の力で、ハンドボールの本場ドイツに挑戦できる。中学生の段階で、世界との距離感をもてる。日本人としてどう生き残るか、闘うかを体感できる。凄いことだと思う。

僕にできることは微力ではあるが、これからもこのプロジェクトのお手伝いをさせて貰えたらと思う。



ユメセン@小牧市立一色小学校

[ ユメ先生講師 ]

12/5は小牧市立一色小学校で夢先生として登壇。

午前は2コマ。1コマ目は夢先生、2コマ目はアシスタント役。午後はもう一度夢先生に戻って1コマ。久しぶりのフル回転スケジュールやった。

ゲーム時間も、夢トークの時間も、自分の夢を発表する時も、一生懸命な子供たち。笑顔いっぱいで、真剣になりながら、自分と向き合ってくれた。こういう瞬間に立ち会えることが、夢先生の醍醐味だと思う。

2コマ目はアシスタント役。2コマ目の夢先生は河村さん(元サッカー選手)。河村さんのお手伝いをしつつ、教室で僕も子供たちと一緒に話を聴かせて貰った。とくに「自分との約束」っていう言葉はホンマに刺さった。

夢って他人を納得させるためにあるんじゃなくて、最後は“自分と交わした約束を守れるかどうか”。子どもに向けた言葉なのに、大人の自分にドスンと入ってきた。カワム〜、素晴らしい話をありがとうございました。

午後の3コマ目はもう一度夢先生。照れや緊張の奥にある“勇気の芽”みたいなものがふっと顔を出す瞬間がある。クラスメイトの発表を聞いて、自分のことを話すかどうか葛藤しながらも勇気を出して手を挙げて発表する姿にはグッとくるものがある。その一歩を踏み出せるかどうかって大切やと思う。

そして今日はもうひとつ嬉しい出来事。ディレクターの山下さん(ケイタさん)と久しぶりの再会。「ゆるゆるのハンドボールのくっしーさん」ってをいつも気にかけてくれて、肝心なところではスパッと的確なアドバイスをくれる人。今日も相変わらずの安心感&安定感。こういう人の存在は本当にありがたい。

夢は大きくてもいい、小さくてもいい、変わったっていい、今はまだ無くたっていい。自分が夢中になれる「本気」になれる「何か」が見つかるといいなと思う。本気で何かに向かっていると苦しい時や、壁にぶつかる時がある。でもその時こそ成長するチャンス。

みんな自分を信じて、一歩ずつ進んでいって欲しい。