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滋賀医科大ハンド部コーチ

[ ハンドボールスクール滋賀医科大学コーチ ]

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先日、4月16日は滋賀医大ハンド部のコーチでした。

新歓も終わって、新一年生が4名加わっての初練習でした。

全員が大学までハンドボール未経験だった集団に、2名の初心者と2名のハンド経験者が加わりました。
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(未経験者2名も、元野球部&元陸上部でやるきまんまん。)

チームの骨子となる攻守の考え方を、ハンド経験者の1年生と共有しました。今回やったことを、学連秋季リーグ戦で詰めていって欲しいと思います。

リーグ戦を勝ち抜きながら、自分たちが掲げているテーマ、自分たちのスタイルを突き詰めていけるといいなと思います。負けから学ぶ事もいいですが、やっぱり勝つ事でチームが強くなる、纏まるというのがほんまだと思います。

GWをメインに2週間強で6試合、今まさに頑張りどころです。全精力を注いで、勝ち抜いていって欲しいと思います。

2部昇格を目指して、頑張って欲しいですね。

あ、ちなみに先週末が開幕戦で、学連春リーグ1試合目vs神戸学院大学、35対26で勝ちました。

今週末は山場の龍谷大戦。頑張れ滋賀医大!!!

「滋賀医科大ハンドボール部Blog」 「滋賀医科大ハンドボール部Facebookページ」



Melisさんより 〜ウエーブ・ステルス2〜

[ サプライヤーパートナー ]

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Melisさんからミズノの「ウエーブステルス2 ホワイト2013」が届きました。

昨シーズンからこのシューズを履きだしてこれで4足目です。ほんまにお気に入り。欧州では、今アディダスのシューズがシェア1位で、2位がミズノらしいですわ。知らんかったぜよ。

気に入ると、そればっかりになるのは性格ですかね。

そうそう「Melis」 はドイツ語の「meine Lieblingssachen」の略で、お気に入りの物という意味なんですよ。

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インソールはもちろんバネインソール・アスリートグリップ。28.5cm用にハサミでカットしてインソールを交換です。

Melisさんですが、実は旅行部門もあるんですよ。僕も「Melis Travel」というFacebookページでドイツの奇麗な写真を見てはこっそりとドイツを懐かしんでいます。何でも今、ハンドボール観戦ツアーを企画中とのことなんで、楽しみにしているところです。

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2012年にドイツを中心に妻と欧州を旅したんですけど、この時もMelisさんに色々とおすすめを教えてもらったんです。「2012年・欧州アルバム」

GWまであと1週間、現在筋肉痛MAXです。



仕事を通じて

[ 日々 ]

昨日は昼過ぎからコアトレーニング&ウェイトトレーニング。

今、自分の中で今期はこんなプレーがしたいという「絵」があって、その為に必要な要素を大西トレーナーとも相談して、トレーニングを進めています。

GWが終わった後から、やろうと思っているメニューができる素地を作っているって感じです。

自己イメージですが、左膝を怪我してから7:3のくらいの割合で重心が右に傾いたままずっとやってきてる感じでした。その中(7:3)でどうするのか?って事を考えてやってきたのを5:5を目指してやろうって感じです。

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トレーニングを終えてからは、仕事を通じて知り合った川口さんとお会いしてきました。

川口さんは仕事もバリバリやりながら、今でも社会人チームでアメリカンフットボールを続けています。

仕事をしていても川口さんに限らず「櫛田さんは何かスポーツでもやっていたんですか?格闘技とか?」と聞かれます。

「実は現役の日本ハンドボールリーグの選手なんです。」

「えええ???今も現役選手なんですか???」

こんな会話が日常的にあります。

仕事を通じて「実は学生時代にハンドボールをやっていた」って方とお会いする事も少なくないですし、仕事中も「ハンドボール」に助けてもらっています。

実際に仕事を通じて知り合った方が、日本リーグの試合を見に来てくださったりする事もありました。

話が飛びましたが、川口さんとは仕事を通じて知り合ったのですが、仕事との向き合い方というか、考え方に共感できる部分が多くて、社会人として自分の好きなスポーツを想いを持って続けていて、こういうのいいよなって思える人です。

川口さん、ありがとうございました。



カジカジくん

[ 日々 ]

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先日、ブンデスリーガーの梶原晃くん(TV Emsdetten所属)が福井に遊びにきてくれました。

FacebookやSkypeでは何度か話していたけど、今回初めて会って、ご飯を食べながら色んな話をしました。また一人、ハンドボールで面白い男に出会えた気がします。

ほんの一時の休みを利用しての一時帰国だったみたいで、今はもうドイツに戻る飛行機の中かな。

身長169cmと小柄なカジカジくんだけど、世界最高峰のブンデス1部でバリバリ頑張っています。(カジカジくんは妻が名付けました…)

ハンドボール選手として活動する傍ら、ドイツ国立ミュンスター大学で経営経済学を専攻し、将来の準備を進めているとの事でした。
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カジカジくんまたいつでも遊びにきてくださいな。



「生きる化石」byゴッドハンド池上

[ 日々 ]

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新シーズンのトレーニングがスタートして三週目。長年チームの主軸だった選手が引退し、一気に若返りって感じのブルーサンダーです。

体作り、動き作りがメインのこの時期のトレーニング。個人的にはこの時期のトレーニングは結構好きです。

今期はこんなハンドボール、こんなプレーしたいなぁと考えて、それが出来るような体を作っていける時期です。

今は「固めると自然(柔らかさ)の同時処理」「ひねる、ねじる、柔らかい捻転」「左の腿裏や左のケツ周り」とか、筋肥大と平行して、その辺り部分に意識をおいて体を作っています。

訳の分からん所が筋肉痛になっています。

ハンドボールはチームの骨子になる、基本的なプレーを繰り返しています。一気に若返ったブルーサンダーの中で一人だけおっさん(僕)が混ざって、大声出して、毎日走り回っています。

2年目のゴッドハンド池上には「生きる化石」って言われます…

池上、覚えておけよ。



柏原中学ハンドボールスクール

[ パートナーハンドボールスクール ]

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先週末、3月30日は2013年度最後のコーチングでした。

愛知県春日井市の柏原中学女子ハンドボール部にお邪魔してきました。

2年生が3名、その他は元気一杯な1年生と今後が楽しみなチームです。

事前に向井監督から、動きながらのパスキャッチや、相手がいるなかでの状況判断が必要なパスキャッチをできるようにしてあげたいとリクエストを頂いておりました。

ボール2球を使ってのランパスを何種類もやってみたり、3チームに分かれてのパスゲームやタッチハンドをやってみたり、体もだけど脳みそが疲れたぁーって感じかな。

同じメニューでも段階を踏んで、少しずつ難しくしていったり、条件をつけたり、ルールを変えていくことで、みんな出来る事増えていったように思います。

柏原中ハンド部のみんな本当にお疲れさまでした!!!

また一緒にハンドしようね。



滋賀医科大学ハンド部コーチ

[ ハンドボールスクール滋賀医科大学コーチ ]

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3月29日は滋賀医科大学のみんなのコーチへ行ってきました。体育館の建て替え工事も無事終わって、NEW体育館でのコーチングでした。

3月中旬の西日本医歯薬トーナメントでは、初戦を7MTコンテストで落としてしまい11位という結果に終わりました。この後、新歓、関西学連3部春季リーグ、新人戦、関西医歯薬春リーグを経て、8月の西医体を迎えます。

毎年の事ですが、ここからは本当に一日一日、一回一回の練習があっと言う間に過ぎていきます。まずは、自分としっかり向き合って、ハンド部、ハンドボールと本気で関わっていってほしいなと思います。

新チームがスタートした時の気持ち、昨年の西医体で3連覇を果たせなかった悔しさをもう一度思い出して、全員で「本気」になって頑張って欲しいなと思います。

だから楽しいし、そこが楽しいと思います。

2対2の攻防の中で、攻撃は2対2の壁をどう突破していくのか。守備は2対2の壁をどう構築していくのか。この辺りを攻撃、守備の両方の視点でとらえながらトレーニングをしてもらいました。

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今回、中部大学時代の大先輩(僕が1年生の時の3年生)の亀田さんと岡山県で指導者をされている麻生さんが見学にきてくださいました。

ド素人同然の頃の僕を知るお二人を前にして、大学生をコーチするのは何とも変な感じでしたが、こうして久しぶりにハンドしている所を観てもらえて嬉しいですね。

亀田さん、麻生さん有り難うございました。



渋谷教育学園幕張中学校・高等学校ハンドボール部・ハンドボールスクール

[ パートナーハンドボールスクール ]

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3月21〜23日の三連休は千葉県に行ってきました。昨年の夏に続いて、渋谷教育学園幕張中学校・高等学校でのコーチでした。映像分析等も含めると3日間で合計7セッション。子供達、頭も体もフル回転させて頑張ってくれました。

21日。

【1セッション】2時間半 @渋幕体育館
①ザムストさんからのねんざ予防&ケアクリニック
②ゴールから紐を引っ張って、ゴール型のボールゲームの原理原則を確認。
③3チームでのパスゲーム(フリーマンあり)
④ポストを絡めた2対1→3対2
⑤ポストを絡めた2対2(スライド&スクリーン)
※2対2の壁を割る、2対2の壁を構築する→翌日のラインコントロールへの導入込み
⑥ショートゲーム1本

初日は約2時間半のトレーニング。そのあとは澤崎先生&親御さんとの親睦会。

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ザムストさんのクリニックの様子。足首のねんざ予防やねんざをしてしまった時のケアについて。ザムストさんのHPでも、アイシングや足首のねんざに関してのハンドブックが無料でダウンロードできます。

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22日。

【2セッション】1時間15分 
①前日のショートゲームを観ながら学生&先生とゲーム分析。
②関東大会に向けてのライバルチームのゲーム分析。

【3セッション】45分 @グランド
①ラインコントロール(ノーマル→クロス際スクリーンあり→牽制あり)
②GK練習別メニュー&中学生は前日のパスゲーム

【4セッション】90分 @千葉ポートアリーナ
①ポストを絡めた2対2(アップ込みロールプレイング)
②ノーポストでの4対4(牽制を導入、ラインコントロールの意識付け)
※この辺りから「ライン」を構築する、「ライン」を割るという目に見えない部分への面白さに気づく選手が出てくる。
③2カ所でポストを絡めた2対2(スライド&スクリーン)
④ショートゲーム1本

※休憩中に低めのライン構築(9m付近)で、ポストとの2対2で攻撃に主導権を握られた際にどう守るといいか?を考えてもらう。

【5セッション】 90分 @千葉ポートアリーナ
①ポストを絡めた2対2
②ショートゲーム2本

二日目終了。

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休憩中などに、ショートゲームの映像を常に確認、上記の変化を自分たちで感じてもらい、共通理解を深める。こんな感じで親御さんが全面的にバックアップ。

「5セッション目①ポストを絡めた2対2の中での子供達の変化」
※何名かが、BPへ牽制を有効に使いながら守り始める。
※BPへ牽制を入れられた時に攻撃はどんな選択肢があるか?どんな攻撃が有効か?DFはどんなリスクがあるか?ライン構築はどう変化していくか?を考えてもらう。
※牽制に出たDFの真下のスペースをポストの中継やBPのドライブ等で攻撃しだす。
※牽制を入れた際のDFのリスクや攻撃側の選択肢を攻守両面から確認。
※ポストを絡めた2対2の総合練習(攻撃はスライド、スクリーン、中継などを有効に使う。守備はポスト押上、牽制、ラインコントロールなどを自分たちで判断する。)

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23日。

ミニ合宿最終日。この日はトランジスタの皆さん、順天堂大ハンド部の皆さんが駆けつけてくれました。順天堂大の皆さんは将来的には指導者になりたいみたいです。

【6セッション】 90分 @千葉ポートアリーナ
①3チームでのタッチハンド
②ラインコントロール&GKトレーニング
③ポストを絡めた3対3(1対1からの+ワン、2対2からの+ワン)→4対4(1対1からの+ワン)
※チームの骨子になる4種類の+ワンへ向かう課程でのポシション攻撃を確認。DFはその裏側で何を意識するのか?どんな可能性を想像しておくのか?
④ショートゲーム1本

【プラスα】
中学生に僕、順天堂大の学生、トランジスタさん、奥田先輩、澤崎先生も混ざっての交流ゲーム

【7セッション】 90分 @千葉ポートアリーナ
①6対6(ロールプレイング)
(ポジション攻撃での4つの+ワンアタック→ポジション移動からの4つの+ワンアタックのイメージ共有)
②6対6(3分攻防5セット)
※1セットずつテーマを持って、攻撃、守備を行う。
③ショートゲーム1本

ハンドボールの、チームの骨子になる部分を先生、学生と一緒に作っていった3日間だったと思います。この3日までに先生とも学生とも何度も連絡を取り合ってきました。

ハンドボールの技術的な部分もですが、それ以外の部分についても色んな話をしました。「ハンドボール」「渋幕ハンド部」「仲間」「自分」と本気で向き合うきっかけに少しでもなればと思っていたからです。

今分からなくても、大人になってからでも、目標に向かう中でいつか訪れるきつい場面ででも、少しでも何かプラスになればと思って可能な限り、自分の言葉で話しました。

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ミニ合宿に2回も顔を出してくれた、母校一条高校ハンド部の大先輩の奥田さん。現在は映画関係、映像関係のお仕事をしている奥田さん。僕が1年生の時の3年生でキャプテンだった奥田さん。

その奥田さんが千葉在住って事で、映像機材を抱えて駆けつけてくれました。約20年ぶりに一緒にハンドボールができて本当に嬉しかったです。

奥田さんも「久しぶりにハンドやれてほんまに良かったし、自分の仕事を通してまたこんな風にハンドに関われるなんで思わんかったわ。まさかあのクシダとこんな風に一緒の車でハンドしに行くなんてなぁ。」と話してくれました。

その奥田さんが、コーチ最終日の終わり時間に合わせてサプライズのスライドショーを作ってくれていました。子供達も親御さんも大喜びでした。(奥田さん本当に有り難うございました。)

「渋幕ショートムービー by 奥田順一」

今回の3日間、本当に多くの皆さんにサポートして頂きました。ザムスト様、トランジスタ様、日清ファルマ様、ブルータグ今矢さん、スポーツイベント野村さん、一条ハンド部の奥田先輩、将来コーチを志している順天堂大学の学生達、そして何よりも子供達のお母さん。

皆さん本当に有り難うございました。

「渋幕3月21日〜23日 アルバム」



福井大学医学部×金沢医科大学 コーチ

[ ハンドボールスクール福井大学医学部コーチ ]

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気づけば、3月中旬ですね。はやいですね。

昨晩は、福井大学医学部と金沢医科大学の皆さんと一緒にハンドボールをしてきました、いずれのチームも今週末の西日本医歯薬トーナメントを控えています。

大会直前ということで、実戦形式中心のメニュー、最後はケーススタディも兼ねて、残り時間や点差を設定してのショートゲームを何度も繰り返しました。

いよいよこの冬場に蓄えた力を発揮する時ですね。この大会が終われば新入生の勧誘に追われる4月に突入です。早いものですね。

コーチを終えて、福井大学医学部のみんなと晩飯へ、そこにこの3月で卒業していく、ごお&けんすけも来てくれました。昨年の夏に福井大学医学部史上初めて、西医体の決勝戦までコマを進めたときの最上級生がこの2人でした。(もう一人は分け合って今も現役で頑張っています。笑)

僕が福井に移ってきてからこのチームを見させてもらっていますが、早いもので今の代で5期目です。はやいですね。

僕が来た頃は、良くも悪くものんびりとしたチームでした。本当に楽しそうにやっていて、それはそれで良かったので、僕もあまり細かいことは言わずに、彼らのスタンスに合わせてコーチをしていました。

ちょうど一年くらい前かな。前キャプテンのよしきが僕にこう言ってきました。

「苦しいことを乗り越えてでも勝ちたいです。西医体で勝ち抜けるチームにしたいんです。」

このチームが本気になりだしたのは、この時からだと思います。卒業していく2人はこういう変化の時期を経験したわけですね。

「西医体の決勝戦で負けたことは残念だけど、その変化の中心にいることができて、そのチームの一員でよかった。」

とご飯を食べ終えたあとにわざわざ、ごおが言いにきてくれました。

今週末の大会を控えているというのもありますが、1年生のりゅーともこういう気持ちでチームに関わっています。 「162.7cmで」

経験者も入れば、未経験者もいるし、けが人もいます。人数は10人ちょっとの小さなチームです。もちろん課題はまだまだ多いんですけど、このチームの良い所は自分たちがどこに向かってやっているのか?をみんなで共有できているところだと思います。

課題が山積みとネガティブになる感じは全くなくて、自分たちが思い描いているハンドボールに近づくために一つずつ出来ることを増やしている。それが実に楽しそうなんですね。

最終目標の西医体に向けて、今大会も彼らは明確にテーマを持って挑んでいるんだと思います。勝利にこだわることはもちろんですが、自分たちがこの冬に取り組んできたことを出し切ってくることも彼らの楽しみの一つなんだと思います。

チームとしても、個人としても一回り成長して福井に戻ってきてくれると嬉しいですね。



大阪大学ハンドボール部コーチ 〜キーワードはライン〜

[ ハンドボールスクール ]

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昨年、一昨年に続いてこの時期の恒例になりつつある、大阪大学ハンドボール部のコーチをさせてもらってきました。

3月6日に2回、7日に2回、合計4回のトレーニングを行いました。

事前にキャプテンの富田君に何度も練習試合などの映像をYouTubeで送ってもらって、当日まで準備を進めてきました。どんな成績を目標とし、どんなハンドボールを思考しているのか?じっくりと話を聴かせてもらって、練習メニューを考えていきました。

今回のキーワードは「ライン」です。

練習中に「ラインってアプリちゃうよ」って、なんでそんなこと言ったかわからんボケをかましたら、ドンズベリしました…

コーチをできる回数が4回だったので、攻撃練習、守備練習と切り分けるのではなくて、6:0DFや3:2:1DFシステムどうのこうのといった話でもなく、常に攻守両面から「どうラインを作って守るか?」「どうラインを突破して攻めていくのか?」という視点でトレーニングを深めていきました。

初日。

まずは、DFラインが低い位置でのポストとの2対2をどう攻めるのか?どう守るのか?この状況でできた「+1」をどうフィニッシュまで持っていくのか?何か一つの正解を求めるのではなくて、こういう状況下の攻守でどんな可能性、選択肢を持っておくといいのか?を学生自身に考えてもらいながら進めていきました。

(僕が想像している以外の選択肢がでてくるか?どうかも楽しみでしたしね。)

ポストを2人のDFラインの上に押し上げて守ったり、牽制を入れてバックプレーヤーにボールが入らないように守ったりと、2対2を守る為に工夫がでてきました。

初日の終わり際に、「DFで牽制という要素がでてきたのが凄くよかったよね。」「明日は牽制に出られたときに、どうこの2対2を攻略するといいのか?」「DFは牽制に出ることで考えられるリスクや、次に攻撃が狙ってきそうなことを一晩考えてきてな。明日は牽制やラインを上げてきたときの攻防をやるからね。」そう学生に伝えて初日を終えました。

二日目。

前日からの流れを踏まえて、高い位置や牽制を交えた攻守を繰り返しました。

自分の前の選手がボールを保持している状態で、隣のDFが自分のマークに牽制を入れた後に、ボールホルダーとの1対1を誰まで運ぶのか。牽制に入っている隣のDFは「ライン」を揃えるために下がるのか。それとも、一人飛び越えて「ライン」を作るのか。牽制を入れたDFプレーヤーはその時自分の下でどのように「ライン」が変化するのかイメージできているか。「ライン」という見えない部分をDFメンバー全員が共有した中で守り、OFメンバーは「ライン」をどう突破していくかを意識してのトレーニングが進みました。

攻撃はパラレル&クロスとポジション移動のみが可能で、ノーポスト、キリ(トランジション)がない状況と少し限定された環境と言うこともあり、ハイプレッシャーでのDFが機能しだしました。牽制を巧みに織り交ぜながら、「ライン」を意識している様子が伝わってきました。

「今度は、こういう風に高いラインを形成されたときに、どんな風に攻めたら良いと思う?DFはどうされると嫌かな?」

当然と言えば当然ですが、キリやポストの中継などを交えて攻撃しだしたり、ここまでの流れを踏まえて、打開策を見いだしていました。

「こうやって、高い位置でラインを作ってDFをしていて、キリ際やスペースを有効に使われたり、ゴリゴリ攻撃されて崩されるとするやん。じゃあ今度はDFはどう守ることになるかな?」

終始こんな感じで、「こういう時はどういう可能性があるか?」という問いかけを繰り返しながらトレーニングを展開していきました。フォーメーションを組んだり、DFシステムを構築したりというトレーニングは全く行いませんでした。

今回、限られた回数でコーチをする中でこういう攻防一体型でメニューを組んだのはこんな理由でした。「ライン」というキーワードを軸にして、その理解を深め、イメージを共有することで、チームの幹になる部分を強化したかったのです。それに加えて、この部分の理解を深めるとゴール型のボールゲームが本当に楽しくなるからです。

きっと今頃、大阪大学のみんなは岡山で合宿中だと思います。春季リーグ戦まであと一ヶ月、このリーグ戦での1部昇格が彼らの目標、一年間の集大成だと聞いています。

大阪大学みんな、頑張ってね。