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後期ハンドボール教室スタート!!!

[ ~2022 三重バイオレットアイリスハンドボールスクール ]

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10月に入って一段と涼しく(寒く?)なってきましたね。

10月5日から後期のハンドボール教室がスタートしました。月2回をベースに合計10回、鈴鹿市内の小学生対象に開催します。

前期は一度も参加できませんでしたが、後期の10回は基本的に僕も顔出す予定です。

ほとんど初心者の子供たちばかりですが、ハンドボール&スポーツの楽しさを伝えていきます。

今回は2つのルールを覚えてもらいました。

・ドリブルしている間は何歩でも進める。(ドリブルをついていない時は3歩まで)
・6mの外からはどこからでもシュートが打てる。

この2つを覚えてもらって、最後はすぐに試合!!!

やっぱり試合が一番楽しいよね。

みんないい笑顔だ!!!

次回は、10月19日です。

みんなルール覚えていてくれるかねぇ。



「Made in Suzuka」

[ ~2022 三重バイオレットアイリス ]

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気づけば8月最終日、三重バイオレットアリスの監督になってから4ヶ月が経過しました。

5月の社会人選手権を終えて、大会後に改めてこのチームの現状把握し、重要課題について考えてみました。その重要課題の一つが「栄養補給」「からだ作り」などのフィジカル的な部分でした。

「世界に目を向けよう」「日本一を目指そう」「パーソナリティを高めていこう」とメンタル的な部分は監督に就任してから選手にも、クラブに関わる人たちにも事ある毎に伝えてきました。「こういうハンドボールを展開していこう」という技術的、戦術的な部分に関しても社会人選手権前からそんなに変わっていません。

所謂「心技体」の「心」と「技」の部分は社会人選手権前から少しずつアプローチしてきて現在も継続しています。「体」の部分ですが、チームに合流してから、選手に「ここは社会人選手権後にじっくりと取り組んでいく、今はこれまで自分達がやってきたやり方を継続してもらっていいよ」と伝えてありました。

大会終了後の6月からウエイトトレーニングのフォーム作りに着手。最初は自重からのスタートでした。少しずつ重量を上げていき、3週間程かけて正しいフォームを身につけてもらいました。6月28日から1サイクル目の第一週がスタートしそこから5週間かけて、ウエイトトレーニングの重量を上げていきました。同様に、クレイジーラン、ジャンプ、クイックランなども8月15、16日の国体予選に向けてトレーニング強度を上げていきました。トレーニング導入前と導入後(国体予選直前)とでフィールドテスト、形態測定を実施しました。

フォーム固めを行い、トレーニング頻度を保ち、トレーニング強度を少しずつ上げていく、大会前に過去最強の自分になる。しかも狙って。測定結果が数字で出てくるので、自分の成長を目に見える形で実感できます。

「体」についてのトレーニングとその評価に関して上記のような形で実施しました。

これらのフィジカルトレーニングに加えて、「栄養補給」という観点から、専門家に協力してもらってきました。まずは選手全員の食事調査を栄養士に依頼しました。鈴鹿大学短期学部の栄養士の先生と研究室の学生さんに、選手の食事内容を調査し改善案を出してもらいました。

経済的にもあまり負担なく、簡単に必要な栄養素をとることの出来る料理のレシピを教えてくれたり、食材の組み合わせを教えてくれたりと、なんならアスリートとしてだけでなく、女子力まで上げてもらっちゃっています。しかし、毎日毎日練習後に自炊ってのは体力的にも、精神的にも結構な負担…

選手達も、身体作り&食事の大切さは理解しているのですが、フルタイムで仕事をして、夜の練習が終わって、帰宅してとなると、なかなか最高のタイミング&内容で食事をとることが難しい。トレーニング直後の30分以内がリカバリーのゴールデンタイムなのに、栄養補給が出来ていない、このままでは改善されることはない、ここが課題でした。

何とか練習直後に栄養補給を出来る環境を作ってあげたいなぁと。選手の身体に入るものは、安全で安心な食材がいいなぁと。じゃあどうするかなと。あれやこれやと考えていた時に選手に「おふくろさん弁当は手作りですよ。しかも美味しいです。」と教えてもらいました。

縁があって、おふくろさん弁当の社長さんにチームの目標や現状、そして社会人選手権以降の取り組みについて説明する機会を頂きました。まずは7月中、週2回を目安としてテスト的におふくろさん弁当を導入しました。栄養満点のおかずメニューを作ってくださいました。白いご飯は選手が自宅で炊いておきます。これで練習直後のゴールデンタイムに栄養補給が可能になりました。お弁当の内容についても、選手からの希望や栄養士からのアドバイスも盛り込み、毎回アレンジしてくださいました。

このおふくろさん弁当の食材は地元の農場・鈴鹿ファームでとれた野菜ばかりです。僕と同世代くらいの農家の方が心を込めて野菜を育てて、収穫してくれています。その鈴鹿産の野菜を、栄養士のアドバイスの元、おふくろさん弁当が手作りで料理して、選手は練習直後に食べる。

食事とは「人を良くする事」と書きます。

鈴鹿の土で育ち、鈴鹿で収穫された食材を、鈴鹿の栄養士&学生がアドバイスをして、鈴鹿の手作りお弁当屋さんが料理して、鈴鹿を拠点に頑張っている選手がその手作りお弁当を食べて身体作りをする。そして鈴鹿から日本一、世界を目指している。

この取組みに関わってくださっている方には、クラブの理念や目標を何度もお話させて頂きました。

「自分達が関わったもの(育てた野菜、作った料理)が選手の身体に入って、日本一を一緒に目指せると思うとワクワクしますね。」と鈴鹿ファーム&おふくろさん弁当の皆さん。

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「これまで何となく、栄養士になる勉強をしてきたけど、トップチームの栄養プログラムに関わる事が出来るなんて…もっと真剣というか本気で色々と考えてみたくなりました。」と栄養士の卵の学生。

「学生達の目の色が変わってきました。アルバイトを少し減らしてでも、バイオレットの選手達と色々やってみたいと話してくれる子が出てきましたよ」と栄養士の先生。

鈴鹿の皆さんとのこの取組みを選手&クラブに経済的に負担をかけずに継続し、応援して下さる方にもメリットを還元できるように、成果で応えられるように!!!

選手には「もう自分一人だけじゃ身体じゃないよな。コートに立つ為に何人の人が関わっているから考えてみよう」と話しています。

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そして身体作り&栄養に関する取組みを自分達の中だけにとどめるのではなく、三重県内のスポーツをしている子供達&親御さんにも知ってもらいたいと考えています。スポーツ系のフリーペーパー「Lets」で選手達が、この取組みを毎月紹介していますよ。

年一回のクリーン活動だとか、年一回のハンドボール教室だとか、そういうのも必要なのかもしれません。しかし実施すること自体が目的になってしまっていないだろうか?とずっと疑問に感じてきました。地域密着とか地域貢献とかこのご時世何処でも耳にするし、目に触れますよね。

もっと本質的な部分で「地域と共に活動する。地域と共に日本一、世界を目指す。」というのはこういう事じゃないのかなと思っています。

三重バイオレットアイリスは三重県鈴鹿市を拠点に活動するクラブチームです。そして三重バイオレットアイリスは「Made in Suzuka」です。

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そしてそして今回のこの取組み自体を鈴鹿マガジン9月号で、特集していただきました。

しかもラジオ出演します。9月5日(土)、9月12日(土)、9月19日(土)の3回、それぞれ17時から鈴鹿voiceFM 78.3MHzの「ハンドボールガールズ」で放送予定ですよ。

そうそう国体東海予選の一週間前にフィールドテスト&形態測定を実施しましたが、筋力量&除脂肪体重が上がっている選手、遠くに跳べて、速く走る事ができるようになっている選手が殆どでした。国体東海予選の結果は先日御伝えした通りです。現在は和歌山国体に向けて2サイクル目に突入しています。



福井大学医学部ハンドボール部 6期目⑩

[ ハンドボールスクール福井大学医学部コーチ ]

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西医体はベスト16どまりだった福井大学医学部。準優勝の神戸大学相手に前半リードしていた様ですが、後半踏ん張りきれずに敗戦。

これで6年生のよしき&はるきは引退です。4年生時にキャプテンとして挑んだ西医体で福井大学医学部史上初の決勝戦までチームを導いたよしき。

今回は最終学年として臨む、最後の西医体でした。本人が望む形とはほど遠かったんだと思います。よしきは春、膝を怪我してしまいました。「櫛田さん、やってしまいました。西医体に間に合いません。もう頭真っ白です…。俺、どうしたらいいっすか…」と病院から泣きながら電話くれた時の事は今も鮮明に覚えています。

僕が福井に移ってから、1年生から6年間コーチをさせてもらってきたよしき。最終学年として最後の西医体にかける想いを知っていたし、怪我したあとの膝の状態がどうなのかも分かるだけに、簡単には言葉をかける事ができませんでした。

それでも、練習メニューを考える事、チーム全体を観る事、試合中にベンチから指示を出す事、タイムアウトをとる事でチームに貢献し続けてくれたよしき。もはや監督それですよね。自身の経験、それ以上のものをチームに残そう、自分が出れなくてもチームを優勝までたどり着かせるんだという決意がよしきからは痛い程伝わってきました。

僕が三重に移ってからも、節目節目で何度も連絡をくれて、「今のチームはこんな感じで、僕はこうしようと思うんですけど、櫛田さんはどう思いますか?」何度もこんな話をしてくれました。

西医体の最後の試合を観ることはできなかったけど、8月9日にフレア体育館で直前の様子を観させてもらって、いいチームに仕上げて来たなと感じていました。

福井にいた6シーズン、月に一回くらいを目安にコーチをさせてもらって、北電のホームゲームの時には何度も応援にきてくれたり、北電の若手連中が自身の自主トレも兼ねて福井大学医学部の練習に顔出したりと、いい関係性を保ちながらの6シーズンでした。

西医体を終えてから、次期キャプテンのてっちゃんから早々に連絡をもらいました。よしき&はるきの想いをしっかりと受け継いでリスタートをきってくれるんじゃないかなと感じています。



滋賀医科大ハンド10期目 8〜13回目 西医体

[ ハンドボールスクール滋賀医科大学コーチ ]

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気がつけば8月も最終週ですね。実は8月14〜17日は西医体でした。同時期にチーム三重の国体東海予選があったので、「今年は滋賀医大コーチとして西医体帯同は難しいと思うよ」と学生達には早い段階から伝えてありました。

例年よりもコーチ回数が少ない中、奥田主将を中心に自分達でチームを作り上げてくれました。今期のチームのスローガンは「チャレンジ」、これも自分達で考えだしたものです。

西医体直前になり、キャプテンの奥田が「西医体には自分達だけで臨む予定だったのですが、もし自分達だけで最終日まで勝ち残れたら、17日の準決勝・決勝だけでもいいので西医体の会場に来てもらえますか?他の部員には内緒にしておくつもりです。」と相談にきてくれました。

チーム三重は無事、15日、16日の東海予選で優勝。17日の早朝に三重を出発、一路奈良へ。

会場に到着すると学生達の「あ????へっ????何で櫛田さんいるんすか?」という、何年か前にもあったこのパターン。

残念ながら、準決勝では神戸大学に1点差で敗れてしまい決勝の舞台には立てず…

3位決定戦では気持ちを立て直して、山口大学との接戦を制して、何とか3位入賞を果たしました。

自分達で準決勝までたどり着き、昨年同様3位の座を確保できたのは良かったのかもしれませんが、彼らが目指していたのは優勝のみ。

その目標が阻まれた神戸大学との準決勝戦後に泣き崩れる彼らの姿は今も目に焼き付いています。

GKとしてスタートした6年生の山本は途中、目の故障で休部や退部も考えて悩んでいた時期もありましたが、チームに残ってくれて、ラスト1年ちょっとで右サイドに転向。高い打点からのサイドシュートに磨きをかけて、GKからCPへ転向して1年足らずで最後には西医体のベスト7にも選ばれる活躍を見せてくれました。

山本が故障で苦しんでいた時、プレーできない期間のチームとの関わり方に悩んでいた時、そんな自分がサイドに転向していいのか悩んでいた時、それをずっと見守っていた他の部員&マネージャー。

優勝が全てなんですが、10シーズンチームを観させて貰って、一人一人と向き合って来ました。一度挫折しても、セカンドチャンスを自分で摑み取って立ち上がる。そしてその姿を後輩たちが観ている。やっぱりこういう部分って大事なんだと思うんですよね。

月に1回3時間くらいのコーチで、もちろん彼らの全てを観る事はできないですが、その彼らとの時間に何を伝えるのか?何を感じてもらえるのか?回数や時間が限られているからこそ、お互いに一回一回、一瞬一瞬が勝負だと思ってコーチをしているし、コーチを受けているんだと思います。

けしてハンドボールで飯を食べていくわけではなく、将来医療従事者になる彼らに、僕がハンドボールを通して伝えられる事は何だろうかといつも考えています。

ドイツに行く前、ドイツにいる時、怪我をして日本とドイツを行ったり来たりしている時、日本でリハビリをしていた時、北電に加入して福井に移ってから、そして今期から三重バイオレットアイリスの監督にと、2006年からの10年で僕自身にも変化がありました。

一先ず10期目の滋賀医科大学ハンド部のコーチが無事終了しました。



国体東海予選を終えて

[ ~2022 三重バイオレットアイリス2015/2016 シーズン(MVI) ]

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先週末の国体東海予選の話を。8月15日、16日は鈴鹿市立体育館で国体予選でした。

結果はFacebookでもお知らせした通り。

準決勝 三重 32-9 静岡
決勝 三重 26-19 愛知

和歌山国体本戦の出場権を獲得する事ができました。皆さん応援ありがとうございました。

社会人選手権をクラブ最高成績の3位で終えて、6月1日から2ヶ月半かけて準備を進めてきました。結果だけみれば順調そのものですが、そんなに簡単ではありませんでした。

東海地区からは愛知県=HC名古屋、岐阜県=HC飛驒高山といずれも日本リーグのチーム。この両チームと三重県(主力は三重バイオレットアイリス)、そして静岡県の4チームから1チームしか国体本戦には出場できません。

おりひめJAPAN加えて、ユニバーシアード、Jr.などの日本代表活動で選手が出たり入ったりの中、鈴鹿で全員揃ってトレーニングできる機会は殆どありません。(この辺りが難しく、面白い部分でした。)

リオ五輪の予選に向けておりひめJAPANの合宿続きの池原&原+Jr.代表の岩見が今回の国体予選には出場がきない中で、しっかりと和歌山国体の出場権を獲得する。社会人選手権であまり出番がなく、どちらかと言えば悔しい想いをしていた選手にとってはチャンスであり、勝負の機会でした。

話は変わって、僕は以前から国体など県の代表として出場する大会にはその県のベストのメンバーを編成して出場できたらなと考えていました。そして上記の背景もあったので、「可能であれば、今回の国体からチーム三重で挑みたい」とクラブのスタッフ、三重県のハンドボール協会、体育協会さんに相談させて頂きました。

皆さん、「よしやろう」って感じで、出来ない理由を捜すのではなく、実現する為に何が出来るかという発想で、調整してくださいました。ほんまにありがたかったです。

社会人選手権明けの練習でバイオレットの選手達にも「国体には選抜チームでいくから競争だよ。」「でも現実的にはバイオレットが主体なのは間違いないから、誰がチームに合流してきても自分達がやることを丁寧にやろう。しっかりと受け入れてあげよう。」と伝えました。

三重出身の大学生、バイオレットOGに何度か練習や練習試合に参加してもらって、メンバーを絞り込んでいきました。最終的にはバイオレットから12名、OG1名、大学生1名の14名でメンバーを編成しました。(快く選手を送り出してくださった大学チームの関係者、OG選手の職場の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。)

今回のチーム三重という試みだけでなく、メカルイベント、高体連技術講習会、選手の職場訪問、ウエイトトレーニング、フィジカル測定、男子チームとの練習試合、栄養サポート、バイオレットドリームなど、挙げだしたらきりがないほどの環境変化が社会人選手権以降、選手にもクラブにもありました。

社会人選手権までは元々建っていた家の中でどう住みやすくするのか?って発想で大会に臨みましたが、社会人選手権以降はクラブもチームも設計図をもう一度書き直して再出発するようなイメージでした。ほんまに選手もスタッフも大変だったと思います。

こうやって新しいことをやりだして、成果に繋がらなければ…

プレッシャーや不安な気持ちもあったかと思いますが、選手達は2ヶ月半かけて準備してきたことをしっかりとコートで表現してくれました。クラブスタッフの皆さんも、選手がプレーしやすい環境作りの為、身を粉にして動いてくれました。

まだまだ課題も多いですが、それでも選手が自分達で考えて、行動して摑み取った今回の和歌山国体の出場権は本当に嬉しく思います。

昨日から、国体予選明けのチーム練習が再開しています。しばらく海外に出ていた、原、池原、岩見もチームに合流して久しぶりに選手全員が揃っています。

和歌山国体での優勝が次なる目標です。



バイオレットキャンプ (滋賀医大&福井大学医学部)

[ ~2022 三重バイオレットアイリスハンドボールスクール滋賀医科大学コーチ福井大学医学部コーチ ]

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暑い日が続きますね。先週末の3連休はがっつりとハンドボール漬けでした。

鈴鹿に滋賀医大ハンド部&福井大学医学部の2チームが集まってくれて、三重バイオレットアイリスと3チームで15分間のサーキットゲームを行いました。

バイオレットの皆には日常的に男子チームのスピード、強さ、高さを体感する事で、世界基準(≒男子チーム)を当たり前にして欲しいんですね。

医大生の皆にも、トップリーグに選手達のプレーや取組そのものに触れる事で多くの気づきがあるんじゃないかと考えました。

元ホンダGKの四方さん、エムスデッテンの梶原さんもゲスト参加してくれて、各チームを巡回してアドバイスしてくださいました。

5月の社会人選手権を終えてから、本格的に選手個々への強化に取り組んでいます。

より速く、より高く、より遠く、より強くへと自分を操作できるように。

自分がなりたい選手、やってみたいプレーへと近づく為に日々頑張ってくれています。

おりひめJAPAN、ユニバーシアード、U-20など日本代表活動で選手の出入りが多い時期もありましたが、ようやく落ち着きつつあります。

8月15日、16日の国体東海予選に向けて、ここからはトレーニングゲーム中心に準備して行く予定です。

今週末は大阪から宣真高校が合宿に来てくれますよ。バイオレット・キャンプですね。



上級コーチ

[ 日々 ]

7月3〜7日に日本ハンドボール協会上級コーチ研修に参加してきました。

ハンガリーからトップコーチのモチャイ氏がゲストコーチに来てくださいました。

自チームの指導構想のプレゼンなど、5日間みっちりとハンドボールと向き合ってきました。

意識の高い皆さんとの学びの場、最高ですね。

自チームそして三重県の皆さんへ活かしたいですね。



滋賀医科大学コーチ 10期目⑤

[ ハンドボールスクール滋賀医科大学コーチ ]

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先日、6月17日バイオレットの練習がオフだったので久しぶりに滋賀医科大学のコーチに行ってきました。

2006年からコーチを初めて早いもので10期目になります。関西学生春季リーグ戦、医歯薬新人戦を終えて、この後は関西医歯薬春季リーグ&西医体を残すのみの彼ら、6年生にとっていよいよカウントダウンの時期になってきました。

6月15日のバイオレット&メカルイベントにも滋賀から来てくれた彼ら。メンバーのほとんどが大学入学後にハンドボールを始め、けしてハンドボールでメシを食っていくわけではない医学生たちですが、本当にハンドボールが好きなメンバーが集まってきています。

話はすこしそれるけど、この医歯薬ハンドの舞台から日本リーグに飛び込みプレーオフの舞台にもたったコラソンの中村選手は本当に尊敬します。

医歯薬ハンド、観に行ける頻度は限られていますが、可能な範囲でこれからも彼らの成長を見守っていけたらと思います。



三重バイオレットアイリス×メカル ハンドボールイベントを終えて

[ ~2022 三重バイオレットアイリス ]

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気づけば6月も残り3分の1ですね。早いね。

さてさて6月15日は「三重バイオレットアイリス×銘苅淳 ハンドボールコラボイベント」を開催しました。

お陰様で全国から51名の参加者が鈴鹿に集まってくれました。三重県内はもちろん、東京、福井、大阪、京都、滋賀、岐阜、愛知県と平日の夜開催にも関わらず本当に多く方が鈴鹿に足を運んでくれました。

小学生、中学生、高校生、大学生、指導者、ご父兄、ファン、といろんな形で今回のイベントにご参加くださいました。

銘苅は皆さんご存知の通り、昨シーズンのハンガリー1部リーグでの得点王です。日本人として初めて欧州主要リーグで得点王に輝いた選手です。まさしく日本人として世界最前線で戦い続けている銘苅。プレーだけでなく人間性そのものが魅力的な銘苅。日本人で一番熱い漢と言っても過言ではない選手です。(銘苅淳オフィシャルサイト

彼との出会いは彼がまだ筑波大学の学生時代の頃でした。2007年の夏まで遡ります。僕がドイツでの1シーズン目を終えて、シーズンオフを利用して一時帰国中のことでした。沖縄開催のハンドボールクリニックに当時大学生だった銘苅がきてくれました。「櫛田さん、教育実習で沖縄に帰ってきているんで、クリニックのお手伝いに行ってもいいですか?」そんな感じでmixiからだったかな、連絡をくれて一緒に沖縄の子供達に指導したのがきっかけです。

その後、銘苅はトヨタ車体に、僕は北陸電力に、加入し何度か選手としても対戦しました。その後銘苅は一念発起してハンガリーリーグに渡り、現在に至ります。皆さんご存知の通り、ハンガリーでインターネットで獅子奮迅の活躍ですね。

「そんな銘苅を三重県内はもちろん、全国のハンドボール愛好家と直接触れ合う機会を作れないだろうか?その環境作りを三重バイオレットアイリス(三重花菖蒲スポーツクラブ)として出来ないだろうか?」

そう思い出したのが5月上旬の社会人選手権前でした。直にハンガリーの銘苅に確認を取りスケジュールを調整、社会人選手権の準備と平行してクラブスタッフ全員で準備を進めました。

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そして、コラボイベントは銘苅のエナジーに皆が引き込まれて、笑顔、笑顔のあっという間の2時間でした。

バイオレットの選手たちも、銘苅という人間そのものに触れ、多くの気づきがあったようです。(嬉しいですね。)

今回、北陸電力時代にJr.チームのコーチをさせてもらっていた福井の鍋ちゃんが授業を終えてから三重まで親子で来てくれたり、滋賀医大の学生が滋賀から来てくれたり、そこにバイオレットの選手もいて、世界の銘苅もいて、三重県の中学生、高校生、指導者の方もいて、何ともハッピーな時間でした。銘苅のいう「ハッピー・ハンドボール」」な時間でした。

小学5年生の鍋ちゃんなんて「将来、海外でプレーする為には今はどんな事をするといいですか?」ってその他50名の参加者の皆さんの前で堂々と銘苅に質問してましたもんね。

世界トップクラスの意識の高い小学5年生やろうねーー。「いいぞ鍋ちゃん!!!」

イベント後の懇親会、翌日のラジオ収録など、1泊2日でハードスケジュールをこなしてくれた銘苅は元気に三河安城へ移動していきました。(今は筑波にいるみたい。)

皆さん、本当にありがとうございました。

これからも三重県の皆さん、全国の皆さんに良いものを還元できるように色々考えていきますね。



全日本社会人選手権大会を終えて

[ 2015/2016 シーズン(MVI) ]

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昨日、25日振りに福井の自宅に戻ってきました。今回の全日本社会人選手権大会に向けて一ヶ月弱単身で鈴鹿で過ごしていましたが、5月末には妻&はなを連れて鈴鹿に引越し、完全に福井を離れます。

さて、今回の全日本社会人選手権大会はお陰様で三重バイオレットアイリス、クラブ史上最高成績の3位入賞を果たす事ができました。

5月頭に福井を出て鈴鹿に移動し、クラブに合流してから準備期間は短かったですが、考えうる最善の準備をして今大会に臨みました。大会期間中も試合をやってみて必要な事があれば、微調整しながら進めていきました。

初の決勝進出を目指して挑んだ準決勝のオムロン戦。これぞ決勝トーナメントのオムロンという感じでした。試合開始直後のオムロンからの圧力を跳ね返す事ができずに完敗しました。試合後の選手の落胆振りは激しく、目指してきたものを失ってしまった時の精神状態そのものでした。

オムロン戦の細かい反省や、悔しい気持ちは一旦置いておいて、気持ちをもう一度現在に戻して、翌日の香川銀行との3.4位決定戦に気持ちを向ける必要がありました。

というのも、昨年の同大会、バイオレットは予選リーグで敗退し、5.6位決定戦にまわりました。その時の対戦相手も香川銀行でした。この時は気持ちの切替が上手く出来ずに昨年は6位で大会を終えてしまったと聞いています。

もちろん優勝を目指して戦いますが、大会前から「試合に勝とうが負けようが、常に意識を現在に置いて、次の試合に対して、次のプレーに対して最善の準備をしよう。」と選手達に話していました。

オムロン戦を終えて、会場を後にする前にもう一度選手を集めて、こう伝えました。

「明日は単なる順位決定戦ではなく、クラブ史上最高成績の3位を勝ち取る事の出来るチャンスなんやぞ。自分のために、チームのために戦うのはもちろんだけど、応援に来てくれているご父兄、スポンサーさん、職場の皆さん、スタッフ、このクラブに関わってくれているみんなのために明日の試合を戦おう。みんなが勝つ事で喜んでくれる人が大勢いる。しっかりと3位を勝ち取って、そのあとで今回の大会の反省をすればいい、まずは明日もう一度15人全員でしっかりと戦おう。」と話をしました。

香川銀行戦、予想通り試合開始から一進一退の攻防が続きました。何度かリードを奪われる時間帯もありましたが、慌てる事なく前後半を戦い、22-20の2点差で勝つ事ができました。

試合後の細野GMの男泣き、選手達のうれし涙、応援スタンドのご父兄の涙を見て、何とか3位入賞できてよかったなと心底思いました。

クラブの内外にこれから「三重バイオレットアイリスは大きく前進していくんだ。」というインパクトを残すにはこの大会でクラブ史上最高成績を出しておく事が最低条件だと思っていました。

大会前は優勝を目標にしていましたし、上位2チームの北國銀行、オムロンには2試合とも完敗だったので、この成績に満足感は全くありませんが、選手達、クラブにとっても今回の3位入賞は良い経験になってくると思います。

もちろん僕自身にとっても全てが新しい経験、良い経験になりました。準備期間の長短に関係なく新しい道で勝負の大会でした。この大会に選手15名の未来と、このクラブの命運が掛かっていると思っていたので本当にかけていました。

3位決定戦の後は、声もカラカラで、頭も上手くまわらない感じでした。(それはいつもか!!?)

選手達は大会終了後にバスで一足先に鈴鹿に帰っています。帰りのバスでは、今大会の振り返りはもちろん、例の男子日本代表の喫煙問題の記事を読んでもらい、選手それぞれに考えてもらいました。

今週はリフレッシュ&次への準備の一週間。職場への今大会の活動報告や身体のケアなどに当ててもらっています。ここからしばらく日本代表(年代別日本代表も含む)活動でクラブを出たり入ったりする選手が増えてきますが、お互いに自分のいる場所で精一杯成長していけたらと思います。

僕は、5月30日に6シーズンお世話になった北陸電力ブルーサンダーのOB戦に参加して、翌日31日に福井を出ます。その後は完全に三重県民、鈴鹿市民です。それまで今週は福井で引越準備ですね。