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初フットサル観戦記  ~Fリーグ・ファイナルステージ in パークアリーナ小牧~

[ ユメ先生日々 ]

ハンドボール界隈にいる男、櫛田亮介がフットサルを初観戦。
場所はパークアリーナ小牧。Fリーグのファイナルステージ。SNSではチェックしていたが試合を見るのは今回が初めて。2/15は長男を連れて、2/16は一人で足を運んできた。純粋に初フットサル、楽しかった。

フットサル界隈の人々で面識があるのが松井さん(元JHL事務局長)、ウメちゃんこと梅田翼さん、木暮さん(Mr.フットサル、元日本代表監督)そして、小宮山さん(パルドラール浦安の監督)の4人。松井さん以外の3名はユメ先生で何度かご一緒させて頂いた。授業の合間にフットサルのお話を興味深く聞かせてもらっていたので、いつか必ず観戦したいと思っていた。念願叶って、漸く初観戦できた。

せっかくなので、ハンドボールフィールドからの視点でフットサルとハンドボールの共通点&違いがあって面白いと感じた部分を挙げてみる。

<<共通点があって面白かったところ>>
1.コートの広さとゴールサイズ
フットサルのコートは40m×20m。ハンドボールと同じで、ゴール幅3mも一緒。
だからなのか、なんとなくプレーの感覚が理解しやすい。

2.攻守の切り替えが爆速
フットサルはボールロスト後の切り替えがエグい。
ハンドボールも速攻は醍醐味だけど、フットサルも同様。

3.ゲームを作るフィクソ(後方の選手)
ハンドボールのセンター(ゲームメーカー)と似た役割をするポジション。
組み立てと守備のバランスを取る選手が試合を支配する。バスケットボールのポイントガード的な感じやろか?

4.体を張るピヴォ
サッカーで言うFWやろか?ハンドボールのポスト。バスケットボールのセンターかな。攻撃の時のダイヤモンド型の陣形の時に一人相手のDFの中にいて、中央に入る楔のパスを受けていた。ワンツーを狙ったりスキあらば前を向いてゴールを狙っていた。

4.交代が自由
ハンドボールと同様に、何度でも選手交代が可能。ハンドボールよりも頻繁に選手交代をする印象。チームによってはフルスロットルで動き回って2~3分で選手が交代していた。

5.パワープレーの駆け引き
試合終盤にリードを許しているチームは割とパワープレーを使っていた。フットサルの「パワープレー(GKをFPにして攻める)」はハンドボールの7人攻撃に似ていると感じた。

<<違いがあって面白かったところ>>
1.ベンチにいる交代選手が、ビブス着用(これはハンドボールにはない)

2.プレーごとに試合時間が止まる。ボールがコートを出た時、ファイルがあった時などは自動的に試合時間が止まっていた。(ハンドボールは基本的にレフリーが試合時間の止めない限りは進む。)なので、20分ハーフでも30~40分くらいかかっていた。

3.チームによってはビルドアップの時にGKも攻撃に参加して数的優位のキープしてボール回しをしていた。(ハンドボールではあまり見かけない。)

4.陣形がダイヤモンド型とボックス型かな?そこからトランジションしながら流動的にやっているように感じた。

実は今回Fリーグが自宅から車で30分圏内のパークアリーナ小牧で開催されていることを知ったのは1枚のハガキだった。Fリーグのファイナルステージが小牧で開催されていることを知らせるハガキが長男の通う小学校で配られていた。それを見て、偶然にも休日のタイミングが合って行けることになった。1/3以来の休みだったので、ホンマにタイミングが良かった。

フットサルのことで知っている個人は上記の4名で、知っているチームは名古屋オーシャンズくらいの浅い浅ーい、事前知識だった。

2/14(金)は平日開催ってこともあって試合会場には足を運べずにいた。でもこの2/14に名古屋オーシャンズvsパルドラール浦安(小宮山監督率いる)、一番観たいカードがあったのだ。浦安の勝利をSNSで知xつた。そして下記の記事を読み、小宮山さんの18年分の想いを知った。

小宮山監督の18年間の想いを知った記事

2/15にはパルドラール浦安の試合がなかった。2/16に再び、パークアリーナ小牧に足を運んだ。最終試合の浦安がコート脇でウォーミングアップを始めた。どんなウォーミングアップしているのか興味があったあので、近くにいって観察していた。小宮山さんと目が合った。(言葉は交わさなかったけどマジで、マジで、マジで頑張れって念力おくった。)

Fリーグ新王者誕生、18年間の思いを背負い、つかみとった頂点

初フットサル。生観戦。小宮山さんの率いるパルドラール浦安の優勝。全て最高でした。



生駒にて

[ パートナーハンドボールスクール日々講師 ]

奈良県高体連男子の指導者講習会のために生駒市総合体育館へ。
この体育館、実は一条高校時代に試合をした場所なのでメチャクチャ懐かしかった。参加者は奈良県内の各チームから数名ずつエントリーしてくれた。

今回のテーマはポストを使った再現性のある基本攻撃。
複雑なフォーメーションなどは一斉やらずに、シンプルな2on2や3on3の中で再現性のある攻撃を目指した。

DFの間にポストがいる2on2、DFの外側にポストがいる2on2を分けて行なったり、ミックスで行なったり。指導者の皆さんも時に高校生に混ざり、時にデモンストレーションを見せてくれたり、積極的に参加してくださった。

今回の参加者は数年後に奈良インターハイを迎える世代。


同じ近畿圏内には京都、大阪、兵庫を中心に全国屈指の名門校がひしめいている。それでもやってくる奈良県での全国大会。
子ども達にとっては地元開催のインターハイは最初で最後。
一生に一度しかない機会。だからこそ、どんな形であれこの世代には自分たちの可能性を信じて頑張って欲しい。

今この瞬間の積み重ねが未来につながる。

僕のこうした活動を長年サポートしてくださっているトランジスタさん。今回も本当にありがとうございました。

そして今回はスポーツイベントさんがプレゼントを提供してくださった。最後にみんなで月刊ハンドボールを持ってパシャリ。



地球の何処でも成長できる。 ~今しかできないこと&今だからできること~

[ 2022~ 中部大学日々 ]

新年が明けてから気づけば2月も半ば。年末年始の2週間ちょっとのOFFを挟んで1月上旬から活動再開。少し時間的に余裕があるので1月から2月中旬までの活動を振り返ってみよう。

1月は期末テスト期間と重なるので夕方の通常練習はなし。(夕方以降は勉強してください!!!)その代わりに朝練習(ハンドボール)&個人フィジカルメニューという形で強化を進めた。朝練習は授業開始前の7:45~9:00の75分間。個人のフィジカルメニューはウエイトトレーニング、ジャンプや切り返し動作、ランなどのメニュー。フィジカルメニューに関しては試験、授業、アルバイトなど自分のスケジュールに合わせて個人で実施。こんな感じで進めて行った。

この期間のハンドボールのテーマは「速攻」。試合の勝敗を左右する武器になる部分なので、細かい精度までこだわってトレーニング。
特に数的優位での状況判断やラストパス、シュートに重きを置いて短時間高強度の練習を重ねた。

そして1月末からの2月上旬を跨いでの2週間は戦術練習にシフト。
ここは「新チームのベースを作る期間」。個々の特長を活かしつつ、チームとしてどう戦うかを詰めていく。オフェンス&ディフェンスともにチームとしての形を明確にする作業。戦術練習をベースにして、実戦を想定したトレーニングを繰り返した。


(ドイツに渡ったキャプテンの平野)

1月末から3月上旬にかけて、ドイツ、韓国への短期留学やリーグH所属チームへの練習参加など、中部大学を離れて活動する学生が9名いる。実はこうした背景もあってテスト期間が終わってから全員が揃う2週間で新チームでの基盤作りを行なった。


(韓国に渡った斎藤)

キャプテンやDFの軸がチーム離れ、活動場所が分散するリスクはある。しかし通常授業がないこの期間だからこそできる場所、今しかできないことがある。
環境が変われば気づくこともあるし、異なる文化やプレースタイルの中で得られる経験は、必ず成長につながると信じている。

日本を飛び出して、海外に挑戦するもよし、中部大学を飛び出してリーグHに挑戦するもよし、自分たちの拠点の中部大学でじっくりチーム&自分と向き合うもよし、自分の選んだ場所で頑張って地球のどこにいても世界一成長できたって時間と場所にして欲しい。ハンドボールは地球のどこでもできるし、自分次第で地球のどこでも成長できる。

最後にCGamesに関して少しだけ、触れておきたい。この時期の恒例といえば「Cリーグ」。昨年までは、チーム内の全選手がユニフォームを着て、フルゲーム&1~2ヶ月のリーグ戦を経験できるように、中部大学ハンドボール部を3~4チームに分割して部内リーグ戦=Cリーグを実施していた。

メンバー交代、作戦タイム、ミーティング、レフリー、オフィシャルもすべて自分たちで運営
。リーグ戦、フルゲームを通じて試合運びや判断力を鍛える
。競争意識を高め、チームの底上げを図る。勝ち負けはもちろん大事だが、それ以上に「チームをどう動かすか」「自分の強みをどう活かすか」を実戦の中で試す貴重な機会だった。

しかし今年は、海外挑戦やリーグH参加などで9名の学生が不定期にチームを離れる。この状況では固定チームでリーグ戦を回すことが難しい。しかし実戦経験の機会は確保したい。

そこで今年は 「CGames」 という形で、その時点で中部大学にいるメンバーで試合ごとにメンバーをシャッフル。週に1~3回の頻度でフルゲームを回すことにした。 常に新しい組み合わせで試合ができる
。ポジションや役割が変わり適応力が試される
。個人の判断力、即興のコミュニケーション能力が鍛えられる。

先日のCGamesの一コマ。祝日に開催ってこともあったので、実験的に一般公開にしてみた。学生の家族、友人、大切な人が足を運んでくださった。中には県外から足を運んで下さった方もいた。暖房のない極寒のサブアリーナだけど温かい空気感の中で試合を観てもらえて最高や。

観られることで人は成長する。自分、チームと言う商品にどうやって魅力を感じてもらうのか。相手の立場になる。俯瞰。

あと一ヶ月もしないうちに、新一年生が合流し、受け入れでバタバタしていると、あっという間に新学期&春季リーグが開幕する。今のこの時間を大切しよう。



ユメセン@大紀町立七保小学校からの大宮小学校

[ ユメ先生日々講師 ]


先日、三重県度会郡大紀町でユメ先生をさせて貰ってきた。

松阪市から下って大紀町に入ったので途中「櫛田川」を渡ったのだ。47歳のおっちゃんはそれだけでフワッとテンションが上がってしまう。

さて、午前は大紀町立七保小学校、午後からは大紀町立大宮小学校。どちらの小学校も一学年、一クラス。幼稚園の時からずーと同じ仲間と過ごしてきた5年生のみんな。

活発な子も、マイペースな子も、ずっと一緒に過ごしてきた。担任の先生たちも温かくて、担任の先生の人柄がクラスの雰囲気に滲み出ていた。

打合せの合間に教頭先生が、校内を案内してくださった。給食も学内で手作りしていた。

そして… な、なんと大谷翔平選手が日本全国の子供たちにプレゼントしたグローブを見せて貰えた。

今の自分の夢をみんなの前で勇気を出して話してくれた子。「まだそう言うのが無いから」ってうつむきながら教えてくれる子。クラスメイトの発表を聴いて心を込めた拍手で応援している子。ずっと一緒に過ごしてきた仲間だからこその優しい時間やったなぁ。

アシスタントはウメちゃんこと梅田翼さん。

ウメちゃんとは東北で一緒になることが多かったけど、今回まさかの三重県で本当に久しぶりの再会やった。

いや〜〜、ウメちゃんに会うとそれだけで嬉しくなるわぁ。



「もう櫛田さんにお腹いっぱいです。からのおかわり。」

[ ~2022 三重バイオレットアイリス2022~ 中部大学パートナーハンドボールスクール講師 ]

1/11(土)は宮崎県延岡市でのハンドボール講習会。正式名称は「令和6年度チームのべおか小中高連携アスリート育成事業」とのこと。

メイン講師が僕。メイン講師より遥かに豪華なサポート講師の原さん(写真左上、元三重バイオレットアイリス)と清家さん(写真右上、元レットル佐賀)の3名で進行。

午前は小学生男女。経験者の子も、初心者の子もいる。ウォーミングアップはみんなで体を動かして、1on1を攻めたり、守ったり。最初は6mライン付近でただ立って守っているだけだったのが、高さを出したり、牽制をかけて守ったり、攻撃はまたその背後のスペースを狙いに行ったりと、攻守どちらの視点からも豊かな駆け引きが沢山あった。最後はゲーム形式。

経験者のみんなが初めてハンドボールをやる仲間たちにハンドボールの楽しさを伝えてくれていた。聞くところによると初めてのハンドボールが楽しかったみたいで、翌日もハンドボールをやりに来てくれたみたいだ。最高。

午後から高校生男女。高校生はPVを絡めた2on2がメインテーマ。国スポの宮崎成年男子チームみなさんも駆けつけてくれて、デモンストレーションや指導補助に入ってくれて本当に助かった。

2on2の後は3on3に発展。最後、女子と男子は少し違いメニューをやって終了。宮崎の指導者の皆さんと事前、講習会中と高校生の様子を見ながらメニューを微調整しながら進行させてもらった。「6on6やゲーム形式はいつでもできるから、今日は細かい部分を徹底してやりたいです。」と言う意向だったので、スモールゲーム(部分練習)中心のメニュー構成。

中盤、攻撃が上手く解決できないと言う意味で少し停滞したけど、ボール保持者の動きと、ボールの受け手のポジショニングやタイミングがシンクロし出して、最後の30分は劇的に変化していく高校生たち。あの変化は凄かった。

現地、宮崎ではこんな感じでニュースとして取り上げてもらったみたい。

宮崎ニュースUMKより「五輪を目指す選手が出てきたら嬉しい」

延岡市ハンドボール協会のInstagramより

レットル佐賀のYoutubeをよく見ているので、「あ〜あの清家選手や〜」って思いながら一緒に子供たちの前に立たせてもらっていた。清家さんにはデモンストレーション役を何度もやってもらって本当に助かった。

タクちゃんありがとうね〜。

そして何よりも今回、7シーズン一緒に仕事(ハンドボール)を一緒にした原さんに声を掛けてもらって、宮崎のみんなと一緒にハンドボールができて最高やった。事前に原さんから「フォーメーション、戦術的なことではなく、1on1やPVとの2on2を子供たち、指導者の人に知ってもらいたい。」と何度も連絡をもらった。

原さんとは三重バイオレットアイリスでも、おりひめジャパンでも年がら年中、地球のどこでも同じ場所でハンドボールしていた。「もう櫛田さんにお腹いっぱいです。」と当時よくボヤかれていたけど、こうやって「おかわり。」してもらってまた一緒にハンドボールをする機会を頂けた。ホンマに最高やった。しょもないこと、言うとまた怒られる。


延岡駅前に原さんの手形を発見。すごっっっ!!!

クル、事前準備、当日のフォローと本当にありがとうね。



ドイツ遠征プロジェクト事前トレーニングキャンプ

[ パートナーハンドボールスクール日々講師 ]

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。皆さんにとって2025年が素晴らしい一年になりますように。

さて1/4.5が仕事初め。中学生対象のトレーニングキャンプの講師をしてきた。ドイツ遠征を控えた中学生が全国各地から集結。北は東北、南は九州から集まってくれた。またトレーニングパートナーとして滋賀県からTSCハンドボールアカデミー(以下、TSC)の皆さんが参加。

1/4はハンドボール&トーク。1/5ハンドボール。合計3セッション。

2月にドイツ遠征を控えている7名の事前合宿って言うのが、そもそもの今回の位置付け。7名でできるメニューは限定的になるので、滋賀からTSCの皆さんがトレーニングパートナーとして参加してくれた。とは言え、基本的には両日ドイツ遠征組も滋賀組も同じメニューをこなしてくれた。

ハンドボールに関してはPVを絡めた攻撃を3つ提案。2on2スタート、1on1スタート、そこからの発展。戦術的で複雑なものではなく、シンプルなもの。普段違うチームで過ごすメンバーたちが自分の強みを出してドイツで勝負するための考え方を整理をした。ドイツに行くと普段より形態的に大きくて力強い相手を守り、攻めることが想定されるので、攻守ともの強いコンタクトの中で自分がやりたい攻守ができるか?この部分にも焦点を当てた。(個人的には、ここが最重要やと思う。)

ハンドボールに関しては初日、二日目と狙い絞って、自分たちのやることを整理した。あまり事前にガチガチに縛るよりも、緩やかな共通認識を持ち、余白を残しまくって子供たちの反応を見つつ牟田さんと相談しながら進めていった。

トークセッションでは、子供たちと同じ年齢の頃の自分自身の話やドイツで選手をしていた時の話をさせてもらった。

「ハンドボールって何なのか?」
「20,30歳の時にどう在りたいのか?」
「ドイツ遠征を終えた時、今の所属チームを卒団する時にどうなっていたいのか?」
「なぜ。ドイツに行くのか?」
「この経験が自分にどうプラスになるのか?」

こんなことを、ゴリゴリに真剣に考えてもらった。流石に自分の意思で手を挙げて全国から集まってきたメンバーだけあって想像以上に具体的に考えている参加者が多かった。

トークセッション後に子供たちからの質問もなかなか鋭かった。

「試合の時にどんな準備をしていたのか?」
「ドイツで(プロ)ハンドボールするって言うのはどういうことだったのか?」

子供相手だからって、ええ事言うたりふわっとしたこと答えるんやなくて、真剣にシビアでリアルに自分で考えていたことを答えさせてもらった。

「ハンドボールは仕事。自分自身が商品やと思って生きるようになった。」これに尽きる。

結果が全てだからこそ、自然にプロセスにこだわりが出るし、プロセスを大事にする。自分が情熱を持って取り組んでいることが仕事なので、僕にとってはそれが当たり前。

もしかしたら、ドン引きするんちゃうか?って思ったけど、目を逸らすことなく真剣に話を聴いてくれていた。


今回GK陣は個別指導。初日は静岡から脇坂さんが来てくれた。また両日、濱ちゃん(濱野太一、中部大学の学生ですでに指導資格を持っている。)が来てくれた。

GKは専門職。やはり専門家に個別で指導してもらうのは大切なこと。

大きな絵を描いて(中学生をドイツに連れて行くという)、1年がかりで準備を進めてきた牟田さん。その想いに共感してそれぞれの専門性を活かして協力している皆さん(特にKKハンドボールの川瀬さんはカメラをまわし、受けれをし、時に実技を見せ、獅子奮迅の活躍やったなぁ。)勇気を持って手を挙げて現在進行形で頑張っている中学生のみんな。そして我が子にその機会を作るための懸命にバックアップするご家族。みんなホンマに凄い。

こんなにも夢のあるプロジェクトに関わらせて頂けて本当にありがたい。僕にできるのは実体験を話ししたり、コーチングしたりくらいだけど、ホンマに応援している。

追記
第一回ハンドボールドイツチャレンジツアー ダイジェスト



大晦日、近鉄新大宮経由デンマーク行きみたいな話。

[ 2022~ 中部大学日々 ]

大晦日。大掃除を終えてひと息。

インカレを終えてから一ヶ月半が経過。年内のチーム活動やスカウト活動も終えてちょっと一休み。簡単にインカレ後の動きや年明けの動きをサクッと綴っていこう。

広島インカレを終えて、一週間のオフをとって新チーム始動。新キャプテンの平野(3年生)を先頭にして再始動。

再始動後に直ぐに東海学生トーナメント大会があり、中部大からは3チームがエントリー。インカレを終えた4年生にとってはこの大会が本当にラストだった。卒論を纏める大事な時期でもあり、4年生は各自の判断で卒論に無理のない範囲で体を動かしにきていた。中部大Cがベスト4まで勝ち進んだが優勝には一歩及ばず。4年生はこれで中部大学ハンドボール部での全ての試合を終えた。

東海学生トーナメント大会以降は基本的に3年生以下での練習(たまにリーグHに進む4年生が、卒論の合間を縫って体を動かしにくるが)である。戦術的な練習は殆どない。個人能力向上に狙いを絞って練習をしている。ゴール型ボールゲームの基本的な考え方を丁寧にやり込んでいる最中である。

時にはGKがCP側に入ってみてDFやOFの基本構造を理解したり、CPがゴールマウスに立ってみたり、普段の自分の逆側の視点から物事を見たり、考える機会を設けている。他にもハンドボールと直接関係はないがエアロバイクを漕ぎながら好きな本を読んだり、食事の記録を取り始めたりしている。また本格的にチームとして広報活動、地域活動していく為にどんな準備が必要か?という視点で学生たちが主体的にやってくれている。

こうした取り組みは何か即効性があるわけではないが、今よりも自分の世界が広がるような取り組みを続けていきたい。

12/21には中部大学キッズスポーツフェスタ。ハンドボール部以外の強化クラブと協力して春日井市の子どもたち対象に野球、サッカー、ラグビー、バスケットボール、ハンドボールの体験イベントを開催。天気にも恵まれて、最高のスポーツイベントになった。春日井市、春日井商工会議所、中部大学が連携して実施したスポーツイベントだった。今回は当日のメニュー作成、当日のアプローチも全て学生たちが自分たちでやってくれた。


キッチンカーがあったり。


ご支援頂いた協賛企業の皆さん。

各強化部の学生たちが自分たちで切り盛りできるように全体の絵を描いて、ずっと準備してきた人がいる訳である。多くを語らない男だけど、長期間ずっと準備しているの観ていたので、本当に良かった。

話は少し変わって、12月6.7日とトップコーチセミナー2024@大阪に参加してきた。リーグHや日本代表チームのチームマネジメント、強化方針、タレント発掘、育成に関して学ぶ機会になった。自分自身が2006年に日本を出て、ドイツで選手をやりながら当時感じていた事。日本に戻り、選手として、指導者として感じてきた事。その辺りと照らし合わせながら講師の皆さんの話を聴かせて頂いた。

12月中旬以降は、愛知近県の県大会に足を運んで、高校生のプレーを視察した。この県大会が3月の春の高校選抜の県予選にあたり大所帯で日本一を目指す第一歩として戦っているチームもあれば、単独では人数が揃わずに複数校が協力してエントリーしている合同チーム、メンバーが揃わずに終始コートプレーヤーが5名で戦っているチームなど様々だ。試合会場でご挨拶させて頂いた皆さん、お声かけ頂いた皆さんありがとうございました。

チームは12/22~1/6までOFF。学生たちは故郷に戻り、大切な人たちとゆっくりした時間を過ごしている。年明けには直ぐに期末試験が控えている。その後は春休み期間。そうこうしていると3月には新一年生が加入して、あっという間に新学期になって春季リーグが開幕する。

僕は1/4.5と中学生対象の講習会を控えている。全国から愛知県に集まってきてくれる。この講習会を経て、ハンドボールの本場のドイツにチャレンジする予定の中学生たちである。

そういえば、さっき大掃除の合間に家の近所を歩いていると「一条高校ご卒業の方ですか???ハンドボールされていますか???」と同世代の方に声を掛けてもらった。なんと同じ歳で奈良高校ハンドボール部とのこと。当時、ちょいちょいも練習試合をしたとのこと。超ローカルトークだが一条高校と奈良高校は最寄駅が共に近鉄新大宮駅なので、練習試合は平日でも自転車でひょいと行ける。奈良高校のサッカー部には少年野球でチームメイト(中塚)や、小学校のクラスメイト(田岡)もいて、そいつらの名前を出すと「おおっ」っと言った様子でご存知だった。

大晦日に自分のルーツでもある奈良を感じることができて何かよかったなとか思って、このブログを書いていたらデンマークのウルリック(元日本代表監督)から久しぶりのメッセージ。いつも忘れた頃に、不意に連絡をくれる。「Győr(ハンガリー)の監督を終えた後どうしてるんやろか?」とか思いつつ元気そうで何より。

近鉄新大宮経由デンマーク行きみたいな話。それでは、皆さん良いお年を。



ユメセン@九久平小学校

[ ユメ先生 ]

豊田市立九久平小学校の5年1組のみんなに会ってきた。JFAの夢の教室である。体育館でのゲームの時間はアシスタントの久光さんの進行で、僕も5年1組のみんなの中に入って一緒に活動させてもらった。久光さんがルールを説明すると、こどもたちはホンマに真剣に話を聞く。どうやったらクリアできるか?バンバン、手を挙げてアイディアを出してくれる。みんなで出し合ったアイディアから作戦を決める。自分たちで考えた作戦をふざけることなく、クリアに向けてみんなで本気で協力しあう。ちょっとじゃなくて、だいぶ凄かった。

教室に移動して、まず僕が現役選手をしている時の映像を観て、ハンドボールってこんな競技だよって知ってもらう所からスタート。その後はトークの時間。小学校、中学校、高校と野球少年から少しハンドボールをやり出して、何とく日々ゆらゆらと過ごしていた10代中盤。そこから中部大学に進学して、本気モードでハンドボールに打ち込むようになった。大学の最初はユニフォーム係で、試合には全く出ることなく、チームで一番下手くそやった。そこからチームメイトと指導者に恵まれて少しずつ試合に出ることができるようになった。

大学卒業後にハンドボールを続けるなんて夢にも考えていなかった。就職活動して、一般企業でサラリーマンをする準備をしていた。4年生の夏以降に急に日本リーグへの道が開き出して、その後は気がつけば今である。まさか37歳まで現役選手を続けることができるなんて、考えてもいなかった。ドイツに行ってハンドボールするなんて1ミリも予定に無かった。人生わからんもんや。

「お前には無理や、無謀や、やめとけ」って言われる道ばかり進んできた。自分で決断して進んだ道で毎度のように壁にぶつかった。大怪我したり、解雇されたりしながら、多くの人に助けてもらって何とかもう一度ハンドボールができるようになった。

僕の話を聞いた後に今度は5年1組のみんながそれぞれの夢シートに自分の夢や目標を綴ってくれた。今はっきりとした夢や目標がある子もいれば、う〜んって悩みながら中々書けない子もいる。でも真剣に考えてくれていた。それでいいと思う。

今、ハッキリとした夢がある子は自分を信じて突き進んで欲しい。壁にぶつかった時にこそ自分を信じて欲しい。

今はまだハッキリとしたものがない子(僕はこっちだった。)も焦らなくていいし、周りと比べる必要もない。自分のペースで何か好きなことや、夢中になれることが見つかると良いなと思う。色々なことにアンテナ張って、興味を持って、自ら動いて欲しいなって思う。

実は中部大学ハンドボール部の学生(4年生)が小学校の時に夢の教室の授業を受けたそうだ。僕がユメシートに返事を書いている時に彼はそう教えてくれた。彼は今でも夢シートを大切に持っているそうだ。

凄いことだと思う。



2024 全日本インカレ@広島 ベスト16

[ 2022~ 中部大学 ]

全日本インカレを終えて広島から愛知に戻ってきた。初戦の立教大に勝利し、3年連続の対戦となった国士舘大に敗れベスト16で大会を終えた。

初戦の立教大は関東リーグに所属する好チーム。今季から大城章さんがヘッドコーチに就任し、勢いに乗るチームだ。大城さんはSONYの元監督。前職の三重バイオレットアイリスの監督として、何度も日本リーグで対戦してきた。いろんな意味(坊主対決???)で、負けられない戦いだった。

【ハンドボール】大城章、情熱の人。立教大学男子ヘッドコーチに就任

試合開始序盤は、インカレ特有の緊張感もあって前半の序盤はリードを許す場面もあり、DFで後手に回ってしまった。それでも前半30分の間にベンチ位置16人全員がコートに立ち、結果的に20-17の3点リードで折り返すことが出来た。

ハーフタイムでは、相手のキープレイヤーに対してのDFを再確認。後半はしっかり修正して、徐々にリードを広げる展開。中盤以降の相手の7人攻撃にも慌てることなく対応し後半は15-8、トータル35-25の10点差で勝利することができた。

さっそく試合会場からホテルまでのバスで直ぐに立教大戦の振り返り、翌日の国士舘大戦に向けての準備が始まった。

国士舘大戦。前半序盤から4年生の水谷を前に出した5:1DFで開始。シュート力に優れる国士舘大の攻撃陣を懸命に守る中部大DF陣。攻めても司令塔の井上のゲームメイクから再現性のある得点を重ねて14-12の2点リードで前半を終えた。熱く、冷静に、戦術的な部分への対応も、ハートも、非常にいい前半の闘い方だった。

後半は中央DFを小林、花田の大型ユニットで固めた6:0DFで開始。後半の立ち上がりも上々。ところが後半8~16分にかけて相手に4連取、1点取り返した直後に更に3連取を許してしまった。この試合、唯一この時間帯だけ1-7とエアポケットに陥ってしまった。

タイムアウトをとって体制を立て直し反撃開始。ここまでRBは2年生左腕コンビの向田、福原で凌いできたが、RBにキャプテンの中島を配置。BP3枚をスピードと展開力のある中島、井上、平野の右利き3枚に変更。東海学生秋季リーグ戦の終盤以降に、何度も準備してきた配置だ。

平野や中島のキレキレのフェイントで相手DF陣を切り裂き中央突破。2点差、3点差の攻防が続く。徐々に時間だけがが過ぎていく。それでも前向きな声を掛け合い、焦ることなく、全力を振り絞る選手たち。あと一本というところで、何度も相手に跳ね返されてタイムアップ。後半は13-19。トータル27-31の4点差での敗戦。国士舘大は強かった。

対戦相手、レフリー、応援席への挨拶を済ませて、コートを引き上げる学生たち。最後の円陣。涙に暮れる4年生。力を出し切った4年生。応援席にいた4年生も合流し、また涙。インカレが終わった。中島主将の代が終わった。

余談。

ここからが実に彼ららしいのだが、試合会場を後にする道すがら中心メンバーたちとこの後の予定について話し合っていると、一先ずこの試合をみんなで観たいとのこと。ホテルに戻って夕食を終えて、他会場に偵察に行ってくれていたメンバーも再合流。1~4年生まで全員で国士舘大戦の映像を確認し、「これはできた」「これは通用した」「ここはこうしたらよかった」といつものように自分たちの試合の振り返りが始まった。

この先、トップリーグでまだハンドボールを続ける予定の4年生もいれば、ここで競技スポーツとしてのハンドボールは一区切りの4年生もいる。もちろん3年生以下は少しのオフを挟んで新チームがスタートする。

今のこのチームでの活動はここで一区切りだけど、それぞれの人生は続く。中部大学ハンドボール部ももちろん続く。

ハンドボールが人生の全てではない。でも自分の人生の一部分なのは間違いない。だからこそ日常生活も、ハンドボールも大切するのだ。

そんな背景があるから、ごく自然に国士舘大戦の試合をいつもの様に振り返っていた。

国士舘大戦の振り返りを終えて、4年生が一人一人、この試合、この一年を振り返ってのコメントを全員に残してくれた。自分自身に言い聞かせるように言葉を紡いでくれる4年生。4年生からのラストメッセージに耳を傾ける下級生たち。チームの全員が今の、この瞬間、このメンバー、今だからこその感情を大切にしてくれた。

バトンタッチの瞬間だった。

【全日本インカレ結果】
中部大 35-25 立教大
中部大 27-31 国士舘大

4年生にとっては、主力メンバーが揃わずに彼らが思い描いていたラスト1年とは全く違うものだったと思う。春季リーグ、西日本インカレの結果も振るわずに夏を終えた。

9月中旬、秋季リーグの中盤になってやっとベストメンバーが揃いだした。主力の4年生が不在の期間に苦しみながら成長しつ続けた下級生たちと懸命のリハビリを経て、戦列復帰していた主力の4年生たちとの融合。そこからインカレまでの1ヶ月半、本当に毎日、一瞬一瞬を丁寧に過ごす彼らの姿が印象に残っている。

しかし、頑張っている、成長しているのは、彼らだけではい。どこのチームだって、どこの選手だって成長するために、勝利するために1年間頑張ってきているのだ。勝負の世界は努力が必ず報われるわけではない。ベスト16で終わった結果を受け止めて、新チームでまた頑張っていこう。

大会運営をして下さった皆さん、1シーズン中部大学ハンドボール部をご支援頂いた皆さん本当にありがとうございました。

大会自体は今日から準決勝。最後まで素晴らしいインカレになりますように‼️

追記:インカレハイライト



ユメセン@宇美町立井野小学校

[ ユメ先生講師 ]

福岡県の宇美町立井野小学校でユメ先生として子どもたちに夢について話してきた。何度もユメ先生をさせてもらってきたけど、何度やっても独特の緊張感がある。子どもたちとの真剣勝負。それでもこの役割は特別。

僕が子どもたちに伝えたかったことは「本気」と「あきらめない気持ち」そういうことの大切さだ。僕自身はホンマにどこにでもいるごくごく普通の中学生、高校生やった。特に夢とか目標もなく。何となく毎日を過ごしていた。一生懸命やるとか、そういうのを避けている時期もあった。

でも自分でつまらなくしていることには自分が一番気がついていた。このままじゃあかんよなって思いながらもなかなか変えることできずにいた。大学生になったら何か一個本気で打ち込んでみよう。その対象がハンドボールだった。

中部大学に進学して、本気でハンドボールに打ち込むようになって大きく人生が変わった。学生のころは、ただハンドボールが楽しいだけ、上達するのが面白いだけで、ハンドボールが生業になるなんて夢にも思っていなかった。

大学4年の時は普通に就職活動して、いくつか内定を頂いた企業のいずれかでサラリーマンをする予定だった。4年生の西日本インカレで準優勝できて優秀選手に選んでもらえて、日本リーグの何チームからかお話を頂いて、あれよあれよと話が進んで、ハンドボールの世界に身を置くことになった。

ドイツで左膝を脱臼して途方に暮れていた時に、多くの人に支えてもらった。今でこそ、失敗や挫折もまた大切な経験。とか言えるけど、当時はそんな余裕は全くなかった。ただただ絶望していた。2年間は絶対に諦めずにリハビリすると決めて、意地になってリハビリを続けた。

1年11ヶ月10日経った。北陸電力ブルーサンダーで競技復帰することができた。そこから更に6シーズンもプレーさせてもらった。毎日、この日の練習や試合が人生最後のハンドボールかもなって思いながら気が付けば6シーズン、37歳まで現役選手を続けさせてもらった。

目標に向かう途中には何度も壁にぶつかる。全く思い通りにいかないことばかりだ。それでも夢中になって目標に向かい、壁にぶつかり、自分と向き合い、乗り越えていくことで、アスリートしても一人の人間としても成長できる。

今回のアシスタントはシッキーこと式田さん。1977年生まれの同世代。元サッカー選手でもあるシッキーがアシスタントとしてサポートしてくれた。もう10年以上前だけど、僕のユメ先生デビュー戦@越前市の時のアシスタントもシッキーだった。今回もシッキーが場を盛り上げてくれたおかげで、僕も話しやすかった。シッキー有難うね〜