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大人のハンドボール教室へ

[ ハンドボールスクール日々講師 ]

5月21日に東海学生春季リーグ終了して、翌日5月22日完全オフ。そしてなんと5月23日はトヨタ車体(日本リーグのトップチーム)とのテストマッチ。嬉々とした表情でトップ選手に挑む学生たち。何度、跳ね返されても立ち向かっていってたな。更に鍛え上げて本当の意味で勝負できるようになっていこう。日本の中での現在地を知る事ができた。

そこからチームは1週間のオフ、この期間に福井永平寺ブルーサンダーのコーチに足を運んできたわけだ。実はこのタイミングでアッサーノ朝野選手と対談させてもらってきた。朝野選手は今年度からトランジスタアンバサダーに就任。今回は共にトランジスタファミリーってことで、朝野選手とお互いに3つずつ質問して、答えてって感じの対談。

【対談動画 朝野選手×櫛田コーチ】

5月30日に活動再開、先ずは頭の整理。春季リーグ戦の総括と西日本インカレに向けてのスケジュールやテーマの共有が目的である。次はどこに向かって頑張っていくのか?チームが向かう方向と自分が向かう方向を揃える。スタッフと選手が同じページを開いて進んでいけるように。

6月2日は春季リーグ戦でアベック優勝を果たした野球部とハンドボール部で春日井市長&春日井商工会議所を表敬訪問。中部大学は「スポーツ宣言」をしている。学内や春日井市に少しでも明るいニュースを届けることができてよかった。

翌6月3日、野球部は全国大会へ。ハンドボール部全員で見送ってきた。

ここで、ようやく本題。6月3日は午後から「大人のハンドボール教室in東海」の講師役ってことで、稲沢に足を運んできた。

ハンドボール未経験の方、JHL観戦をきっかけに少しハンドボールを始めた方、雨で交通機関が乱れた中車で関東から参加してくださった方、学生時代にハンドボールをやっていた方、お子さんを連れて家族で参加してくださった方、多種多様な皆さんが笑顔でハンドボールを楽しんでくれた。

ボールに慣れてもらって、簡単なルールを2つ(9mの外からシュートOK &3歩→ドリブル→3歩は自由に動ける)だけを伝えて、動きながらルールを覚えてもらって、シュートやフェイントは自分のレベルに合わせてやってもらって、あとは5分ゲームを5本。

経験者の方がそれとなく、未経験者の方を気遣ってくださったこともあり終始和やかな雰囲気で進んでいった。ここ数年はハンドボールを競技スポーツとして関わる機会が殆どだった。今でも中部大学ハンドボール部の指導を行なっている時は競技スポーツの側面が多いが、授業でもそやけど少しずつハンドボールの生涯スポーツ的な側面を感じる機会が増えてきた。これはこれで新しい気づきがあって面白い。

高校時代、大学時代の仲間との再会。JHL観戦仲間との再会。ジャンプシュートを打つ楽しさ。体を動かすことの清々しさ。失敗したり、息が上がったりする機会。はじめましてのちょっとした緊張感。色々あったなぁと。

「大人のハンドボール教室in東海」最高やったな。



新生、福井永平寺ブルーサンダーへ

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザー ]

5月25~27日の3日間、福井県へ足を運んできた。2023年度の競技力向上対策事業スーパーアドバイザーとして福井永平寺ブルーサンダーへコーチングの機会を頂いた。

事前に須坂監督から今シーズンのチームのコンセプトや方針を聴かせてもらっていた。更には直近のハンドボールの映像を観せてもらい、3日間の流れや希望を聞かせてもらってプログラムを準備していった。準備していった内容をベースに選手たちの反応を観ながらその場で微調整して進めていった。

25日はチームビルディングを兼ねたミーティングの進行役。改めて日本ハンドボールリーグ(JHL)の理念を確認。その後で自分の「今まで」「これから」「今」を考えてもらった。その上で、福井永平寺ブルーサンダーのことを深く考えてもらった。なんの為にこのメンバーが福井に集まり、今シーズン闘うのか、なぜ企業チームからクラブチームに変わったのか。

北陸電力ブルーサンダー(企業チーム)から福井永平寺ブルーサンダー(クラブチーム)に変わり、旧チーム時から在籍している選手、大学を卒業し新加入してきた選手、JHLの他チームから覚悟を持って移籍してきた選手。色々だ。それでも今、福井に、このメンバーが集まっている。新生、福井永平寺ブルーサンダーの一員として、自分の在り方を改めて考えてもらった。

26日、27日はハンドボール。PVが絡んだ2on2の攻守。PVが絡まない3on3の攻守。プラス1を作る/守る部分&プラス1ができた状態を継続/断ち切る部分を中心にトレーニングを行なった。50~60%くらい出来たら、条件やルールを変えて、変化やストレスをかけていく。同じことの繰り返しにならないように、変化があることを乗り切っていく中で、再現性が出てくる。

刻々と状況が変わっていくからこそ、インプレー中(事前)のコミニュケーションが必要になる。量も質も。コミニュケーションをとる手段は何も言葉だけではない。言葉はもちろん、指差し、視線、ジャスチャー、感情など自分の意志や意図を伝える為に、相手の意志や意図を汲み取る為に、使えるものは全て使う。身体も疲れるけど、頭も疲れる。

僕は2009~2015年まで6シーズン、北陸電力ブルーサンダーでプレーをさせてもらった。北陸電力ブルーサンダーでのラストシーズンに須坂監督(当時は須坂選手)と藤坂前主将がルーキーとして加入してきて1シーズンだけ一緒にプレーした。そのほかの選手は一緒にプレーしたことはない。

選手としては一緒にプレーすることはなかったが、こうして今の選手たちと一緒にハンドボールに関わることが出来て本当にハッピーだ。

ボロボロの左膝で満足に動くことが出来ない僕を拾ってくれた北陸電力ブルーサンダー、受け入れてくれた福井への感謝の気持ちは尽きない。

その北陸電力ブルーサンダーが2022年度で解散。2023年度より福井永平寺ブルーサンダーとして新たに活動をスタートさせた。チーム名や活動形態は変わっても、新たなチームの立ち上げ時期に少しでもこうして関わる機会を頂けるのは本当にありがたいことだ。

中部大学ハンドボール部のOBで大集合。

みんな先日の春季リーグ戦の優勝を喜んでくれた。喜んでもらえると尚更、嬉しいね。

【動画 中部大学ハンドボール部 2023東海学生春季リーグ戦 全勝優勝】


フレア体育館に行くと、毎度のことだけど、トップチームが活動している隣のコートで子供たちもハンドボールをしている。この光景を目にする度に、ただただ「ほんまにええなぁ」ってなる。そして当時のチームメイトがジュニアチームのコーチをしていたりする。

北電の王子様、マッスル桜井、元気そうやった。



全勝優勝 「勝って兜の緒を締めよ」

[ 2022~ 中部大学未分類 ]


東海学生ハンドボールリーグ春季リーグ戦(1部)の全日程が無事終了した。

中部大学は9戦全勝で優勝することができた。2018年秋季リーグ戦以来の優勝とのことだ。これで35回目。やっと漢・作取監督を胴上げすることができた。

【動画・前編 2023東海学生ハンドボール春季リーグ戦 中部大学ハンドボール部第1~8戦までの軌跡】

引き分け以上で自力優勝が確定する名城大学戦、前半立ち上がりから鼻息の荒い学生たち。

そりゃ熱くもなるさ、ホームゲームだし、優勝がかかってるし。DFでは前に詰めると1on1で交わされ、まさか撃ってこないと様子を見ているとロングシュートを撃ち込まれ、取り返しに行ったリスタートではボールロストを繰り返す、大悪循環。

前半15分くらいまではドタバタ。でもみんなちゃんと分かっていた。落ち着いてくるまでは我慢。センター井上の2on2が冴え渡る。井上を中心に再現性のある攻撃で少しずつ反撃開始。

前半ラスト3秒。RW側でのコーナースローから攻撃再開。キャプテン谷前の超ロングシュートが相手ゴールに突き刺さる。しかし前半終了の笛が先。惜しくもノーゴール。ノーゴール判定も筆頭鼻息荒いマンの谷前に笑顔が戻る。なんとか15-17の2点差まで詰め寄って前半終了。

ハーフタイムではいつもの様に、学生たち主体でコートで感じたこと、ベンチから観ていて感じたことを、思い思いに話して情報共有。そのやり取りをスタッフで見守りつつ、作取監督からの量的(シュート確率とか攻撃成功率とかそういうの)なフィードバック。僕からは質的(自分たちのゲームプランに対してやプレー面)なフィードバック。この春季リーグでは自然とこの流れに落ち着いている。

後半立ち上がりに一気に逆転に成功。速攻を出したければ、まず守ること。前半17失点は多すぎる。原点に立ち戻ってハードなDFから速攻で自分たちの流れを取り戻した。その後も緩むことなく、リードを広げて後半は20-11。最終的には35-28で勝利することができた。

中部大学 35(15-17 20-11)28 名城大学

【動画・東海学生スポーツチャンネル / 中部大学vs名城大学】

試合を終えて、両チーム、オフィシャル席、観客席への挨拶を済ませて、みんなで歓喜の円陣。作取監督、キャプテン谷前らの胴上げ。やっぱり最高やね。

新チームがスタートして何が何でもこの春季リーグ戦のタイトルを取ると全員で決めていた。狙って掴み取った優勝だった。じゃあ、いつも狙っておけって話だけど、今回は本当にそんな感じだった。

今回、毎試合のようにベンチ入りメンバーが変わり、全9試合にベンチ入りした学生は僅か5名。チーム内でフェアに競争し、選ばれた16名がベンチに入って全力を尽くす。毎試合、この繰り返しだった。

中部大学ハンドボール部に関わる全てのみんなで掴み取った全勝優勝。本当に嬉しい。応援してくださった皆さん本当にありがとうございました。

さあ、今度は西日本インカレ。勝って兜の緒を締めよ。しっかりリフレッシュしていいリスタート切ろう。

【動画・後編 2023東海学生ハンドボール春季リーグ戦 中部大学ハンドボール部 第9戦】

【最終順位】
1位:中部大学     9勝0敗
2位:中京大学     8勝1敗
3位:名城大学     7勝2敗
4位:大同大学     6勝3敗
5位:朝日大学     4勝5敗
6位:愛知教育大学   4勝5敗
7位:岐阜聖徳学園大学 4勝5敗
8位:岐阜大学     1勝7敗1分
9位:愛知大学     1勝7敗1分
10位:南山大学     0勝9敗



まだ何も手にしていない。自分たちの手で掴み取ろう。

[ 2022~ 中部大学 ]

4月15日に開幕した東海学生春季ハンドボールリーグ戦もラスト1試合。ここまで開幕して5週間。現在、開幕8戦全勝(勝点16)。5月21日の名城大学戦との一戦を残すのみ。

4月を終えた時点で開幕4連勝。5月5~7日にかけての勝負の3連戦。5日の愛知大学戦、6日の岐阜大学戦を2連勝で切り抜け、開幕6連勝で7日の中京大学戦を迎えた。共に6戦全勝同士の負けられない一戦。

当日は雨模様。ウォーミングアップの時からスリッピーなフロア状態だったが、何とか予定通り試合開始。試合開始から両チームの学生たちはツルツルに滑るフロアで何とか懸命にプレーしていた。ボールを回しをするのが精一杯で、フェイントをかけることすらままならない前半戦だった。前半を終えた時点で14-9の5点リードでハーフタイムへ。

ハーフタイムでは、いつものように学生たちが前半を振り返りつつ、後半に向けての戦い方を再確認している最中に「この試合は一旦中断する」とアナウンスがあった。同じコートで予定されてた5月7日の試合は全て中止になった。

前半の両チームのプレーからも、あのツルツルに滑るフロアの状態で後半をプレーするのは困難だと感じていた。もちろん、どんな環境や状況でもやるからにはベストを尽くすが、怪我や事故になる前に判断してもらえて良かったと思う。

翌日の5月8日の東海学生ハンドボール連盟の理事会で5月13日(土)に0-0の状態から再試合になることが確定。5月9日のチーム練習の際に学生たちに再試合の件を伝えた。

【令和5年度春季リーグ戦(5月7日中止分)の振替について(通知)東海学生ハンドボール連盟HPより】

本来であれば、5月5~7日の3連戦を終えて、5月14日の大同大学戦の1試合にフォーカスして準備をする予定だった。しかし、再試合が確定したことで週のトレーニングプランを変更して、5月13日の中京大学戦(再試合)&5月14日の大同大学戦の2試合の準備をして勝負の2連戦を挑むことになった。

日本リーグ時代に、台風や大雪、あるいは新型コロナで試合開始前に中止という経験は、何度か経験してきた。しかし、一旦始まった試合が中断して、再試合になる経験は僕も初めてだった。

言葉で言うのは、簡単だが一旦始まった試合が途中で中断し、再試合になる。そして万全の状態ではないとは言え、一旦5点リードで前半を終えた試合を0-0からやり直す。ってそんなに簡単なことではない。(それ以上に14-9の5点リードで後半から再開っても難しいかもしれない。)

そんな中で迎えた5月13日の中京大学戦。

お互いに前回のスタートメンバーとは若干違うメンバーがコートに立っていた。そしてお互いに幻に終わった前回の対戦でかなり相手の情報を得ていた。フロアが滑ったとは言え、30分はお違いに一度はがっぷり四つに組み合っているので当然と言えば当然。かなり研究されている感じだった。それでも前半を終えて12-9の3点リードでハーフタイムへ。

3点リードで迎えた後半。開始直後から、中京大学の猛攻を防ぎきれずに一気に追いつかれ、そのまま逆転を許してしまった。一時は3点差を追う展開。苦しい状況の中、キャプテン谷前の連続得点などで何とか持ちこたえ、再び同点に追いついた。その後一進一退の攻防が続いたが、GK境のファインセーブからや速攻などで再逆転に成功。そのまま逃げ切り25-23の2点差で中京大学との激闘を制した。

5月14日の大同大学戦は朝、中部大学に集まってチームミーティング。

中京大学戦から大同大学戦に繋がる修部部分の共有と大同大学の対策を最終確認。最後は作取監督からここまできたら「気力」だと学生たちへの熱いメッセージで闘魂注入。バスで試合会場の南山大学へ移動。

大同大学戦は朝から雨模様。試合会場のエントランスで雨をしのぎながらのウォーミングアップ。フィジカルリーダーの中村&メディカルスタッフを中心に試合への準備を進めていった。

勝負の大同大学戦開始。前半序盤から鬼気迫る形相で学生たちはDFでハードワークし、我先にと速攻へ飛び出していった。前半を終えて17-10の7点リードでハーフタイムへ。

ハーフタイムでも前半、コートで感じたことをそれぞれが口にして、共有していく。それを聴きながら、前半のスコアから量的な傾向。前半のプレーから質的な傾向をスタッフから学生たちにフィードバックし、後半へのゲームプランを最終確認。

後半開始早々に、前日の中京大学戦から獅子奮迅の活躍でチームを引っ張ってきたキャプテン谷前が相手選手と激しい接触。コートに倒れこむ谷前。ベンチからメディカルスタッフがコートに入る。谷前、無念の一時離脱。キャプテンがコートから離れることになった。汗で濡れたコートにモッパーが入る。キャプテン不在の中、コートに残るメンバーが集まり「我慢の時間に今、何をするのか」を確認しあっていた。

「我慢の時間」を前半以上の集中力で凌ぐ。メディカルスタッフの確認のもと、再びコートに戻る谷前。再加速するコート内。最後まで「気力」を振り絞ったプレーの連続。終わってみれば31-19の12点差で勝利することができた。

タイムアップの笛と共に肩を震わせる谷前。そんな谷前を揉みくちゃにするチームメイトたち。

試合前に谷前はこんなことを教えてくれていた。「めっちゃ緊張するっす。僕ら入学してから一度も公式戦で大同大学に勝てたことないんすよっ。だから絶対に勝ちたいっす。」

有言実行。これで開幕8戦全勝。勝点16。

しかし、まだ何かを手にした訳ではい。まだ何も手にしていない。自分たちの手で掴み取ろう。全ては5月21日の名城大学との最終戦で決まる。あと一つ。

今日からまた新しい1週間。これまでと同じ様に、最悪を想定して、目の前の事に集中し最善の準備をしよう。



東海学生春季リーグ戦・開幕4連勝。今週末は勝負の3連戦。

[ 2022~ 中部大学 ]


2023年度が開始して、授業が始まって、4月中旬に春季リーグ戦が開幕したと思ったらもう5月1日。あっという間に4月が終了し5月がスタート。

東海学生春季リーグ戦はここまで4戦全勝で勝点8。内容的には課題は残る部分はあっても、まだベストメンバーが揃わない中で、開幕4連勝は悪くない。

【開幕4戦・試合結果】
中部大学 41(19-14 22-11)25 朝日大学
中部大学 37(20-7 17-11)18 岐阜聖徳学園大学
中部大学 44(21-12 23-10)22 愛知教育大学
中部大学 41(20-5 21-6)11 南山大学

リーグ戦中は基本的に試合を終えてまずは栄養補給を最優先。その後にその日の試合を振り返るミーティング。翌日に試合がない時はミーティング終了後にウエイトトレーニング。次の試合に一番遠いところで、体に刺激(適度な負荷)を入れておく。ゲーム&ウエイトトレーニングの翌日は完全休養。

とは言っても、学生によっては授業、就職活動、アルバイトなどをやり繰りしながらになるのだが。

出場機会がなく、サポートメンバーに回っていた学生は試合をサポートした後にウエイトトレーニングでガッツリ体に刺激を入れて、別のタイミング(試合前日やオフ明け)にゲーム形式の機会を作っている。

フィジカルコンディションと実戦機会をチーム全体で可能な限り調節しながら6週間に渡るリーグ戦をチーム全体で闘っている真っ最中である。

4戦ともベンチ入りメンバーは毎回少しずつ違う。それでもチームとして闘うクオリティを落とさない。これ大事。

今回の春季リーグ戦から試合観戦に制限がなくなったのもあって、試合会場で学生たちの家族や友人たちの姿を見かけるようになった。学内のスポーツ部活の指導者仲間や前年度に授業を受け持っていた学生が試合会場まで足を運んで観にきてくれるのは本当に嬉しい。

少しずつ中部大学の学生や教職員、春日井市の皆さんが、オラが大学のチーム、オラが街のチームって感じで応援に駆けつけくれるようになって行くとええなと思っている。これはハンドボールだけではなく、野球、サッカー、ラグビー、バスケットボールなどなど、色んなスポーツ部の試合をライブで楽しんで貰えるようになっていくとええなぁ。

まだまだ、そこには程遠いけど、一歩ずつ。

今週末は金、土、日と勝負の3連戦。とにかく目の前の試合に集中するのみ。

◎5月5日(金)
会場:稲永スポーツセンター
時間:13:00〜
対戦相手:愛知大学

◎5月6日(土)
会場:中部大学
時間:10:00~
対戦相手:岐阜大学

◎5月7日(日)
会場:中部大学
時間:10:00〜
対戦相手:中京大学

◎5月14日(日)
会場:南山大学
時間:13:00〜
対戦相手:大同大学

◎5月21日(日)
会場:中部大学
時間:14:30〜
対戦相手:名城大学



2023年度・東海学生春季リーグ開幕したと思ったら、もう3戦目の前日やっちゅうねん

[ 2022~ 中部大学 ]

先週末、4月15日から2023年度の東海学生春季リーグ戦が開幕した。2022年11月中旬から新チームが始動して5ヶ月が経過、いよいよここから怒涛のように公式戦が続いていく。

まだまだ課題は残るが、大事な開幕2連戦をきっちりと2連勝できたことが何よりも良かった。

【東海学生春季リーグ戦・結果】
中部大学 41(19-14 22-11)25 朝日大学
中部大学 37(20-7 17-11)18 岐阜聖徳学園大学

オリンピアンだって初戦の入り方っていうのは神経質になるもの。独特の緊張感がある。多少硬くなったり、熱くなったりしても、それでええやないかと思う。人間がやっているのだ、若者がやっているのだ、気持ちが入って、入れ込み過ぎたってええやないか。

そういう中でも、新チームになって5ヶ月かけて積み上げてきたことを学生たちは出そうとしていた。こういうの大事やと思う。

開幕戦の立ち上がりは若干の力みのあったけど、後半に入って一気に突き放しての勝利。2戦目は立ち上がりの集中力が素晴らしかった。これが全てと言ってもいい。後半メンバーを変更してから、少し得点が伸び悩んだんが、課題のない試合などない。

良かった点、課題が残る点、次にどうしていくのかを明確にしていく。勝敗に関わらず、1試合1試合、1プレー1プレー小さな成長を積み重ねていくのみである。

2戦目の終えて、昼食をとってウエイトトレーニングをして、その翌日はオフ。また週明けから活動再開して、3戦目に向けて準備を開始して、そうこうしていたら、もう明日が3戦目の愛知教育大学との一戦である。

日本リーグの時もそうやけど、シーズンインすると本当にあっと言う間に時が過ぎ去っていく。

チームとしても、個人としても、いつもずっと調子が良い時ってことなどない。誰かが活躍していたら、誰かは悔しい思いをしている。誰かが調子を落としていたら、誰かがカバーする。

50人を超える部員がいて、ベンチに入ることができるのは16人、コートに立てるのは7人、そしてボールを持てるのはたった1人。1試合で1人がボールを持ってプレーしてる時間なんてほんの僅かだ。

その僅かな時間のために、何日も何時間もチーム内でフェアに競争して、試合になったら全員で協力する。コートに立ったら自信と責任を持って自分の強みを出して勝負する。そうやって徹底的に勝利を追求する。全身全霊で事に当たる。

だから上手くいかないと無茶苦茶悔しいし、上手くいけば最高にハッピーになる。いろんな感情をむき出しにしたり、グッと堪えたりしながら、小さな成長を積み重ねていく。

明日も全員で勝利を追求して、一人一人が力を出し切れますように。明日もチーム&個人として成長できますように。



「やりきる」

[ 2022~ 中部大学 ]

数日前の4月8日はチームミーティングを実施。今回は森友紀さんのセッション。4月15日から開幕する春季リーグ戦に向けてである。

講師の森友紀さんはアルティメットの元世界チャンピオン。しかも選手兼任監督として、そして森さんは元ハンドボーラー。実は世界一の瞬間は日本は大阪だった。僕も妻と一緒に応援駆けつけていた。目の前で、世界一の瞬間を観ることができた。

さてさて今回は作取監督、コーチの僕、そして講師の森さんという順で「やりきる」というテーマに沿って3名から学生向けに話をした。「やりきる」という言葉は作取監督が普段から学生に声をかけることが多い言葉であり、3月のチームのテーマでもあった。

作取監督からは中部大学ハンドボール部の歴史や組織論に触れながら今シーズンにかける想いを熱く語ってもらった。「今の環境に感謝して、伝統も継承しながら今よりも更に中部大学ハンドボールを良くしていこう」と熱く語りかけていた。

その話を受けて僕は、自分自身の学生時代から現在に至るまで(僕が中部大学を離れていた期間)の話をさせて貰った。大学卒業後に日本リーグやドイツで選手としていた時のポジション争いや、大怪我など、挫折と向き合ってきた自身の経験を話した。

最後に森さんからはアルティメットで世界一に輝くまで、そして現在に至るまでの森さんを支えた恩師との出会いや、突然の別れ、そして今の想いなどを涙ながらに語って貰った。

3名の話を受けて、学生たちは3~4人組を作ってのグループディスカッション。その後に、谷前キャプテンの進行で、各グループで出た話を全体に対して発表して貰った。学生それぞれ印象に残るエピソードは異なれど「やりきる」という事に対して、今以上に何かを感じ取ってくれている様子だった。

改めてだけど、作取監督からチームに対して、学生たちへの想いを語ってくれた事が何よりも良かったと思う。先発の作取監督。

作取監督がチームの歴史や、組織論的な話をしてくれたので、その話を聴きながら、学生が自分ごとに捉える事ができる個人の話をしてみようかと思って、自身の体験談を話すことにした。

現在50名を超える学生がいるので、主力として試合で出る学生もいれば、試合に出る機会がない学生もいれば、今は怪我をしていて苦しんでいる学生もいれば、少し壁にぶつかっている学生もいれば、卒業後もトップリーグでの活躍を視野に入れている学生もいる。それぞれに何かしら自分ごとに感じてもらえるような話をした。中継ぎの櫛田。背番号は94。

それを受けて、森さんが絶対に最後は上手くまとめてくれると思っておりましたがな。リリーフ森さんの絶対的な安定感&安心感。守護神の森。

40歳を過ぎたオトナたちの「本気」「挫折」「やりきってきた経験」を話す機会を春季リーグ開幕直前に設けた。(法律的には18歳以上の学生は成人、大人なんやけどね。)

今回は昨シーズンの途中から継続的にチームに関わってくれている森さんの「モリモリ・セッション」の話。

「森友紀さんのホームページ」



3月は怒涛のテストマッチ三昧

[ 2022~ 中部大学 ]

怒涛の3月が終わろうとしている。

昨年11月のインカレ終了後から3月上旬まで、基礎練習&応用練習、フィジカルトレーニング、Cリーグ(チーム内リーグ戦)などを通して全員で競争してきた。現在、本格的かつ実戦的に春季リーグ戦に向けて強化を進めている真っ最中である。

3月は兎にも角にも実戦の嵐だった。特に3/6-22までの17日間で計13日のテストマッチを実施した。

JHL挑戦を終えたピサノ&小林もチームに再合流しての函館遠征。函館から戻って新一年生の受け入れ&体力測定と2日間の練習試合@中部大学。A,Bチームを振り分けての山梨遠征。そして最後は5日連続の練習試合@中部大学。

メディカルスタッフとも連携を図り、プレータイムや休養を個別に調整しながら3/6-22までの17日間は実戦形式での強化を進めていった。学生たちも、自分の身体と向き合い、コンディションを伝えてきてくれるようになってきた。自分の身体は商売道具という意識が芽生えつつある。

テストマッチの合間でWBCの世界一や、JHLのプレーオフの熱戦の様子を横目で拾いつつ怒涛の日々が過ぎ去っていった。

3/22以降は、テストマッチで出た課題を修正しつつ、多めの休養&ウエイトトレーニングで、もう一度エネルギーを溜めているところだ。

この間に全国高校選抜@三重が開幕。3/24.25.27と現地で視察してきた。元日本リーガーが指導者をしているチームもチラホラ。三重バイオレットアイリスの皆んなも何名か運営スタッフをしていた。写真は撮り忘れたけど懐かしい&嬉しい再会やったな。

前半から両チーム7人攻撃の応酬の試合もあったり見応え有りまくりの全国高校選抜は北陸高校の優勝で幕を閉じた。それにしても今の高校生たちの技術レベルは本当に高い。驚きの連続だった。

そして、3/29-31の3日間は外部コーチの酒巻さんの指導を受けて3月末の総仕上げである。



Cリーグを終えて

[ 2022~ 中部大学 ]


試験的に始まったCリーグ(仮)を無事終えることができた。

Cリーグとは2月8日〜26日まで約3週間かけて3チーム2回戦総当たりの部内リーグ戦のことだ。

Cリーグの1周目はお互い6:0DFを採用、高さは自由。2周目の前半は5:1DFで後半は制限なし、どんな守り方でもいい。スタッフからのオーダーはこれだけ。試合中の戦術、交代、タイムアウトなども自分たちの判断で行った。


試合がない時に、自分たちで準備して、タイミングや内容を考えてミーティングを行っていた。必要であれば、次の試合に向けて作戦を遂行できるように各チームで少し練習したりしていた。


試合前後に車座になって、自分たちで試合を振り返っていた。実力拮抗した同士で1チーム10名前後なので、一人一人にプレータイムはそこそこあるし、1年生でも重要な役割を担っている。

途中で足首を捻挫して離脱する学生がいれば各チーム内でやり繰りする。本職と違うポジションでチームを助けていた学生もいた。ユニフォームを着るってこともあってか、1年生の中には試合の前日、緊張で寝付けなかったって学生もいた。(ちなみに、この学生もリーグ終盤戦にはいいプレーを連発させていた。)

こういうチームへのロイヤリティーや緊張感やが人を成長させる。


たった3週間、各チーム4試合、たかだか自チーム内での部内リーグ戦。

それでも、いつも以上に体調管理に気を配り、アルバイトや実習などをやり繰りして、過ごしている様子が随所に伝わってきた。

個人の特徴をお互いに分かっているからこそ、自分の弱い部分は徹底的に付け込まれる。自分の強みは相手に防がれる。リーグ戦が進むごとに自分の得意なことが通用しなくなっていったかもしれない。あるいはそれを乗り越えてコンビが成熟していったかもしれない。

リーグ戦、60分のフルマッチだから経験できることがある。何よりも試合は楽しい。それに尽きる。

今回、作取監督が優勝チーム、個人賞、ベストレフリー賞などのトロフィーを用意してくれた。

実に粋な計らい。当然、学生たちのテンションはMAX。モチベーションもアゲアゲである。漢・作取監督はこういうのトコトンやる人。徹底的にやっちゃう人。昔からね。

優勝、MVP、得点王の三冠王に輝いた中島(2年生)と漢・作取監督。(二人とも嬉しそうや)



5年ぶりに慶應義塾体育会女子ハンドボール部へ

[ パートナーハンドボールスクール ]


2018年以来、5年ぶりに慶應義塾大学へ足を運んできた。体育会女子ハンドボール部のミニキャンプにゲストコーチとして参加させて貰った。

こうした活動をサポートしてくださっている日本シグマックス(ザムスト)様、ファーストフロンティア(トランジスタ)様、いつも本当に有難うございます。

今回、トランジスタの高崎さんが忙しい仕事の合間に同行してくださった。指導現場に足を運び、メモをとりながら観て下さった。嬉しいよね。

さてさて、慶応義塾体育会女子ハンドボール部の多くの部員は大学入学後にハンドボールを始める。中学や高校の時にハンドボールを経験している部員は各学年に1名いるかいないか。OGコーチングスタッフの皆さんが後輩たちの主体性を引き出しながら指導にあっている。

今回は合計4セッション。部分練習2コマ、ミーティング1コマ、総合練習1コマ。

攻守の2on2やそこからの発展が70%、少人数(3on2まで)の速攻が20%、傷害予防を兼ねた動作技術トレーニング(加減速、方向変換、ジャンプの着地動作など)が10%くらいのボリュームで指導を行なった。

上記のテーマやメニューを作成するにあたって、事前にZoomミーティングを2度実施した。練習や試合の映像をチェック。個人の特徴やレベル感を把握。その上で彼女たちがどんなチームを作って行きたいのか?その中で今回のミニキャンプの位置付けはどこにあるのか?を聴かせてもらった。そこから先は共同作業、僕からも選択肢を提示しながら一緒にメニューを考えた。


コーチングスタッフの皆さん、実は5年前の講習会の際にはみんな学生ハンドボーラーとして参加していた、今は卒業して社会人をしながらも後輩たちの指導にあたっている。OGとは言え中々、出来ることでは無いなぁと。


そして、現役学生と若きコーチングスタッフを優しく見守るカラサワアイさん。2017年に鈴鹿で実施した指導者講習会に関東から参加してくださってからのご縁。嬉しい再会。

写真はないけど、前監督のイエムラ専務理事、MVI時代にもお世話になりまくった東海林さんとの嬉しい再会。男子高校生指導者の遠山さん(はじめまして)が見学に来て下さった。

さてさて、初日の部分練習、2日目の部分練習を終えての二日目午後から総合練習ではOGさんたち相手に、随所に好プレーが表現できていた。「分かって出来た」「分かっているけど出来なかった。それを理解できている」みたいな機会が増えてきた。「分かって無いことを分かっていない」ってことが減った。

「自分たちがどんなハンドボールをしようとしているのか?」
「その中で自分の強みをどう出していくのか?」

って大切やと思っている。

2日目の練習の合間のミーティング。総合練習に向けて攻守のテーマを確認。その後、キャプテン、副キャプテン、リハビリ期間中の学生からの涙ながらのメッセージ。チームを想えばこその葛藤、揺らぎ。学生スポーツ、チームスポーツってええなと。

慶応義塾体育会女子ハンドボール部の皆さん、今回も素晴らしい機会を頂き本当に有難うございました。