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「Sport in Life」のまちづくりを目指して~春日井市制80周年記念事業~

[ 2022~ 中部大学日々講師 ]


2/17は朝宮公園に足を運んできた。春日井市制80周年記念事業の一貫として、「Sport in Life」のまちづくりを目指してと言うスポーツイベントに講師として参加させて頂いた。

春日井市のスポーツ少年団で活動している小学生が対象。80名を超える大人数が参加してくれた。野球、サッカーなどを中心に元気いっぱいの小学生を3グループに分けて、野球、サッカー、ハンドボールを40分ずつ体験してもらうって感じだった。当然、僕はハンドボールを担当。

僕以外の講師陣が豪華過ぎた。野球は鹿島忠さん。サッカーからは森山泰行さん石原孝向さん。中日ドラゴンズ、名古屋グランパス、INAC神戸…マジか。

ハンドボールからは、くっしー行ってきたよ。太陽拳全開で行ってきたよ。


今回はこんな感じ屋外でのハンドボール体験。人工芝。野球やっている子たちは投げるのが上手。サッカーやっている子たちは空間認知に優れていた。

最初にデモンストレーションで大人たちがハンドボールの試合を2分くらいやって最終イメージを掴んでもらう。覚えてもらうルールは二つだけ。

ルール1:シュートは6m外からは打てる。
ルール2:3歩ドリブル3歩は自由に動くことができる。

たったこれだけ。

ボール遊びをしながらW-up。
段階的に2つのルールに触れながらパス、そしてシュート。
そしてその後はゲーム。そうすぐにゲーム。両チームに大人が混ざってやけどね。

みんなハンドボール初めて30分後にはゲームしてたけど、シュート決めちゃうのよね。子供ってすげーわ。

今回はやる前は結構アウェー感あったんやけど、ハンドボール未経験の子たちにハンドボールをやってもらう機会を作ることができてほんまに良かった。

そして今回のSpecial Thanks‼︎‼︎

以前、長男がサッカーシューズを購入したスポーツデポさん協賛のスポーツイベントやった。なんか、こういうの嬉しいよね。

そしてそして、春日井ハンドボールスクールのスタッフやOBの皆さんがサポートに駆けつけてくれた。僕の進行に合わせて、子供たちの輪の中に入って一緒にハンドボールしてくれた。

本当に本当にありがとうございました。



ユメセン@長浜市立北中学校

[ ユメ先生 ]


2/16は滋賀県長浜市での夢先生。今回は長浜市立北中学校へ。久しぶりに中学生対象のユメセン。

僕はこの頃って人前で発言したり、自分の考えを伝えたり、本気っぽい感じを出すことに何か抵抗感があった。何でかわからんけど、あった。何なら、一生懸命な感じに嫌悪感すらあった。中学生、高校生の時なんて、僕は何でもテキトーで、バレなければええやろう。怒られなければええやろう。くらいに考えていた。

自分の人生やのに、他人事のようにしていた。将来について考えるってことを避けていた。その日さえ楽しければ良かったんやと思う。とか言いながら「これではアカンのやろうな」とは、自分が薄々気づいていた。

高校3年生の終盤になって「大学生になったら、何か本気でやってみよっかな。」って思うようになった。(その時も頑張れよ。櫛田くん。)それがたまたま「ハンドボール」だった。大本命って訳でも無かったけど、中部大学に一般受験で受かって「ハンドボール部」の門を叩いた。人生の大転換である。

色々あったけど、現在に至る。(はしょりすぎか?)

長浜市立北中学校のホームページに詳しく載せてもらっているやないの〜。

今、ハッキリと夢や目標がある人は、全身全霊でそこに向かって欲しい。

いやいや、そんな夢とか目標なんてないよって人は、自分が心から好きやって夢中になれるものが見つかりますように。

そう簡単に夢中になれるものなんて見つかるかいって人は、今の自分や、周りの人、毎日を丁寧にそして大切にして過ごせるといいなぁ。

僕は「ハンドボール」を「本気」でやるようになって人生が変わった。
それまでは、自分の人生を他人事のように生きていた。

「ハンドボールは人生の全てではない。しかしハンドボールは人生の一部である。一部であるハンドボールだからこそ、本気でやるのだ。」

今はこんな感じ。



中部大学ハンドボール部、グルッポふじとうへ

[ 2022~ 中部大学 ]


2/13はグルッポふじとうへ。 グルッポふじとう ~高蔵寺まなびと交流センター~

中部大学の尾方先生にお声掛け頂きハンドボール部の学生3名と一緒に足を運んできた。小学生へのハンドボール体験会。

今回は2年生の福島、川勝、笠原が駆け付けてくれた。偶然にも3名ともハンドボールは高校からの競技スタート。それぞれ、野球、陸上、バスケットボールから競技転向してきている。


小学生と一緒の輪に入って、学生3名も一緒にボール遊びをしてくれた。学生にとっても、子ども達と触れ合う機会はとても貴重。

競技スポーツをしていいる以上、目指すは日本一。これからも徹底的に勝利を追求していく。個人としてもチームとしても小さな成長を積み重ねていく。この方針が変わることはない。強化を進めながら、こうやって少しずつ地域と繋がる機会を増やしていきたい。未来への種まきをしていきたい。

体験会を終えて、学生たちはCリーグ(部内リーグ戦)のチラシを子供たち、お母さんたちに手渡しして説明していた。お母さんからは「春日井で小学生がハンドボールできるチームってあるんですか?」って質問もあった。

一歩ずつ。着実に。

中部大学ハンドボール部として僕らに何が出来るだろうか?
僕らが中部大学や春日井に何か出来ることはないだろうか?

こう言う視点はちゃんと持っておきたい。



「世界一成長しあえるチーム」を目指して

[ 2022~ 中部大学 ]


懐かしい写真が出てきた。現在、中部大学ハンドボール部の3年生たちである。実は前職時代の鈴鹿まで来てくれていたのだ。当時は大学1年生かな。みんな細い。

余談はさておき、早いものであっと言う前にに1月が終わってしまった。

気がつけば2月に入っている。今日は2/3。節分である。今週末もスカウトで県外に出るので、鬼役は既に済ませてある。長男と次男に丸めた新聞紙をアホみたいに投げつけられた。これで良いのだ。「これで良いのだちゃうねん」と妻に怒られると思うが、これで良いのだ。これで良いのか?

昨年のインカレと日本選手権で担当講義が合計10コマも休講になってしまったので、12月末から1月一杯は通常講義に加えて、連日の補講で色々とパンパンだったけど、何とか無事に秋学期の担当講義を全て終えることができた。一安心。多くの人に助けてもらって、調整してもらって、終えることができた本当に良かった。

さて中部大学ハンドボール部の話。実質的に新チームがスタートして1ヶ月が経過した。

昨年末の日本選手権後は一旦ハンドボールの練習は完全にストップ。年末年始のオフ挟み1/5に帰省先から戻り、1/6から活動再開。1/6~8はNTSの受け入れもあった。成人式組、能登半島地震の影響があった地域の学生たちも安全に戻ってきてくれて1/9に漸く全員揃った。

1/17にはJHLのトヨタ車体とのトレーニングゲームが控えていたので、身体作りをしながら、少しずつハンドボールも再開させた。現在部員が40名いるので、トレーニングゲームに出場できるメンバーは全員ではない。みんな新年早々に目の色変えてハンドボールやってくれていた。

学生たちもこの時期は期末試験やレポートとも格闘することになる。ギリギリになって課題に手をつける者、先を見越して事前に準備を進める者、それでも何とか1月を乗り切ってくれた。

1月後半には春日井ハンドボールスクール(小学生)のお手伝いをさせて頂く機会もあった。将来的に指導者に興味を持っている学生、子どもが好きな学生が自分の意思で手伝いに来てくれた。こうした地域との繋がり、未来への種まきはこれからも少しずつ増やしていきたいと思う。

これまでは日中に授業に出て、夕方からハンドボール部の活動になることが多かった。授業もなくなり、ここから約2ヶ月は日中にハンドボール部の活動ができる。2月中旬からは、他大学との練習試合、合宿、Cリーグ(部内リーグ戦)など実戦形式での強化が中心になってくる。3月初旬には新一年生も合流する予定だ。今の1~3年生で過ごすのもあと1ヶ月。

2月も「世界一成長しあえるチーム」を目指して全員で頑張ろう。



小田中コーチと八王子ユナイトHC、仕事納め

[ パートナーハンドボールスクール講師 ]

12/28は八王子ユナイトHCのみんなと一緒にハンドボールしてきた。

八王子ユナイトHCの愛知遠征の最終日に中部大学まで来てくれた。小田中コーチから1ヶ月ほど前に連絡を貰って日程調整に入った。事前に試合映像を送って貰った。今のテーマや12/26.27の様子、心身の疲労度など聴かせて貰って当日を迎えた。

小学6年生~中学2年生までの男女合計17名。みんな元気いっぱい。小田中コーチからのオーダーはOFの出発点になる1on1と2on2。フィジカル。そしてハードワーク。

【メニュー】
・アイスブレイク(小田中コーチから今回の経緯や僕との出会いを紹介)
・ムーブメント・プリパレーション
・フリーWup (心拍数150目安)
・Fanゲーム(コーディネーション、身体接触、駆け引き)
・GK Tr
・2on2 with PV (inside / outside / Free)
・4on4 with PV (3種類の2on2)
・3on3+1
・4on6(3+3)
・トークセッション

2on2と4on4あたりまでは、ストーリーを持たせつつ子供たちの反応を見つながら、少しずつ難易度を上げていった。

最後の3on3+1と4on6(3+3)は条件、ルールだけ伝えて、攻守ともに自分たちで解決策を導き出していった。驚きの理解力、対応力、発想力。

こんな感じで、こちらの想像を超える表現をしてくれて、小田中コーチと共にびっくり仰天。

もちろんシュートスピードがあるとか、フェイントが切れるとか、そういう能力は大切だ。それと同じくらい目の前にある条件下で最適解を出そうとしたり、少人数で協力したりって部分も大切やと思う。ゲーム。プレー。駆け引きってこう言うことって感じやった。これは攻守ともにね。そう言う部分が素晴らしかった。

閃きとか、無意識下で何となく出来た。みたいなのって大事にしたい。もちろんチャレンジしたらミスはつきもの。全然OK。


ハピネス・スポーツクラブKOTA牟田さんも遠方から見学に来て下さった。牟田さんも小田中さんも2023年の嬉しい出会い、嬉しい再会。子供たちやスポーツ、ハンドボール事を本気で考えて、尚且つスポーツで生計を立てていく事を実践している二人。

最高にハッピーな2023年の仕事納めやった。



チームとか、リーダーとか、プロフェッショナルとか

[ 日々 ]

一緒に仕事をしていて、お互いを高めあえると感じるチームの共通点。程よいリラックス感もあって、良い意味での緊張感もある。「遠慮」は必要ないが、ちゃんと「配慮」はある。イイ時はイイ。ダメな時はダメだと言える。

一緒に仕事していて、やりやすいリーダーの共通点。一度、任せたら、安易に口出ししない。本人がSOS出すまでは簡単に手助けしない。任せ切る。でも放ったらかしにはしない。

一緒に仕事をしていて、この人はプロフェッショナルだなって感じる人の共通点。自分の役割、専門領域に関してハイクオリティー&ハイパフォーマンスなのは当然で、責任を持って期限や時間内にやり切る。かと言って自分勝手ではなく、チームの方向性を理解した上で自分の得意分野で力を発揮する。そして自分の専門領域以外へのリスペクトや協調性もある。

お互いがプロフェッショナルな姿勢で、自分の得意分野に責任を持って全力を尽くす。できない前提、フォローする前提ではなく、先ずは自分の役割を全うする。それでも出来ない時にカバーする。そうすることで一人じゃできないことをチームで成し遂げることができる。チームの規模にもよるが、これもチームワークの一つのあり方だと思う。



日本選手権 in 仙台はベスト16

[ 2022~ 中部大学 ]

12/13~14と東海地区代表として日本選手権に出場してきた。場所は仙台。

結果は2回戦でジークスター東京に敗れてベスト16。スター軍団のジークスター東京は強かった。

12/13 中部大 32(14-14 18-15)29 日本体育大

初戦の相手は屈指の名門チーム、日本体育大である。そして先日のインカレの初戦での激闘が記憶に新しい。インカレから1ヶ月を経ての再戦。前半を14-14の同点で折り返しハーフタイムへ。ロッカールームでは「もっとバックチェックやりきろうぜ」「攻撃の今の展開を継続していこう」など、学生たちが前半のコート上で感じたことを言葉にして共有していた。その後で、後半のメンバーを伝えて、戦い方を整理して後半へ。

普段の学生たちの試合のハーフタイムは10分。今回の日本選手権ではハーフタイムが15分。いつもの1.5倍の時間。5分って結構ある。大会前から学生たちにはその事を伝えておいた。後半開始3分前に、フィジカルリーダーの中村が中心になってRe:ウォームアップ開始。

後半も一進一退。シュート力のある日本体育大のバックプレーヤー陣のロングシュートが何度も中部大ゴールを揺らす。同じ展開での失点をしないように、GK境とDFの中心、ピサノ、水谷が修正を図る。後半終盤にジワジワとリードを広げる中部大。終わってみれば3点差での勝利。学生たちは60分間落ち着いてプレーしてくれた。

12/14 中部大 24(11-17 13-17)34 ジークスター東京

2回戦はジークスター東京。ご存知、ジークスター東京。日本ハンドボールリーグ(以下、JHL)の超強豪。学生たちはもう一度、日本体育大に勝ってジークスター東京に挑戦する為にインカレ後から準備してきた。

12/14のこの時点で、試合ができるのは日本に16チームしかない。インカレでベスト4に入った中央大、筑波大、大阪体育大、そして中部大。加えてJHLから12チーム。この16チームのみ。「自分たちのどの部分なら勝負できるのか?」「どんな展開に持ち込みたいのか?」「どの土俵で勝負するのか?」を試合当日のミーティングで確認した。新しい歴史を作ろう。

前半15分あたりまでは、点差だけみれば何とか接戦の状態で試合を運ぶ。前半の中盤以降にジリジリと点差を広げられて11-17の6点差でハーフタイムへ。何とかゲームを壊さずにギリギリのところで持ちこたえてくれた。前半、闘えた部分とここは現時点では割り切らないとしょうがない部分を共有。

後半も学生たちは必死にジークスター東京に食らいつく。何度、弾き返されてもチャレンジしていく。それでも徐々に点差は広がっていく。時折、連続得点をあげて流れを掴みかけるが、終わってみれば10点差での敗戦。

ジークスター東京は最後まで手を抜く事なく、全力でプレーしてくれた。ジークスター東京の皆さん本当に有り難うございました。

今回の日本選手権は準備がなかなか難しかった。日本選手権の準備に入る前の週末まで東海学生トーナメントがあった。日本選手権の組み合わせが発表されてからも先ずは、東海学生トーナメントにチーム全体としては集中していた。チームとして日本選手権に絞って準備ができたのは1週間程度だった。

インカレを終えて、4年生が日本選手権まで競技を続けるかは任意。実際に2名の4年生はインカレ後に「俺はもうやりきった」と満足した顔でみんなに挨拶してくれた。

その中にはライトバック(以下、RB)で左腕エースに大貫の姿もあった。キャプテンの谷前は右利きのRB。左腕の大貫は左利きのRB。利き腕もタイプも事なるRBがチームの強みでもあった。いつも飄々とシュートを打ち込み、アシストをする大貫の存在は決して小さくはない。

DFの要。そして攻撃の起点でもある小林(3年生、DFは3枚目&OFはピヴォット)もずっと足の痛み抱えながらプレーしていたので、完治を優先するために本人、メディカルスタッフとも相談の上で日本選手権のエントリーは見送ることになった。

加えて、大会直前に清水(4年生、DFは2枚目&OFは左ウイング)が怪我(大事ではないが)をしてしまい日本選手権のエントリーから外れることになった。

あまり準備期間がない中で、インカレ時に主要メンバーだった大貫、小林、清水の3名が不在(新しい風が吹くチャンス)。この2つの条件下での日本選手権だった。

そんな中でも、RBは佐藤と向田。3枚目のDFは中村。LWは平田と寺師が新たに頑張ってくれた。普段と違うメンバーが少しずつ入りながらも、インカレ時に中心だった学生たち(谷前、ピサノ、境、中島、井上、吉原、水谷、平野ら)が今回も軸になってチームに安定感をもたらしてくれた。

2023年の全公式大会が終了。4年生は個性豊かな下級生たちを尊重しながら大らかにチームを纏めてくれた。小さな成長を積み重ねながら自分たちの手でチームを前進させてくれた4年生。本当に有り難う。

いよいよ新チーム。

動画時代さんのYoutubeチャンネル。日本選手権のフルマッチ。

日本選手権ハイライト。



東海学生トーナメント 優勝

[ 2022~ 中部大学 ]

11/25,26と12/2,3と2週間に渡って東海学生トーナメントが開催された。結果は中部大Aが優勝で幕を閉じた。

今大会、中部大からは中部大A &中部大Bとして2チームがエントリー。因みにAチームとBチームに優劣はない。

今回はインカレで主力だった学生はエントリーせず、インカレで出場機会の少なかった学生、登録できなかった学生を中心にエントリー。エントリーする学生を各ポジションごとに均等に割り振ってのチーム分けである。出場機会に飢えている学生たちの鼻息は当然ながら荒い。


中部大の試合は11/26から開始。とその前に、この週末はNTS(ナショナルトレーニングシステム)に受け入れもあった。主力5名がサポートスタッフとして参加。それにしてもスタッフ陣の豪華なこと。元日本リーガー、欧州経験者が多数やった。

11/26(土)
午前に@大同大学で中部大A、午後から@中京大学で中部大Bの試合。両チームとも無事勝利。
《初戦》
中部大A 34(17-8/20-6)14 東海学園大A @大同大学
中部大B 33(17-10/16-5)15 愛知教育大 @中京大学

12/2(土)
@中部大学で準々決勝、準決勝。
《準々決勝》
中部大A 23(8-11/12-9 7mt3-2)22 大同大B
※中部大Aは最大5点ビハインドを落ち着き、7mtコンテストの末に劇的勝利。

中部大B 22(8-10/14-10)20 名城大A
※中部大Bは接戦を落とし、ここで敗戦。

《準決勝》
中部大A 24(13-11/11-9)20 名城大C
※接戦を抜け出し、決勝進出。

12/3(日)
@大同大学で決勝戦。
《決勝戦》
中部大A 38(19-18/19-16)34 名城大B
※両チーム前日のダブルヘッダーの疲れがある中で、得点の奪い合い。後半中盤以降に抜け出して優勝。


先日のインカレで主力だったメンバーは今回はサポート役。応援、ビデオ撮影など担当。声をガラガラにしてメガホン持って応援してくれた。こういう所はこのチームの良いところだなと本当に感じる。


勝利の後の写真&動画もマネージャーさんたちが撮影してくれたのだ。少しずつ緩やかにバトンタッチ。

今回の東海学生トーナメントインカレを終えて10日間ほどのオフを挟み、再スタート直後の大会だった。

普段、出場機会の少ない学生たちにとっては貴重な実戦経験の機会である。自分の特徴を知り、自分の強みを出す。チームがやっている事を理解した上で、自分の色を出す。緊張したりもする。準備段階で上手くいかなかったりする。普段は控えめな学生がリーダーシップを取ろうとする。ええやないの。全て成長の糧や。

もう終わりが見えている、本当にあと数日の4年生。インカレには出場機会の無かった4年生。その4年生とは、1年前にこんなポジションでこんな活躍ができたら良いよねって頑張ってきた。一緒に方向設定と目標設定をした。コツコツと1年間、努力してきたが結果的に目標としていたインカレには届かなかった。今大会、その役回りの中で必死のプレーを魅せてくれた。タイムアウト明けのDFでルーズボールに飛びついた。しかし、これがまた相手ボールになるんだわ。それでもチーム全体に熱は伝わる。その後の相手の攻撃を全員で凌ぎきり、渾身のガッツポーズ。その4年生が雄叫びをあげてベンチに戻ってきた。最高じゃねーか。

世界に羽ばたくために、日本リーグで通用するために、社会に出るために、大学トップレベルで闘うために、直後の日本選手権に繋がるように、この東海学生トーナメントで活躍するために、何より自分との約束をやり切るために。全て繋がっているのだ。ハンドボールも日常生活も。

世界選手権でも、日本リーグでもない東海地区の学生トーナメントやけど、優勝は嬉しいもんや。チーム全員で掴み取った東海学生トーナメント優勝である。

さあ年内最後の大勝負、日本選手権に向けてフルパワー。



夢の教室@浄水小学校

[ ユメ先生 ]

1ヶ月ほど前の話ではあるが、10/25は「夢の教室」に夢先生として登壇させて頂いた。今回は愛知県豊田市の浄水小学校へ足を運んできた。

ゲーム時間もトークの時間も子供たちは元気いっぱい。

みんなと歩調を合わせて協力しようとする子。
盛り上げようとして少しふざけてしまう子。
自分の得意な事でガンガン突き進む子。
将来2つやりたい事がはっきりある子。
あと一歩が踏み出せない子。

本当に十人十色。

僕は小学5年生の時にはっきりとした夢や目標なんて何も無かった。まさかハンドボールが職業になる。ハンドボールで生活していくなんて1ミリも頭に無かった。高校生になってからは何処で他人事のように毎日を過ごしていた。適当にそこそそやっていれば良いって思ってなんでもやり過ごしていた。

これではいかんのやろうなって薄々自分では気づいていたけど、見て見ぬ振りをして毎日を過ごしていたような気がする。将来についてをちゃんと考えたこともなかった。

「大学生になったら何か一つ本気で頑張ってみよう。」って思ったのが、たまたまハンドボールだった。大学から先でもハンドボールを続けることなんて考えてもいなかった。なんなら大学在学中に開催された世界選手権@熊本の存在すら当時は知らなかった。建築学科で勉強し単位は着実にとりつつ、ハンドボールに熱中する日々。しかし大学卒業後に自分が社会に出て、どうなっていくのか?具体的なイメージはなかった。

ぼんやりした状態で就職活動を始めて、スタートで大きくつまづいた。「これじゃいかん。社会に出るって甘くないと痛感した。」とほんまに思った。そこから就職活動も本腰入れてやりだして、いくつか内定を頂いた。

西日本インカレが終わって日本リーグの数チームから話を貰った。最終的にホンダにお世話になることを決めた。ホンダに決めた時は当時日本一だとか、ストックランがいるとか全然知らなかった。(アホやな。俺。)

ハンドボールの道に進みだしたのそこからである。そこからは失敗、挫折の連続で色んな人に助けて貰って現在に至る。人生どうなるかわからない。

僕のトークの時間を終えると、今度は夢シートへの記入時間。

子供たちが夢シートに将来の夢や今好きなこと、そのために今頑張ること、なんかを書き込む時間。

じっくり考えて書き込む子。
好きなことや夢を躊躇なくグイグイと書き込む子。
まだはっきりと夢や目標がなく頭を捻っている様子の子。

一度書き込んだ将来の夢を消しゴムで消している子がいた。

「どうしたの?」って声をかけた。
「ムリかなぁ。叶わないかなぁって思って消しちゃった。」って涙目になって細い声で教えてくれた。

ジッと目を観て、肩に手を置いて(心の中で大丈夫だガンバレ)って頷くことしか出来なかった。教室を後にする時もずっと僕の方を観ていた。目が合っていた。

インカレを終えて、函館から春日井に戻るとこの時の夢シートが送られてきた。姿勢を正して返事を書こうと思う。



2023 インカレ@函館

[ 2022~ 中部大学 ]

全日本インカレが終わり函館から春日井に戻ってきた。結果は3位。目標としていた日本一には届かなかった。決勝戦の舞台にも立つことは出来なかった。

1年間の学生たちの真摯な取り組みが3位入賞に繋がった。大学に戻ってきて「3位おめでとう」と声を掛けてもらう機会も少なくない。

しかしその結果に100%満足できているかと言うとそんな事はない。この1年間、作取監督の元でチーム全員が本気で日本一を目指して過ごしてきた。確かに3位入賞と言う結果に手応えを感じる部分はある。しかし日本一に辿り着けなかった悔しさも強く残っている。

そんな今回の函館インカレを時系列で振り返ってみる。

【vs日本体育大学】
初戦の相手は、前年度の準優勝チーム。日本体育大学。中部大学にとってはいきなり大一番。

日本体育大学戦は試合開始直後から防戦一方だった。前半21分で7-14のWスコアの7点ビハインド。そんな展開でも、学生たちは割と落ち着いていた。ここで運動量のあるDFが持ち味の水谷を投入、6:0DFから5:1DFにシステムチェンジ。これを機に中部大学の反撃開始。作取監督の采配がズバリ的中。17-18の1点差まで追い上げた所で前半終了。

後半も5:1DFを継続。日本体育大学はGKを下げて7人攻撃で応戦。追いつけそうで、なかなか追いつけない。警戒していた日本体育大の高速速攻や高速リスタートをチーム全員で死守。後半25過ぎにようやく31-30と逆転に成功。そのまま逃げ切り念願の初戦突破を果たすことができた。

日本体育大学に勝利し、選手たちは一目散に応援スタンドへ猛ダッシュ。声を枯らして応援してくれたサポートメンバーの元へ。喜びを爆発させる学生たちだった。

【vs桃山学院大学】
初戦を突破し2回戦は桃山学院大学との一戦。個人的には、初戦突破した後の2回戦が非常に大切だと感じていた。インカレの組み合わせが決まり、インカレに向けての準備は日本体育大学戦に絞って、全ての力を注いできた。この一戦に全てかけてきた。入学してから一度もインカレを勝ち抜いた事がない学生たちがひと山超えた後なのだ。

試合開始序盤から、どこか集中力を欠いたプレーが続く。得点は取れるが、失点が重なり、なかなかリードが広がらない。前半を終えて20-17でハーフタイムへ。前半と逆側のベンチに移動し、ほぼ無言の選手たち。3点リードはしているがフラストレーションを溜めながらプレーしていた前半そのままの様子。(何やっても、上手くいかない。何か波に乗れない。って言う典型的なやつね。)

4年生の中村がハーフタイム中に声をかけてきた。「このままやと良くないと思うんですけど、一旦コートから別の場所に変えた方がいいですかね?」「俺も同じこと、考えてたわ。OK。場所変えよか。ありがとうな。後は任せて。」

「一旦、落ち着かせるか?」「ガバッと熱量あげるか?」「このまま今しばらく様子を見るか?」とか歩きながら考えを整理していた。

「何かイライラしたり、集中しきれない人?」前半、コートに立ったほとんどの選手が手を挙げる。「みんな1分間、目を瞑ろうか。一旦、自分の時間な。」

みんなが少し落ち着いてきた頃に…

「前半ってさ、ミーティングで話してきた以上のこと起きてる?波に乗り切れないのは、得点直後にリスタートで失点したり、DFで間を割られたり、ミスした後に戻りきらなったり、やるべきことやり切ってないからちゃうか?意識がミスした過去に行ったり、やることやりきってない誰かに行ったりしてへんか?このままモヤモヤ、イライラしたまま試合続けて、ずっこけて負けちゃってもええか?今、ここ、自分に集中して、1年間やってきた当たり前のこと徹底しようや。」

この後は普段の様子に戻り、OFリーダー井上、DFリーダー小林を中心に具体的な会話が始まる。そして作取監督から後半に向けての作戦&闘魂注入。

後半開始。スクラムを組み直したものの、後半開始直後のシュート決定機を決め切れず、その後に退場。前半の嫌な感じを少し引きずる。それでも、コートの選手もベンチメンバーももう分かっている。退場中は我慢。その後、徐々ににリードを広げて10点差で勝利。試合内容には課題が残るが、公式戦は勝利してこそ。これでベスト8。

【vs国士舘大学】
準々決勝の相手は、国士舘大学。前年度の初戦で敗れた相手。学生たちは否が応でも燃える。燃えないはずがない。

試合序盤。中部大学は6:0DF、国士舘大学は5:1DFでスタート。勝負の準々決勝、スタメン起用のCB平野が躍動。自身の1on1をチラつかせつつ、変幻自在に攻撃を組み立てる。平野は作取監督の期待に見事に答えてくれた。国士舘大学は6:0DFにシステムチェンジ。守っても、ピサノ&小林を中心に国士舘大学の攻撃に対応。前半を終えて15-11の4点リード。

後半開始早々に連続退場。後半立ち上がりだけで計4回の退場。前半の貯金を一気に吐き出す。この時間帯も選手たちは慌てなかった。「今は我慢しよう。4回退場で同点ならOKOK」と声を掛け合う。退場明けから、また一歩ずつ自分たちのハンドボールを丁寧に展開していく。終わってみれば35-25の10点差で勝利。これでベスト4。

国士舘大学の5:1DF &6:0DFに対して、攻撃陣が終始、再現性のある攻撃を展開し続けてくれた。守備陣が相手の強力なシューターに対して気持ちよくシュートを打たせなかった。後半、序盤のファールトラブルにも落ち着いて対応できた。

昨年度のインカレ初戦で国士舘大学に惨敗してから1年間。学生たちはその悔しさを忘れることなく丁寧な取り組みを続けてきた。結実。

【vs筑波大学】
「フィジカル日本一」1年前、チーム発足時にフィジカルリーダー中村が立てた旗である。待ちに待った筑波大学との一戦。中村京介を漢にする試合である。マッスルカーニバル。

前半序盤で5-1。最高のスタートダッシュ。筑波大学はタイムアウト。ここから筑波大学の反撃開始。前半を終えて12-13の1点ビハインド。「攻守におけるフィジカルコンタクトで勝負はできている。後半はもっとスピードでも勝負していこう。速攻を押していこう。」ハーフタイムの学生たちの会話も手応え十分といった様子。決勝進出をかけて後半開始。

勝負の後半。中部大学の攻撃での決定機が何度も弾き返される。じわりじわりと点差が開きだす。DFシステムを5:1DFに変更するなど、何とか巻き返しを図る。しかし点差は詰まらない。何度もシュート止められ、天を仰ぐ選手たち。それでも諦めず必死のプレーを続ける。ベンチからサポートの声が飛びかう。応援スタンドから鳴り響く太鼓の音、サポートメンバーからの大声援。4戦連続の大声援は既にガラガラ声。無情にもタイムアップ。24-29の5点差で敗戦。

中部大学のインカレが終わった。筑波大学に敗れて泣き崩れる学生たち。嗚咽。

筑波大学に敗れた後、学生たちには「胸を張って春日井に帰ろう」と伝えた。彼らは現時点で持てる力を出し切ってくれた。2年連続1回戦敗退だったチームが激戦を勝ち抜いて、準決勝まで勝ち進めた。チーム一丸となって闘い続けた彼らを誇らしく思う。この1年間、彼らの取り組み、変化を側で観ていた。本当に誇りに思う。

だからこそ、むちゃくちゃ悔しい。決勝戦の舞台で日本一をかけて勝負したかった。他に何か出来ることは無かっただろうか。何が足りなかったのだろうかと。そんな感じで様々な感情が交錯している。

今回のインカレはチーム全員で函館入りした。連日、サポートメンバーたちは声を枯らして応援してくれた。試合が終われば直ぐに、対戦相手の分析、並行して夜間には裏インカレも控えていた。身を粉にして、チームのために一緒に闘ってくれた。

作取監督が大切にしている「チームは一つ」「全員でやりきる」ってことを、最後の最後まで学生たちはやり抜いてくれた。今回のインカレに関わってくれた全ての皆さん本当に有難うございました。

【試合結果】
中部大 35(17-18 18-15)33 日本体育大
中部大 43(20-17 23-16)33 桃山学院大
中部大 35(15-11 20-14)25 国士舘大
中部大 24(12-13 12-16)29 筑波大

【個人賞】
谷前知優

さあ、次は12/13からの日本選手権である。泣いても笑っても4年生と一緒にできる最後の大会。少し休んで、ラストスパート。ラストダンス。