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2023東海学生秋季リーグ戦 全勝優勝

[ 2022~ 中部大学 ]


(Photo by nonoさん)

9/2~10/1までの1ヶ月は東海学生秋季リーグ戦を戦っていた。あっという間の1ヶ月だった。結果は9戦全勝で優勝する事ができた。春季リーグ戦に続いての全勝優勝になる。

一口に全勝優勝と言っても簡単なものでは無かった。

8月の西日本インカレを準優勝で終えチームは1週間のオフ。帰省中に国体選手として地元の国体チームにエントリーする学生も何名かいた。国体エントリーの学生は国体ブロック予選を終えてからチームに合流。

オフ明けにチーム全員が揃うのを待って延長戦で敗れた大阪体育大学との西日本インカレ決勝戦の映像を観た。試合中にコートの中で感じた事、ベンチからの景色、応援スタンドから見えるコートの中、それぞれがあの決勝戦で感じた事をテーブルに乗せた。52名の部員がいれば52通りの感じ方がある。

最大11点リードを吐き出して勝ち切れなかった西日本インカレの決勝戦。先ずは、トコトン悔しい想いと向き合う。そこからの再スタートだった。

そうこうしているとあっと言う間に8月が終わり9月が始まった。そして秋季リーグ戦が開幕した。ベンチ入り16名はほぼ毎試合入れ替えながらの総力戦だった。苦しい試合の連続だった。

開幕から6戦のチーム状況を許す範囲で触れておく。

4年生は将来への準備(JHLチームへの練習参加、就職試験、病院実習など)をしながらの秋季リーグ戦。チームのことも大切だし、自分の人生のことも大切。4年生にとっては学生最後のリーグ戦、何とかバランスを取りながら頑張り抜いてくれた。

秋季リーグ戦の序盤では、作取監督とも相談の上で、開幕後の第2週、第3週とそれぞれ新しい攻撃の展開を導入した。実は春季リーグ戦の期間はリーグ戦中に戦術的に新しいもの増やすことは一切しなかった。自分たちのやり慣れたハンドボールで勝負する事を優先した。

秋季リーグ戦の中盤。攻守の要の3年生2名(中島&小林)のコンディションが万全では無かった。本人、メディカルスタッフとも相談の上で、出場を見送ったり、プレータイムの制限をしたり、何とかやりくりして毎試合乗りきっていた。

そんな中で出場機会を得たフレッシュな選手が緊張感がある中でも、高い集中力を持って力を出し切ってくれた。


(Photo by nonoさん)

9/2~17までの期間で毎週末2試合ずつの6試合。この時点で6戦全勝。

中部大学 48(24-7 24-11)18 愛知淑徳大学
中部大学 39(20-11 19-6)17 愛知産業大学
中部大学 38(21-9 17-6)15 岐阜大学
中部大学 30(15-11 15-11)22 岐阜聖徳学園大学
中部大学 33(18-8 15-9)17 朝日大学
中部大学 34(20-8 14-9)17 愛知教育大学

中部大と同様に名城大、中京大、大同大もこの時点で6戦全勝。翌週9/24から全勝対決が始まる。

9/24の大同大学戦に向けて、夏休みの最終日9/20はJHLのチャンピオンチームの豊田合成ブルーファルコンとのテストマッチ。日本の頂点に何とか食らいつく学生たち。大同大学戦に向けても、長期的視野に立っても学生たちには素晴らしい機会になった。

このテストマッチの当日に作取監督、幹部(主将、副将)を交えて、ゲームプラン、選手交代、タイムアウト、ハーフタイムについてのミーティングを行った。ラスト3連戦、そしてインカレを見据えてである。大一番を直前にして、勇気を持って変化させていく事を選んだ。早速、テストマッチの中で新たな挑戦が始まった。

長い夏休みも終わって、テストマッチの翌日9/21からは秋学期が開始。これまでは日中に練習ができていたが、授業が開始して練習は基本点に夕方以降。9/24から勝負の全勝対決開幕である。

対戦相手の分析をして、傾向を把握して、対応策を練る。対応策を表現する為の練習をする。自分たちのやるべき事を徹底しながら、対戦相手の事を頭に入れての実践練習を経て、試合本番を迎える。

全勝対決の一発目。大同大戦、前半の5点リードを追いつかれ、逆転を許した。西日本インカレの決勝戦が学生たちの頭に浮かんでいただろう。事実、試合後に多くの学生たちがその事を口にしていた。しかし、今回は逆転をされた後が逞しかった。逆転されても懸命に守り抜き、前を狙い続けて再逆転に成功。ラスト4秒でのエース中島の決勝ゴール。中島の咆哮。歓喜。

東海学生秋季リーグ戦の最終週は静岡に移動して、名城大、中京大との連戦。どちらの試合もお互いに手の内を知り尽くした相手。2試合ともチーム一丸となって戦い抜いて厳しい2連戦を制することが出来た。これで9戦全勝。完全優勝、完成である。

中部大学 31(16-11 15-19)30 大同大学
中部大学 32(17-13 15-14)27 名城大学
中部大学 33(19-14 14-16)30 中京大学

自分たちのやるべき事を徹底し、やり慣れた事で勝負して全勝優勝した春季リーグ戦。自分たちのベースを大切にしながら、微調整、変化を繰り返し、挑戦し続けて全勝優勝した秋季リーグ戦。それぞれどちらも価値がある。

因みに春季リーグ戦、秋季リーグ戦ともに優勝できたのは2005年以来とのことだ。

さあ、いよいよインカレまでラスト一ヶ月。勝って兜の緒を締めよ。ラストスパート。


(Photo by nonoさん)

作取監督の後に胴上げしてもらった。

左腕坊主、宙に舞う。最高。



千葉ポートアリーナとか、Kリーグとか、渋谷教育学園幕張とか

[ パートナーハンドボールスクール ]

先日、千葉県へ足を運んできた。千葉ポートアリーナ&渋谷教育学園幕張高校。

千葉ポートアリーナではコート3面に14チーム200名程が大集結。午前は傷害予防を兼ねた動き作り、色んなルール、制約で縦の2on2、横の2on2。午後は状況設定をされたゲーム中心。今回はこんな感じで指導者研修を兼ねたクリニックと合同練習試合を実施。

僕は全体のプログラム作成&進行役。次のメニューのデモンストレーション&ポイントなどを説明。そのあとは3コートに分かれて、担当の指導者の方がコーチング開始。僕は各ブロックを巡回しながらフォロー、タイミングを見て次のルールや条件、選択肢などを提案。それを受けて指導者の皆さんが、担当している選手たちの反応を見ながらアレンジして進めていく。だいたいこんな流れ。

状況設定ゲーム。試合開始直後にリードした時、リードを許した時、前半終了間際、相手の退場時、こちらの退場時、試合終了間際のタイムアウト明けなどなど、実際の試合に近いシチュエーションを設定しての試合。白熱。


今回も纏め役は渋谷教育学園幕張の澤崎先生(写真右)。同じ歳。もう10年くらいの付き合い。千葉県の裾野を広げる事、レフリーの事を真剣に考えてアクションを起こしている人。写真左の大村先生は澤崎先生の教え子。10年前に初めて澤崎先生に会った時の最上級生。嬉しい再会。

今回、千葉県でハンドボールをするは5年ぶりかな。前回来た時に、「トーナメントも悪くないけど、リーグ戦が選手も指導者もレフリーも育てますよね。成長できますよね。」って話をしていた。僕も混ぜて貰って澤崎先生と前回参加してくださった指導者の皆さんと喧々諤々とその話をしていた。

その後、すぐに澤崎先生は実行に移して、千葉県内の有志チームでKリーグを作った。ユニフォームを着て、ホーム&アウェーで、半年くらいかけてリーグ戦を回している。リーグの理念を明確にして、登録選手が全員出場できるように試合も前後半ではなく、1/3×3セットという独自ルールを策定するなど毎回試行錯誤しながらリーグ運営をしている。

今回の14チームの中にはKリーグに参加しているチームもあるとのことだった。因みに何のKか、今回教えて貰って驚いた。

渋谷教育学園幕張では中学、高校の男女をコーチング。講習会というよりも、午前、午後とがっつりハンドボールの練習(コーチング)。


最初に幾つか映像を観て、これからやる事の全体像を掴んで貰って、1日のテーマや流れを説明。殆ど説明せずに、メニューをこなしながらテーマや狙いを感じ取ってもらう時もあるけど、今回も説明してから練習開始。こういうのはケースバイケース。

写真は無いけど、映像ミーティングをした理科室(実験室)は本当に懐かしかった。以前、南木さんも覗きにきてくれたことがあった。南木さんは僕のこういう活動を良くに気にかけてくれていた。理科室でその時の事を思い出した。

澤崎先生からの午前のオーダーはDF。みんなでフランス代表のDF観て。数的同数(1on1やポストとの2on2)の状況、数的不利の状況を色んな条件下、環境でプレーして、最後に6on6で真剣勝負。

午後からは色んな条件下で横の2on2&縦の2on2をやって、最後に2on2~6on6までのスモールサイドゲーム。みんな午前、午後と元気一杯頑張ってくれた。

お昼休憩の時も、全体練習が終わってからも、コートでニコニコしながらハンドボールしている、ハンドボールが大好きな渋幕のみんな。今回も最高やったぁ。

そしてまたまた嬉しい再会。澤崎先生の教え子たちが後輩たちの為に集まってきてくれた。10年前は中学生や高校生。今は大学生だったり、社会人だったり、教員だったり。僕にとっても嬉しい再会やったなぁ。



真夏の福井永平寺ブルーサンダーへ

[ 2022~ 福井県スーパーアドバイザー ]

8/17~19と福井永平寺ブルーサンダーへ足を運んできた。福井永平寺ブルサンダーは現在、日本ハンドボールリーグの前半戦を終えた所。前半戦を終えて、11月のリーグ再開に向けてリスタート。このタイミングでのミニキャンプにゲストコーチ(福井県スーパーアドバイザー)として参加させてもらった。

前半戦を終えて選手のフィーリング、チームとしての総括、今回のミニキャンプのテーマなどを須坂監督から聴かせて貰った。その上で試合映像を確認し何度か須坂監督と事前の打合せをしてミニキャンプを迎えた。

企業チーム(北陸電力ブルーサンダー)からクラブチーム(福井永平寺ブルーサンダー)に移行し、新体制で挑んでいる今シーズン。春先に行った時に初々しい感じだったルーキーたちも実戦に揉まれた顔つきになっていた。

リードして折り返した後の後半、五分五分で進んだ試合終了間際。良い内容で進めた先では確実に、思うように行かない内容だとしても、粘って粘ってしぶとく勝ち点をもぎ取っていけるか。

チームとして、個人として、もう一歩、もう二歩踏み込んで、何かを掴み取りにいく。ハンドボールをやってる中で、その先にある何かを選手たちに少しでも感じ取ってもらえるように。それしか出来ない。

活動場所のフレア体育館では、トップチームが練習をしているコートの隣で、育成世代の小学生や中学生が活動している。その育成世代を指導しているが元チームメイト(北陸電力ブルーサンダー)たちだったりする。因みに今回も、表さん、高橋準、桜井に会った。小学生を教えていた。

福井に来るたび、この環境って本当に凄いなと思うし、この好循環って本当に素晴らしいなと思う。今の日本ハンドボールリーグにも数多くの福井県出身の選手がいる。

今、僕は中部大学の指導をする事が殆どだが、試合会場で北電Jr出身の他大学の学生が「くっしー、覚えてますか?今はドコドコ大学でやってます。」って声をかけてくれたりする。親御さんが応援席から「くっしー、元気か?」って声をかけてくれたりする。親子で写真を一緒に撮ったりもする。嬉しい限りや。(インスタでもTikTokでも何で好きに使っておくれと伝える。)

チームの体制が大きく変わったとは言え、2009〜2015年まで計6シーズンお世話になった福井県のチーム。当時のチームメイトも僅かに残っている。Mrブルサンダーの藤坂、須坂監督は共に汗を流した仲間だ。昨年度から年に数回だけど、自分がお世話になった福井県のチームにこうやって関わる機会を頂けるのは本当に光栄だ。

新チームスタートの時期は、本当に大変な事が多いと思うけど、今取り組んでいる事、種を蒔いている事が、5年先、10年先、もっと先に繋がってくると思う。

福井永平寺ブルーサンダーの皆さん、今回もありがとうございました。



西日本インカレ2023 準優勝

[ 2022~ 中部大学 ]

8/8~13は西日本インカレだった。結果は準優勝。今このブログを書いているのが8/15なので48時間前くらい前は大阪体育大学との決勝戦の真っ最中だった。たった二日前のことが、遥か昔に感じる。

予選リーグは龍谷大、京都大、京都産業大との3連戦だった。中部大以外の3チームは全て京都の大学っていう面白い組み合わせやった。

【予選リーグ】
8/8 中部大 39-25 龍谷大
8/9 中部大 41-16 京都大
8/10 中部大 29-14 京都産業大

試合を重ねるごとにDFも良くなり、結果も内容にも拘って予選ラウンドを1位通過することができた。この時点でインカレ出場権を獲得。登録選手20名全員が予選リーグに出場し、いい手応えを感じながら決勝トーナメントに駒を進めることができた。


8/11 中部大 44(19-19 15-15 4-2 6-0)36 福岡大

準々決勝の相手は福岡大。今の中部大学の学生たちは、学生曰く、西日本インカレ、そしてインカレとトーナメントで勝利した経験がないらしい。こちらが思っている以上にその事を気にしている様子だった。「僕らトーナメントで勝てた事ないんすよ。マジでここが壁っす。」

そんな背景もあっての福岡大戦。前半から一進一退の攻防が続き、なかなか主導権を握ることができない。予選リーグで手応えをつかんでいたDF陣だったが、福岡大OF相手に悪戦苦闘。後半ギリギリのところで同点ゴールをねじ込み延長戦へ突入。延長に入って一気に流れが中部大へ。

延長戦に入る前、後半が終わったタイミングでも学生たちは割と落ち着いていた。この状況下(延長戦)への準備は事前にしていたこともあって「これやったぞ。延長戦やったで。」と口にしていた事をよく覚えている。学生たちは自分たちの手で重い扉をこじ開けた瞬間だった。


8/12 中部大 38(19-15 19-19)34 関西学院大

準決勝の相手は関西学院大。指揮官は銘苅淳。そうあのメカルアツシである。銘苅さんがコーチングしているチームと公式戦で対戦するのは、三重バイオレットアイリスvsオムロンで戦った時以来かな。大会前からお互いに順当に行けばこのタイミングでの対戦になりそうだったので、実は西日本インカレ前から個人的にはかなり楽しみにしていた。

軸になる戦術、そこからの枝分かれと再現性の高い攻撃を展開してくるチームだった。前半から関西学院大の再現性の高い攻撃の意図を読み、ハードに接触して守り抜く中部大DF陣。前半を終えて19-15の4点リードでハーフタイムへ。

後半も高い集中力を保ち徐々にリードを広げる。後半ラスト13分弱のところで関西学院大は6:0DFから4:2DFへシステムチェンジ。6対6での攻撃と7対6での攻撃をミックスさせながら、関西学院大の追撃を交わして何とか交わして勝利する事ができた。念願の決勝戦へ。


8/13 中部大 34(18-10 13-21 1-4 2-5)40 大阪体育大

いよいよ決勝戦。大一番の相手は大阪体育大。中部大にとっては平成26年以来、10年ぶりの決勝戦。その時の相手も大阪体育大とのこと。中部大の学生の多くは人生で初めての決勝戦とのことだった。

決勝戦、最高の立ち上がり6-1。大阪体育大のタイムアウト。その後、6-3と少し追い上げられるが中部大は6:0DFで相手の攻撃を封じ、18-10の8点リードで前半を終えた。ハーフタイムでも緩んだ雰囲気はなく。「絶対に受けに回らずに速攻はいつも通り押していこう。」「バックチェック、DFを最後までやり切ろう」と声を掛け合っていた。

後半開始。大阪体育大は前半の中盤以降から6:0DFから5:1DFそして3:2:1DFとアグレッシブなDFシステムに変更。前半はスペースは有効に使って再現性のある攻撃を展開していた中部大だったが、徐々に攻撃のリズムが悪くなる。得点は取れているが、再現性がない攻撃が続き、少しずつシュートに至らないテクニックミスが出始める。そこから一気に大阪体育大は速い展開での得点を重ね、徐々に点差が詰まっていく。DFでも前に出たスペースを裏からつかれて、裏が気になって下がったところを上から打ち込まれ、後手後手に回る。苦しい展開が続く。

そしてとうとう、大阪体育大に追いつかれ、そのまま逆転を許す。30-31。1点ビハインド。絶体絶命のピンチ。ここで何とか同点ゴールをねじ込んで延長戦に突入。準々決勝に続いての今大会2度目の延長戦。延長戦前の雰囲気は悪くない。「振り出しに戻っただけだ」「やってきた事を出し切って優勝しよう」と声を掛け合う学生たち。

延長戦。大阪体育大の勢いは止まらない。最大11点のリードを追いつかれ、逆転を許し、ギリギリのところで再び追いつき延長戦へ。延長戦では大阪体育大の勢いに押されて防戦一方。ノーマークシュートのチャンスも悉く止められ万事休す。

タイムアップの笛の直後から泣き崩れる者。声を失う者。現実を真正面から受け止める者。

勝負の世界は厳しい。本当に厳しい。

大阪体育大の粘り強さ、勢いは本当に素晴らしかった。大阪体育大の皆さん、優勝おめでとうございます。

さてさて、今回の西日本インカレで感じた事をいくつか。

今回、中部大は試合当日に対戦相手のミーティング。そして試合。宿舎に戻ってその日の試合を振り返るミーティングという流れで大会を進めた。分析班やスタッフはこの流れで映像分析をしてミーティングの準備をして、試合に出ている学生たちは栄誉補給、睡眠など可能な限りでのリカバリーを徹底して6日間を乗り切った。コートに立つ選手が少しでもいい状態でプレーできるように、試合に出ることができない学生たちも全身全霊で大会登録の20名をサポートしてくれた。こういうのって中々出来ることじゃない。本当にありがとう。

例年、西日本インカレは準々決勝、準決勝と1日に2試合が行われて、翌日に決勝戦をこなす。って日程だった。今回は準々決勝、準決勝、決勝と1日1試合ずつの日程だった。ハンドボールのゲームのクオリティーは1日2試合より、1日1試合の方が遥かに高いと感じる。翌日の対戦相手への戦術的な準備、学生のコンディショニング、プレーヤーズセンタード、或いは傷害予防の観点からも1日1試合の方がいいと思う。

最後に今回の西日本インカレの事務局長は作取監督。事前準備はもちろん(台風7号の影響で本当にギリギリまで)、大会中は朝一で会場入りして、中部大の試合を終えても会場に最後まで残って大会運営と指揮官の二足のわらじ。それでも学生たちを10年ぶりの決勝戦まで連れて行ってくれた。学生たちにはそんな事は何も言わずに、いつも漢気の指揮官。学生たちもちゃんと分かっていると思う。ビックボス作取監督。ほんまにおつかれさま。少しゆっくり休んでくださいな。

西日本インカレ、中部大学ハンドボール部に関わった全てみなさん本当にありがとうございました。

チームは8/14~20まで一週間オフ。とは言え、国体ブロック大会に参加する学生もいるし、一律全員完全に休養とは行かないけど、一度心も体も休めて9/2開幕の東海学生秋季リーグ、11月のインカレに向けていい準備していこう。



圓光大学へ

[ 2022~ 中部大学日々 ]

日本ではインターハイ、PSGの日本ツアーなどで盛り上がる7月終盤&8月上旬。中部大学ハンドボール部は7/29~8/1、3泊4日で韓国遠征。今回は圓光大学に足を運んできた。

個人的には1999年、大学4年生時の定期戦(中部大学と圓光大学との)以来の圓光大学だった。

今回初めて日本を出た学生もいる。いつもと違う環境でも普段通りマイペースでやること。普段通り出来ない中で変化を受け入れて対応すること。矛盾しているようやけど、どっちも大切。

基本的に午前は合同練習、午後からテストマッチって流れ。

午前の合同練習では普段通り、自分のプレーが決まって嬉しそうにしている姿。普段とは違うプレーを体験して「おおっ、そうきたか」ってこれまたいい表情でプレーする姿。いきいきした表情でハンドボールする姿を観るのは嬉しいね。

午後からのテストマッチ。試合終盤は親善的な雰囲気はゼロ。特に終盤でもこちらがリードしている時は尚更。お互いにバキバキの状態。

威嚇射撃さながらのGKの顔面周辺へのシュート、あわよくばレフリーを欺こうとするオーバージェスチャー、まじかよみたいなレフリーの笛、何でやねんみたいなタイミングでの退場の判定。

当然、中部大学の学生たちも熱くなる。ヒートアップ。いいねぇ。いいねぇ。こう言う経験するために来たわけよ。綺麗事だけじゃ無いんだぜ。どんな状況でも、熱く、冷静に。そしてチーム全員で闘い抜く。

そして試合が終わればノーサイド。両チームの学生が一緒の席についての食事会。みんなスマフォ片手に訳しながらワイワイやっていた。こう言うのも最高。

今回、嬉しい再会の連続やった。

圓光大学のチョ・ホテキ監督(写真左から2番目)は同級生。1999年の定期戦の時のキャプテンだった。その後は韓国のトップリーグでプレーしていた。もしかしたらホンダ時代の韓国遠征で対戦したような気もする。

コーチはイ・ジェウさん(写真中央)。長年にわたり韓国代表として活躍、世界選手権やオリンピックに何度も出場している。大同特殊鋼フェニックスでも活躍していた。何度か対戦したけど、フェイントの切れ味エグすぎた。

みんな大好き富田さん(写真左)も今回ゲストコーチとして参加してくれた。昨シーズンまでトヨタ車体ブレイブキングスのコーチ。元中部大学ハンドボール部監督。イ・ジェウさんとは大同特殊鋼時代にチームメイト。

西日本インカレ開幕まであと一週間。いよいよ。



ハピネス・スポーツクラブKOTAへ

[ パートナーハンドボールスクール日々講師 ]


先日、ハピネス・スポーツクラブKOTAさんの「ハンドボール夏フェスタ」に参加させて貰ってきた。

「ハンドボール夏フェスタ」
第1部、クラブ内交流戦&親子ハンドボール。
第2部、櫛田亮介クリニック。

第1部はクラブ内交流戦&親子ハンドボール。ハンドボールのコートに横のキッズスペースも設けてあってバスケットボールや輪投げなんかも楽しめるように工夫されていた。僕はパートは第2部やったけど、少し早めに会場に到着して、第1部の雰囲気を感じさせて貰ったけど、親子で参加できたり、ゲームの待ち時間も楽しめるように工夫されていた。

さて第2部は僕のパートは大体こんな流れ。ちなみに参加者は年長さんから小学6年生まで25名前後(当日、飛び入り参加もいたのかな)。

1.傷害予防を兼ねた動き作り&ボールを使ったスモールゲーム
2.トークセッション

1.傷害予防を兼ねた動き動き作り&ボールを使ったスモールゲーム

少し専門的な表現をするとmovement preparationになるのかな。但し、難しい表現はなしで、ネコみたいに動いてみようとかそんな感じ。

準備運動の後は、前後左右に移動してストップ。これも段階的に決まった動作&決まった場所でストップ→いつ止まるか分からない状況でストップ(少しだけ判断)→更にドリブルをしながら、いつ止まるか分からない状況下でストップ。

最後は4,5人で1組になってのボールを使ったスモールゲーム。みんなで身体を動かすのはここまで。

クローズドスキルから徐々にオープンスキル&マルチタスクへ。


2.トークセッション

僕の幼少期から現役選手を終える頃までエピソードを親子で聞いて貰った。

「小学生→中学生→高校生→大学生→日本リーグ→ドイツ→日本リーグ」って言う流れで話を展開。

ゆるゆるな高校時代、本気でハンドボールをやりだした大学時代(最初はユニフォーム係)、挫折の連続だったホンダ時代(ストックランやばかった)、大怪我したドイツ時代(左ひざを脱臼した時はマジで終わったと思った)、2年間のリハビリの末に復帰できた北陸電力時代(あと3週間遅かったら引退してたな)って感じで話をさせて貰った。

こうやって見るとほぼほぼ失敗談やな。

今回のイベントを企画&運営&進行していたのはハピネス・スポーツクラブKOTA代表の牟田歩さん。

牟田さんとお会いするのはまだ2回目。日本では数少ないハンドボールで飯を食っている人の一人。

子供たちの為に少しでも良いものしたいってことで、事前に何度もZoomでのミーティングを行った。

牟田さんの理念に共感してクラブに参加している親御さんや子供たち。親子が自然な形で一緒に参加できるような仕組み作りや雰囲気作りが最高やったなぁ。



ルービックキューブ

[ 2022~ 中部大学日々 ]

気がついたら前回のブログから1ヶ月間が空いていた。このブログの内容はどうしてもハンドボールが中心になるので、少しだけ担当講義の話をしてみようか。

今週(ブログの書いているのは2023/07/22)で2023年度春学期の担当講義15週(全90コマ)を無事終えることができた。

スポーツC(ハンドボール)の終盤には4チーム総当りのリーグ戦を実施。試合時間は6分間なのでリーグ戦は基本的に1日で完結する。レフリー、得点板、勝敗表の作成も学生が手分けして行なっている。中学、高校でハンドボール経験のある学生はごく僅か。殆どの学生がハンドボール未経験。それでも白熱したリーグ戦を安全に楽しんでくれていた。

健康科学は、実技10回&講義5回。実技では自分に合った形でスポーツを楽しんで貰うこと、体力測定や形態測定を通して自分の健康状態の現在地を知ってもらう事。講義では健康(身体的、精神的、社会的)について理解を深めてもらって、自分の近未来(30歳、25歳、大学卒業時、1年生終了時など)にどう在りたいを考えてもらった。その上で数名で話し合って貰った。少しだけ中部大学OBの46歳男性の実体験を聞いて貰いながらグループワークでの意見交換を織り交ぜた。

今回は全学対象の公開授業もあったし、1年目の去年とは違ってこれまた刺激的な春学期やった。見学者の方から自分の視点には無かった感想も頂けた。春学期に受講してくれた学生たちからの感想も含めて秋学期に活かしていきたい。

ハンドボール部の方は(結局、ハンドボールの話になるんかい)はU21男子世界選手権を終えた中島もチームに戻ってきて、8月8日に開幕する西日本インカレに向けて準備を進めている真っ最中である。

時系列で少しだけ7月の活動を振り返ってみる。

7/1,2の週末は東海学連チーム&鹿児島選抜(JHLOBの藤田さんや今井さんがいる)が中部大学に集結してのテストマッチ。僕は中部大AとBを行き来しながら学生たちの様子を見守っていた。

7/7と7/11の二日間、OBでもある富田さん(この春までトヨタ車体コーチ)がゲストコーチに来てくれた。DFをメインテーマに指導してもらった。あっという間の二日間やったなぁ。DFの全体像、個人的な勘所、どっちも面白かった。

7/15は富山、三重、明星大、中部大A。7/16は岐阜、三重、明星大、中部大学A &B。国体チームや大学チームが中部大学に集結。両日共に良いテストマッチになった。国体チームと自チームを行き来しながら頑張っている中部大の学生が何名かいた。7/15,16のテストマッチを終えて、一路滋賀へ。

7/17は高校生の近畿大会を視察。近畿大会の視察を終え、春日井に戻って高校生と中部大1年生との練習試合。こまめに給水タイムを設けながらの試合進行。この時期はインターハイ前の高校生が遠路遥々足を運んでくれる。先週は山梨から、今週は大阪から。それにしても近頃の高校生はホンマに上手やなぁ。体育館が灼熱過ぎる。

今まさに学生たちはレポートや期末試験の日々。本当に大変やと思う。それでも西日本インカレは近づいている。当たり前なんだけど、勉強とスポーツは繋がっている。文と武は一体である。文武不岐。

7/20,21は森さん(アルティメットの元世界チャンピオン)がチームの様子を見に来てくれた。コンフォートゾーンを一歩抜け出して、フレアゾーンへ。居心地の良いところにずっと居ても成長はない。

何とか一面だけ揃えたルービックキューブ。次に二面、三面を揃えに行くにはどうするのか?一度必死で揃えた一面を崩さないと二面、三面が揃う事はない。

二面、三面揃えることを狙いにいった結果、元々揃っていた一面が崩れたままになるかもしれない。勿論、そのリスクはある。時期を考える必要はある。

慎重かつ大胆に、勇気を持って、リスクを取って、チャレンジしていこう。



ユメセン 坂本小学校へ

[ ユメ先生 ]


先週、6月16日(金)は久しぶりのユメセン。いつ以来かも定かでは無いくらい久しぶりぶり。

MVI &JPNとダブルワーク、2019年の熊本世界選手権を終えてコロナになって、全くユメセン出来なくなっていた。

本当に久しぶりのユメセンだった。今回は岐阜県中津川市の坂本小学校へ。

最初はゲームの時間。みんなで体育館で体を動かして、ルールを確認して、作戦を考えて、協力して、失敗して、また作戦考えて、挑戦しての繰り返し。


ゲームの時間の後は、教室に移動して、夢や目標について考える時間。

特にやりたい事もなくて、ユラユラ、フラフラしていた中学、高校の頃。何となく始めたハンドボール。別にハンドボール選手になりたくて始めたわけでも無いし、ハンドボールで食っていくつもりも全くなかった。夢中になったり、熱くなったりするより、何でもテキトーでええやんくらいに思っていた。自分の人生やのに、他人事のようにテキトーやった。何となくこのままじゃあかんなと感じていた。けど、どうしていいのか分からんって感じやった。

中部大学に入学して、本気でハンドボールに打ち込み出してから、人生が大きくシフトしていった。本気になると、壁にぶつかる。それこそ何度も。良い時ばかりじゃないどころか、良い時なんて殆どない。それでも、本気でハンドボールすることが楽しかった。

大学を卒業して当時、6年連続の日本一だったホンダに加入した。殆ど試合に出ることもなく、プレーオフの時には応援スタンドで太鼓を叩いていた。日本一になって「嬉しいけど、悔しい」みたいな感じが続いた。この時点で何度も引退を考えた。ストックラン(フランス代表のスーパースター)はヤバすぎた。

ホンダ熊本を経由して、一念発起して2006年にドイツに渡った。1年目に優勝できたと思ったら2年目に左膝を脱臼して、最高潮から奈落の底に突き落とされた感じだった。ドイツのドクターには、「将来自力で歩けたらラッキーだよ。選手としては難しい。」と告げられた。ピルナ(ドイツのクラブ)をクビになって、帰国した。

2年間は何があってもハンドボールをもう一度するためにリハビリをすると決めた。それ以上やっても無理なら辞めることにした。携帯電話も解約して、ペットボトルの水を買うのも悩むような生活をしながら意地になってリハビリ続けた。貯金を食いつぶした。転職活動をしながら、リハビリをしながら、チームを探した。

2009年トライマックスの泉さんに救って貰って福井で仕事をさせて貰えることになった。そして北陸電力BTが拾ってくれた。結局6シーズンもプレーさせて貰った。

指導者に転身し、2015年から三重バイオレットアイリスの監督になって5回もプレーオフに連れていって貰った。それなのにプレーオフでは一度も勝てなかった。並行して2017年からはおりひめジャパンのコーチとしてウルリック達と一緒に仕事をさせて貰った。

そして2022年から母校・中部大学に戻ってきて、将来有望な若い学生たちと一緒に汗を流す毎日。

チームを移籍したり、海外(ドイツ)に拠点を移したり、大怪我してクビなったり、30歳過ぎて路頭に迷ったり、失敗ばかり。「やめておいた方がいい」「もうやめとけ、無理するな」って言われることの方が多かったけど、多くの人に支えて貰って今も何とかやっている。(やれてんのか???)

いい時ばかりじゃ無いけど、夢や目標に向かって本気で挑戦して生きていくって悪くないで。



第2回 Cリーグ ~フルゲーム&リーグ戦の意味~

[ 2022~ 中部大学 ]


6月7日~20日まで第2回のCリーグ(部内リーグ)を実施した。今回は1~4年生までを可能な限り実力拮抗状態になるよう4チームに分けて、総当たり1周のリーグ戦。その後にリーグ戦上位2チーム同士での決勝戦。

公式戦同様にユニフォームを着て試合をする。会場設営、レフリー、オフィシャル、モップなどは自分たちで行う。交代はもちろん、ゲームプランを考えたり、タイムアウトや戦術変更なども、すべて自分たちで行う。ベンチにはコーチングスタッフはいない。

西日本インカレのメンバー選考も兼ねているので、ゴリゴリのバチバチの熱いプレーの連発だった。


そして、今回も作取監督の粋な計らいでMVP、ベスト7、ベストディフェンダー、ベストレフリーなど、個人賞も準備されている。こんなの燃えるやん。燃えたぎるやん。

チームA(1位通過)vsチームB(2位通過)のファイナルは前半を終えて13-13の同点。最後までどちらも一歩も譲らない大接戦を1点差で制したチームBの優勝で幕を閉じた。2位通過のBチームの逆転優勝。

チームA 30(13-13 17-18)31 チームB

自分のプレーに必死になっている1,2年生もいる(それでいいと思う)。少し余裕が出てきて、自分のこと集中しつつ両隣をフォローしながらプレーする3,4年生(中には、自分のアピールに徹する3,4年生もいる。それはそれでいいと思う)。

指揮官的な視点を持って、2~3手先まで読んで全体を統率しながらプレーしている上級生もいる。試合が終わってから「あの時って何をやろうとしていたの?」とか「何を考えていたの?」とか質問すると自分の言葉で教えてくれる。

なるほど、将来「指導者になるのも面白そうや」とか思いながら聴かせてもらっている。

言うまでもないが、細かな技術練習、部分練習、フィジカルトレーニングなども重要。

フルゲームにしている意味。30分前後半のフルゲームだからこそ得られるものがある。勝敗の行方がラスト5分きっても分からない試合。その中で勝敗の責任を担いながらコートに立つ。喜びを爆発させたり、励ましたり、時には不甲斐ない自分やチームメイトのプレーに憤ったり、怒りをぶつけたり、弱気な自分が現れたり、色々。

この世代で勝敗の行方が見えない試合を年間何試合できているか?そして何試合、そのコートに立ってプレーできているか?公式戦や国際試合でその経験を積めるに越したことは無いが、現実的にはまだそうでは無い。フルゲームだからこそできる経験。

リーグ戦にしている意味。1試合だけではなく、勝って負けても次の試合への準備がある。一定期間戦うので、体調管理や、相手チームの研究、自チームの修正なども必要になってくる。リーグ戦を通して、いいコンディションを保ち、再現性を持って良いプレーを数多くできるか?こういうのはリーグ戦だからこそできる経験。

世界を見渡せば、同世代の選手たちは生活をかけて、こういう経験(フルゲームやリーグ戦)を年間通してやっている。クラブレベルでも、ナショナルチームレベルでも。

Cリーグの決勝戦前にはちゅとらも駆けつけてくれたのだ。

というような第2回Cリーグやった。



東海学生ハンドボール選手権大会 2023

[ 2022~ 中部大学日々 ]


先週末6月17日、18日は東海学生ハンドボール選手権大会が開催された。コロナもあって数年ぶりの開催とのこと。

【東海学生ハンドボール選手権大会】

【この大会の特徴】
・各チームから複数チームのエントリーが可能
・1日日に5チームによる1次リーグ戦が5組(A組〜E組まで)
・2日目に5チームによる2次リーグ戦が5組(1位リーグ〜5位リーグまで)
・試合時間は25分

ってことで、中部大学は1.2年生の混成チームを2チーム作ってエントリーした。僕は中部大Bを担当。

6月17日の1次リーグはB組、試合会場は大同大学。

09:30~ 中部大B 14-13 大同大A
10:50~ 中部大B 19-5 名工大
12:35~ 中部大B 14-12 愛教大A
14:20~ 中部大B 25-9 東学大

1試合目、3試合目はずっと追いかける展開だったけど、粘って粘って逆転に成功。なんとか4戦全勝でB組を1位通過。

公式戦に出場すること自体が初めての学生も多数。ほぼぶっつけ本番のメンバー構成だったけど、プレーしながら自分たちで微調整して合わせていくのを楽しんでいた。ギリギリの展開の中で勝利できると自信に繋がる。みんな、いい顔でハンドボールしていたな。

6月18日の1位リーグの試合会場は中部大学メインアリーナ。帰ってきたぜ、ホームに。

09:30~ 中部大B 4-15 大同大C
11:25~ 中部大B 15-10 中京大A
13:10~ 中部大B 14-15 中京大B
14:55~ 中部大B 20-16 名城大A

初戦の大同大Cには手も足も出なくてフルボッコにされた。この後が大事。このチームのキャプテン平野を中心にファイティングポーズを取り直して、次戦に勝利。3試合目はリード保って終盤を迎えたが、最後にサヨナラゴールを叩き込まれて悔しい敗戦。ヒリヒリした展開でコートに立ち、そんな中でシュートを決めたり、外したりする。喜び、悔しさ、憤り、そんな中でしか経験できないことがある。

この時点で3戦1勝2敗。

4試合目が始まる前に、4戦全勝で大同大Cの1位が確定。ってことで、ラストの名城大A戦に勝利すれば2勝2敗で2位の可能性が出てきた。

急造メンバーでの8試合目。このメンバーでやるのもラスト。

最後の名城大A戦に向けて、自分たちでミーティングをしてゲームプランを確認していた。どんな状況下でも、目の前のことに集中して、最善の準備をする。こういうの本当に大切。

ラストマッチは序盤から得点の取り合いが続いた。ノーガードの殴り合い。デンプシーロール(なんのこっちゃ)。DFが修正出来ないまま試合は進んだが、最後の最後まで得点を奪い続けて4点差で勝利。終わってみれば1位リーグは4戦2勝2敗(2位)。

課題も収穫もあった2日間。

試合時間から逆算して、どのタイミングで栄養補給して、どのタイミングでW-upをどれくらい入れるか?ある程度を事前に計画を立てて、自分たちでその場で微調整しながら8試合を戦っていた。タイムテーブルを見ても分かるが、両日ともにちゃんとした昼食をとるのが難しいスケジュールだった。当日の朝食や夕食、睡眠時間(就寝時間)、そこまで予め考えて、25分×8本の試合に集中していく。

試合なので、徹底的に勝利は追求する。準備を含めて、自分たちで何をどれくらいできるのか?(何ができないのか?)を見守りながら、ベンチに入っていた。1年生のマネージャーもドキドキしながら、ベンチに入ってスコアを一生懸命とっていた。

勝敗、成長、感情、性格、影響ってのは「ゴール系団体ボールゲーム」の醍醐味だと思う。

勝利を徹底的に追求する。その為には、お互いの性格や感情を共有して、お互いに影響を与えながらコミニュケーションをとる。

コミニュケーションって言うのは、言語だけではない、目線、ジェスチャー、身振り手振り、感情、使えるものを総動員して、自分の意図や意志を伝える。相手の意図や意志を感じ取る。

そうすることで、成功する可能性を高まる。再現性のある成功が増えることで勝利は近づく。プロセスを大切にして勝利を追及することで、チームとしても個人としても成長していく。

と僕は思っている。

今回は1.2年生が試合に集中できるように3.4年生がサポート役に徹してくれていた。試合のオフィシャル、モップ、レフリー、写真&動画撮影など、もちろんプレーで気がついたことはコートサイドや試合の合間にアドバイスをしてくれていた。

いろんな意味でスポーツ、試合、大会というのは個人やチームを成長させてくれる。